進撃の巨人 The end -ゲームの主人公が生きていました- -誰が為の翼-   作:キラトマト

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#37 否定

「俺はもう……妻や娘達には会えないだろう」

 

 そんな声が、遠くの牢屋から聞こえてきた。

 

「え……?」

 

「ど、どうしたんだよグリュック」

 

「いや……」

 

「ジークが一声叫ぶだけで、化け物になる。娘達には伝えたいことがまだまだあったのにな。死んだも同然だ」

 

 この声は……ナイルさん……? 一体、誰に話しかけてるんだ? 

 

「オニャンコポン!? 外はどうなってる!?」

 

 大量の鍵を持って、オニャンコポンが牢屋の前にやってきた。

 

「マーレ軍が飛行船で攻めてきた! 約500の兵に鎧・顎・車力が同時に! それをエレン1人で相手にしてる!!」

 

「……な!?」

 

「必死に足掻いているが……いずれやられる!! 始祖がマーレに奪われる! 手を貸してくれ!! みんなでエレンを援護するんだ────」

 

 牢屋から出てすぐに、コニーがオニャンコポンの胸ぐらを掴んだ。

 

「ふざけんじゃねぇぞてめぇ何が『みんな』だ!! 『てめぇら』の戦いだろうが!! 俺達が従うと思ったのか裏切り者のくせに!!」

 

「す……すまない、だがイェレナに逆らえば頭を吹っ飛ばされるだけで……」

 

「はぁ!? お前は俺たちに優しくしといて……裏じゃワインでパラディ島を乗っ取る計画だったんだろうが!? もう……!! 裏切られんのは飽きてんだぜ俺は!! ライナーにベルトルト!! アニ! エレン!! もう飽きたんだよクソが!!」

 

「コニーお前…………」

 

「何で俺達がエレンに加勢して……!! 子供作れねぇ体になんなきゃいけねぇんだよ! オイ!?」

 

「……待っ」

 

 コニーの腕をアルミンが抑え諌める。

 

「話を聞こうよ、コニー……」

 

 急いできた上、コニーに掴まれていたオニャンコポンは肩で息をしながら少しづつ話していく。

 

「俺は……本当に……知らなかったんだ……ワインのことや、安楽死計画なんて……ほかの義勇兵と同じように」

 

「あぁ!?」

 

 そんなコニーの怒声に、ニコロが冷静に声を上げる。

 

「本当だと思うぞ。俺達はイェレナから口止めされていた。義勇兵にワインのことは言うなと……」

 

「何より!! エルディア人の安楽死になんて協力したくない! 俺たちはあんたらと一緒にここを発展させてマーレを倒したかった! そのために全てを捨ててここに来た! それはこの島に未来があると、信じてきたからだ! 子供は未来だ!! 安楽死計画が実現したりなんてしたら……俺達がやってきたことは何になるんだ!?」

 

「っ……」

 

「…………信じてくれ……」

 

「信じるよ」

 

 アルミンは即答した。

 

「アルミン……」

 

「以前、君はこう言った。ユミルの民含め、人々は皆求められたから存在する。色んな奴がいた方が面白いからだってね。君という人はまるで、ジークの思想に反した姿勢を見せてきた」

 

 彼はオニャンコポンに手を差し伸べる。

 

「君はずっとそういう奴だよ。さぁ立ってオニャンコポン」

 

「……アルミン」

 

「俺もお前を信じる……が、どうする? エレンとジークに協力するってことは、安楽死計画を実現させるってことだぞ?」

 

「いいや……計画は阻止するんだ……! しかし2人を失ったらこの島を世界の軍から守ることは出来ない……」

 

「じゃあ! どうしろって言うんだよ!?」

 

「少なくとも一度は地鳴らしの威力を世界に見せつけてやらないと……」

 

 そう言ってアルミンは、エレンは自分たち調査兵団を裏切ってはいないと言った。そして牢屋から出て俺達はエレンの援護に向かった。

 

 

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