進撃の巨人 The end -ゲームの主人公が生きていました- -誰が為の翼- 作:キラトマト
「ダメだ! 敵が多すぎる!! エレンまで近づけねぇ!」
既にエレンは満身創痍ながらもジークの元へと歩き、ジークは近づくマーレ兵や顎を石つぶてで足止めしていた。
「あれは!?」
そんな獣の声が聞こえた。奴の見る方向に目を向けると、車力の巨人が骨だけになって蒸発しているのが見えた。
「車力が……やられている……」
「ん?」
しかし、どんどんと車力に備えられた対巨人砲が動いているのが見えた。まさか……。
「一発限りの騙し討ちですよ、マガト元帥」
そんな声が聞こえると同時に砲弾が発射され、獣の巨人のうなじ付近の肉が削られる。奴は壁上から落ちてうつ伏せの状態になって倒れ込んだ。
「……ざまぁねぇな」
そして戦闘が膠着状態になる中、エレンとライナーは組み合い状態となり、そして獣の巨人が上体を起こす。
「……やっぱ生きてるよな……」
「エレン……今巨人を呼ぶ……!!」
かすかにそんな声が聞こえた直後、エレンの巨人から「待て」という声が聞こえた。
「待ってくれ!!」
「え……? あれは……」
ファルコと……そのお兄さんじゃねぇか……なんでこんなところに……?
「ファルコが……! あんたの脊髄液を口にしてしまったんだ!! 叫ばないでくれ!! ジークさん!!」
「……何だと!?」
ライナーからそんな声が聞こえた。エレンも驚いているように見えた気がする。
「知ってるだろジークさん!? 俺は家族を楽園送りにさせないために獣の継承権を得た!!」
「兄さん離せよ!!」
「正直あんたが裏切る前から何考えてんのかちっとも分からなかったよずっと!! でも……! 子供を巻き込んで平気な人ではなかったはずだ!! ジークさん……!! あんたに、このまま黙って死ねと言うつもりは無い!! ファルコが叫びの範囲から出るまで待って欲しいんだ!!」
「これなら奴も……」
聞いていることしか出来ない自分を恨みながら、俺はマーレ兵達を迎撃していく。
「その後で好きなだけ殺し合ってくれ!! マーレ人もエルディア人も好きなだけ殺せばいい!! でも弟は……ファルコは巻き込まないでくれ!!」
「ファルコ!! 早く馬に乗って!!」
「来るなガビ!!」
「……コルト……弟を思う気持ちは……よくわかる……」
「ジーク……」
少しは見直したぞ……ジーク。
「だから……残念だ」
は……?
「オォオオオォォオオオ!!!!」
「邪魔だッ!!」
周囲の建物にありったけの雷槍をぶち込み、
「大丈夫だファルコ!!」
「離せよ兄さん!!」
「兄ちゃんがずっと付いてるからな!!」
「ジークぅぅうううううう!!」
その瞬間、シガンシナ区全域に渡って無数の光が降り注いだ。
「クソがぁああああああ!!!」
獣に近づこうとしたところで、俺はジャンに止められる。
「気持ちは分かる……!! だが今は!!」
瞬間、獣のうなじに向けて対巨人砲が発射される。
「「!?」」
同時にその方向を見た俺達は、獣のうなじが丸ごと削り取られているのを見た。巨人化してしまったファルコは鎧のうなじにかぶりついている。しかしそこに、生身の顎の中身、ポルコ・ガリアードが現れる。
「体を治す力も……使い果たしちまった……だが……タダじゃくたばらねぇ……」
「あ……あぁ……あ……」
「兄貴の……記憶を見たぞ。軍を騙してまでドベのお前を戦士にした……俺を……守るために……。これで……ハッキリしたよな、最後まで俺の方が上だって……」
食われた。ポルコさんはファルコに、食われた。
「誰が……誰が……」
鎧はエレンに飛び付くが、戦鎚の能力で拘束される。そして巨人から抜けたエレンは獣の遺骸に走っていく。
「まさか……!」
「ピークちゃんの真似だけど……死んだフリは大成功……あと少しだ……」
エレンがジークに走り寄り、触れる瞬間に俺は気づいた。
「ガビ……?」
あれは……対巨人ライフル……? 疑問を抱いた瞬間、エレンの首が飛んだ。
「は……?」
そして次にエレンの首から変な虫のようなものが生え、巨人になったと同時に、壁が崩れた。
グリュックに魅力は感じますか?
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感じる
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感じない