進撃の巨人 The end -ゲームの主人公が生きていました- -誰が為の翼- 作:キラトマト
「壁が……崩れていく……」
見ると奥の壁も無くなっている……まずい……!!
「ナナバさんと……ゾフィアが……!!」
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一方、兵団本部ではイェレナたち義勇兵が立て篭もっていた。
「ジークが生み出した巨人……どうして……ジークは巨人を制していないの……?」
そんな疑問を1人、イェレナは漏らしていた。そしてブラウス厩舎の者たちはある一体の巨人に追われていた。
「走れ!! 狭い路地に行くんだ!!」
「そこを曲がって!!」
しかし一度巨人の恐怖を体験してしまったカヤだけはその巨人を見続け、前を見ることをしていなかった。
「前を見ろカヤ!!」
「ッ!?」
1人階段から落ちてしまったカヤ、巨人は真っ直ぐに進み同じく階段から転がり落ちる。
「ひぃ……!! ……何で……また……助けて……お姉ちゃん……」
「カヤぁああああああ!!!」
夫妻が大声を上げるが、巨人はカヤの方に向かっていく。しかしその瞬間、大口を開けた巨人の喉元を対巨人ライフルが貫く。
「カヤ!! 起きろ!!」
ガビは巨人に飛びかかり、喉元からうなじを直接狙い撃つ。
「……お姉……ちゃん……?」
その姿は、数年前のあの日のサシャに重なって見えた。
「え……?」
「ミア!? カヤ……! 大丈夫か!!」
彼女はファルコ(ベン)を連れ戻すために戻ってきた、と彼らに言った。そしてカヤは、ガビ(ミア)を家族と言って庇ったのだった。
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トロスト区……かなり遠いが立体機動なら……!! 俺はナナバさんの家まで急いだ。
「大丈夫か!? ナナバさん! ゾフィアも!!」
「え……? ね、ねぇグリュック!! 一体どうなってるんだい!? 壁が急に崩れて……大量の超大型巨人が……」
「分かりません……、でも多分エレンが……! それよりも早く避難を!!」
壁の崩壊によって瓦礫が飛んでしまい、この家にまで飛んできた。
「まっずい……!」
俺は2人を抱え、立体機動で飛び去る。そして各地で人々の救援をしている憲兵団に当たった。
「ヒッチ! 2人を!! 頼む!!」
「え、えぇ!? もう……生きてるだけで良かったけど……それよりもこの状況は?」
「恐らくエレンが壁の巨人を目覚めさせたんだ! ここも危険だから早く避難した方がいい! 俺はもう一度シガンシナ区に戻る!」
「う、うんわかったわ……」
それだけ言って俺はシガンシナ区へと飛び去った。そしてヒッチは兵団本部から増員を求めるため本部へと向かっていった。
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そして俺はアルミンとミカサを発見し同行、ブラウス厩舎の皆さんが身を潜めている地下に案内された。
「ご無事で何よりですブラウスさん」
「君たちも無事でよかった……しかしこの状況で呼び出してすまない」
皆がいるところまで着くと、見覚えのある顔が見えた。
「……!!」
「ガビじゃないか……どうしてここに……」
「信じて……もう争う気はないの……、私は、ただ……ファルコを返して欲しいだけ……」
「ファルコが? 一体何が……?」
「コニーが……巨人になった母親を人間に戻すために、ラガコ村に……」
「そんな……何で。そもそも母親が巨人になってるの!?」
「4年前の……」
と、カヤが呟く。
「そう……コニーのお母さんは唯一動けない体だったから……」
「ごめんなさい……それでも……ファルコを諦められない」
コニーを止めることを強く望む彼女、そして俺達も同行する事となった。
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そして硬質化が解けたアニは和解したコニーと合流したアルミンたちと遭遇、さらに避難していたピークとマガトはハンジ、リヴァイと同盟を結びアルミン一行と合流したのだった。
そして裏で取引を行ったジャン、イェレナ、オニャンコポンもアルミンらと合流、エレンを止めるために出発した。
「時間がねぇ、早く行くぞ」
寝起きのライナーに、コニーは強い口調で言った。
「……どこに」
「世界を救いに」
シガンシナ区からトロスト区までは100km以上あります。
この話で31巻から32巻まで進みました。
グリュックに魅力は感じますか?
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