進撃の巨人 The end -ゲームの主人公が生きていました- -誰が為の翼- 作:キラトマト
「こんなことだけで世界が変わるとは思えないが……やってみる価値はあるな。しかしまさか姿まで変わるとはな……」
この頃のグリュックも存在している為、姿が同じ人間が2人いる、という珍妙な状況となってしまった。
「まぁ、あまり出しゃばらない方がいいか……」
丁度近くを、エレン達37班が飛び立っていく。
「確かこの後、トーマスが食われて連携が崩れていくんだったよな……」
限りなく静音性を高め、立体機動装置の役割もつけてある時空間起動装置で、食われそうになるトーマスを引っ張りあげる。
「なッ!?」
「おらよっと」
その奇行種のうなじを難なく削り取り、37班の元に駆けつけた。
「なんでグリュックお前が……」
「いや、ちょっとお前らが心配でな。案の定ってやつだ。んじゃあ俺は戻るから! 食われんなよ!」
些か疑問を覚えつつも、37班は半壊状態の前衛部隊の援護のため前進した。
「エレン!?」
直後、アルミンの悲鳴とともに噛み砕かれるエレンの足。
『俺が巨人になるためにはこうするしかなくてな』
「エレン!?」
『未来から話している。お前の"それ"も始祖の遺骸を使っているのなら巨人を操れるんじゃないのか?』
「出来るが……でもそれで人を食わすなんてしたくねぇよ」
『俺は傷を負っても巨人化すれば元通りだ。気に病むことは無い』
「全く……自己犠牲がすぎるんだよお前は」
結局37班はエレンを除いて全員生還することに成功した。のだが……。
「ねぇ、何ですぐに立ち去ったの、グリュック。あなたがもう少しいればエレンは助かったはず」
「え、な、何のことだよミカサ……」
「まずい……過去の俺はそんなことしてねぇからな……」
『どうするんだ?』
「どうするったって……あ」
丁度近くにいた巨人を操り、隣の家屋を破壊させる。それに気を取られている隙に過去の自分と入れ替わるグリュック。
「すまないミカサ。自分の班員も助けなければいけなかったからな」
「っ……」
ミカサは少し溜息をつき、直後あの演説をして仲間を焚きつける。
現れた進撃の巨人によって補給施設を奪還するという彼の記憶通りの展開となった。
『今の所目立った犠牲は出ていないが……未来はどうなるんだろうな』
「お前の能力で見れないのか?」
『俺の時間とお前の時間軸が違うから不可能……みたいだ』
「時間軸って……お前難しい言葉使うの好きだろ」
『う、うるせぇよ。それより、次はどうすんだ?』
「まずは未来を……見ておこうと思う」
『……だな』
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「悪化……してる……のか?」
その未来ではパラディ島は世界連合に壊滅させられていた。
『未来は……変わらないのか……』
その後も幾度となく犠牲者を救ったグリュック。しかし……。
「クソ……なんでだよ……」
『俺と同じだな……』
「ミケさんを救えばシガンシナ奪還の時にライナーが殺されるし……団長を救えばアルミンが犠牲になるし……リヴァイ班を救えば
『やっぱりお前でも……無理だったか……』
「いいや、俺は諦めねぇよ……絶対に」
そう言って彼は、一抹の願いをかけてとある時代へと飛び立った。
エレンとグリュックの会話は、劇場版00のホログラムティエリアをイメージしていただければと思います
グリュックに魅力は感じますか?
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感じる
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感じない