進撃の巨人 The end -ゲームの主人公が生きていました- -誰が為の翼-   作:キラトマト

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#50 死闘! パラディ王国

「チィッ! なんでこんな時にぃ!!」

 

 ガス替わりのエネルギー充填はまだ完了していない状態で襲来してきた為、グリュックはブレードで矢を弾きながら敵の本丸へと向かった。

 

『おい後ろ!』

 

「クソッ!!」

 

 片方のブレードを逆手に持ち替え、突き刺す。

 

「野郎!!」

 

「邪魔だッ!」

 

 次々と襲いかかるエルディア人。

 

「大将の首取れれば、それで!!」

 

 普通の戦なら大将は後衛で指示を出すところだが、血気盛んな古代の民は違った。

 

「あれか……? あれかぁあああ!!」

 

 他の戦士より明らかに豪華な装備品に、棘の着いた兜をつけている者がいた。

 

「当たれぇぇええええ!!」

 

 刃の交換と同時に使い終わった刃を投げつけ、見事命中する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ###

 

「こいつは……フリッツ王じゃねぇな」

 

 戦いを終えた後に彼は死体を確認する。

 

『調査兵団で言う、分隊長みたいなもんか』

 

「だな……」

 

(そろそろ……エルディアに攻め入るか……?)

 

 そんな考えを思い付き、パラディ王国は戦える人材を募集、集まった100名弱という人数でエルディアへの進行を開始した。

 

「君たちには雑兵共の相手をして欲しい。フリッツ王、そいつの首を取ればこの争いは終わるからな」

 

 人数的には圧倒的に不利な状況での戦い、その差を埋めるため、事前に寝る時間帯を調査、把握しその隙に攻め入ることとなったパラディ王国の兵士たち。崖に面していたエルディアの拠点『エルディア城』、彼らは馬に乗り、崖を降り急襲した。奇しくも別世界の『一ノ谷の戦い』という戦において用いられた作戦と似通ったものであった。

 

「……よし、今だ、突撃ッ!!!!!!!」

 

「うおおおおおおおおおお!!!!」

 

 唸り声を上げながら一斉に騎馬隊が崖を降る。

 

 古代でありながら複雑な構造をしていたエルディア城、グリュックは迷いながらも当てずっぽうで王のいる間を目指した。

 

『城の中にはあまり戦力は割いてないみてぇだな』

 

「あぁ、外の皆んなのおかげでもあるからな」

 

 十数分の道中の後、彼はようやく王間にたどり着くことが出来た。

 

「いた……!」

 

『おい……なんか様子おかしいぞ……?』

 

 目に生気がなく、白目になっている初代フリッツ王。

 

「なんだ……? この違和感は……」

 

『ありゃまるで……始祖ユミルじゃねぇか……』

 

「ってことは首切ってもお前みたいに……」

 

 嫌な想像だと、首を振るグリュックであった。そんな沈黙の間に最初にアクションを起こしたのはフリッツ王であった。

 

「ここまでたどり着いた貴様に、褒美をやろう」

 

「……?」

 

「我の子種をくれてやる」

 

 その瞬間、無数の弾丸と思しき物体が彼に打ち出される。

 

 

 

 

 

 

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