進撃の巨人 The end -ゲームの主人公が生きていました- -誰が為の翼-   作:キラトマト

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#53 夢の中

 突如として知らない街に飛ばされたカミナガ。二人は一旦店を後にし、カミナガの家へと赴いた。

 

「お邪魔します」

 

「そんなかしこまらなくていいっていつも言ってんだろ? あぁもう! それに兄ちゃんも友達だからってユージ可愛がらなくていいから!」

 

 兄ちゃんと呼ばれた恰幅のいい男は小さい頃からユージを知ってるということもある為、こういった接し方をしてしまうのである。

 

 急いで自分の部屋に入った彼はユージに先程起こったことを話した。

 

「信じんのかよ」

 

「君がそんなこと言うなんてないから。もしかしたら最近流行ってるあの病気にも関係あるかもしれないし」

 

「嘘だろ!? あの意味わかんねェ夢がか!?」

 

「かもって言ってるでしょ。それに偶然集団で夢を見たって可能性もあるわけだし」

 

「偶然か……。あ! そういえば夢ん中で会ったヤツがいるんだった! 金髪で目細めてる感じのヤツでよぉ〜」

 

「……名前聞いた?」

 

「……いや、聞いてない。クッソぉお〜……ふりだしかよぉ〜」

 

「まぁ、まだ1回で判断できるような事態じゃないよ。また同じようなことがあったら教えてよ。僕に起こらない可能性も無いわけじゃないだろうし」

 

「おっけ、んじゃ今日んとこはこんくらいで。また明日な」

 

「うん、また明日」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 同日、とある地下ガレージ。

 

「くっそぉ、やっぱそう簡単には見つかんねぇか〜。例の事件の当事者ってやつは」

 

「そうだね。でもちょっとずつ手がかりは見つけてるよ。例えばこれとか」

 

 そう言って可愛げのある顔をした男はスマホを見せる。

 

「そうだな……この『貴方は、人を食う巨人をご存知ですか?』ってメッセージだろ?」

 

 黒髪を短くし、真ん中で分けた男はそのスマホに書かれているメッセージを読み上げる。

 

「うん……明らかにあの『失われた過去の未来』のことだ」

 

「全部元通りになったと思ったのによ、またトラブルかよ」

 

「そう……でも幸いなのは僕たち以外も全員記憶が戻ってるってことだよ。これなら"あの人"の指示も仰げる」

 

「あぁ……それはかなりのアドバンテージだ。こんなことして何企んでんのかは知らねぇが、お前らは今どんだけ強大な奴らを相手にしてんのか、思い知らせてやろうぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「まだ帰ってこないのかな……」

 

 元調査兵団 ナナバは家で夫の帰りを待っていた。彼女も最近巷で起きている事件を知っているため、情報を共有するグループに参加はしていたのだが、彼のメッセージが更新されないため少し心配になっていたのだ。

 

「ただいま〜」

 

 心配していたのも束の間、彼は帰ってきた。

 

「ナナバさん。大丈夫だった? 例の夢、見てないよね?」

 

「あぁ、当然さ。君も見てないよね?」

 

「あぁ、ただひとつ収穫があった。例の夢を見たっぽい学生がいたんだ。ちょうど今日の夕方にラーメン屋で見かけてさ。もし本当にそうなら話を聞ける」

 

「あ、でも名前は……?」

 

「もちろん! とまではいかないけど、ちゃんと制服は覚えてるから学校名までは分かってるよ」

 

「よし! じゃあまずは会いに行こう!」

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