ガンダムビルドダイバーズフリューゲル 作:ポメラニアンドロイド初号機くん
今回はシグレの妹がGBNデビューする話です。この程度の連続投稿で今まで放置してた分の穴埋めにはなりませんが気分がのってきたので続けて書きます。
それでは第十二話、どうぞ。
シグレ・ユウトside
私は
確かに好きな物がガンダムだったり、服の趣味がボーイッシュだったりするけど正真正銘の女子校生なのです。
最近G-TUBEのフリューゲル活動記録っていうマイナーなチャンネルにハマってます。
フリューゲル活動記録はGBNのフォース「フリューゲル」のリーダー、クロさんとその彼女のサヤさんがフリューゲルのバトル動画をクロさんの軽妙な語り口とそれに対するサヤさんの息のあった掛け合いで淡々と分析や解説、説明をする内容で正直、登録者数は多いとは言えないけどクセになる面白さが魅力でついついリピートしてしまいます。
失礼、熱く語りすぎてしまいました………
それはさておき、私もいつかは自分のガンプラでGBNデビューしたいなぁ………そしていつかは憧れのフリューゲルの人達みたいに活躍して……と思っていたのですが、憧れのフリューゲルのメンバーの一人が、私の兄だったのです。フリューゲル活動記録で登場した夜天のシグレことシグレ・ソウスケ、まさか本名そのまんまとは……私の兄です、ハイ。
シグレ・ユウトside 終
シグレ・ソウスケside
ありのまま今日起こった事を話そう。クロがやってるG-TUBEの過疎チャンネル「フリューゲル活動記録」に戦術解説役としてゲスト出演したら、妹にGBNのアカウントがバレた……
昔から女子のわりにガンダムとか好きな妹だったが、まさかGBNに興味を持っていて、しかもあの過疎チャンネルのファンだとは思わなかった。本名をそのままダイバーネームにしてた俺の自業自得だが、まさかこんな事になるとは思うはずがない。しかも、つい最近までぎこちない関係だったのに今はめちゃくちゃ尊敬されてる。フリューゲルは憧れのフォースだとか………
そしてGBNデビューするからフリューゲルのメンバーに入れてほしいと頼まれた。別にいいけど、急展開がすぎるぞオイ……
とりあえずはガンプラ製作からだな……ダイバーランクも上げないとだし………。
シグレ・ソウスケside 終
「ヒイロ・ユウです!!よろしくお願いいたします先輩方!!」
活発でボーイッシュな美少女といった外見のダイバー、ヒイロ・ユウ(シグレのリアル妹らしい)がフリューゲルの新メンバーとして加入予定なので本日シグレの紹介で顔合わせした。
まさかシグレに妹がいるとは思わなかったが、何はともあれ俺に後輩ができた。なんかシグレの妹とは思えない程礼儀正しいし。(←カラスマテメェ……byシグレ)
フリューゲルは大所帯だけどだいたいのメンバーが俺よりもGBN歴長いから、今まで後輩とかはいなかったからな……なんとなく感慨深いものがある。
「カラスマ・ユウゴだ。よろしく、ユウ」
「カラスマ先輩、ご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします!!」
「とりあえず、ユウの指導役はカラスマに任せる。それでいいな?カラスマ……」
シグレはそう言って俺を一瞥した。
「OK。それじゃ、ヴァルガに……」
「「「駄目」」」
シグレとクロとサヤが声を揃えてそう言った。
「なんでだよ……手っ取り早く経験値積ませた方がいいだろ……」
「前言撤回、頭マクギリスのカラスマにはユウを任せられん。初心者に絶界行させようとすな」
シグレは俺に冷ややかな視線を向けながらそう告げた。
「え?なんで?ヴァルガ楽しくね?マクドくんとヨヅキはヴァルガを楽しんでたぞ」
ヴァルガほどスリリングで楽しい訓練場はないと俺は思うけどな……ここ数日通ってた俺の感想だけど。
「駄目だコイツ……ここ数日でガチのヴァルガ民になったか……」
クロが呆れながら呟く。なんで理解されないのかわからない。シグレも傭兵時代にヴァルガ通ってたはずなのに………ついでに最近は小隊を率いて毎日絶界行してるのに……
「とにかくユウに絶界行はまだ早い。とりあえず無難にチュートリアルミッションからだ」
そう言うとシグレはクロとサヤを連れてユウの指導の為、4人でミッションカウンターに向かった。
ヒマになっちまったな……しかたない、マクドくんとヨヅキ誘ってヴァルガ行くか……。ヴァルガで生き残る為のバエル・フギンの改良も終わったからな。あとは実戦で仕上げるか。
「私も一緒に行こう。マクドはともかく、女狐とカラスマが一緒に行くのに幼なじみの私が行かないなんて選択肢はないからな……」
ありがとよ、ミカゲ……お前は最高の
シグレside
カラスマならユウの指導役にふさわしいと思ったが、ここ数日のヴァルガ通いで頭の中までヴァルガに染まっているとは思わなかった。確かにあいつは天才だが……いや、天才だから、か?
天才ゆえに他人に物を教える事に不向きなのだろう。なぜならそもそも感覚が違うから。なまじなんでもできるからできない人間の感覚がわからない。
その点、クロとサヤなら大丈夫だろう。
とりあえず俺達はユウがチュートリアルミッションをこなすのをゲストモードで見守る事にした。
選択したミッションは、「ガンプラ、大地に立つ」。初心者の頃、俺もこなしたミッションだ。
「ユウ、初めてで緊張するかもしれないが敵はそこまで強くない。落ち着いて対処しろ。ユウとガーネットレイジなら勝てる」
「わかったよ兄さん、行くよ、イフリートガーネットレイジ!!」
ユウの駆る赤いイフリート改、イフリートガーネットレイジは赤いモノアイを煌めかせながらリーオーNPDとの間合いを詰める。
リーオーNPDはビームライフルを乱射して迎撃態勢に移行した。
しかし、ダブルオーのツインドライヴを組み込んだガーネットレイジの運動性能と空手部で鍛えられたユウの反応速度はリーオーNPDの動作よりも速く、敵の射撃はユウにはかすりもしない。
「ここだッ!!」
ユウはツインバスターライフルを両手に持ち、照射しながら機体を旋回させた。ローリングバスターライフルだ。3機のリーオーNPDは至近距離でのローリングバスターライフルを回避する事ができずに為す術もなく撃墜された。
この技、ゲームなどではウイングゼロの攻撃パターンとして採用されているが、実際原作でヒイロ・ユイは一度も使ってないらしい。正直、ガンダムW詳しくないから知らんけど。
「ナイスだ、ユウ。次はもう少し難易度高めのミッションやるか?」
そう言ってクロは次のミッションを見繕っている。
ユウは初陣を完全勝利で締めくくった。
その時、フィールドに乱入する機影が1つ。
「ハァ~イ初心者ちゃん♡ここからは個人レッスンの時間よ♡」
あの特徴的なオカマ口調の男、背中にグレイズアインの足がついてるストライクルージュ、ハイエナのラルフか……
「あいつ、まだ懲りてなかったのか……」
「その声、夜天のシグレじゃないの!?ヤバッ!?失礼しました~!!」
さっきまでのイキリ具合はどこへやら、逃走を始めるラルフ。
「ユウ、そいつは初心者狩りとかしてるけど実力は大した事ない。初めての対人戦のつもりで少し懲らしめてやれ」
「OK。兄さん!!」
ユウはツインバスターライフルで牽制しつつラルフを追う。
「もう……しつこいわよ!!」
ラルフのストライクルージュが振り向きざまに両手に持ったブレードに併設された迫撃砲を放った。ユウはすぐさま回避しようとしたがやや反応が遅れ、ツインバスターライフルが犠牲になった。
「まだヒートサーベルがある!!」
ガーネットレイジの背中にマウントされたヒートサーベルを両手に持ち、ラルフのストライクルージュに斬りかかるユウ。しかし、
「チョイサァ!!」
ラルフは両手のブレードでガーネットレイジのヒートサーベルを手から弾き飛ばした。格闘技経験者とはいえ剣道ではなく空手、やはり近接武器での白兵戦ではラルフの方が上のようだ。
「おい、ヤバくねえかアレ……」
焦るクロ。
「大丈夫だ。ユウは空手習ってるからいざとなったらたぶん……」
「チェストォォ!!」
案の定、ユウはガーネットレイジの
「こうなると最初から思ってた」
「マジかよ、即戦力だ……」
心なしか、なんだか嬉しそうなクロであった。
本日のユウの戦果
初ミッションを大勝利で飾り、乱入した初心者狩りを撃退。まさに自慢の妹だ。
シグレside 終
どうも、夜中に連続投稿してたらいつの間にか朝になって結果的に徹夜した作者です。
カラスマの意外な欠点、人に物を教える事に不向き。
カラスマは天才肌のキャラとして書いていますが、なんでもできるゆえに、できない人間の感覚がわからない。シグレの分析通りです。
だから作中では頭ヴァルガ民とか言われてますが本人は素でヴァルガの環境を楽しんでるし、本気で「ユウならできる」と思って絶界行をさせようとしてたわけですな。
カラスマ鬼か………静かに狂ってます。