ガンダムビルドダイバーズフリューゲル 作:ポメラニアンドロイド初号機くん
カラスマとジュピターさんの直接対決回です。
大して読者もいないけど、まだまだ自己満足で書き続けます。何故ならここだけの話、自分は典型的な自作大好き人間ですからwww正直気持ち悪いかもしれないけど自分の書いた作品を時々読み返しては一人で楽しんでます。うまく書けなかったと反省したりする事もたまにあるけど基本的に自分自身に刺さる物を書いてます。それでも読んで一ミリでも面白いと思ってくれたならこんなに嬉しい事はない……!!(←某天パ風)
それでは第十三話、どうぞ。
ジュピターside
カラスマはアタシの最初の弟子だ。思えば、あいつがGBN始めた日からその成長を見守ってきた事になる。
チュートリアルミッションのバトルでカラスマが見せた才能の閃き、アタシの目に狂いはなかった。奴はダイヤの原石だ。
カラスマは初心者ながら幾度も自分よりも格上を食らってきた……そして今やSランク目前、実力的にはSSランク相当かもしれない。現にSSランクのキリギリス・マクドに一度勝っている。
今のカラスマには絶界行すらも遊びなのだから恐れいる。
認めよう、今のアタシはカラスマを強烈に意識している。
既に弟子としてではなくいずれアタシすら超えていく存在として。
ならば少し早いが、お前の師匠として最後の試練だ。アタシを超えて行け。もちろん、そう簡単に超えさせはしないがな……お前には期待してるんだ、アタシを失望させるなよ?カラスマ。
ジュピターside 終
カラスマside
ジュピターさんから告げられた一方的な宣戦布告は俺自身、薄々予想はしていたがあまりにも早すぎた。
いつかはジュピターさんを超えたいと思っていたが、それはまだ先の事だろうとぼんやり思っていたのだ。
だがジュピターさんはもはや俺を弟子として見ていない。自らを超えんとする挑戦者と捉えている。
確かに俺はあの人を超えたいと内心願っている。どうやらそれは既に見透かされてたようだな。ジュピターさんだけじゃなく、いずれはチャンピオンにも挑戦したい。
だから、師匠からライバル認定されたくらいで立ち止まるつもりはない。
自分には実力があり、まだ上を目指せそうならば……どこまで行けるか確かめたくなるのは自然な事だろう?
俺自身、湧き上がるこの気持ちに戸惑ってはいるが、これは遊びだ。だからこそ全力で楽しむ。
師匠、今までありがとうございました。
それはそれとして、俺は今あなたと戦いたい。師匠、覚悟……!!
カラスマside 終
シグレside
カラスマはジュピターさんからの宣戦布告を受け入れて、二人の決闘が始まろうとしていた。
天才ってのは俺には理解できない。いつからここまで差がついた?出会ったばかりの頃のカラスマはまだ俺と同程度の実力だったのに……
今や師匠であるジュピターさんすら超えようとしていやがる。俺やクロ、サヤが今の実力を得るまでに積み重ねてきた努力を奴は一足飛びで追い越していく。俺やクロ、サヤとカラスマは一体何が違う?何を犠牲にすればそこまでの強さを得る事ができる?
自身の内に静かな嫉妬を燃やしながらも俺達は今始まろうとしている決闘から目を離す事ができなかった。
フィールドはコロッセオ、ジュピターさんのジ・オと、カラスマのバエル・フギンが対峙する。他のフリューゲルのメンバーも全員集合してこの戦いを見届けようとしていた。
「カラスマ・ユウゴ、バエル・フギン=イデア。飛翔する!!!」
「勝てると思うな……小僧ォ!!!」
最初に仕掛けたのはカラスマだった。光の翼を発生させながら腰部に増設されたグシオンリベイクのブースターポッド、そこから展開したサブアームと機体の両手で合計四丁の銃(ガンブレード型ビームライフル、グレネードランチャー付きバスターライフル、実弾ライフル二丁)を乱れ撃ちながら間合いを詰める。
「堕ちろカトンボ!!」
一方、迎撃するジュピターさんはカラスマからの砲撃が直撃しているにも関わらずジ・オのビームライフルで高速機動中のバエル・フギンにビームを直撃させている。
ナノラミネートアーマーと単純な装甲強度の違いはあれど、どちらも射撃は決定打とならず互いに銃を投げ捨てて白兵戦にもつれ込む。
「ここからがバエル・フギン=イデアの真骨頂ですよ、ジュピターさん」
カラスマは機体の両手とサブアームで計四本の剣をバエル・フギンに持たせ、ジ・オに斬りかかる。
「単に剣を四本持っただけか?それくらいならジ・オにもできる」
同じく四本のビームソードを装備するジ・オ。
しかし、バエル・フギンの四本の腕は複雑怪奇にして攻防一体変幻自在、流麗にして精密な連撃を繰り出した。同時にコロッセオの盛り上がりも最高潮に達する。
「何だ?あの理解不能な挙動は……阿頼耶識で制御してるとはいえ、変態的な操縦技術だ……」
クロがドン引きと驚きをミキサーにかけたような反応をしている。
「あれが、カラスマ先輩の実力……」
ユウは憧れと畏れが入り混じった複雑な表情をしている。
腕を四本に増やして、それらを阿頼耶識で制御して複雑な連携剣技を繰り出す……理屈では理解できるが、それを実行に移すのは簡単ではない。まさしく神業、絶技の類だ。
「これが四剣四銃、テトラスタイル!!」
「なるほどな、
脳が理解を拒む。ジュピターさんは今、なんと言った??
ジュピターさんのジ・オがカラスマの四剣による連撃を左腕の装甲でパリングして僅かな隙を作り、ビームソードを構え直した。
そして、カラスマの十八番、テトラスタイルによる四剣連携の絶技を
カラスマとジュピターさんは何度も斬り結ぶ、終わらないワルツのように。
それもそのはず、カラスマのテトラスタイルを完全に模倣しているのだから決着などつくはずもない。
カラスマはジュピターさんの剣技を力任せにパリングして一度距離をとる。
もはやこの戦いは凡人には理解の及ばない領域にある。
「どうした?曲芸は終わりか?そろそろアタシに見せてくれよ……お前の必殺技って奴を……」
「…………」
数秒間考え込むカラスマ。そして、
「そっすね……それで倒せないならどの道負けですから」
そう呟いたカラスマはバエル・フギンをコロッセオのはるか上空まで舞い上がらせた。
「当たって……打ち砕く!!
カラスマの叫びとともにバエル・フギンは光の翼のエネルギーを全身に纏い、自らを剣と化してジ・オに突撃した。それだけでなくバエル・フギンから枝分かれした余剰エネルギーがホーミング弾として一斉にジ・オに降り注ぐ。
これが……カラスマの必殺技!?こんなモンもはや災害じゃねえかよ……
「アタシもこの技を使うのは昔チャンピオンと戦って以来だな……あの時は結局負けたけど、今回はどうかな……」
迫りくる災害級の一撃に対して迎え撃つジュピターさんのジ・オがビームソードを薩摩示現流の蜻蛉の構えで握り直した。ビームソードにエネルギーが集まり、刀身が巨大化する。
「これこれ、剣技ならアタシにはこの構えが一番しっくりくる……奥義、
「カラスマァァァァ!!!」
「師匠ォォォォ!!!」
ジ・オが振り下ろす黄金の光剣を塗りつぶし呑み込もうとするバエル・フギンが転じた災厄の炎。しばし続いた拮抗状態は、災厄の炎が黄金の光剣を打ち破った事により終わりを迎えた。カラスマの勝利だ。
それと同時にバエル・フギンは力なく地に墜ちた。機体の全エネルギーと引き換えの必殺技か……なんともカラスマらしい。後には何も残らないとしても勝利の為に全力を尽くし、事が終われば燃え尽きても構わないというその静かな狂気。
俺がお前に追いつけない理由がなんとなくわかったよ……
シグレside 終
アステリアside
「あ~スッキリした〜。久々に暴れたな~。」
勝負の後には、負けたというのにどこか楽しげなジュピターと、勝ったはずなのに燃え尽き気味なカラスマが笑いあっていた。
ジュピターとカラスマ、バトルの前まではピリピリしてたけど、今は二人とも嬉しそう。正直、カラスマとジュピターがあのまま仲違いしてしまうとも思った。
ボクが思うに、ジュピターはカラスマをライバル視してたけどその裏では自分を超えてほしかったのかも。ジュピターってほら、少し不器用だから。ジ・オがそう言ってた。
とにかく、最後には二人が笑いあえて良かった。わかり会えないまま別れるのは悲しいから。
アステリアside 終
カラスマくん、師匠超え。
さて、今回のエピソードでカラスマはジュピターさんに勝ちましたが、純粋な戦闘技術ではジュピターさんよりカラスマが強い、とはまだ一概には言えません。
実際、ジュピターさんはカラスマのテトラスタイルを即興で模倣しましたし、必殺技対決ではカラスマに軍配が上がりましたがそれ以外ではまだまだカラスマは未熟な部分があります。
つまりカラスマくんは師匠超え(暫定)って感じですね。
ちなみに、ジュピターさんの必殺技が薩摩示現流の蜻蛉の構えから繰り出された理由は、ジュピターさんはリアルでは示現流師範の資格を持っているからです。