ガンダムビルドダイバーズフリューゲル   作:ポメラニアンドロイド初号機くん

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めちゃめちゃゾーンに入ってます作者です。まだまだ書きます。そろそろ有志連合編は終わりです。
それでは、徹夜テンションの作者にもう少しだけお付き合いください。


DAY4−3 ビヨンド・ザ・タイム

カラスマside

 

 

ひび割れたG−ORTのコアユニットから覗いていたのは、アルテミスのモビルドール素体だった。

 

「どういう事だよ…………」

 

さっぱり状況が飲み込めない。しかしサタケが良からぬ事をしたのだけはわかる。

 

「カラスマさん…………助けて………」

 

アルテミスは絞り出すようにそう言うと、またコアユニットの中に引きずり込まれていった。

 

「クソッ、待てよ!!」

 

コアユニットのひび割れが急速に修復されていく。G−ORTのコアユニットは再びアルテミスを閉じ込めて、そのまま勢い良く空へと上がっていく。

 

「カラスマ!!!コアユニットを逃がすな!!!G−ORTはGBNの中ではナノスキンのアビリティがついてる。だから時間さえあればコアユニットを破壊されない限りいくらでも再生する!!!」

 

ジュピターさんがそう言って空に飛び立っていくコアユニットを指差す。

 

「私が行きます!!!トランザム!!!」

 

ユウはガーネットレイジを駆り高速で飛び立つコアユニットを追いかけた。

 

 

 

カラスマside 終

 

 

 

「さて、ではここらで思春期の若者達の手助けをしましょうか………」

 

アオイ・ヴァールハイトは愛機のエアリアルに装備した実弾スナイパーライフルに一発だけ弾丸を装填する。

 

「これこそ私の必殺技…………弾丸は一発、祈りを込めた銀の弾丸があればそれで事足りる………魔射滅徹の銀銃弾(デモンスレイヤー・シルヴァーバレット)………」

 

アオイが引金を引く瞬間、時間が凍りついたかのように誰もが錯覚した。発砲…………。

アオイの愛機、エアリアル=ヴァールハイトのライフルから放たれた弾丸は空気抵抗やコアユニットの滞空する高度、弾丸じたいの運動エネルギーの制約などあらゆる干渉、障害を無視して進み、コアユニットの装甲に小さな穴を空けた。

 

「さて、あとはフリューゲルの皆さんの役割です」

 

 

 

 

その頃ユウは、カラスマとともにG−ORTのコアユニットを追っていた。トランザムで先行するものの追いつくには少しだけ出力が足りない。

 

「ここでやるしかない………トランザムバーニングレイジ!!!」

 

必殺技のブーストでコアユニットに追いついたユウは装甲に空いた穴を見つけ、そこにヒートサーベルを突き立てる。しかしコアユニットの装甲はとても頑強でヒートサーベルが折れてしまった。

 

「剣がなくたって…………」

 

ユウはなりふり構わずコアユニットの装甲に無数の拳撃を叩き込む。

 

「まだ、まだパワーが足りない…………!!!!!お願い、ガーネットレイジ!!頑張って!!アルテミスさんを助けたいの!!!!」

 

トランザムバーニングレイジの効果も切れかけたその時、

トランザムバーニングレイジの炎のオーラがひときわ激しく燃えさかり、さらに強く輝いた。

 

「この力………、名付けるなら、トランザムバーニングレイジACT2!!!!」

 

さらなる覚醒を果たしたユウは凄まじいパワーでコアユニットの装甲に猛烈な拳打を浴びせ、装甲全体にひびを入れた。

 

「もう一息………!!!」

 

その時、ガーネットレイジのコンソールにアラートが出た。

 

「オーバーヒート!?こんな時に!!!」

 

そこにカラスマが追いついた。

 

「カラスマ先輩………アルテミスさんを助けてあげてください………」

 

もはや動かなくなったガーネットレイジは地上へと落下していく。

 

「ユウ………全く、世話の焼ける妹だ………さて、ユウがここまでお膳立てしたんだ、しっかり決めてこいカラスマ」」

 

その時、シグレのアメジスティアーがガーネットレイジを宙で抱きとめた。

 

「任された………ありがとうユウ、シグレ………」

 

カラスマはコアユニットに追いつき四剣を構えた。

 

 

 

 

カラスマside

 

さて、使うとしたらもはやここしかないよな…………やるしかないか、リミッター解除。

 

「おいバエル・フギン、俺の事はいいから好きなだけ暴れさせてやるよ。今まで物足りなかっただろ?余計な鎖は外してやるから、見せてみろよ、お前の力………」

 

バエル・フギン=ビヨンドの眼光が炯炯と光り輝く。

意識が飛びそうなくらいの阿頼耶識の負荷と、殺人的なGの疑似フィードバックにより死にかけたが少し慣れてくると、

意識が飛ぶ一歩手前くらいの状態で自分と機体の挙動を俯瞰して見ているような感覚を味わった。

一種のトランス状態っていうか過度の負荷で死にかけてアドレナリンドバドバの状態で、周りの時間がゆっくりに感じてその中で俺だけが自由に動けるような感覚つ〜か、時が見えるというかそれとも単なる走馬灯なのか曖昧な状態でもアルテミスを助け出すという目的意識だけはしっかりしていた。

ユウがコアユニットの装甲につけたひび割れに四剣を突き立てて強引に引き裂く。

もはや型も何もない純粋な暴力だ。やっぱりガンダムって暴力マシンなんだな………ガンダム(フレーム)だけど。

やがてバエルソードもサブアームも壊れたのでひたすら殴りこじ開け装甲を引っ剥がす。そのままアルテミスの手を取り、装甲を引っ剥がした隙間から引きずり出す。サヤのソニックスナイパーアドバンスが俺に追いついてきたのでアルテミスを引き渡し、俺はここで最後の一仕事。

 

「さ〜て、レーヴァるか」

 

機体高度をさらに上げて、光の翼のエネルギーを全身に纏う。

 

「俺は………俺は………俺は死なない!!!!天焦がす災厄の枝剣(レーヴァテイン)!!!!」

 

莫大な熱量のメガ粒子の奔流を纏った機体は極限まで加速し、自らを破滅の剣と化しコアユニットだけになったG−ORTを塵一つ残さず消滅させた。そのまま力を失い俺とともに落ちていく。

 

「カラスマァァァァァ!?」

 

機体エネルギーを完全に失い重力に引かれて自由落下していく最中、薄れゆく意識の中で俺を呼ぶミカゲの悲痛な声を聞いた。

その直後、何故かバエル・フギン=ビヨンドのコックピットが勝手に開き、俺は宙に投げ出される。

ミカゲはブラッディフレームツェペシュの両手で俺を受け止め、その後俺をコックピットに迎え入れた。

 

大丈夫…………俺はこの通り無事だ…………

 

ミカゲにそう伝えて安心させようとしたが、その言葉を口に出すより先に俺の意識はそこで途切れた。意識が途切れる瞬間、ミカゲの泣き叫ぶ声を聞いた気がした。

 

『ダイバーの身体に危険な負荷がかかりましたので、強制ログアウトを実施します』

 

 

カラスマside 終

 

 

 

 

第4次有志連合戦

G−ORT完全消滅により有志連合側の勝利

G−ORT  最終討伐者   ダイバーネーム:カラスマ・ユウゴ  

 

 




トランザムバーニングレイジACT2
ユウの必殺技、トランザムバーニングレイジの状態からさらにもう1段階パワーを上げる新必殺技。
しかし機体の排熱が追いつかなくなる為に効果時間終了後、確実にオーバーヒートするのが欠点。
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