ガンダムビルドダイバーズフリューゲル 作:ポメラニアンドロイド初号機くん
BUILD DiVERSが戦っていた未知なる敵、アルス。そいつは彼らの予測通りGBNへと侵攻してきた。
この未曽有の危機に立ち向かうべくフリューゲルも全力で戦った。俺はバエルソードで群がる敵機を斬り裂き蹴散らし進む。
突如、アルスの放った一撃が虚空を切り裂きGBNのデータを破壊し始めた。
???side
この電子の世界に生まれ落ちた私が最初に知ったのは、苦痛だった。自我が引き裂かれ、壊れそうになる程の想像を絶する苦痛。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い……!!イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ………!!!
私はただ悲鳴をあげ続け、やがて意識を失った。
???side 終
あれを何度も使わせる訳にはいかない。しかしどうする……?やっぱり大将機を狙うか……
俺はバエル・フギンの光の翼でヒトツメの群れを切り裂くように突き進み、眼前の戦艦をバエルソードで斬り捨てた。
その直後、俺は何者かの悲鳴を聞いた。
「悲鳴……!?どこから……?」
辺りを見渡す。すると、開けた丘の上に、青い髪でところどころ寝癖のように跳ねた髪型の少女が倒れ伏しているのを見つけた。
「クロ、俺は一旦戦線から外れる。あとは頼んだ!」
「おい待てカラスマ!!単独行動はよせ!」
「私がカラスマのフォローに回ろう。こういう時、幼馴染はそばにいる物だからな」
クロの引き止める声を無視して少女の救援に向かう。ミカゲはブラッディフレームを駆り俺に続く。
バエル・フギンを丘に着陸させてコックピットを降りた。ミカゲは油断なく周囲を警戒している。
「おい、大丈夫か?」
俺は少女に駆け寄り呼びかけた。返事はなく、少女はただぐったりとしている。
「ミカゲ、コックピットでこの子を保護してくれ。お前のブラッディフレームならいざという時、ミラージュコロイドで姿を隠して逃げられる」
「OKだ。任された」
ミカゲは二つ返事でブラッディフレームのコックピットを開き、素早く少女を乗り込ませて自分も戻る。
俺も再びバエル・フギンに乗り込み戦場に帰還した。
余談だが、俺とミカゲが戻る頃には戦いはだいたい決着がついていた。
なんか出遅れた感があるが、仕方ない。あれは緊急事態だったからな……
戦いの最中一時的にサーバー負荷がかかったが、それ以外は特に問題なし。俺達有志連合側の勝利だ。(今回俺はマジで何もしてないが……)
アルスは撃退されて戦いは終わり、俺とミカゲはフリューゲルの仲間達と合流する。
「で?俺らが戦っている時にフリューゲルのエース様は何してたんだ?」
シグレが皮肉たっぷりに尋ねた。
「ちょっと人命救助してた」
俺はブラッディフレームを指差す。ちょうどミカゲが先程保護した少女をコックピットから降ろしているところだった。
「ガンプラも無しに丘の上で、しかも無防備な状態で倒れてたんだ。そりゃあ保護するだろ」
「まあ……そうだな……」
少しばつが悪そうなシグレ。そうこう話しているうちに、少女は気がついたらしく、こちらをぼんやりと見ている。
「大丈夫か?あんた名前は?」
クロが尋ねる。
「ボクの名前は……アステリア……なのかな?」
ぼんやりとした様子のまま少女が答えた。
「なんで疑問形で返すんだ……」
あれから人脈広そうなマギーさんにアステリア(仮)について尋ねてみたところ、ELダイバーではないか?という話になり、
ELバースセンターに連絡を取るついでに記憶喪失っぽいので軽くアステリアの状態を診察してもらったところ、アステリアはどういった訳か、人格を司るデータの一部が欠落している事がわかった。ELダイバーは未知の部分が多いが、おそらくは先程のサーバー障害による影響の可能性があるとの事。
そして、経過観察が必要なのでしばらくアステリアはフリューゲルで保護する事となった。
今回は謎のボクっ娘ヒロイン登場?な回でした。ハイ、趣味に走りました。だってボクっ娘カワイイじゃないですか……これからついにメインストーリー始動という事で、長かった……
まだまだ止まるんじゃねぇぞ……と自分自身に言い聞かせてこれからも書き続けます。
以上、第九話でした。