異世界灯台守の日々   作:くりゅ~ぐ

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第122話 祭りの熱気にあてられて

 

食欲を激しく刺激する香りがする

 

秋晴れの空の下 皆で昼食である。

 

てかやっと昼飯かよ、マジで疲れたわ。

 

うん、これは気疲れだな、あのババア共が‥‥

 

あの後もババア達のセクハラは止まらなかった。

 

てかエスカレートしそうだったので少し交渉する事にした。

 

これ以上俺をオモチャにするなら灯台と付属する建物全部に全力で清浄魔法を掛けると宣言した。

 

ババア共がやいやい言って居たが、俺はやると言ったらやるって言って一部分に清浄魔法を掛けてやった。

 

まぁ掛けたのは本体と関係無い場所であったが

ババア達に対して絶大な効果を発揮した。

 

それからは一切のセクハラが無くなったのだ。

 

又やりそうな兆候が見えたら、ババア達にも分かる様に魔法を発動させ何時でも掛けれる様にした。

 

それに加え詠唱までしてババア共のセクハラを牽制した。

 

てか詠唱何て久々したわ、基本俺は魔法は無詠唱で使ってるからな。

 

だが効果絶大、それからは仕事が捗った。

 

まぁ昼飯食って、午後から少しやれば終わる。

 

それまでの辛抱だ、一刻も早くババアハーレムからの脱出を図らねば俺の精神が死んでしまう。

 

マジであのババア共だけはタチが悪過ぎる。

 

帝城勤めの官吏よりある意味厄介だ、

無敵過ぎるだろアイツら、女の集団は強いがババアの集団は更に強さが増す。

 

うん、恐怖しか感じない、単純にババア達が怖い。

 

 

「守長」

 

「ん? 何だじい様達が雁首揃えてどうした?」

 

「いやな、ばあさん達から話を聞いてな、その何だ、何やら灯台に清浄魔法を掛けると言っとる言う話を聞いてな‥‥」

 

あんのババア共めが‥‥

 

話はしょって自分達に良い様に言いやがったな‥‥

 

灯台守のじい様達に泣きを入れたか、

だが事の経緯を改変しやがったんだな‥‥

 

「あのなじい様達よ、ババア連中が何言ったか知らんが多分自分達に都合良く言ったみたいだがな、何で俺がそんな事を言ったかと言うとだな、ババア達が・・・・・・・・・・」

 

 

~~~

 

 

「ハァ~ 話は分かった、ばあさん達に良く言い聞かせておく、だから守長も早まった事はせんといて欲しいんじゃが‥‥」

 

「ばあさん達には言って聞かせるから守長もだな、抑えてくれんか」

 

「ああ良いよ、但し次やりやがったら俺は誰が止めようと全力で清浄魔法使ってお掃除するからな、俺はやると言ったらやるぞ」

 

俺の言葉にじい様達がため息を吐いた、

うん、ため息吐きたいのはこっちだよ。

 

あのババア共め言葉責めだけで無く、

俺のケツまで触ろうとして来やがったんだぞ、

流石にそれはダメだろ、言葉だけならまだしも、

おさわりは駄目だ、ノータッチでお願いしたいものである。

 

「分かっとるから、分かっとるから守長抑えてくれ、な、守長」

 

「ああ、抑えてるから、自制してるからまだ(・・)やってない、だが‥‥」

 

「ちゃんと言い聞かす、だからな‥‥」

 

「おう、あの脳ミソスケベババア達が自重するなら俺はそれで良い、てかさっきも言ったがケツもそうだが股間にまで手を伸ばして来やがったからな、祭りが盛り下がるから一応(・・)抑えたが、分かってるな?」

 

うん、じい様達が凄い勢いで頷き出した。

 

まぁババア共のセクハラが収まるなら俺はそれで良い、てかババア共もしかして祭りではしゃいで居るのか?

 

気を付けよう、テンション上がって何をし出すか分からんぞこれ、特に変態(ジル)とか変態(ジル)とか変態(ジル)とかには気を付けねば。

 

アンナは‥‥

 

まぁまだガキだ、実力行使をしてくるにしてもまだ可愛いもんだろう、どうせ最悪にやらかしてもチュウしてとかそんなんだ。

 

いざとなったら簀巻きにして吊るせば良い。

 

だが変態は‥‥

 

気を付けよう、マジで気を付けよう、

やつは一応は大人だし、何より簀巻きも吊るしも奴にとってはご褒美でしかない。

 

本当厄介だなジルの奴、何で目覚めやがったんだよ、永遠に目覚め、いや、気付かなかったら良かったのに‥‥

 

てかジルの奴まさかだが祭りだから抱いてとか抜かさないよな?

 

勘弁してくれよ、奴は無いわ、うん、ねーな。

 

しかし祭りか‥‥

 

『どうだあっしの浴衣姿は? おい! 何が意外と似合うだよ、えっ? 美容室で着付けして貰ったんじゃ無いよ、自分でやったんだ♪ おい‥‥ あっしは着物の着付け自分で出来るんだぞ、凄いだろ~』

 

あの時は分からなかったがアイツ・・・

 

 

「あー 守長」

 

「何だブライアンどうした?」

 

「すまん、何か考え事してたか?」

 

「いや、どうしたんだ?」

 

てかコイツは何を微妙に照れてんだ?

 

チンピラが照れて居ると凄い違和感があるなぁ‥‥

 

「あー‥‥ 祭りが終わってな、三日後にバハラの魚市場に行ってそんで‥‥ 青空市に行こうかと思って、それで守長に言いに来たんだ」

 

「おう、行く前に清浄魔法を掛けてやるから忘れずに来るんだぞ」

 

「ああ頼むよ守長」

 

「ん、頑張れよ、ちゃんとやれば大丈夫だ、結婚が決まったら祝儀は弾んでやるからな」

 

「ありがとう守長、必ず成功させる!」

 

「おう、吉報を待ってるからな」

 

ブライアンが何度も礼を言い離れて行った、

成功して欲しいもんだよ本当、まぁ大丈夫と思う、

それは只の予感でしかないが成功する、そんな気がした。

 

 

恋の季節か‥‥ 俺は誰かと巡り会いその誰かと結ばれるんだろうか?

 

この想いが消え、新たな誰かと共に新たに想える日が来るのだろうか?

 

もし出会うならそれは正に邂逅(かいこう)と言えるのだろう。

 

いかんな折角の祭りだ、楽しまなければな、

まぁ、祭りと言っても前夜祭、しかも掃除な訳なんだがな。

 

しかし周りに男女の二人組が多いな、

去年もそうだったが今年は更に多い。

 

多分だが対応5があったからだろうな。

 

あの最中に心通わせる機会があったんだろう、

まぁあの時も普段とは違うシチュエーションで気分が盛り上がった、そんなとこかな?

 

こりゃ又結婚が重なりそうだな、まぁ慶事なんだ、

目出度い事は良い事だ。

 

 

しかしスープが美味いな、色んな魚が入って味に深みがある。

 

トマトスープ、魚介類のトマトスープだな。

 

貝類が良い味出してる、アサリもそうだがトマトもそろそろ終わりだな、これ等は時期の物だから仕方ないな。

 

アサリはこれからの時期は旨味がいまいちだし、

トマトに関しては露天栽培だからな、

物自体が無くなる。

 

生は最後かもしれないな、これから暫くは干しトマトで我慢しなければならない。

 

おっ、これ干しトマトが入ってんな。

 

スープにトマトの微かな酸味と仄かな甘味があって良いな、このスープ前世なら魚介類のブイヤベースのスープってとこかな。

 

てかコレ魚の骨で出汁取ったな、骨はきっちり取り除いてあるが魚の骨から出た旨味が溢れてる。

 

魚も貝類も良い、パンもライ麦パンが焼き立てで美味いな、浜で食べる漁師風トマトスープか、

そう考えると結構贅沢だな。

 

うん、旨い。

 

 

「守長」

 

「アマンダかどうした?」

 

今度はアマンダか客が多いな、てかどうしたんだ?

 

スープの入った器とパンを持ってるが‥‥

 

「一緒に食べようかと思って、良いかな?」

 

「ああ勿論だ、こっちからお願いしたい位だ」

 

良いね良いね、気持ちの良い秋晴れの下、旨い食い物にアマンダみたいな別嬪さんと一緒に食事か、

人生も捨てた物じゃ無いな。

 

「守長美味しい?」

 

「ああ、旨いな、最高だな」

 

「そうかぁ、頑張って作った甲斐があったよ」

 

「そう言えばアマンダは食事担当だったな」

 

「うん、午後からも今日の皆の夕飯も作るのよ」

 

今日は一日食事当番か、まぁローテーション組んで毎年交代で役割をこなしてるからな。

 

去年はアマンダは室内担当だったな。

 

「なる程な、だから旨かったんだな」

 

「と言うと?」

 

「ん? アマンダが作ったから旨いんだって事だよ」

 

「もう、私一人で作った訳じゃ無いわよ」

 

「まぁそんでもアレだな、俺が食ってるスープは多分アマンダがほぼ作ったんだな、そう思う様にしよう、その方が旨さが倍増する」

 

「もう、又そんな事言って‥‥」

 

まぁ事実ではあるからな、多分このスープにはアマンダ成分がかなり入ってるはずだ。

 

うん、そうだな、てかそうであれ。

 

「ねえ守長、ばあさま達とやらかしたでしよ?」

 

「おいアマンダ待て、俺は何もやらかして無いぞ、あのババア共のせいだ、てかあのババア達め又自分に都合良く話しやがったな」

 

「まぁ話はちゃんと聞いたけどアレはねえ‥‥

今は皆分かってるから大丈夫よ」

 

「本当あのババア達、タチ悪すぎだろ、てかあのババア共の頭の中はエロい事しか無いのかよ?」

 

「何かね、祭りの熱気にあてられたんだって」

 

「・・・」

 

あんのエロババア共が‥‥

 

何が祭りの熱気にあてられただよ、

つーかお前ら何時もそんなんだろうが。

 

まぁ確かに今日は酷かったからそうかも知れないがな、うん、確実に何時もより酷かったわ。

 

普段はまだマシと言うか多少は自制と言うか自重してるからな。

 

祭りの熱気と言うより集団になった事による、はっちゃけって言う事なんだろう。

 

人はそれを集団心理によりとも言う。

 

とは言えおさわりはダメだろ、あのババア達まさか酒飲んでたんじゃ無いだろうな?

 

やけにテンション高かったが‥‥

 

「ねえ守長、ばあさま達も反省はしてるみたいだから許してあげたら?」

 

「うん、アマンダ、反省はしても後悔はしてないなら余り意味は無いぞ、あのババア共は多分ほとぼりが冷めたら又やりやがると思うが」

 

「まさか、ねえ」

 

「アマンダ、今、心の中でやりかねんと思ってるだろ?」

 

「・・・」

 

ほら見ろ、アマンダもそう思ってるって事だ。

 

「アマンダ、正直になれよ? そう思ってるんだろ? あのババア共は絶対やるから、てかあのババア達は俺におさわりまでして来やがったんだぞ、もうな頭の中はエロい事それ一色なんだよ」

 

「うーん‥‥ でも結構反省してたのは本当よ」

 

「祭りの熱気にあてられて、そう言ってたよな? 熱気はそう簡単に下がらないさ、このスープと一緒だな、冷ますには時間を置くのが一番簡単だがあのババア達はこんな短時間に熱気が冷めるかな?」

 

「ねえ、本当、ねえ‥‥」

 

まぁ無理だな、俺以外の若い男を入れたら必ず又やるだろうな、てか周りがこんだけ盛り上がってんだ、それこそあてられて熱が冷める所かテンション上がって更にセクハラが激しくなるだろう。

 

もうやだ本当‥‥

 

てか元気過ぎるだろうババア共め‥‥

 

そしてもう一人元気な奴が居る。

 

てかジルの奴は何してんだ?

 

あの変態(ジル)は何故かマーラや他の女衆に羽交い締めされてジタバタしてやがる。

 

しかもこっちを見ながらだ、マーラ達はジルを引き摺り村民達が居る所から離そうとして居る。

 

うーん‥‥

 

まぁ良いか、どうせロクでも無い事だろ。

 

折角アマンダと楽しく食事してんだ、

気にしない気にしない。

 

~~~

 

「マーラ離して、守長の所に行けないじゃ無い」

 

「アンタ馬鹿だねぇ、守長とアマンダの事は見守るってアタシらで決めただろ?」

 

「私はその会から、見守る会から抜ける、だから離して」

 

「アンタ何言ってんのさ?」

 

「何か守長が凄く良く見えるの、だからよ、ねえ何で皆が居る所からも離れるの?」

 

「この子は一体どうしたのさ?」

 

「「・・・」」

 

「アンタらジルの友達だろ? 何か知ってるねぇ‥‥ ややこしい事にならなきゃ良いんだけど、兎に角大人しくしなジル」

 

「ちょっとマーラ、本当ちょっとだけだから、守長と少し話すだけだから」

 

「ダメだよ、あの二人の邪魔は許さないよ、アタシだけじゃ無く村の女衆の総意ってやつだからねぇ」

 

 

~~~

 

「守長どうしたの?」

 

「いや何かマーラ達が変態(ジル)を羽交い締めにして連れて行ってたから」

 

「あー 本当だね、何でだろうね?」

 

「どうせ又何かやらかしたんだろ、てかあんな事をしたらジルが喜ぶだけなのにな」

 

「冗談に聞こえないのが恐ろしいわね、あの子あんなんじゃ無かったのに‥‥」

 

「アマンダ君、俺のせいでは無いからな、アレは奴が元々持ってた物であって俺は関係無いぞ」

 

「・・・」

 

うん、何でアマンダは黙るのだろう?

 

てか性癖は自由だが俺は奴の性癖には付き合えない、方向性の違いって奴だな。

 

「アマンダ、旨かったよご馳走さま」

 

「はい、どう致しまして」

 

うん本当良いな、旨い飯に良い女、人生は上々だと心から思える日だよ。

 

こんな事言う何て俺も祭りの熱気にあてられてるのかも知れないな。

 

だが折角の祭りだ、それも良いだろう。

 

 

 

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