異世界灯台守の日々   作:くりゅ~ぐ

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第161話 サンドイッチ

 

「あー‥‥ リタ、お前やり直しな」

 

「えっ何で?」

 

「何でじゃねーよ、前にも言っただろ胸の押さえ方が甘い、ちゃんと締め付けて押さえろ、じゃ無いと本当に危ないからな」

 

「分かったよ守長さん、でもあんまり押さえ過ぎると胸がきついし、少し苦しいんだよね」

 

「ダメです、最初に言っただろ? 本当に危ないんだ、てかきつさと苦しさはその内慣れる、我慢しろ」

 

「うーん、分かった、教えて貰えなくなったら嫌だからちゃんとします、ちょっと待っててね」

 

リタの奴真面目だし、一生懸命修行もしてるが一つ欠点、いや、難点がある。

 

胸デカ過ぎなんだよなぁ‥‥

 

さっきのも本人なりに締め付けたみたいだが、俺に言わせるとまだ緩い。

 

もし何かしらの事があり、サラシが緩めば色々と危ない。

 

ポロリとか勘弁して欲しい物である。

 

真面目ではあるんだ、それはリタだけじゃ無く、兄のリドリーも他の三人もそうだ。

 

ここに来る時と、帰る時も走って来ているし、朝の仕事が終わったら五人共走り込みも毎日している。

 

基礎体力作りも俺が教えた事は、愚直と言える程に実践し毎日頑張っても居る。

 

そう言う意味では問題等全く無いし、教え甲斐もあるんだ。

 

ただリタの胸は正直邪魔ではある。

 

本人の責任では無いんだが‥‥

 

うーん‥‥ やっぱアイツらの道着作るか?

 

厚手の綿で作る事も出来るし、多少金は掛かるが、どうせ上下で金貨一枚も掛からん。

 

予備も含めて一人二着、いや、三着作るかな?

 

となるとポートマン商会に頼まなければならんな。

 

この場合ポートマン商会よりマデリン嬢の商会に頼む方が良いんだが‥‥

 

服飾関係はマデリン嬢なんだよなぁ‥‥

 

まぁ良いだろう、深く考えるな、ただ注文するだけの事じゃないか。

 

となると採寸しなきゃならないな‥‥

 

男共は俺がやるとして、リタは‥‥

 

女衆を呼ばなきゃいけないな。

 

マーラを呼ぼう、大銅貨一枚を手間賃に払えば良いだろう。

 

念の為アマンダも呼べる様にしとこう、マーラが駄目な時はアマンダに来て貰うか。

 

その辺で遊んで居るガキんちょに飴玉の一つもやれば、喜んでメッセンジャーになってくれるだろう。

 

途中で、稽古終わり前位に来れる様にするか。

 

 

「守長さんこれで良いかな?」

 

「ん? ああ、ちゃんと締めてるな」

 

「うん、ちゃんときつく巻いたよ、ちょっと苦しい位にね」

 

「ん、まぁその内慣れるから我慢しろ」

 

さてと、本日の稽古を始めるとしようか。

 

 

~~~

 

「良し、本日は終わりだ、あと採寸するから少し待っててくれ、と‥‥ 清浄魔法を掛けとくか」

 

皆気持ち良さそうだ。

 

身体だけで無く、服も綺麗になってるな。

 

流石俺のクリーンだわ、本当に強力だよなぁ。

 

「守長さんありがとうございます、それと‥‥ 採寸ですよね? 良いんですか?」

 

「良いもクソも無いと色々と困るからな」

 

リタをチラッと見たが、キョトンとしてやがる。

 

うん、お前の胸の事を考えるとサラシできつく巻き、締めてもまだ不安なんだ。

 

それに服も傷むし、道着は必要だし、必要経費とも言うな。

 

コイツらにとっては大金かも知れないが、俺にとっては微々たる金額でしかない。

 

本当金があるって便利だわ、出来る事の幅が広がるし、心に余裕が持てるんだからな。

 

「その‥‥ すんません、そこまでして貰って」

 

「気にすんな、俺にとっては大した事じゃないんだ、それにな形から入るのも大事な事だ、あれば便利だし、稽古に更に身が入るだろう?」

 

「「「「 ありがとうございます」」」」

 

「守長さんありがとねー」

 

「おいリタ、ちゃんとお礼を言え」

 

「えっ? 私言ったよ兄ちゃん」

 

リドリーの奴、額を押さえてやがる。

 

確かに今のリタの言い方は、気安い言い方ではあるが嫌な気分では無い。

 

リタの人間性による物だろうな。

 

それか人徳かな?

 

「守長さん妹がすいません、後でちゃんと言い聞かせておきますので許して下さい」

 

「ああ気にすんな、俺は別に気分を害しては居ない」

 

「すいません」

 

「ん、とりあえずこれで終わりにしよう」

 

リドリーは真面目だよなぁ、その分リタは天真爛漫であるのはバランスが取れてるのかな?

 

と言ってもリタはリタなりに礼儀を持って接してはいる。

 

失礼と感じ無いのは人徳ってのもあるが、リタなりの礼儀を持ってってのが分かるからだろう。

 

「ねえ守長さん、村の女の子達変わった髪型の子増えたね」

 

「ん? ああ‥‥ 姫カットだろ? 女の子達の間で流行ってるんだよ」

 

そう、この前アンナに姫カットをしてやってから、この村ではアレが流行したのだ。

 

やってるのはロリ共だが、一部の学校を卒業した位の女達もやろうとして居る様だ。

 

本当、世の中って何が流行るか分からんもんだよ。

 

()わったって言うか、(へん)でもあるけど可愛いよね~」

 

「もしかしてリタもやってみたいのか?」

 

「んー‥‥ 私は似合わないと思うから、やらない」

 

リタは体育会系元気少女だからな、コイツはどっちかと言うと、ポニーテールの方が似合う、姫カットはちょっと違うな。

 

まぁ良い、先に男連中を測るか・・・

 

 

「はい終わりっと」

 

「守長さん、私は女衆が来るんだよね?」

 

「そうだ、そろそろ来るはずだが‥‥ おっ! 言ってる間に丁度来たな」

 

あれ? マーラとアマンダか?

 

何で二人が来たんだ?

 

「守長」

 

「マーラ、アマンダも、二人で来たのか?」

 

「守長が呼んだんじゃないかね、アタシも暇じゃないんだけどねぇ」

 

「ちゃんと手間賃払うさ、と言うより何で二人なんだ? マーラが駄目ならアマンダに来て貰うって話だっただろ?」

 

「何言ってんのさ、アタシ達二人でって聞いたよ」

 

「私もそう聞いたよ、マーラと二人でって」

 

「あのガキ‥‥ ちゃんと正確に伝えろって言ったのに‥‥ 二回説明したんだぞ」

 

分かったって抜かしてやがったよな?

 

そう言えばあのガキ、飴に視線が釘付けだったな。

 

飴に気を取られて、話をちゃんと聞いて無かったんだな‥‥

 

不安に思って二回も説明したのに‥‥

 

人選ミスだな、うん、俺のミスでもある。

 

こんな時は電話が無いのは本当に不便だ。

 

携帯でもあれば一発で伝わるのになぁ。

 

「守長もしかして一人で良かったのかね?」

 

「ああそうだマーラ、あのアホが間違えやがったんだよ」

 

「なら一人はいらないって事かね?」

 

「あー‥‥ 折角来てくれたんだ、二人でやって貰う、勿論手間賃もちゃんと二人に払う」

 

今更一人で良いから、もう一人は帰れ何て言えるかよ。

 

折角来てくれたのに、そんな事したら次から来てくれなくなるじゃないか。

 

まぁ良い、大銅貨一枚だ、この位惜しくも無いんだ、なら二人にやって貰おう。

 

「まぁアタシは文句は無いよ、どうせ直ぐ済むんだろ? なら良いさね」

 

「私も問題無いよ」

 

「ああ、なら二人に頼む、リタの計測、採寸は俺には出来ないからな、頼むわ」

 

リドリーにやって貰うと言う手もあるが、妹とは言え気まずいだろうからな、それはリタにも言える事だ。

 

兄とは言え、身体のサイズを測って貰うのは気まずいだろう。

 

それか恥ずかしいと言う感情かな?

 

しかし‥‥

 

アイツらアマンダに見とれてやがる。

 

リドリーは多少はマシか?

 

コイツはこの前の祭りの時に見てるはずだからな。

 

と言ってもこんな近くで見た訳では無いから、同じく見とれてる。

 

お前らより大分年上になるんだが?

 

ここまで来たら、アマンダの美しさは本当に罪ですらある。

 

勿論、本人に罪も責任も一切無い。

 

美しさ自体が罪ではあるが、それに惹かれる奴が罪を作り上げても居るんだよなぁ。

 

気のせいかアマンダは又、美しさが増した気がするな?

 

これは俺の気のせいか?

 

違うな、美しくなってる。

 

時が経つ程美しくなるか‥‥

 

「ねえマーラ、この子胸が大きいから手が回りにくい、私ちゃんとメジャー掴めてるよね?」

 

「大丈夫だよ、支えとくから回しちまいなアマンダ」

 

うーん‥‥

 

端から見るとちょっとエロいな‥‥

 

てかリタの胸が大きいから回らないんでは無く、アマンダの胸も大きいから回りにくいんじゃないのか?

 

リタの奴、稽古が終わったし、サイズ測らなきゃならないからサラシを取ってんだよなぁ‥‥

 

道着はある程度締め付けて調整出来るから、サラシを取って生乳で測らせたが‥‥

 

えっろ!

 

二人共、乳がデカイから胸と胸のサンドイッチ具合がえげつない事になっちゃってるじゃないかよ。

 

しかし何故アマンダは前から測ってるんだろうか?

 

後ろからではやりにくいのかな?

 

前から手を回すからサンドイッチ状態になって居ると思うんだが‥‥

 

おっぱいサンドイッチか‥‥

 

夢があるな、いや、男の子の夢があそこには挟まってるんだ。

 

あれに挟まって死んだとしても満足して死ねるだろう。

 

とは言えだ、うーん‥‥ フィグ村の野郎共は少し自重した方が良いな。

 

てかお前らのツラ今鏡で見せてやりたい。

 

俺みたいにポーカーフェイスになれないもんかね?

 

無理なんだろうなぁ‥‥

 

この辺りは年取らないと理解出来ないもんだからなぁ、仕方ないとは言え‥‥

 

リドリーの奴は片方は妹って忘れてるのかな?

 

視線はアマンダ側に向いてるが‥‥

 

後の三人は‥‥

 

一応注意しておくか?

 

マーラの奴、無茶苦茶呆れた目付きでアイツらを見てるんだが、気が付いて無いんだろうなぁ。

 

「おいお前達、あんまジロジロ見るな、つーかだらしない顔してガン見しやがって‥‥ 少しは控えろ」

 

「・・・」

 

何を今更ばつの悪そうな顔してやがるんだよ。

 

だがちょっとばかり遅かったな。

 

リタもアマンダも奴らの視線と顔つきに気付いてるからな。

 

女はその様な視線には敏感なんだ、分かって無いんだろうなぁコイツら。

 

「守長さん別に良いよ私慣れてるから、気分は良くないけど仕方ないもん」

 

「ねー 私達女は見られてるのに気付いてるのにねー 男ってこれだから‥‥ 気持ち悪いね」

 

「本当男ってこれだから‥‥ 兄ちゃんサイテー」

 

「・・・」

 

おーう、アマンダの言葉の刃が‥‥

 

そしてリタも割と言うじゃないか。

 

しかし今日はアマンダもキツイ言い方だな‥‥

 

下手に寄って来られても迷惑だって思ってるからだろうな。

 

本当、アマンダは男相手に容赦無いよなぁ‥‥

 

「守長さんを見習いなよ、アンタ達と大違いだよ」

 

とは言え俺も見てた訳だが‥‥ 視線はずらしてたし、分からない様にはしてたがな。

 

それにポーカーフェイスだったし尚更だ。

 

こう言う時は視界の端に映り込む様にして見るのがコツだ。

 

当然表情にも気を付けなければならない。

 

そうすりゃ意外とバレなかったりする。

 

一番良いのは見ない事と、見たいと言う意識を押さえ込む事だな。

 

とは言え男としては難しいんだが‥‥

 

「もう、兄ちゃん恥ずかしい‥‥ ゴメンねアマンダさん、兄ちゃんとうちの村の男達が‥‥」

 

「男ってこれだからね、良いのよ謝らなくっても、さっ早く測っちゃおう、じゃないといやらしい目付きで見られ続けられちゃうから」

 

あらら、コイツらシュンとしちゃって。

 

これも又経験だな、一つお利口さんになったな。

 

 

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