異世界灯台守の日々   作:くりゅ~ぐ

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第75話 勇気の無いライオン

 

ヤカラ満開、チンピラ顔の男の絶叫が響き渡って居る

 

この美しい星空の下、汚い光景がその星空の美しさを汚して居る。

 

この光景、人はそれを混沌と言う。

 

「オラ! ちゃんと真面目に話を聞けやコラ、お前は人の話しもまともに聞けないのか?」

 

「本当、本当、本当にちゃんと聞いてるから、信じてくれ」

 

「何だって~ 聞 こ え ん なぁ~~? 」

 

「聞いてるから、本当だ、いや本当です、聞いてます、信じて下さい」

 

チッ‥‥

 

なら確かめてみようではないか。

 

「本当か~? なら、『僕は盛りの付いたメス猫です』 って言えや」

 

「えっ? 何でそんな事を‥‥ いや、言います、言いますから緩めて‥‥」

 

「良し言ってみろ、ちゃんと言えよ、ちゃんと言わないと分かってるよな? 」

 

「言うから、言うから、潰さないで、いえ、潰さないで下さい ぼ 僕は盛りの 盛りのついたメス猫です」

 

「良し、なら次は‥‥」

 

「えっ? まだあるのかよ‥‥」

 

ほほう? 口答えするとは中々どうして‥‥

 

良い根性してるじゃないか。

 

「あっ! 守長、本当にマジで潰れるから、ヤメテ、いえヤメテ下さい」

 

「良し、分かれば良いんだ、なら 『僕は盛りの付いた淫乱なメス猫です』 って言え」

 

「あっあっあ‥‥ ぼ ぼ 僕は淫乱な盛りのメス猫です アレ? 違ったかな?」

 

「お前は言われた事も出来ないのかーーー? 」

 

「もう一回、もう一回チャンスを! お願いします守長、お願いですから~ 」

 

チッ‥‥

 

仕方無い奴だな、まぁ俺は寛容だから認めよう。

 

「ホレ、もう一回ちゃんと言え、だが次は無いぞ、分かってるよな?」

 

「はい、分かってます、でもどう言うか、もう一回教えて下さい」

 

本当に世話の焼ける奴だ、仕方無いなもう一回教えてあげようか。

 

もう一度セリフを教えてあげると。

 

「僕は さ 盛りの付いた 淫乱な メ メス猫です」

 

「良し、良く言えたな、なら次は‥‥」

 

「・・・」

 

「何故 黙る? お前‥‥ まさか又、聞いて無かったのか?」

 

「いえ、聞いてます! だから緩めて 本当に」

 

うーん‥‥

 

更に従順になってきたな、もう、一押しかな?

 

 

因みにコイツが俺に逆らわず、大人しいのは、決して俺には勝てない事を、去年 散々分からせられたからだ。

 

俺以外の奴がこんな事したら、キレてるだろうな。

 

「よし、ブライアン良く聞けよ、『僕はホレた女に想いも伝えられないヘタレです』と言え」

 

「・・・」

 

「沈黙、それがお前の返事か?」

 

「いえ違います、だから強く握りしめ無いで下さい守長、お願いですから、ちゃんと言います」

 

うん、大分素直になって来たな、それで良い。

 

「ちゃんと心を込めて言えよ」

 

「はい、分かってます、信じて下さいです」

 

素直になったが、言葉遣いがおかしくなってきたな、コイツの見た目でこの言葉遣いは違和感、いや、気持ち悪さがあるな‥‥

 

まぁ良いだろう。

 

「言ってみろ、ホレ!」

 

「あー 強く握らないで下さいませ、言いますから、いえ、言わせて下さい! ぼくは ホレた女に想いも伝えられない ヘ ヘタレです」

 

「良し、じゃあ次は、 『今度会ったら想いを告げます もし告げ無かったら僕の股間を潰して下さい 守長』と言え」

 

「は はい、今度会ったら想いを告げます もし告げ無かったら ぼ ぼ ぼくの股間を つ 潰して下さい 守長 、ちゃんと言いました」

 

「心を込めて 本心から言ったか?」

 

「もちろんです、心を込めて言いました守長!」

 

よしよし、それで良い。

 

「おいブライアン、言質は取ったぞ、約束を破ったらどうなるか分かってるよなぁ?」

 

「ハイもちるんです守長」

 

「おい、もちるんですって何だ?」

 

「間違えました、勿論です守長、信じて下さい約束します」

 

まぁ良いだろう、言質は取ったし、約束もした。

 

どの様な状況であれ、約束は約束、うん‥‥

 

マデリン嬢の件を思い出してしまった‥‥

 

「守長、痛いです、ほ 本当に潰れますから、ヤメテ下さい守長!」

 

おっと、危ない 危ない、つい力が込もってしまった、気を付けなければ。

 

「よし、今から離すが大人しくしとけよ、暴れたら分かってるよな?」

 

「はい、分かってます、だからお願いします」

 

「ん? もっとして欲しいと? 」

 

「言って無いです、勘弁して下さい」

 

「何だって? ソフトタッチで優しく握って欲しいだって? お前、変態さんだな、てか欲しがりかよ」

 

「もうマジで勘弁して下さい、何でもしますから! お願いです」

 

「お前今、何でもするって言ったよな?」

 

「言いました、何でもするのでもう許して下さい、お願いですから」

 

マジかコイツ‥‥

 

何でもするって確か‥‥

 

いや、止めとこう、前世で聞いたアレは少々、いかがわしかったからな。

 

俺が握った手を離すと、ブライアンは女の子の様に内股になり、両手で股間を押さえ蹲った。

 

「うっうー ひでえよ、ひでえよ」

 

何て言って半泣きになってやがる。

 

潰れて無いし、潰す気も無かったから大丈夫だろ。

 

まぁ、少々痛かっただろうが、大丈夫 大丈夫。

 

さて、ブライアンのブライアンを思いっきり掴んだ手を綺麗にしなければ。

 

とりあえずクリーンを掛けてと、良し、念のためにもう一回掛けておくか、さてさて。

 

「おいブライアン」

 

「ヒッ な 何ですか?」

 

「何時までその喋り方してんだよ、普通に話せ、普通に」

 

「で でも・・・」

 

うーん・・・

 

薬が効きすぎたか?

 

まぁ良いだろう、素直になったんだ、結果オーライだ。

 

「おい、真面目な話し、お前 想ってる娘にちゃんと想いを伝えろ、グダグダと言い訳してたら一生後悔する事になるぞ、まぁ方法はともかく今のコレは良い切っ掛けだ、約束したんだしヤレ、こう言う事はな、案外と勢いでやるのも大事なんだ、そう言う意味でも良い切っ掛けだ」

 

「・・・」

 

「何だ、沈黙が答えか?」

 

「分かりました、いや、分かったから、手をワキワキさせないでくれです、もう分かったから勘弁してくれですよ、ヤルから‥‥」

 

どうしょう‥‥

 

コイツ言葉遣いがおかしくなってるんだが‥‥

 

俺のせいか? いや気のせいだ。

 

そうだな、コイツは元からこんな喋り方だったな、うんそうだ、確かそうだったな。

 

「行く時は俺に言えよ、蜂蜜を持たしてやる、その娘に贈ってやれ」

 

「えっ? 良いのか守長? 本当にですか?」

 

「構わん、とは言え小さなツボにだぞ、まぁ贈り物でもすれば成功率も少しは上がるだろう、やるからには成功させないといけない、上手い事やれ」

 

「ありがとう守長」

 

あれまぁ、ニコニコと笑いやがって。

 

でもコイツ地顔がチンピラ顔だから、知らない奴が見たら脅してる様にも見えるんだよな。

 

てかどうしよう、コイツとジルをくっつけようとしてたのに、計画が狂ったな・・・

 

マジで厄介だなあの貧乳。

 

てか 一年も経ってからアプローチしてくんなよな。

 

今までは普通だっただろうが。

 

急にすり寄って来やがってからに、やっぱあの夜の緊縛が原因だよな。

 

てかアイツ、自分の性癖に今になって気が付いたのかよ‥‥

 

一生気が付かなかったら良かったのに、何で気が付いた上、目覚めやがったんだよ。

 

あっそうだ。

 

「おいブライアン、若い衆で誰かジルに惚れてる奴は居ないのか?」

 

「えっジル? いや‥‥ 居ないと思うですが‥‥ 又どうして?」

 

「ちょっと訳ありだ、てかお前まだ言葉遣いが変だぞ」

 

「えっ、マジで? 自分では分から無いんだが、そうなのかな?」

 

そうなんだよ、今のお前の言葉遣いは、胡散臭い芸人みたいな喋り方になってるし、若干詐欺師みたいでもある。

 

まぁ、出来の悪い詐欺師だがな。

 

芸人としても、キャラが迷走しまくってる、売れない、芸歴が長いだけの自称芸人みたいだ。

 

「まぁそれはいい、ジルはモテないのか? 何かアイツ問題があるとかか?」

 

「問題は別に無いですが、あえて言うなら ちょっと気が強いのと、ガキの時に泣かされた奴が多いとかですと思う、だから苦手意識があるかも知れないな」

 

「マジか、ジルの奴、ガキ大将だったのか?」

 

「あー てかお転婆? ガキ大将では無かったな‥‥ ちょっとヤンチャって言うか、それで泣かされた奴が多かったですね、まぁ泣かされたのは男ばっかだったな、女には慕われてたかな」

 

おい! コレ又微 妙だな‥‥

 

理由が弱い! アンナ位に極まって、突き抜けてたら自業自得と言えるが、ジルだと微妙過ぎて、男が見付からないのはお前の自業自得だとは言えないじゃないか。

 

くっそー アイツ見てくれは悪く無いんだから、誰か奴の事を想ってる物好きが一人位は居ろよな。

 

まぁいい、とりあえずはブライアンの事だ。

 

まずはその娘の事を聞くか。

 

 

「おいブライアン、そう言や その娘、どんな娘なんだ?」

 

「ああ、あの子は・・・」

 

 

 

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