タイタンフォール、テラにて   作:タスマニアたけしMK1a

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AW-1024。ミリシア特殊偵察中隊(SRS)に所属する主人公の搭乗する機体。
シャーシはバンガード級で、全体的に塗られた青色の塗装が目立つ

アルフ。AWに搭乗するSRS所属のパイロット。アルフは愛称で、本来の名前は忘れてしまっている。SRS内でも指折りの猛者であったが、敵の航空基地襲撃作戦の際、行方不明に。...とミリシア内では処理された。


タイタンフォール

「おいAW、スキャンは?」

 

『完了しています。地球やアウトランズ等の、データバンクに記録されているいずれの惑星にも一致しませんでした。』

 

「...どうなってやがる」

 

AWの独断で行われたフェーズダッシュによって俺らは見知らぬ惑星にほっぽり出されたらしい。しかも俺の傷も最初から無かったみたいに無くなっているしボロボロだったAWも特に異常はない。

 

『仮説、フェーズダッシュによって歪んだ時空の流れに押し流された可能性があります。そしてパイロットの健康状態、及び私の装備の状態から、航空基地襲撃作戦の直前の状態である可能性が非常に高いです』

 

「信じ難いが...実際に怪我はねぇしお前も元通りになってるしな、フェーズダッシュは奥深いな」

 

これは決して考えるのをやめた訳では無い、本当だぞ。

 

 

先程AWが言ったように確かに見覚えのない光景ではある。あたりにある建物はもう100年以上前の建築様式で築かれてるし、さっきから白い仮面を着けた見たことも無い集団に襲われてる。

幸いにもコイツらの武装は切れ味の悪そうな鉈か、精々がボウガンだった、それにろくに訓練もされてないらしく動きも素人のもの、この程度の奴らにやられる程パイロットは弱くない。

 

「生体は確認出来たか?もちろん白仮面以外でな」

 

『パルス使用。....行動ルーティンから計算中...発見しました。数十人規模の隊列を確認、規律の取れた進行を行っている為、恐らく軍かそれに準ずる組織かと。少なくとも白仮面の暴徒ではないと思われます』

 

「分かった。いっちょ恩でも売って情報を手に入れに行くかな」

 

この状況下で欲しいのは情報だ。白仮面は発狂して話が出来なかったからな、悪いが死んでもらったよ。...と言うかアイツらなんで動物のコスプレしてたんだ?

それにしても中々に酷い光景だ、建物はなんとか形を保ってはいるがボロボロ、そこらで火が放たれて死体が転がってるし悲鳴が絶えずどこからか聞こえる。...本来なら助けるべきなんだろうが

 

『目的地点まで残り1km、到達までの時間は凡そ5分』

 

「あぁ...おいAW、お前はこの場所について何か分かったことあるか?」

 

『僅かではありますが、あります。先程交戦した白仮面の暴徒達に付いていた犬や狐、あるいは熊などの尻尾や耳は仮装などでは無く、神経と繋がった体の1部でした。』

 

「なんだと?...いやまあ確かに戦場にコスプレしてくるわけないか」

 

『例を挙げると、熊の特徴を持った人物は一際筋肉量が多く、実際の熊と遜色ない程でした』

 

「あー、あれか、ジャパン出身のパイロットが好きだった「ケモミミ」って奴か?」

 

『部分的に正解かと思われます』

 

「なんだそりゃ」

 

ジャパン出身のパイロット...フクダだったら諸手を挙げて喜ぶだろうな。アイツの持っていたコミック、確かジャパンでは「マンガ」と言うんだっけか、その殆どが何故か獣の耳の生えた目の大きい女が描かれていた。

アイツはどうしてるだろうか、生きてるといいが...

 

『パイロット、交戦準備を。到着しました』

 

「おう、分かった」

 

目の前にいるのは数十人程の武装した集団。間違いない、さっきのスキャンの奴らだな...白仮面もセットでいるがな。

まあ恩を売るチャンスだとポジティブに考えよう、いつも通りにバンガード級の標準装備、XO-16マシンガンをぶちかまして蹴散らす。対タイタン用の鉛玉を前に歩兵は豆腐に等しい脆さだ、あっという間に片付け終わった。

 

 

 

「何者だ」

 

「通りすがりの軍人さんだ。まあそう睨むな、敵じゃねぇ」

 

「信用できんな」

 

「白仮面を殺したのじゃ証明にはならないか?」

 

「....」

 

真っ先に俺を睨み付けて武器であろう鞭を構えたのは...犬の獣人か?コイツもそうだが他の戦闘員らしき奴らの判断の速さも構える速さも中々いい。優秀な戦士であるのは間違いないな。

だが俺は争いに来たわけじゃない、交渉のために来たんだ。

 

「所属する組織はどこですか?」

 

「(犬の次は兎のガキ?)あぁー」

 

どうする、馬鹿正直にSRSの隊員です。なんて言っても余計怪しまれるだけだぞ。あークソ、こんなんだから「タイタンバカ」とか「脳のリソースをタイタン操縦と戦闘にフルに割いた男」って言われるんだろうな

 

[パイロット、現時点でこの世界に存在する国家や組織の情報は皆無に等しいです。ここは正直話した方が最善かと]

 

頼れる相棒が秘匿回線を使ってヘルメットのディスプレイにそう表示して来た。そうするしかねぇか、どちらにせよここで何とかコイツらを抱える組織に付けば根無し草になるのだけは防げる。AWの整備も出来るかもしれない。

 

「SRSだ」

 

「SRS?聞き覚えがありませんね」

 

「あー、なんと言おうか」

 

「?」

 

「...俺、こことは違う星から来たんだわ」

 

『は?』

 

だよな、知ってたぜ。おいコラ、武器を構え直すなおい

 

「まあまあ待て!冷静になれ、今ここで俺とこいつの戦闘を見ただろ?ならその強さも知ってるはずだ。なら等価交換にしよう、俺はあんた達を安全に目的地まで送る、そしてあんた達は俺にこの世界の情報を教える。OK?」

 

「...いえ、危険すぎます」

 

「お願いしよう」

 

「え!ドクター正気ですか!?」

 

「あぁ、正気だよ」

 

「ですが...!」

 

「先程の爆弾を扱う女性との交戦で何人か戦闘不能になってしまっている。使える物はなんでも使いたい」

 

「.........分かりました。ドクターがそう仰るのなら」

 

兎のガキと少し話してたあのドクターとやらは指揮官のような立場らしい、頭のてっぺんから足の先まで服やフードで覆っているため顔は見えないが、こっちを見てなにかに納得したかのように頷いたのは分かった。

 

「交渉成立って事でいいか?」

 

「よろしくお願いします...えと、名前は」

 

「アルフだ、アンタはドクターさん?」

 

「あぁ、私はドクター○○○、らしい」

 

「らしい?」

 

「記憶が無いんだ」

 

「あぁー、悪ぃな」

 

記憶が無い?...ちょっときな臭いがまあ目を瞑ろう、今はここから脱出することが最優先だ。

 

「AW、追従しろ」

 

『了解。フォローモードに移行』

 

さてと、何事も無く脱出出来るといいがな。

 

 

 

 

 

 

 




Q.タイタンって何?
A.ロマンと鉄で出来たロボット兵器。大きさは大体7mくらい

Q.フェーズダッシュってなに?
A.タイタンフォール内にて登場するスキルのひとつ。正式名はフェーズシフト、亜空間に転移して少しの間無敵状態になる。強いけど難しい

Q.○○級ってどゆこと?
A.タイタンにも色々種類があるって事。因みにバンガード級はとってもちゅよい

敵にタイタン出した方がいい?

  • 出して
  • 出さないで
  • パイロットだけならいいよ
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