枯れた大地に水を   作:鞍馬エル

3 / 8
成し遂げたい事がある
叶えたい夢がある
守りたいモノがある

誰しも己が正義や信念を持って動いている
強き者、弱き者
光を浴びる者、闇に潜む者

誰もが未来を望んでいる


しかし、それを叶えられるのはほんの一握りの者だけ





今回も前回同様アンチ・ヘイト的な表現があります
更にいつもの様に独自設定や独自解釈が連携して暴れ回ります

それでも宜しければ、どうぞ


 明日を目指して

陛下、申し訳ございません

 

謝るなパピヨン。確かに犠牲は出た

しかし酷な言い方ではあるが、負けたとはいえ兵員の半数以上を国に連れ帰れるのだぞ。貴様に落ち度はない

 

アグストリアでシグルド達との戦闘を早々に切り上げたトラバントは部隊をまとめトラキアへ帰国している最中、前線指揮官であるパピヨンからの謝罪を受けていた

 

パピヨン。何度も言うが此度の戦闘の被害はレンスターの小僧の持つアレのせいであった

まさかアレを持ち出してくるとは流石に俺も予想出来なかった。クェムを始めとした連中もそうだろう

貴様は限られた範囲の中で恐らく最善の手を選び取った。そうでなくば貴様も含めた全員がアグストリアの栄養になっていただろう

 

…はい

 

(困ったものだ。確かに被害が大きいのは事実。よりにもよって部隊で1番若い者が亡くなったともなれば、パピヨンが気にするのも無理なかろうが)

明らかに士気の下がった部下を見てトラバントも内心顔を顰める

 

今回の依頼にて亡くなったのは2人

まだ駆け出しともいえる10代の若者だった

 

彼等は怨敵であるレンスターの王子キュアンに挑みかかり、そして敗れ死んだ

 

 

(まさかゲイボルグを持ってくるなど想定外だった。いや、想定が甘かったといえばそうなのだろうが、な)

 

トラキア王国に伝わり、トラバントが先王である父より受け継いだ『天槍グングニル』。その対となるともいえるのがレンスター王家の『地槍ゲイボルグ』

だが、ゲイボルグは別の呼ばれ方もする

 

悲劇の槍ゲイボルグ

 

 

レンスター王国を建国したノヴァの息子

だが、彼に着いてくるものばかりではなかった。トラキア本国より彼に付けられた家臣団やノヴァの娘、すなわち彼の妹がそうであった

 

レンスターの代官である彼は任地であるレンスターから離れる訳にはいかず、それ故に彼が信頼出来、トラキア本国に取り込まれる心配のない身内である彼女をトラキア本国に幾度も派遣した

兄ですらレンスターの生活しか知らない以上、彼よりも年下の彼女も同じであった

『貧しさ』を知らなかったのだ

 

だが、トラキア本国に赴けば嫌でも『貧しさ』というトラキア本国の現実に直面する事となる

彼女は槍騎士であったが故にトラキア王国の主要な拠点全てを見て回る事になった

 

ミーズ、カパトギア、ルテキア、グルティア、そしてトラキア

どこの拠点に行っても、レンスターにいた時程の食事は出てこなかった。それどころか、拠点を統べる将軍ですら庶民と同じレベルの食事をしていたのだ

それは本国であるトラキアにおいても同じであり、建国王ダインの息子である現国王ですら例外ではなかった

 

彼女は流石に異様な事だと思い、トラキア本国にて政務を担当する者を捕まえて問いただした

 

 

レンスターではそうやも知れませぬが、トラキア本土ではそうではありませぬ故

 

 

彼女は衝撃を受ける

今まではレンスターが不当に搾取されてきたとばかり思っていたが、そうではなかったのだ

 

レンスターではこの時期でも食事を欠かす事なく出来、しかも彼女くらいの立場となると食事以外の軽食も楽しむ事が出来る

それがレンスターでは当たり前(・・・・)だった

 

しかし、トラキア本国では日々の食事すら困窮していると彼女は初めて知ったのだからその驚きは尋常なものではなかっただろう

 

 

 

レンスターに戻った彼女は兄に報告しようとするが、仮にも代官である彼は多忙であるとの事で兄の側で仕えている者に報告を任せる事とした。勿論彼女としては直接報告したかったのだが

 

 

その後何度もトラキア本国に彼女は赴く事になる

しかし、実は国王が呼んでいたのは代官その人(・・・・・)であり、代理人に過ぎない彼女を呼んでいる訳ではなかったりする

 

が、それを口に出せばレンスターとの関係に罅が入ると考えている国王やその周りの者達は口を閉ざしていた

 

 

 

実はレンスターで代官に仕えている者達は元々レンスターの地でそれなりの立場を持つ者ばかり

その為、レンスターの利益のみ(・・)を重視しており、トラキア王国レンスターという帰属意識は持ち合わせていない者達

 

それ故にトラキア本国に気を遣っていた先代代官であるノヴァに対して良い感情を持っておらず、彼等が願うのはレンスターの更なる発展(レンスター独立)であった

 

その為に現在の代官には出来る限り『レンスターにとって都合の良い現実』だけを認識してもらう必要があり、それを崩しかねない妹の存在は邪魔でしかなかった訳である

 

加えてトラキア本国に向かうという事は短くてもひと月、長ければ半年くらい彼女がレンスターをあける事でもあり、レンスター独立派の影響力を強めたい彼等からすれば彼女をトラキア本国への使者とする事は非常に都合が良かったともいえた

当然代官の側にある人物も彼等の同士であり、彼もまたトラキアの非道とレンスターが受ける被害を殊更強目に代官へと報告する

 

代官である彼からすれば、信頼出来る臣下でありトラキア本国にも詳しいであろう妹と話をしたかったが『トラキア本国に出す報告をまとめるのに忙しい』と言われてしまうと如何に代官である彼とて、無理強いは出来なかった

 

こうして代官とその妹を分断する事に成功した彼等はいよいよレンスター独立に動き出す

 

トラキア王国の国王による苛政を主張し『レンスターに住まう者達を守る』との大義名分を掲げる事で独立の兵を挙げたのだ

正確には近日中に反乱の兵を挙げるとそれとなくトラキア本国から派遣された者達に囁いたのだが

 

 

派遣された者達は当然、反乱の芽を未然に潰そうとする

だが、事情を知らない代官からすれば『何の責もない者達に圧力をかけている』様に見えた

 

結果、代官は派遣された者達の行為を咎め彼の真意はどうあれ『反乱分子に加担する』行動をとってしまった

その一連の流れを

 

トラキア本国によるレンスターへの圧政として独立派はレンスター各地や周辺のアルスター、コノートにも喧伝

各地で反トラキアの動きが活発となる

 

結果、代官はレンスターの民を守るべくトラキア王国からの独立を表明する事となってしまう

 

 

当然、妹はこれに反対したがようやく自分の声が兄に届いていなかった事を理解した彼女はやむなく兄である代官に対し反逆する事を決意。トラキア王国から派遣された者達をまとめ上げ、アルスター東部の森林地帯にある砦に立てこもりトラキア本土からの援軍を待つ事とした

 

最早退けない所にきた事を自覚した元代官は妹であろうとも容赦する訳にはいかないとして討伐軍を差し向けた

幸いというべきかレンスター地方とトラキア地方は同じ国でありながらも、双方のやり取りは少なく反乱が早期に露見する可能性は低い

 

だが、反旗を翻した者達がトラキアに使者を出すのであれば話は別

そこでコノートに急使を出し反乱を起こした者達をマンスター方面に逃さぬ様指示を送ると共に討伐軍を編成、即座に叩こうとした

 

当初は彼自身が率いるつもりだったが、周りの者から止められた為に軍を派遣するに留まった

 

 

これは肉親である相手方の指揮官を討たせる事に同情したからでなく、戦場で(まみ)えた時、万が一にも真実が露見するのを恐れた代官の周囲の者達の考え

 

大した数でもないから王(独立によりレンスター王国を宣言した為)が動くまでもない

そう王の周囲の者達は軽く考えていた

 

しかし代官である兄を支えようとあらゆる努力を惜しまなかった彼女とトラキアを良くしようと命懸けで取り組む漢達の覚悟を彼等は甘く見ていた

 

 

 

全滅

 

それが大した事はないと思い上がっていた彼等に突きつけられた現実だった

 

 

 

元よりレンスター王国に集った者達の大半は『その方が利益になるから』味方しただけに過ぎず、結束としてはあまりにも脆いもの

 

そんな状況で大事な初戦を落としてしまったのだから、レンスターについたアルスターとコノートの動揺は酷いものとなる

 

 

トラキア王国の本軍でない連中に負けるならば、トラキア王国軍に勝てないのではないか?

 

そういった疑念が彼等の中に燻り始める事となる

更にレンスターにつく事なく静観を決め込んでいたマンスターは密かにコノート領主へと接触、レンスター側が言うところの反乱軍使者をトラキア王国に向かう事を見逃す様に囁いた

レンスターが圧倒的に有利ならば一蹴する話であったが、事実として討伐軍は完敗といって良い負け方をしている

 

となれば、コノート領主として最悪トラキア王国に帰参する事も考慮せねばならないと考えを改め、マンスターの意見を是とした

勿論、レンスターにバレる様な迂闊な真似をする事なく、である

 

 

 

レンスターでは全滅との報を受けた王の側近達は動揺していた

当然であろう。独立が発覚すれば間違いなくトラキア王国軍が此処レンスターに攻め寄せてくる

にも関わらず、前哨戦と考えていたはずの戦闘において惨敗という表現すら甘い負け方をしたとなればそうもなろう

 

王は再度の討伐軍編成を命じ、次は自身も出る事を静かに言い渡した

 

 

元より王は妹の実力やトラキア王国から派遣された者達の覚悟を安く見ておらず、そうであるからこそ自分が出る事を主張したのだ

一応、側近達の面子を立てて討伐軍に任せてみたが、やはりと言うべきか負けた

 

となれば、最早自分が戦場に出て槍を振るうほかに収める術はないと確信していた訳である

王の発言に側近達も抗う事は出来ない

 

これ以上の敗北はレンスターの滅亡に直結すると理解していたのだから

 

 

 

レンスター王は討伐軍を編成すると即座に出撃

反乱軍を討つべくアルスター東部にある反乱軍の拠点となっている砦へと攻め寄せた

 

一度は首尾よく撃退出来たとはいえ、二度目はないと考えていた反乱軍のトップとなってしまったレンスター王の妹はトラキア本国に逃れられる竜騎士達に帰国を促した

 

これは私達兄妹の不始末

あなた方を巻き込み死なせる訳にはいきません

 

そう主張するも

 

そう言われましてもな

我等とて先代の陛下や国王陛下からの役目を果たせなかった不忠者です。かくなる上はせめてレンスターの者どもを一人でも減らすまでですじゃ

 

と王国から派遣されてきた者達の顔役ともいえる初老の男性は薄く笑った

 

なおも説得しようとしたが、その眼に宿る光を見た彼女は言葉を飲み込み

 

 

…ならば私と共に死んでくれますか?

 

とだけ問うた

 

全ては我等トラキアに住まう者の為に!!

 

そう彼等は声を揃えて応えたという

 

 

 

その後の事はさして語るべき事もない

レンスター国王自ら兵を鼓舞し、反乱軍の中に斬り込み、ゲイボルグを振るい反乱軍の者達を倒していった

 

そして最後まで抵抗していた自らの妹もその槍により討った

 

 

それだけである

 

 

 

だが、その後も何の因果か身内同士の争いに度々ゲイボルグは持ち出され、その度に肉親の血を吸う事となり、その結果悲劇の槍ゲイボルグと呼ばれる事になる

 

 

なお、その中にはトラキア王家の人間も含まれている。トラキア王家とて元を辿ればダインの血筋であり、レンスターの建国王の母親がダインの妹ノヴァである為に遠いとはいえ血縁関係にあるとも言える

 

 

その為、歴代のレンスター国王(と言ってもレンスターが成立してからまだ200年も経ってないのだが)はゲイボルグの取り扱いにかなり神経質になっていた

何というか『敵に災いを与える対価』として『味方にも犠牲を強いる』呪われた装備にも見えなくもないが

 

 

そのゲイボルグをキュアンがトラキア軍相手に使ってくるのはトラバントとしても理解できなくもない

しかし、レンスター軍(・・・・・・)として自分達と戦うならいざ知らず、まさかグランベル軍(その時点では)の1人の客将として振るってくるとは流石のトラバントでも予想できなかった(シグルドの個人的な誼で参陣したキュアン達レンスター勢はあくまでもシアルフィ公子シグルド率いる軍の客分という扱いに公式にはなっている為)

 

(それにしても、ウェルダンがグランベルに侵攻してから参軍しておきながら今の今までゲイボルグの存在は確認していなかったとクェムは言っていた。グランベルとしても関係が悪化しつつある我等トラキアにわざわざ偽りを言う理由もなかろう)

 

トラバントは帰国の途に着きながら思考する

 

(となれば今まで使っていたとも思えぬ。ふむ、なるほど。そうなればキュアンの奴がゲイボルグを持っていた訳ではなかった訳か。となればあやつの妻であるエスリンがゲイボルグを持っていた、そういう事になるな

我等トラキアの相手は恐らく奴等からすれば予定外だった筈だ。…そうか、エルトシャンのクロスナイツとやらの相手だからこそ、夫であるキュアンめを案じ渡した訳か)

 

トラバントの推測は当たっていた

アグストリアどころか大陸全土でも屈指の実力を持つとされるノディオン所属騎士団クロスナイツ

その実力はクロスナイツを構成する騎士一人一人の実力と騎士として、また指揮官としても高い実力を持つエルトシャンが双方揃ってこそのもの

騎士としたのエルトシャンの実力は兄であるシグルドと夫であるキュアンより何度も聞いていたエスリン。彼女は夫キュアンと兄シグルド達を守ろうと義父であるレンスター国王より預かっていたゲイボルグを夫に託す決断をしたのである

 

クロスナイツとの連戦となったトラキア傭兵騎士団との戦いにおいてもゲイボルグをキュアンは躊躇いなく振るった訳であった

 

 

 

ゲイボルグにより命を落とした若者二人は怨敵レンスターの王子であるキュアンの姿を見るなり、周りの者達の制止を聞く事なく挑みかかった

 

彼等の兄や父は一昨年のレンスターとトラキアの紛争により命を落としており、その時のレンスター軍の指揮官がキュアンだったのだ

故に彼等二人はトラバントに直接懇願した

 

 

()の敵討ちをさせて下さい!!

 

トラバントは私怨で戦場に出る事は無意味に命を危険に晒す事であると理解していたが、それで成長する者もいるのは事実

その為、悩んだがトラバントは今回の部隊編成に加えた形となった

 

が、やはりと言うべきか長年戦場で培ったトラバントの感覚が示していた通り若者二人は還らぬ身となってしまう

 

トラバントは元より、前線の指揮を任されていたパピヨンや彼に従い戦っていた竜騎士達全員がトラキアの次世代を担うべき若者達の死を悼んだ

 

 

しかし、非情であろうとも彼等は祖国トラキアの為にもまだ死ぬ訳にはいかないと思い定めている

散っていった仲間の為にも自分達は生きて豊かなトラキアを作る礎にならなければならない

 

それがトラキア王国にて傭兵稼業をしている者達全てに共通する想いであるのだから

 

 

 

 

 

トラキア傭兵騎士団を苦戦の末退けたシグルド達は親友エルトシャンを死に追いやったアグストリアの国王シャガールを討ち果たした。更にこの混乱に乗じてアグストリアの臨時首都となっていたマディノの北部から侵攻してきたオーガヒルの海賊達をアグストリア北部の離島にあるブラギの塔に神託を受けに行ったエッダ公爵クロードと彼に着いてきたフリージ公女ティルテュ。更にオーガヒルの海賊達を纏めていた女海賊ブリギットの協力を受けて撃退。海賊達の根城であるオーガヒルの城を制圧する事に成功

 

この動乱の最中、シグルドの結婚相手でありシグルドの息子でもあるセリスを産んだ彼の妻ディアドラが謎の失踪をする

 

喪うものの多かったアグストリア北部の激戦は漸く幕を下ろした

 

 

そう、シグルド達は思っていた

 

 

ところが、シグルド達がオーガヒルを制圧した直後、シグルドの元へとグランベル王国ドズル公爵であるランゴバルドからの使者が来訪

 

 

イザーク遠征において、シアルフィ公爵バイロンがユングウィ公爵リングと共謀し、クルト王子を亡き者とした疑いあり。従ってシアルフィ公子シグルドとその軍に所属する者は速やかに武装を解除してアグスティへと帰還すべし

 

との内容の書状をシグルドに手渡した

書状を読んだシグルドは実直である父バイロンが温厚篤実で知られるユングウィのリング卿と共謀して、皇族であるクルト王子を害する。などと言う事はあり得ないと困惑した

更に書状には

 

これらの要件が満たされぬ場合、シアルフィ公子シグルドにグランベル王国への叛意ありと見做し、グランベル王国の一員としてグランベル王国宰相であるレプトール卿の軍勢と共に誅する事となる

 

とも書かれていた

 

 

つまり、速やかにアグスティに向かい武装を全て解いた上で父バイロンと犬猿の仲であるランゴバルド卿に弁明せねばならないという事である

 

 

 

しかし、シグルドは自身が国王アズムールに送った『早期のアグストリア領の返還』の嘆願書を他ならぬランゴバルドが握り潰しているのではないか?という疑念を他ならぬランゴバルドの息子であるドズル公子レックスから聞いており、父バイロンとの関係性も合わせてランゴバルドに対して信用出来るかどうか危ぶんでもいた

 

シグルドの軍には『イザーク王家』に連なるアイラや亡くなった王子の息子であるシャナン王子が身を寄せている

仮にそれが発覚すれば、アイラとシャナンの命の保証は、ない

その他にも未熟な自分に命を預けてくれている仲間達の事を思うと果たして従うべきか悩んでしまった

 

そんな時、オーガヒル城の西にある海岸に数隻の船が接岸した。更にその上空にはシレジア王国にしかいないはずの天馬騎士が展開しており、その中の一騎がオーガヒルの中庭に降りて来た

 

 

その人物はマーニャと言い、北の王国シレジアの四天馬騎士の筆頭てまあり、女王であるラーナの側近だった

 

彼女は

 

我がシレジア王国はシグルド殿。あなた方の軍を受け入れる用意がある

 

と告げた

 

 

 

 

 

 

その一時間後、返答が無い事によりアグスティ付近に展開していたランゴバルドとレプトール率いるグランベル軍はオーガヒルまで北上

しかしオーガヒルに居るであろうシグルド達の姿はそこになかった

 

 

 

居らぬな、レプトール卿

 

どうやら此方の予想通り(・・・・)に動いてくれた様だな

ランゴバルド卿?

 

オーガヒル城の外で陣を張ったグランベル軍

そこで今回の指揮官であるランゴバルドとレプトールは話をしていた

 

 

ふん。どうやら噂通りの放蕩息子だろうと可愛いと見えるな

 

やれやれだ。これでシレジアは国内に大きすぎる爆弾を抱え込んだ訳だな

…さて、シレジア女王ラーナ。お手並拝見といこうではないか

 

 

不機嫌そうなランゴバルドにモノクル(片眼鏡)の奥に危険な光を宿したレプトールはこの先の苦難の道を歩むであろう北の王国を思い、そして嗤う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森の王国ウェルダン

騎士の国アグストリアを立て続けに制圧したグランベル

その次なる獲物は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリオーン様、如何なさいましたか?

 

くぇむ。ちちうえはまだおもどりになられぬのか?

 

は。後4日もすればお戻りになるかと思われます

 

わたしはいつになったらりゅうきしのくんれんがうけられるのだ?

ちちのようなつよいおとことなり、このくにのたみをまもるのがわたしのつとめであろう?

 

恐れながら、アリオーン王子。武技を学ぶ前にすべき事は幾らでも御座います

勿論我等臣下一同陛下や王子にお仕えするつもりです

なれど、それが真に正しいのか?誰を用いるべきなのかを判断するのが陛下や王子の務めに御座いますれば

 

むぅ、しかたあるまい

くぇむつづきをせよ

 

はっ!

 

 

トラキア王国では次世代を担うべき者の教育も少しずつではあるが進められていた

 




最後に少しだけほんわかする空間を用意してみた(当社比)



聖戦という作品は兎にも角にも誰しもが『望む未来』を手に入れようと必死になっている気がする
だからこそ、混ざり合わないし、噛み合わない
当時プレイしていた私は第五章のアレを見て、暫く聖戦がプレイ出来なくなった程の衝撃を受けました

あれぞ正しく『みんなのトラウマ』と言えるイベントだと思います(超個人的感想)
でもその後立ち直ってプレイを続けると切ない気持ちになったのを10年以上経った今でも鮮明に覚えています


まあ、国を二代に渡って捨てた様な連中もいるんですけどね!!(激怒)


余談はさておき、読んでくださりありがとうございました
お気に入り登録して下さった方々や評価をして下さった方には重ねて御礼申し上げます

なんともアレな出来なので『あ、コイツの書き方読みづらい』とか『いくら何でも捏造が過ぎる』など思われる事もあるかと存じますが、もしもよろしければまたお付き合い下さると幸いにございます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。