みーくんと圭ちゃんも太郎丸も苦労せずに救えたし、物資もホクホクでモールから帰ろうとしたらまさかのレアイベントで救出者が一人増えたゲームの実況の続き、もう始まってる!!
ワンワンワン放送局DJお姉さんこと『犬山 なぎさ』さんとご対面したところから再開です、でも君、私が過去にこのイベントで出会った時は『犬川』じゃなかった? と思って調べてみたら数種類の名字からランダムで選出されるみたいですね。
今は一旦シェルター内に入って、会話をしております。ゆきちゃんはシェルター内を探索していますがまぁ家主が大丈夫と言ってたし放置しておきましょう。寧ろなんか有益なアイテムを発掘してきても驚かん、何ならそれ狙いでお願いします、ゆきちゃん!!
あれこれガサガサとしてる彼女を背景に、交渉を始めましょうか。DJお姉さん、私らのところに来ようぜ。ここで一人で居るよりも賑やかだし、物資も負けず劣らずで豊富で設備も充実してるからさ。
「確か、巡ヶ丘高等学校だよね。あそこってそんなに非常時の備えがあったんだ」
あったんだとかいうレベルじゃないけどね。端っからこうなった場合の備えだよあれは、なんて今はバカ正直に言う必要はないのでお陰で9人居ても問題なく過ごせてて、そこに貴女が加わっても負担には全くならないと伝えておきましょう。
いや、それを言ったらこのシェルターも大概ではあるか。誰が用意したかは結局、原作でも不明のままですがランダルコーポレーションか、それに属する人間が備えとして用意したんだろうなって感じがする設備ですし。
ラジオ放送に使ってた機材も、本来は外部との通信で救助の要請とかに使うつもりだったんだろうなぁと思うと納得なんですよね。
して、どうしますか? 勿論、琴音先生的にも来てほしいと思ってるし、ラジオを聴いてた他の皆も異論はないと思うし、そこで物資を漁ってるゆきちゃんに至っては放送聞く度に安堵と終わる度に心配を繰り返すくらいだから寧ろ来て貰わないとメンタル面がやばくなる。
「そ、そこまで言われると断りづらいものがあるね、うーん」
「もしかして、来たくない、とか?」
「あ、いや、誘いは凄く嬉しいんだけど……その」
ふむ、彼女がここで悩むというのはワンワンワン放送局の事と見ていいでしょう。彼女は他の生存者に希望と音楽を送るためにやっているので、それが急に流れなくなったらと考えて迷っている、ということですね。
ですが、それも想定内、幸いにもここの機材は彼女が所持しているキャンピングカーに乗せれるくらいですし、学園にある放送機材と地下にある通信機器を弄ればラジオ局としても機能させることも可能です。
地下のことも明日には話すつもりだったので、早ければそれくらいには彼女が再度DJとして、しかも今度は一人っきりではなくてコンビや複数人での放送も出来るようになればDJお姉さんの正気度の安定、他の面々も新鮮な体験ができると正気度の回復にも繋がると良い事尽くし、なので詳細は学園で明日には話すがワンワンワン放送局は止めなくても大丈夫だと言えば
「そっか、なら……うん、ついて行こうかな。こうして話してて分かったけど、やっぱり独りはきっついわ」
「やったー!あ、でもことね先生のバイクはもう乗れないよ?」
「それなら大丈夫、実は良いもの持ってるんだ私」
言うまでもなくあの大型キャンピングカーです。実は搭載可能容量も最高クラスなのでここのシェルターの物資も持っていくことにしましょう。
ただ全ては流石に無理ですし、もしかしたら何らかの理由でここにまた来るかもしれないので、ある程度は残しておくことにします。
それとここで彼女に改めて自己紹介をしながらリュックサックに入れておいた未開封の例の水が入ってるペットボトルを渡しておきましょう。向こうはどうして急にという感じの表情をしてきますが、まぁこうして無事に出会えた記念ってことで、ね?
「ふふ、面白いこと言うね。でも、ありがたく貰うよ、ちょっと喉乾いてたし」
「私も喉乾いたから飲んで良い?あ、それとほら、カッコいい無線機みたいなの見つけたから渡しておくね!」
フォッ!?モールで見つけられなかった高性能無線機やん、これはもう褒美として好きなだけ飲むと良いぞ……ヨシ!(るーちゃん猫)これでDJお姉さんの生存は確定しました。まぁ飲ませなくても生存しなくはないのですが、その場合、確率で空気感染を引いて時間内に地下の抗ウィルス薬が必要になります。
まぁだったら取りに行けばいいじゃんと言われるとそれはそう、となるのですがこの後まだ7日目の『雨の日』、そしてラストの『雨の日』の【かれら】との大乱闘を考えたら、事故って誰かが噛まれたとかのために抗ウィルス薬はまだ残しておきたいんですよね。
なので例の菌を抑制することが出来る『巡ヶ丘高等学校』の水道水を飲んでもらうことでそれを回避することにしました。この時点でまだ症状すら出てないのでゲーム的にはコレを飲むことで解消したとかそういう判断だとは思います。
これでDJお姉さん救出イベントも無事に終わったので詰める物資をキャンピングカーに運び込んで帰宅としましょう。ゆきちゃんはどっちに乗るんかな?あ、バイクなんだ、お姉さんと会話しててもええんやで?
「私は今、風になりたい!」
「さっきから思ったけど、この子かなり面白い娘だね、嫌いじゃないよ」
それなら高校に着いたら他のメンバーも気にいると思うと答え、それぞれ発進しましょう。行きの時点で通行不可の道は判別済みですので学園到着までカット、じゃなくて思ったよりも短かったので帰りは垂れ流しでいいな、編集を日刊でこなす秘訣はらくできる所は楽をするって偉人が言ってたし。
道中、何度か【かれら】が絡んできましたがバイク殺法、シャベル叩きで退場してもらいつつ学校に到着! 辺りはもういい感じに暗いので校庭にも【かれら】は殆ど確認できませんし、この調子なら一階も問題ないでしょう。
今回は大量の物資がある関係上、どうしても駐車場からハシゴで直帰とは行きませんからね、でもゆきちゃんは戻ってていいよ、疲れたでしょうし。
「え、手伝うよ?」
ならハシゴで直帰してくるみ姉貴とめぐねえ呼んできてほしい、その際に大容量リュックサックも持ってきてくれるようにも頼んでと指示を出せばラジャー! とりーさんが降ろしてくれた梯子を使って帰っていきますね。
その時見えたりーさんの目が若干じゃないくらいに怒ってたように感じましたが暗くて見えなかったことにします。あれ、思った以上に怒ってますね、激おこプンプン丸とかかわいい表現じゃ収まらない気がするゾイ、めぐねえ、説得はどうしたんだ、めぐねえ!
「ねぇ、窓から君を見てた娘、すっごい怒ってる感じしなかった?あっと、あの二人がゆきちゃんが呼んだ二人かな?」
い、いや、そんな筈ないし、りーさんは神的に良い子だから、うん、丁度くるみ姉貴とめぐねえも来たのでDJお姉さんと互いに軽く名乗ったタイミングで、オッスオッス、皆の様子はどうだった? あとりーさんが怒ってるように見えたのは私が疲れてるから見えた幻覚だよね!
「いや、りーさんがめっちゃ怒ってる。あとるーちゃんも物凄く心配し過ぎて見てて可哀想に思えるくらいだから早く会ってあげたほうが良い、琴音先生。まぁそれよりもまずはこの荷物か」
「この荷物を二人はキツイですからね、何度か往復にはなると思います。それと怒ってはいましたが、悠里さんも事情は理解しているので謝ればすぐに許してくれますよ」
くるみ姉貴が何だか疲れた感じに伝えてきたのが気になりますが、まぁそれなら安心だぜ。ですがどうであれ心配させたのは事実、元から謝るつもりでしたけど、おっとDJお姉さんが気にする必要はないぜ、これは琴音先生が決断して迎えに行っただけだからね!
えっほ、えっほとキャンピングカーから荷物を運んで、ただいま我らの拠点ってフゴォ!?荷物を両手に持ってるから防御不可の状態でるーちゃんの全力お出迎えタックルがお腹に刺さりました。気絶判定は奇跡的に回避できましたね。
「……しんぱい、した!」
「ふぅ、おかえりなさい、琴音さん」
良かった、超塩対応りーさんじゃなくて、何だかんだで謝れば許してくれそうなりーさん状態だった。それはそれとして心配させてすみませんでした、まぁこれはチョーカーさんとか先に帰宅したみーくんや圭ちゃんにも言うべき言葉なので、改めて全員にDJお姉さんを救うためとは言え独断で行動したことを詫びます。
「理由は、分かってます。えっと、そちらの方がワンワンワン放送局の……」
「犬山 なぎさ。なんか、私の放送で琴音を呼んじゃって心配させた感じだよねコレ、ごめん」
「あぁ、いえ、責めてるわけじゃないです。この人の無茶は佐倉先生曰く昔からみたいですから、今回は初めてだったので不安が強かったっという話です」
昔からなんだという目が向けられますがめぐねえは人の過去をあっさりとバラさないでもらいたい、ですがまぁ今回は必要経費ということで割り切りましょう。それよりもDJお姉さんはシャワー浴びて来なよ、その間に夕食が出来てると思うし食べようぜ!
え、先生も浴びてきていいって、ゆきちゃんは既に浴び終わってる?はっや、まぁそれならお言葉に甘えて浴びてきちゃいましょうか。
さっぱりしてきた先生の顔がいい表情です、ここにお酒があったら片手でプルタブをカシュッと開けてる姿が見える見える、それと今回で衣類も大量に補充したので寝間着が変わってます。
まぁそれは置いておき、今夜のメニューはおっ、炒飯です。このゲームでは各キャラに好物が設定されてますが琴音先生は炒飯が好きみたいですね。絶対に楽に出来てそれでいて腕前で味が変わる部分が好きなんだろコイツ。
では、あとは全員の幸せそうな夕食画面を流しつつ、今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。え、今日はるーちゃんが一緒に寝たいから生徒会室に!?
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帰ってきた。貴依さんとるーちゃんとでリバーシティ・トロンへと向かった琴音さん達の帰りを待って留守番していた私達の耳に、数時間前に聞いた佐倉先生の車のエンジン音が聞こえ、窓から外を見れば……あれ?
「なぁ、来ヶ谷先生のバイク見当たらなくない?」
「いない……」
急激に心と頭の中に不安が膨れ上がった、もしかして何かあって佐倉先生達を先に帰したのじゃないかと、彼女なら自分を犠牲にしてもやりかねないとすら思っているのでその考えが過ると振り払うことが出来ず
「お、おい、悠里、大丈夫か?」
「え、あ、だだ、ふぅ、大丈夫。きっと、少し遅れてるだけよ、えぇ」
自分でも分かるくらいに声が震えてしまって、足元のるーちゃんも不安そうに見上げてきたのを私はしゃがんで優しく抱きしめ、大丈夫だよと呟いてあげる。
彼女が安心するように、いや、違う、これは私が安心したいからだ。過ってしまった最悪が訪れないことを祈るためだ、そんなことをしてる間に車は駐車場に止まり、貴依が梯子を下ろせば大きなリュックサックを背負ったまま胡桃さん、佐倉先生、けど次に来たのは由紀さんではなくて、ここの制服を着た二人の少女、え?
「戻った、って言っても車に荷物置きっぱだから何度か戻るけど、あとこの二人と一匹はモールに立て籠もってた生存者だ」
「に、二年の祠堂 圭です、えと、佐倉先生達に助けられて来ました。あ、こっちは太郎丸です」
「直樹 美紀、圭と同じ二年です。ふぅ、何だか凄い疲れた……」
二人はどうしたのだろうかと思考は冷静だったつもりだった。けど実際はそうじゃなくて、気付けば身体が動き、息を吐きだして一息ついてる胡桃さんに近付いて
「ねぇ、由紀さんは?琴音さんは!?二人はどうしたの!!??ねぇ、答えてよ、ねぇ!!!」
「お、おい、りーさん、待っ、ガッ!?」
「若狭さん!!」
佐倉先生が私の腕を払う、え、払う?スッと冷静になる頭で目の前を見れば胡桃さんが苦しそうに息をしている姿、もしかして私は今彼女の胸ぐらを?
いけない、私はなんてことをと自覚したと同時に頭を急いで下げて彼女に謝る、いくら何でも今のは酷い暴走だ。救助された二人も物凄い形相で私を見てるのでその時の表情は酷いものだったのだろう。
「ごめんなさい、私、ちょっとおかしかったわ」
「あぁいや、大丈夫。それで琴音先生とゆきはワンワンワン放送局が住所を話したから迎えに行ったんだ」
「じゃあ、ことねせんせー、平気なの?」
「あの人がゆきを連れてるとは言え遅れをとるとは思えない、だから安心していいと思うぞ、るーちゃんも、りーさんも」
とりあえずの事情がわかれば私も息を吐き出す、けどここまで冷静になれなくなるなんて……あの時、自分を支配したのは失うことへの恐怖、もしコレで琴音さんに何かあって、帰って来なかったら?
それを考えただけで、あんな暴走を引き起こしてしまった。見ればるーちゃんが少し離れた所で私を見ている、そうだろう、あんな怖い姿を見せてしまえばこうなる。
「……」
「若狭さん、何かあったのですか?」
座り込んでしまった私に佐倉先生がそう問い掛けてきて、るーちゃんには話せないからと放送室に言ってから全てを話した。けど、私の抱いたあの感情だけは話さない、もし話してしまえば佐倉先生は琴音さんに話してしまうだろうから。
だから話したのは手紙のこと、それと琴音さんの支えに私もなりたいということ、それとさっきのは不安が爆発してしまったからと言うことも、話せる範囲でそれでいて佐倉先生に不審がられない感じに。
お陰で理解してくれた佐倉先生から琴音さんの事を色々聴けた、特に好きな食べ物を聞けたのは現状では一番大きい、卵もそろそろ危なくなってきてるので今日はそれを作ってみよう。
「あ、えと……」
「美紀さん、でしたよね。さっきは怖い所見せちゃってごめんなさい」
「いえ、大丈夫です。それよりもえっと……」
思えば二人に名乗ってなかったかもしれない、きっとるーちゃんと貴依さんは既に名乗ってて私だけその時は佐倉先生と話してたからだとは思う、なのでここで二人に自己紹介をしてから、作ろうとしてる料理の材料があるかを確認を始める。
それから一時間後、聴き間違えようがないバイクのエンジン音と車の音、るーちゃんに本を読ませていた手を止めて窓に視線を移せば、琴音さんのバイクとそれに追従するように大きなキャンピングカーが、恐らくあれを運転してるのがワンワンワン放送局のDJの人だとは思うけど、凄いのが来たわね。
バイクに乗ってる二人の姿を見て安堵の息を吐き出しながら駐車場に向かって窓から梯子を垂らしたのだがその時に琴音さんの姿を見て心配させてという感情が出てしまい、どうやら怒ってると思わせる目をしてたらしい、これは後で琴音さんとDJのお姉さん、犬山さんから聞いたことだから自覚はないのだけど
「戻ったぞ~グフォ!?」
「……しんぱい、した!」
どれほど荷物を持ち帰ってきたのかというくらいに箱一杯のそれを両手で抱えて生徒会室に帰ってきた琴音さんにるーちゃんが止まる暇もなく突撃、流石に防ぎようがなく直撃して凄い声を出すが、流石というべきか耐えて荷物を置いてからるーちゃんを抱き上げて
「ごめん、なんだか凄い心配させたみたいだな」
「ふぅ、おかえりなさい、琴音さん」
「ただいま、悠里もその、悪かった。あの時素早く動ける奴が向かうべきだって思ったら私が最適だったからさ」
心から申し訳ないと思っている表情で謝られたら、こっちも強く出れないじゃないですか。それに誰かのためにと言うのは佐倉先生から聞いた話では昔から、だから今回もそれが出たのだろうと。
なので私もそれ以上は言わないようにするべきだ、言ったら琴音さんのストレスになってしまうかもしれないのだから。
「理由は分かってます。えっと、そちらの方がワンワンワン放送局の……」
「犬山 なぎさ。なんか、私の放送で琴音を呼んじゃって心配させた感じだよねコレ、ごめん」
「あぁ、いえ、責めてるわけではありません。この人の無茶は佐倉先生曰く昔からみたいですから、今回は初めてだったので不安が強かったっという話です」
見た感じはちょっと派手なお姉さん、でもワンワンワン放送局を聞いて、今こうして話してみて悪い人じゃないのは直ぐに分かった。そもそも悪い人だったらこうして来てないでしょうけど、なんて思いながら琴音さんと犬山さんにシャワーを勧めて、私は今日の夕食の調理を始めた。
コレは失敗できない料理、正直あまり作ったことがないけど知識としてはあるのでそれを総動員させて、満足させるものを作ろうと気合を入れるのだが
「……なぁ、りーさんはこれから何を作ろうとしてるんだ?」
「分からないけど、凄い気合が入ってるのは分かる、きっと、今日はりーさんの本気料理だ」
「いつもはこんなんじゃないんですか?」
「普段はもっとこう、楽しげに作る感じなんだが、あそこまで真剣な表情は初めて見た気がするな、うん」
失礼な、私は常に料理は皆に満足してもらおうと本気ですよ、とガヤに内心でツッコミを入れつつ調理を進めていき、丁度二人が浴び終わって帰ってきた頃には完成して、皆に手伝ってもらいテーブルに並んだそれ、佐倉先生から聞いた琴音さんの大好物だという料理【炒飯】
琴音さんはそれを見て、今までとは違い、おぉと声を上げてから
「これ、悠里が?」
「はい、もっとこうパラッとしたのを作りたかったのですが、ここのコンロの火力とフライパンではコレが限界でした」
「いやいや、炒飯が食べれるってだけでも最高な気分だよ」
作ってよかった、そう心から思える笑顔を向けられて私の心は満足感で埋め尽くされた、どうか願わくばコレで少しは琴音さんの気持ちが軽く出来ますように、なんて思いながら皆と楽しい夕食を始め……早々に。
「ねぇ、ことねせんせー、今日は一緒にここで寝よ!」
「へ?」
「え?」
るーちゃんの大爆弾発言に思わず思考が固まった。
NPC特有のマスクデータをガンガン使って暗躍して琴音先生を落とそうとするりーさんの図
でも正気度が安定してるならこうやって用意周到に取り込もうとしてきそうよね、りーさんって(偏見
まさか、一日だけとは言えランキングにも乗るとは思わなかったのよ……