壊れた世界でも学生の本分である授業が出来てゆきちゃん以外は楽しそうなゲームの実況の続き、もう始まってる!!
その授業が終わった直後から再開です。流石に1時間分しかできませんがそれでもこの正気度の回復、このイベントは本当に発生したら損がないので助かる助かる、それとやっとレベルが一つ上がったのでそれも嬉しい所さん。
るーちゃんも満足げに国語と算数のドリルを渡してきたので中身を確認しておきましょう。とは言っても琴音先生が常に側に居たので答え合わせとかは直ぐに出来ているし、これはプレイヤー視点で何処まで出来たかなと確認させる行動ですね。
ふむ、やっぱりこの子はお姉さんと同じで苦手でも普通に直ぐにレベルアップできるからか、本来であればまだ習ってないことでもきちんと理解してくれてますね。
その御蔭で、るーちゃんの知力が成長してます。小学生キャラでも知力が上がったりするといざって時に自分で考えてサポートしてくれたりするので、それに助けられたりすることも多いんですよね。
「ふにゅ~」
ところで、めぐねえや。そこで煙が吹いてそうな声を上げてるゆきちゃんは大丈夫なんですかねぇ? チラッとノートを見た感じだと相当頑張りましたというのは見て分かりますから、こうなってるんでしょうけど。
「今日は、ちょっと詰め込みすぎたかもしれません、大丈夫ですか、由紀さん」
「あ~、大丈夫だ来ヶ谷先生、由紀はほぼ毎日こんなんだから」
「毎日って……それはそれで大丈夫なんですか?」
逆に英語とかはどうして優秀なんですかねそれ、勉強が嫌いって感じじゃないし、直感からの専門的な発想もできるので頭が悪いってわけでもないし。
聞いてみますかね、ほら、しっかりして、君はどうして現代以外は結構出来るんだい?
「ん~、ほら、なんかカッコいいじゃん?」
オーケー、理解した。そうだな、英語とか数式とか化学式とか並んでるとカッコいいからな、それだけの情熱でそこまで優秀になるのは本気で驚きだけどな!
でも、それなら現代国文と言うか、漢字だって厨二心を擽る感じはあるよ。忍者とかバリバリ漢字だし
「た、確かに!」
「え、それで納得と言うか、やる気出ちゃうかよ?……なぁ、ことねえって昔は『夜露死苦』とか言っちゃう人間だった?」
流石にそれは古すぎるだろ……琴音先生もそこまでの人間じゃなかったから、でもボコした不良の中には居たらしいっすね。もしかしてめぐねえと琴音先生の母校ってかなり治安悪かったのでは?(名推理)
そう言えば、犬山お姉さんはどうなのよ。そう言うの居た?
「うーん、ガラが悪いのとかは居たけど。流石に琴音みたいなのは居なかったかなぁ」
パンク系は居たらしいですね。まぁそもそもにして琴音先生みたいな漫画やアニメみたいな筋の通った一匹狼タイプの不良とか珍しい通り越して古の存在ですからね、そうゴロゴロいても反応に困ります。
とりあえず今日の授業は終わったので、ここからは自由行動です。とは言っても琴音先生は気付けば工作室になってるLL室に籠もって武器の制作などがあるので自由な時間はないと言えば無いです、これが社会人というものだよ諸君(無慈悲)
「ん、ことねえ、これから何するんだ?」
ちょっと、武器制作と強化をするんだぞ、くるみ姉貴。モールでの遠征のお陰でその手の資材は豊富ですからね~、そうだ、ここでポイント一つ使って【修理】を取りましょうか。
これにより、【製造】と【修理】が揃って、知力が一定以上なのでランクが一つ上の制作と強化が可能になり、明日の備えを更に盤石に出来るようになります。
「あ~、じゃあさ、あたしも見学して良い? 修理とか誰かが出来るようになったら分担とかしやすいだろ?」
これは主人公キャラからNPCにスキルを伝授するイベントですかね。要は前回のりーさんから琴音先生へ料理のスキルレベルアップの逆バージョンってやつです。
教えといて損は決してないですし、問題ないと伝えてから早速LL室に向かいまして、先ずは改良型手製槍の作成を開始しましょうか。
使う素材はモールから持ち帰った軽めの金属の棒とキャンプ用品である薪割り用のナタ、その2つを工具で固定すれば改良型手製槍の完成です。
「槍ってか、薙刀って感じするな」
でもシステム様は槍って言ってるから槍なんだよ。因みにナタを利用した場合は突き属性が付かないので注意、やっぱりこれ薙刀じゃねぇかな……
なので突き属性がある従来の手製槍も作ります。使用するのはこちらもキャンプ用品であるシースナイフ、頑丈らしくこれで作ると長い間使用できて火力も十分という便利な槍になってくれます。
これらをこうして、こうじゃ! はい、品質も最高に近い二種類の改良型手製槍が完成、なお、非殺傷武器の方は刺股を修理すればいいので作らずとも問題ないと言うか、刺股が優秀すぎる。
して、見学してみてどうだった?
「うーん、まぁいきなりことねえみたいには出来ないと思うけど、やれそうではあるかな」
ならば良し、とは言っても彼女に習ってもらうのは修理の方ですけどね。製造は修理よりも会得してもらおうとすると時間が掛かるらしいですからね。
ついでにバリケードの強化もしたいのでその前準備の製造、あ、簡易トラップもついでに製造してしまいますか、くるみ姉貴も気になったら遠慮なく質問してきて、どうぞ。
「ういうい、にしてもことねえって手先器用だよな。やっぱりバイクとか弄ってたから得意なのか?」
おう、これでもあのバイクはガチガチにカスタマイズしてる(らしい)からな! 一気にくるみ姉貴の目に輝きが灯されましたね。まぁ彼女なら食い付いてくると思ったよお姉さんは。
そこからはボチボチとくるみ姉貴と会話しながら製造風景を流していきましょう。好感度も十分あるのでくるみ姉貴も積極的に質問してきたりしてスキル経験値が溜まってます、この調子なら今日中に修理は会得できるかと。
しかし、バイクで思い出しましたが、そろそろガソリンを入れておかないとまた遠征した時にガス欠になりそうだったわ。幸いシェルターに大量にポリタンクに入ってたのがあったのでこちらもまだ困ることはありません。
これでもし無いとかだったらまたモールか、近くのガソスタに向かうしか無かったですね。ただガソスタはガラの悪い生存者が居たりするので出来れば近寄りたくないんですよね……とか言ってる内にバリケードの強化素材も出来ました。
「出来たってか、これ有刺鉄線ってやつか?」
せやで、まぁそれを巻きやすいように改良したってだけです。ですがコレを付けておくだけで【かれら】がバリケードを壊そうと接触すれば勝手にダメージが入り、そこを槍で突くだけで階段から落ちた際のダメージだけで倒せるようになりますので重要な強化です。
それと階段に設置する人間は簡単に避けられて【かれら】は面白いように引っかかる簡易トラップも完成、しかし一気にやったのでちょっと体力が減りすぎてますね。流石にこのまま続行は色々と面倒が起きそうなので小休憩をって、扉がノックされたので返事したら、りーさんが居ました。
手には3つのマグカップが乗ったトレイ、湯気が立ってるので何かを淹れてきたみたいですね。
「あ、丁度良かった感じですか?珈琲を淹れたので少し休憩でもと言おうと思って、胡桃さんもどうぞ」
「あんがと、ふぅ」
こちらもお礼を言って珈琲を受け取り、休憩としましょうか。ただこれ小休憩じゃなくなるのでちょっと時間が押してしまいそうですが、まぁ最悪、夜とかにやればいいし、これRTAでもないから慌てなくていいか。
それにしても、珈琲の甘さとかが既に琴音先生に合わせられているのはめぐねえに聞いたのかな?
「はい、一応、甘すぎずというのだけ聞いてたのですけど、口に合いましたか?」
流れるように隣に座ってきたりーさんに完璧だと答えておきましょうかね。あら、可愛い安堵の微笑みだこと、くるみ姉貴にも気に入った感じなので味の感じ方は似たりよったりなのかなこれ
「その一言だけできちっと合わせてくるとか、りーさんすげーな」
「料理を何度もしてるとね、何となくっていうのが簡単に掴めてくるの、あとは琴音さんの料理の味を知ってたからっていうのもあるかもね」
あれ、大雑把な味くらいの情報しか無かったと思うんですけどそれは。ふむ、これはお礼として昼食を作るのを手伝うのも、え、流石にそれは悪いし、そもそも今はめぐねえと犬山お姉さんが既に作ってるから休憩してていいって? 冷静に考えたら昼食後もバリケードの修理と強化、それと簡易トラップの設置を三階と二階で行うので休んでたほうが良いのか。
じゃあお言葉に甘えて、珈琲を飲みながら休憩し昼食に呼ばれたら生徒会室に戻って、食事の風景を流しながら今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
え、作ったのを設置とかは分担してやるって? あ、はい、一人で頑張りすぎました、反省します(するとは言ってない)
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久しぶりの授業も終えて、生徒会室に戻ってきたあたし達、今日は珍しく何処かに出たり、下に物資を取りに行くとかもなく完璧な自由な日なので何してようかなと思っていると、ことねえが資材を置いてある場所で何かを集めてる姿を見た。
「ん、ことねえ、これから何するんだ?」
「資材が充実してきたからな、暇な今のうちに武器とか、バリケードの強化に使う材料を作ったりしようと思ってな」
ここで思い出したけど、モールに行った理由ってそれらの資材が学園じゃ不足気味だったからだったな。うーん、物作ったりってあたしも出来たほうがことねえの負担軽くなるかな?
ついこの前までゆきや貴依が使ってたモップで作った槍とかは、ことねえが作ったやつらしいし、つまり作ったり出来るのが今この場には一人しかいないってことだし、一人増えるだけでも変わると思う。
「あ~、じゃあさ、あたしも見学して良い?修理とか誰かが出来るようになったら分担とかしやすいだろ?」
なんだか、歯切れが悪い感じに言ってしまったけど、ことねえは特に悩む様子もなく
「構わないぞ、だが本格的な教えは難しいかもな。私も感覚でやってる部分があるから」
「その辺りは見ながら覚えるさ、これでも覚えは良いって親から言われてたし」
本当は美紀とかも誘ってみればよかったけど、あいつは何だか眠そうだったしそっとしておこうと思った。それから資材を分担して持って、LL室に入ったんだけど。
いつの間にここは工作室になったのだろうかと思ったのが感想だった。モールに行った時に回収した工具とかも整頓して置いてあるし、コレだけあれば割と本格的なものも作れそうだと思っていながら持ってきた資材を指定された場所に置く。
「んじゃ、早速作っていくか」
宣言してからのことねえの手際は非常に良かった。予め何を作るのかは決めてたんだろうけど、それをちゃっちゃと簡単に測ったりするだけで全てが分かったかのように加工して、あっという間に一本の槍、槍?
「槍ってか、薙刀って感じするな」
「そうだな、だが数で奴らは来るのを考えれば薙ぎ払えるというのは大きな利点だ」
確かにと頷く、あたしもシャベルで薙ぎ払って2体とか同時に倒すこともある、けどあれって結構力がいるから難しいんだよなぁ。それに薙刀って突くって行為難しくねぇか?と思ったがそこはことねえも分かってたようで次に作ったのは先端をナタじゃなくてナイフにした物だった。
これは誰が見ても槍だ、これならバリケード越しに奴らを突くことが出来る。シャベルでも出来なくないけど思ったよりも近づくことになるから少し怖かったりするんだよな。
「それで、見学してみてどうだ? そこまで難しい加工とかはしてないが覚えられそうか?」
「うーん、まぁいきなりことねえみたいには出来ないと思うけど、やれそうではあるかな」
「そうか、慌てる必要はない。それに作るよりもバリケードの修理とかを覚えてもらえると私としても助かる」
あ~、数多いもんな。ここに3つで、二階にも3つの計六ヶ所って思うと修理だってかなりの重労働になるし、それなら修理を覚えた方がことねえの為になるか。
「ういうい、にしてもことねえって手先器用だよな。やっぱりバイクとか弄ってたから得意なのか?」
「本職には負けるがな。それでも知り合いにそういう所で働いてるのが居たからよく教わって、あのバイクもカスタマイズしてある」
へぇ~と感嘆の声を上げてしまう。簡単に言ってるけどバイクのカスタマイズって難しいイメージあるし、教わったから出来るって感じでもないし、やっぱり、ことねえって凄いんだなぁ。
でもなんだろ、ことねえが出来るならあたしも負けてられないって思えるのが不思議だ、別に張り合ってるとかじゃなくて、ことねえがやれることをあたしもやりたいって感情があるのかな? だからその次にバリケードの強化に使うのと、階段に設置する簡易トラップの作成をするのを見て、時には質問をしたりして真剣にその作業を覚えようと見つめる。
気付けば、そこそこ時間が経ってて、けど成果は確かに目の前にあった。途中で教わりながらあたしも作ったのもあるが、ことねえのと比べると出来は雲泥の差がある。
「うーむ……」
「初めてでこれなら上出来だ。それにしてもちょっと一気に作りすぎたな」
ポンポンと頭を撫でられる。悪い気がしないから不思議なもんだ、がことねえの言葉通り、ちょっと疲れを感じたのも確かだ。
ずっと同じ姿勢で作ってたから当たり前だが身体が固くなってるのがはっきり分かる。こりゃ、ちょっとストレッチしないと後に響きそうだなぁと身体を伸ばそうとしたら、扉がノックされ入ってきたのは
「あ、丁度良かった感じですか?珈琲を淹れたので少し休憩でもと言おうと思って、胡桃さんもどうぞ」
「あんがと、ふぅ」
「助かる、丁度休憩にしようと思ってたからな」
まぁ、これだけの時間籠もってれば、りーさんが気を利かせてくれるか。受け取った珈琲を一口飲めば程よい甘さが疲れた身体と脳に優しく広がり、ふぅと息が自然と吐き出される。
見れば、ことねえも同じ反応をしてた。って、りーさんが気付けばことねえの隣に陣取ってるじゃん、そういや最近のりーさんってことねえのこと結構気にかけてるよなぁ。
「ふぅ、甘さが丁度いいな。慈から聞いたのか?」
「はい、一応、甘すぎずというのだけ聞いてたのですけど、口に合いましたか?」
「完璧だよ。ありがとう、悠里」
聞いたって甘すぎずっていう一言だけで完璧なのを引き出すとか、あたしじゃ絶対にできない、出すとしたらミルクと砂糖を用意して調整してくれって形になるに決まってる。
「その一言だけできちっと合わせてくるとか、りーさんすげーな」
「料理を何度もしてるとね、何となくっていうのが簡単に掴めてくるの、あとは琴音さんの料理の味を知ってたからっていうのもあるかもね」
うーん、あれだけで? ことねえの料理の情報って味が大雑把って話だけだよな、はぁ、料理ができるってそういう芸当も出来る様になるんだなぁ。
にしても、りーさん、ことねえに褒められてあんな笑顔になるとは、あぁでもあたしも褒められたら嬉しくなるかも。
なんて軽く考えながら、ことねえとりーさんとの雑談を楽しむ、因みに昼食の時に一人で頑張り過ぎだとことねえは言われてたけど、あれ絶対に反省してないと思うんだ。
料理が得意だからで色々とゴリ押すりーさんの図