がっこうぐらし!女教師で全員生還EDを目指すだけ   作:鮪薙

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(何時から入れ替わったか分からないけど、生徒組の寝室だった放送室と大人組の寝室だった生徒会室が入れ替わってたのに気付いたので)初投稿です


6日目【昼食】~6日目【一休み】

明日に備えて、武器とかバリケードに使う道具、簡易トラップを作って、あとは付けたり設置したりするだけにしたゲームの実況の続き、もう始まってる!!

 

 お昼御飯のお蕎麦を食べている風景から再開です。今日は皆そこまで動いてないのでお昼は軽めですね。

 

「では、午後からは全員でバリケードの強化、ということでいいですね」

 

「授業終わってから姿を見ないなとは思ったけど、結構な量作ったもんだ」

 

 三階と二階のバリケード分、そして階段分はあるからな!でもコレくらいしておかないと明日怖いし……あ、あと今日もワンワンワン放送局はあるから忘れんなよ、ゆきちゃんとりーさん!

 

「勿論、忘れてないよ!」

 

「話す内容は一応決めてありますから、琴音さん達も見に来ますよね?」

 

 勿論やで、コレで行かないとか言うわけないんだよなぁ。全員でかかれば、17時までに終わらせるとか余裕だと思うし、懸念があるとすれば作業の音で一階に居る【かれら】が上がってきそうなことくらいですかね。

 

 まぁその場合は改良型手製槍を持った圭ちゃんとかで撃退してもらいましょう、これで彼女も【かれら】の討伐に慣れてもらえますし。

 

「うぅ、そうだよね。私も戦えるようにならないとか」

 

「ごめんなさい、本来であれば大人だけでことが収められればよかったのですが」

 

「あぁうん、佐倉先生が謝る必要ないです。この状況で誰かに押しつけっぱなしは、嫌だし」

 

 ちょっと食事中に言うことではなかった感。これは琴音先生も反省の意を見せておきましょう、楽しい食事の度に何かしら反省してるなこの先生……

 

 そもそもにしてミーティングの時間に言えばいいのにとか今更ながら思うわけで、あれ、これプレイヤーが悪いのでは?

 

「お蕎麦伸びちゃうよ?」

 

「気にしなくて大丈夫です、来ヶ谷さん。それよりも食べちゃいましょ?」

 

 生徒たちの気遣いがとてもとても心に響くんやなって。そして思ったのですが三階のバリケードは良いとして、二階は下校時間を過ぎてからやれば安全ではと、何だよお前、計画ガバガバじゃねぇか。

 

 これは昼食後のミーティングに言えばいいですね。でもこうすると三階だけなんて直ぐですし自由時間が琴音先生にも生まれますし、交流に割いてもいいですね。

 最近は何かと動き回ってて、小イベントくらいでしかプレイヤーが知る範囲だと交流してませんから、誰とかは決めなくてもいいかな、うん、適当に行こう(無計画)

 

 にしてもこの蕎麦とお汁、美味いっすね。出汁とかから作ったん? あれ、でも昆布とか煮干しはそこまで量なかったような、その辺どうなん、めぐねえ

 

「いえ、これも地下にあった食糧の中の奴ですよ」

 

「私らがしたのなんて蕎麦を茹でて、お汁を温めて器に入れただけ、あとは天ぷらとかも冷凍保存であったね」

 

「地下すげーな……なんでもありかよ」

 

 逆に何がないんだよあそこって感じがしますね。つか天ぷらもあるのか、無洗米はまだまだありますし、どこかで豪華な天ぷら丼とかを作るのも面白いかもしれませんね。

 

 コストが重いのであまり見られませんが、この手の料理のバフと正気度回復は馬鹿みたいに性能がいいので、今回みたいに地下の探索が高乱数だった場合とかは作ってみるのもありだと思います。

 それに、このバフ時間は非常に長いので、今じゃなくてもラストの雨の日前に食べるのもありです。まぁ、どのタイミングで出てくるかなんて分からないからどうしようもないがな!

 

 なんて楽しい雑談をしながら、軽め(高級素材の蕎麦)の昼食を終えて、食後の休憩でまた雑談ですね。話題は琴音先生がポロッと呟いた天丼関連らしいです。

 

「天丼、いや、天丼とか出てきたらいよいよ避難生活中って言葉が頭の中から霞み始めそうだな」

 

「けど、一度だけとかなら楽しみにならないかな?」

 

「なんだろう、物凄い悪い事してる気がしてくるんですけど」

 

 みーくん、それは考えすぎからの気の所為だから安心して欲しい、悪いのは今はもう【かれら】となって徘徊してるか、もしかしたら倒した中に混ざってる上層部だから。

 

 そもそも、めぐねえもだがここにあるのを使って罪悪感を感じるほうがおかしいのだよ。生きるために食べるし、使えるものは使う、そのための物資がここには潤沢にあったってだけの話よ。

 

「……」

 

 なぜ、沈黙されるんですかねぇ? 琴音先生は物凄く真っ当な、かは結構怪しいですが、それでもこの状況下では間違ってはいないことを発言しただけのつもりなんですけど~

 あの本当に反応がないと流石の琴音先生も困りますよ? 良いんですか、今近くで満腹でウトウトし始めた、るーちゃんに膝枕を貸してあげて不動の構えになりますよ、良いんですか?

 

「それに関しては誰も止めないと思う。いや、そうじゃなくてな。なんかこう、さっきのことねえがちょっと怖かったんだよ」

 

 怖かった? なに、またあの笑み浮かべてたの? え、そうじゃない? くるみ姉貴の表情を見るにかなりの物があったみたいですが……犬山お姉さん、どうなってるん?

 

「どうなってるって、自分が今、怒ってる表情してるの分かる?」

 

「その様子だと気づいてないわよ。よほど憎悪を抱いてるのね……」

 

 あ~、そう言えば『職員用緊急避難マニュアル(ネクロノミコン)』を読んでからこの学校の上の人間とランダルコーポレーションに憎悪を抱えてましたね。

 

 それで今語ったらそこが表面化したって感じですかね。コレはいけないのでちょっと膝枕でお昼寝を始めたるーちゃんの頭を撫でましょう、リラックスしてくれるはずなので

 

「琴音さん、あの、あまり抱え込まないで下さいね?」

 

「と言うよりも、抱えていたことに気付かなかった。そんな風に思えます、無意識レベルの憎悪と考えたほうが良いかと」

 

 確かマスクデータのバステで対象への憎悪ってのがありますね。無意識レベル系列はコレがあるのでちょっと厄介なんですよ、とは言っても今直ぐどうにか出来たりはしないし、とりあえず今後はこの手の話題を出す際は気をつけるくらいしか出来ないっすね。

 

 と言うか、るーちゃんに膝枕を提供した所で気付いてしまったのですが、琴音先生動けなくない? あの、その、これからバリケード強化と簡易トラップ設置があるのですが、その……おい何だ毛むくじゃら。

 

「ワン!」

 

 可愛く鳴きやがってこのやろう、じゃない、おい待て、太郎丸まで来てるーちゃんの側で丸くなって寝に入るんじゃない。オイオイオイ、動けねぇわ琴音先生、助けてめぐねえ!

 

「丁度いいじゃない、そこで休んでていいわ。私達でやってきちゃうから」

 

「あたしがさっき聞いたようにやればいいだけなんだろ?大丈夫だって」

 

「胡桃さん、私にも教えてくれる?出来る人は多いに越したことはないでしょ?」

 

 え、あの、なんでもう行こうかって空気になってるんですか。誰も助けようとかそういうのはないんですか? ゆ、ゆきちゃん、君は分かってくれるよね?

 

「私も手伝うよ~、ほら、たかちゃんも行こ?」

 

「そうだな、んじゃ来ヶ谷先生はゆっくりしててくれ」

 

 なんで? この流れは何だ、琴音先生は休んでて、あとは皆でやってくるからとかそういう流れか? まぁ待て、みーくんと圭ちゃんと犬山お姉さんはここに居るだろ? な?

 

「三階だけなら直ぐですからね。私も行ってきます」

 

「一応、武器は持ってったほうが良いよね」

 

「早めに放送機器の調整してくるから、失礼するね~」

 

 嘘でしょ(SZK)まさかみんなして生徒会室を出ていくとは……三階だけと言ってるので琴音先生が動かなくても大丈夫だとは思いますし、これはこれで正気度の回復とか精神力へのバフを貰う時間になりますし無駄にはならないのですが

 

 動画的には動きが全く無くなってしまうわけで、実況者的には困るんですよね。どうしましょうか、とりあえず、るーちゃんの寝顔と太郎丸の丸まって寝てる姿を流しておきますね。嬉しいだろぉ?

 

 このまま尺が稼げるわけもないですし、琴音先生も動けないのであ、これは釣られて寝る感じですね。うーん、ここ最近はなんだか動画時間が短いことが多くて申し訳ないのですが、今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

__________________________________________

 

シンプルなお汁と蕎麦、具材はネギが刻まれたのが乗せられただけのそれ、けれど一口食べれば、感じたことがないほどに上品っていうのかな、そんな風味が口と鼻を駆け巡り、私【祠堂 圭】は思わず

 

「なにこれ!?」

 

「うわ、ビックリした。何って、蕎麦だろ」

 

 そうだけどそうじゃないんだよ。食べてみれば分かる、私が漫画みたいな反応しちゃった意味が! と力説したら若干引かれつつ胡桃先輩も一口食べて、固まった。

 

 うん、固まるよね。私は叫んだけど、そして他の皆も同じような反応で、違うとすれば

 

「おいしい!これ、すごくおいしいね、ゆきちゃん!」

 

「うん、びっくりするくらいに美味しいよね、るーちゃん!」

 

 るーちゃんに可愛いと思うのは正常だと思う、けど駄目だ、由紀先輩もなんかこう愛らしいモノを感じる様になってしまった。勿論相手は先輩なので間違っても口にするつもりはないけど。

 

 いや、でも、これは驚きだ。隣の美紀も固まってるし、こんなに美味しいって一口で出てくる蕎麦なんて初めてだもんね。

 

「んだこれ、本当に美味いな。出汁からか?」

 

「いえ、これも地下にあった食糧の中の奴ですよ」

 

「私らがしたのなんて蕎麦を茹でて、お汁を温めて器に入れただけ、あとは天ぷらとかも冷凍保存であったね」

 

「地下すげーな……なんでもありかよ」

 

 私は行ったことないけど、美紀曰く色々と揃ってたって場所だよね。昨日のステーキと言い、本当に偉い人が避難する場所だったんだろうなぁ。

 

 それに天丼、琴音先生が天ぷらもあると聞いた瞬間、ポロッと呟いた事だけど、もし出てくるとしたら非常に嬉しい、世界がこんな事になってしまったから食べれないと思ってた料理だし。

 

「天丼、いや、天丼とか出てきたらいよいよ避難生活中って言葉が頭の中から霞み始めそうだな」

 

「けど、一度だけとかなら楽しみにならないかな?」

 

「なんだろう、物凄い悪い事してる気がしてくるんですけど」

 

もう、美紀は何をそんなに罪悪感を感じる必要があるのかなぁって思った時、ゾワって鳥肌が急に立って、次に寒気が襲った。

 

「美紀、それは考えすぎだ。悪いのは今頃めでたく徘徊してる腐った上の連中、と言うか慈もだがここの物資を使って私達が生きることに罪悪感を感じるな。私たちは生きてる、生きてるから食べ物は必要だし、奴らから身を守る為にここの物資は使う、それだけだ」

 

 後の反応を見るに、この時の琴音先生本人は促してるつもりだったのかもしれない。けど、実際の表情は憎悪とはっきり分かるほどのもので、声にもそれが混ざっているのが嫌でも感じ取れてしまった。

 

 だから、思わず沈黙してしまう。これをどう答えたら良いのだろうかと、正直に言えば、下手なことを言ったら怒られるんじゃないかとすら錯覚してしまった。けど、それは私達が沈黙してることに疑問に思ったのか、きょとんとした表情に戻った来ヶ谷先生が

 

「えっと?何だ、どうしたんだ黙り込んで。何も反応がないとそれはちょっと私も凹むぞ?良いのか、瑠璃に膝枕を貸してそのまま私も黙り込むぞ?」

 

「それに関しては誰も止めないと思う。いや、そうじゃなくてな。なんかこう、さっきのことねえがちょっと怖かったんだよ」

 

 胡桃先輩の言葉に、本当に膝枕をるーちゃんに貸してあげつつ、怖かった?とオウム返しで聞き返してくる。ここで漸く全員が今のは無意識の行動だったんだと気付き

 

「どうなってるって、自分が今、怒ってる表情してるの分かる?」

 

「その様子だと気づいてないわよ。よほど憎悪を抱いてるのね……」

 

 犬山さんと佐倉先生の言葉で、来ヶ谷先生も事態を漸く理解したようで、絞り出すような声であぁと漏らし、片手を顔に当てる。

 

 何に憎悪を抱いてるのだろうかとは聞かなかったし、聞けなかった。けど、なんとなくは分かる、あのマニュアルに書いてあることが本当ならその相手はランダルコーポレーション。

 

 この状況を作った企業、多分それに来ヶ谷先生は憎悪を抱いてるのだって。けど、私がどうにか出来るもんじゃないしなぁ。

 

「琴音さん、あの、あまり抱え込まないで下さいね?」

 

「と言うよりも、抱えていたことに気付かなかった。そんな風に思えます、無意識レベルの憎悪と考えたほうが良いかと」

 

 美紀の言葉が全てかもしれない。とりあえず、今私達が出来るのは、膝枕を貸してて動けない来ヶ谷先生をそのままにしてバリケードの補修作業を手伝うことだと思うんだよね。

 

「ん、何だもう行くのかって、しまった動けないじゃんこれ。ねぇ、慈、どうにかって」

 

 ごめんなさい、来ヶ谷先生。私たちはこれからバリケードの補修作業に向かいますから、だからるーちゃんと太郎丸を頼みましたよ。

 

 手伝うとは言ったけど私の役割は来ヶ谷先生が作ったなんか軽い金属の棒の先にナイフが付けてある槍っぽいものを手に持って、奴らが来たら迎撃する係、なんだけど三階じゃ滅多にもう来ないって先輩たちは言ってたな。

 

「これをこうして、そうそう、そんな感じだって言ってた」

 

「結構簡単ね。その辺りも琴音は考えてたのかしら」

 

「まぁ、付けるのに時間が掛かっては危険に晒される可能性が高まりますから、助かりますけどね」

 

 それはそう。音を立てる作業だから、出来るなら短時間でさっさと出来ることが好ましいに決まってる。ただ、簡易トラップの方は来ヶ谷先生が後でやるって言ってたらしいから手を付けないらしい。

 

 けど、こうして見ると本当に立派なバリケードだなぁ、ガッチリと作られてるし、今回の補修で有刺鉄線も付いたから奴らだって簡単には壊せないはず、それに私達が通れて奴らには難しい空間も出来てるから出入りも楽。

 

「これって、考えたのは来ヶ谷先生だっけ?」

 

「あぁ、最初は本当に簡単なバリケードだったのを、こうしたらどうだって改良していったんだ」

 

 貴依先輩の言葉にへぇと思わず気の抜けた声で答えてしまう、なんだろう、なんかもう本当に漫画やアニメから出てきたみたいな先生で上手い感想が浮かばなかった。

 

 けど、ああやって憎悪の表情を見せたりする、本当に普通の人で、色々と抱えてはそれを隠そうとする、ちょっと困った大人だって先輩達と先生は言っている。

 

「よぉし、三階はこれで終わりだな。あとでことねえに見てもらわないとだけど、まぁ問題ないだろ」

 

「これを二階でもやると考えると、確かに下校時間を過ぎたあとの方が安全なのは確かですね」

 

 やってて分かったけど結構音が響く、有刺鉄線のガシャガシャって音だけでも奴らが来るんじゃないかってちょっと怖くなるくらいだし、まぁ二階をほぼ制圧してるから上がってくることはないんだけど。

 

 上がってこないと分かってても、怖いものは怖いのである。けど、それも無事に終わったのでと生徒会室に戻れば、先に戻ってた悠里先輩が人差し指を口元にも持っていくジェスチャーをする。

 

 それからその指をスッとある地点を指すので見てみれば、体勢は出る前とは変わらないけど、そのまま眠っている来ヶ谷先生の姿、これは、凄いレアな物を見ているのかもしれない。

 

「昼寝、するんですねこの人も」

 

「ふふ、琴音さんがこうして寝てるの、初めて見ました」

 

「私も寝ようかなぁ……」

 

「大丈夫だと思いますよ、ワンワンワン放送局の少し前に起こしてあげますから」

 

 おぉう、由紀先輩もるーちゃんの反対側の膝枕を借りて、もう寝息を立ててるのですが、早すぎやしませんか?

 

 あぁでも、うん、これはちょっと写真撮りたいなぁ……っと、どうしました胡桃先輩?

 

「戻ってこい、美紀が少し距離離してるから」

 

「……圭、その、私は信じてるから」

 

 え、何を? 後に聞いたのだけど、ちょっと危ない表情をしてたらしい、全く自覚ないのだけど、そうらしい。




あれ、圭ちゃんがちょっとキャラが?

因みに文章とかで延々と多分、生徒会室と放送室が入れ替わってると思うのですが正しくは生徒組は放送室、大人組は生徒会室です。これを専門用語で字幕ガバと言います。
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