いよいよ、数多のプレイヤーを初見で挫けさせたり、原作ルートに行っちゃってめぐねえを犠牲にさせるか、自己犠牲で学園生活部のメンタルぶち壊してガメオベラしたりが起きる7日目に入ったゲームの実況の続き、もう始まってる!!
7日目の朝、生徒会室で目覚めた所から再開です。本日の予定は言うまでもないでしょう、魔の『雨の日』の突破、この日までに出来ることはやってしまったので後は乱数の機嫌がいいことを祈るしかありません。
とりあえず外をチェック、まだ雨は降ってませんが生憎の空模様なので登校時間までには本降りになると思われます。
「はよ~、琴音」
オッスオッス、犬山お姉さん。とすると今はめぐねえが見回り中と、生徒側からは誰が出てるんやろか、まぁ誰でもいいですけど、とりあえず布団とか片付けて着替えておきましょう。
今回は大乱闘確定なので朝の時点でライダースジャケットとかのフル装備で居ましょう。それとついでにシャベルとネイルハンマーの耐久値の確認も済ませておきましょう。
シャベルは余裕で『あめのひ』は超えれますがネイルハンマーが怪しいですね。仮に超えれても予備をこの学園か、近くのホームセンターから回収するしかないんですよね……ドロ率自体は低いわけでもないので手に入らないってことはないでしょうけど。
……せや!(閃き)ここで余ってた残り一つのポイントを使って【タフネス】を習得します。これはあらゆる行動のスタミナの消費を軽減することに加えて、正気度の減少も軽度ですが抑えてくれます。
忘れてたのですが、このキャラだと『雨の日』に押し寄せてくる【かれら】の内容も変わってます。モールでも変わってたので視聴者兄貴たちは気付いてるかもしれませんが押し寄せてくる中に【かれら(小学生)】が当然の権利のように混ざっています。
しかもモールのときのように迂回や相手にしないという選択肢は防衛戦になる今回は使えない、つまりは確定で戦闘になるし頃すことになるので正気度の減少はほぼ避けられませんし、精神力へのデバフも付き纏います。
えぇ、もしかしなくても琴音先生の『雨の日』は難易度が高いです。【かれら】からの防衛では主戦力の一人なので待機も出来ませんし、なのでここも祈祷ポイントの一つ、出来る限り琴音先生前に現れる【かれら(小学生)】の数が少ないことを祈りましょう。
「そうだ、今日は私が朝食作ろうと思うんだけど、お茶漬けとかどうかな」
おぉ、ええやん。どのタイミングで降り始めるかが分からないのであまりガッツリしたのだと食べてる途中もありえますからね。お茶漬けなら手早く食べれるので助かります。
更に言えば、今回は缶詰ではなく、干物もまだありますのでそれを使えば通常のお茶漬けよりもバフ効果があるものを作ってくれるので尚良し。
では少々時間を飛ばしまして朝食後ですね。言うまでもなくお茶漬けは好評でした、琴音先生も干物を焼く手伝いをしたので自慢気にしていいぞ
「焦がさずに焼いたってだけでそこまでのドヤ顔見せれるのは純粋に凄いと思うよ」
「よほど私に前言われたことを気にしてたのね……」
「やっぱりドヤ顔先生って間違えてないあだ名だと思う」
「美紀、何時まで引っ張るのそれ?」
なんだかみーくんがそんなこと言ってますが気にしないで、また外を見てみますが……まだか、いや、窓に雨粒が付いてるな。
「あ~、降ってきたかな」
「でも助かりますね。そろそろ水不足が見えてきましたから」
りーさんが家計簿を見ながら言ってるということは本当に危なかったってところですかね。でも飲み水は琴音先生がちょくちょくペットボトルやポリタンクに貯めてるのでそっちは大丈夫なんですよね。
なので彼女が言ってるのは恐らくシャワーとかトイレに使う方だと思います、聞いてみましょうか
「はい、実は昨日の夜から断水がちょくちょく起きてまして」
「そう言えば偶に水が止まってたね。そうするとこれは恵みの雨ってことか」
チョーカーさんが上手いこと言った感じに外を見て、それに目ざとく反応したゆきちゃんがカッコいいこと言ってるって詰め寄ってます。
それに対して顔を赤くして忘れてくれって小声で言ってるチョーカーさん、なんだよ、この子も結構あざと可愛いじゃねぇか……
とか言ってる間に雨足が強くなり始めましたね。この感じだと登校時間と被るか? その場合ってどうなるんだっけ、登校して来る【かれら】+『雨の日』に押し寄せる【かれら】になるんでしょうか。
いや、でもそれだと難易度馬鹿上がりですよ? 最終日の『雨の日』ならまだしも、7日目ならそんなことないよな……?怖くなってきたのでちょっと朝の見回りに行ってきますと皆に言って生徒会室を出ますかね。
「じゃあ、あたしも着いて行くよ」
くるみ姉貴も来てくれるのは助かるかな。とりあえず、大人組にはトランシーバーの電源は常に入れておくように伝えて、フル装備で部屋を出ます。
ここで即座に部屋に戻るとイベントが進み、『雨の日』防衛戦になりますが、今回は時間が被ってるのでどうなってるかが気になるし二階まで降ります。
それにほら、皆直ぐ戻るって形取ってるから、偶には見に行くってパターンも良さそうやんって。まぁ、二階に近付くだけで何か音が聴こえてるので若干後悔してなくはないんですけどね……
「ことねえ、何かっていうか、音多くねぇか?」
多いねぇ、登校時間だとしてもバリケードが完備なので上がってくる数も少なくなった現状でコレだけ聴こえるのは既にアウトです。
それでも目視しに向かいますが、転けてる音も聞こえるので簡易トラップも作動してますねはいって、うわぁ……
「んだよこれ!?」
駄目だコレ、多分登校して来る【かれら】+『雨の日』に押し寄せる【かれら】の計算式になってますね(絶望)幸い、まだバリケードに張り付いてないので今から呼べば配置に付いた状態から防衛戦が出来るのでトランシーバーを使って……
《琴音、聴こえる!?》
あら、向こうから先に来たわ。あぁ、そうか、今回はプレイヤーが即座に生徒会室に戻るってことをしてないから、めぐねえ達の誰かが窓から外を見て【かれら】が押し寄せてるのを確認したかな?
ともかく、聴こえてると答えつつ、くるみ姉貴に戦闘準備を指示します。向こうも明らかに今までとは違う状況に動揺しながらも頷いてシャベルを装備してくれます。
《今窓から見えたのだけど、凄い数の【かれら】が向かってきてるわ!》
凄い数と断言しますかめぐねえ。とりあえず、るーちゃんと太郎丸以外は戦闘準備をして二階に降りてきて、るーちゃんと太郎丸は放送室で待機と指示を出します。
にしても音の量に対してバリケードに接敵してくる速度が遅いですね。これは思った以上に簡易トラップが効いてるのかな? 多分ですけど転けた【かれら】を超えられないでまた転けるって悪循環が発生してるのかと。
それならそれで時間が稼げるので助かるんですけど、あくまで簡易トラップなので耐久が無いんですよね。なのであと少ししたら壊れます、そしたら本格的な戦いの始まりです。
「うわ、なんだこれ、さっきも聞いたけど今までこんな事なかったんだよね?」
「ないない、初めてだこんなの!」
「由紀先輩、あまりバリケードの側に近づかないようにしてください!」
「う、うん!」
「これはもう、なんか、気持ち悪いとか通り越して笑えてくる」
「ごめんなさい、瑠璃ちゃんを放送室に向かわせてて遅れたわ」
「全員揃いました、琴音さん、指示を!」
来たわね。それじゃあ指示を出して全員を組に分かれて配置に付かせます。
中央は【琴音先生】【ゆきちゃん】【チョーカーさん】ホール側の階段に【めぐねえ】【りーさん】【くるみ姉貴】図書室側の階段に【犬山お姉さん】【みーくん】【圭ちゃん】を配置、大人が三人いるとこうして別れることが出来て、今回は高性能無線機もあるのでバリケードがヤバくなった直後に通信で知ることが出来ます。
図書室側の戦力が不安に感じますが犬山お姉さんもみーくんも優秀なステータスですし、圭ちゃんだって弱い訳ではないのでなんとかなる筈、と言うか何とかしてくれ(願望)
「ことねえ、来た!」
「とにかくあれだよな、槍で突いて追い返す感じでいいんだよな!?」
それで構わないのでどんどん突いて! 琴音先生もシャベルを構えて防衛戦が開幕した所でキリが良いので今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
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その日の空は、雨が降るというのが誰でも分かるほどにどんよりとしていて、私【佐倉 慈】はその空模様につられて何だか少しだけ気が重く感じていた。
事が起きて今日で七日目、一週間も経ったと言うべきか、体感的にはまだ一週間なのかと思うべきなのか……
「めぐねえ、どうしたのそんな難しい顔して」
しまった。今は由紀さんと見回り中だった、こんな顔をすれば彼女がこうやって心配してくるなんて分かりきっていたのに。
「いえ、ただ今日は雨が降るわねって」
「そうだね~、雨の匂いもしそうだもん、これは今日は降るね~」
雨の匂い、よく聞く言葉ではあるけど私はそれを感じたこと無いのよね。
そう言えば、琴音も同じことを言ってた気がする、まぁ彼女に関しては勘って部分が強そうではあるけど、そこでふと腕時計を見れば
「そろそろ、誰かが起きてそうね。由紀さん、戻りましょうか」
「ラジャー、もうそんな時間だったんだねぇ」
慣れてしまったからだろうか、確かに見回りの時間がすぐに流れてしまっている感覚に捕らわれているようなきがする。
気付けば考え事なんてものをする余裕も出ている。ただこれは油断に近いもので、その内事故が起きてしまうかもしれないので直さないと。
って、考え事しながら生徒会室に戻ってたら意味がないわね。なんて思いながら扉を開ければ
「お、戻ったか慈」
「丁度朝ご飯のお茶漬けが出来たんだ、さぁ座って座って」
「今までにないくらいに本気な顔で干物を焼いてたことねえは見てて飽きなかったな」
どうやら干物を焼いて、それを解したものを使ったお茶漬けらしい。確かに前回の朝食では干物を焦がしていたのでそれを気にして今回はミスしないようにと集中してたのだろう。
だけど今日はちょっと気が重いのでお茶漬けと言うのはありがたいと受け取り、全員でお決まりの挨拶をしてから食べ始める。
干物の塩が良い感じに効いていて、それでいて濃すぎないように調整された出汁のお陰でさっぱりしており、手が止まらずに気付けば食べ終えてしまう、思ったよりも美味しかった、それが感想。
「ふふん、今度は焦がさなかったからな」
「焦がさずに焼いたってだけでそこまでのドヤ顔見せれるのは純粋に凄いと思うよ」
「よほど私に前言われたことを気にしてたのね……」
「やっぱりドヤ顔先生って間違えてないあだ名だと思う」
「美紀、何時まで引っ張るのそれ?」
犬山さんの話を聞いてから、こうして彼女の行動を見てるとあぁ、無意識に他人に甘えたいというか、褒めてもらいたいって部分があるんだろうなとは感じる。
ドヤ顔っていうのもそれの影響だろう。ただ太郎丸の件は間違いなく美紀さんへの反撃だと私は確信してる、彼女は意外と大人げないのだ。
「あ~、降ってきたかな」
胡桃さんの言葉に窓を見れば、雨粒が窓に付着し始めていた。この調子だと小雨では収まらず、学校に籠城してから初めての本格的な雨になりそうだ。あっ、そう言えば、この間だったか悠里さんが家計簿を見て困った感じの表情をしてたわね。
「でも助かりますね。そろそろ水不足が見えてきてましたから」
「ん?飲み水ならポリタンクとかに貯めてあるが?あぁ、シャワーとかの方か」
「はい、実は昨日の夜から断水がちょくちょく起きてまして」
やはりそうだったのか、私も悠里さんの付けている家計簿を見ることはあるが、どういうわけか彼女のほうが纏めるのが得意のようで私が付けるよりも分かりやすい。
こういう部分を見るとちょっと大人として凹む部分が無いわけではない。でも家でも家計簿って付けたこと無いのよね、なのに悠里さんは普通に付けれている、もしかして平和な時もやっていたのだろうか?
「そう言えば偶に水が止まってたね。そうするとこれは恵みの雨ってことか」
「たかちゃんがカッコいいこと言ってる!」
「え、あ、いや、わ、悪いかよ」
「悪くないよ?寧ろカッコいいって良いことだと思うんだ!」
やれやれ、賑やかね。こうして雨だからとかで気が重くなってるのが和らいできちゃうくらいって
「何処に行くの、琴音」
「ん?ちょっと見回りに、なんか嫌な感じがしてさ」
嫌な感じ? ここで普通なら何を馬鹿なことをとか言うのだろうけど、琴音がその言葉を出してきた場合は少しだけ事情が変わる。
と言うのも、彼女は勘が良く、特に危機が迫っていることに関しては未来が見えてるんじゃないかというくらいに当ててくる。だからこそ今このタイミングで琴音が感じ取ったというのは無視できないこと。
「分かったけど、一人じゃだめよ」
「じゃあ、あたしも着いて行くよ」
「ありがたい、じゃあ、行ってくる。それとトランシーバーの電源は常に入れておいてくれ」
「ういうい、にしても何か琴音の表情が固くなかった?」
犬山さんの言葉に肯定の言葉で返事をする。あそこまでの表情をされると私としても不安になるのだけど、とりあえず琴音が無事に戻ってくるか、或いは何かがあって通信を送ってくるのを待つことしか出来ない。
「ね、ねぇ、美紀、あれ見て」
「どうしたの圭、そんな顔してって……」
圭さんと美紀さんが外を見て固まった。それに釣られて私達も窓から外を見てみる、雨は気付けば本降りに変わっていた。
けどそれだけで二人が固まるわけがない、そしてそれを探るまでもなく、私達の視界に捉え、初めに声を出したのは貴依さんだった。
「なんか、押し寄せてきてね?」
「なに、これ」
登校時間かと確認する、時間は確かにその時間を指し示してはいたが数も、何より学園の敷地内に来ている【かれら】の姿が今までと違った。
制服姿の【かれら】じゃない、スーツや私服、明らかに学園の関係者じゃない【かれら】が校門を通ってこの学校を目指していた。それを確認した私はすぐにトランシーバー越しに
「琴音、聴こえる!?」
《聴こえてる!胡桃、シャベルを構えておけ!!!それで、どうした!》
「今窓から見えたのだけど、凄い数の【かれら】が向かってきてるわ!」
もう二階にも来てる!? 胡桃さんに飛ばしてる指示の内容が戦闘準備だったことから察し、手短に状況報告をすれば向こうは舌打ちをしてから
《瑠璃と太郎丸以外は直ぐに武器を持って二階に降りてこい!瑠璃には太郎丸を抱えて放送室で待機するように伝えて!!》
「分かったわ!みんな聞いて、武器を持ってすぐに二階へ!!」
「了解!」
「わ、分かった!行くぞ、由紀!」
「ら、ラジャー!」
「この数、大丈夫かな」
「弱気なこと言わないの美紀!」
それぞれが琴音が作っておいた物や学校で拾ってきた武器を持って部屋を出ていき、私も瑠璃ちゃんに太郎丸と万が一に備えた装備が入ってるリュックサックと防犯ブザーを数個持たせてから
「私たちはこれからここを守るために行ってきます。瑠璃ちゃんは太郎丸を抱えて放送室で待ってて下さい、出来ますね?」
「う、うん。わたし、待ってるから帰ってきてね」
その言葉に絶対にと頷いてから彼女を放送室に入れて、私もバリケードを超えて階段を降りて二階に向かえば最後だったようで
「ごめんなさい、瑠璃ちゃんを放送室に向かわせてて遅れたわ」
「全員揃いました、琴音さん、指示を!」
「奴らがもうそこまで来てるから手短に言うぞ!ここに由紀と貴依。ホールの側の階段に慈、悠里、胡桃。図書室側の階段になぎさ、美紀、圭で向かってくれ、とにかくバリケードが壊されないように奴らを怯ませるだけでも充分だ!」
飛ばされた指示でホール側の階段に向かえば、まだ【かれら】はバリケードには付いてなかったが直ぐ側まで来ていたのをシャベルで突き刺して階段から落とす。
「二人とも、無茶はしないように!」
「あぁ、それはめぐねえもだ!」
「絶対に、進ませませんから!」
この状況でも気合は十分なのは心強いなんて大人としてどうなのかという感想を抱きながら私たちは武器を握り、【かれら】と向き合った。
既に乱数に嫌われてるように見えるんですがそれは(登校時間+雨の日)