がっこうぐらし!女教師で全員生還EDを目指すだけ   作:鮪薙

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(昨日の引きから次が思いつかなくて小イベントでお茶を濁すので)初投稿です


小イベント Part6

【ワンワンワン放送局!ゲスト くるみ姉貴と圭ちゃん】※犬山お姉さん視点

 

あんな大襲撃の後だからこそ、私のこのワンワンワン放送局は希望と音楽を皆に流さなくちゃならない。これは一つの私の使命みたいなもの。

 

「ねぇねぇ、誰か聞いてる?こちらは巡ヶ丘ワンワンワン放送局、この世の終わりに生きてるみんな、元気かーい!」

 

 だから私はいつものように声を張り上げて、ラジオを聴いてる人たちが元気になれるような感じに盛り上げていく、いくのだが

 

「……やべー、今更になって凄い恥ずかしくなってきた」

 

「えぇ、ほら、盛り上げてこうよ、胡桃先輩」

 

「さぁて、今日もワンワンワン放送局やってくよ―!司会は勿論、犬山なぎさがお送りしていくよ!」

 

 まぁでも慈みたいにガチガチに緊張してるって感じじゃないから良いかな? それに若い子たちだからやっていけば直ぐに慣れて色々話してくれるでしょ。

 

「そして今回のゲストはー」

 

「祠堂圭です!よろしくお願いします!」

 

「え、恵飛須沢胡桃だ。うひゃー、ゆきとかことねえ達よく普通に名乗れたな……」

 

 とか言いつつも、そこまで顔を赤くしてないんだから十分十分、さてさて今回もドンドンとトークを盛り上げていこうか。

 

 言っても話題はコレしか無いとは思うんだけどね。二人もそれは理解してると思うから直ぐにコレに触れてみる。

 

「それにしても、朝は凄かったね。コレを聴いてる皆も大丈夫だったかな?」

 

「私たちはある意味で奥の手で何とかなりましたけど、他では使えるような手では無いのが心配です」

 

「けどよ、意外と小さい所だったらそこまで押し寄せたりはないんじゃね?それこそ、リバーシティ・トロンとかなら危険かもしれないけどさ」

 

 そこは琴音も同じこと言ってたね。これが学校という施設限定の現象なのか、それとも建物であればどこでも起こり得るのか。

 

 建物であれば、となると色んな場所が危なくなる。けれど生前の記憶をベースに動いてるとすれば

 

「確かに、一軒家とかは意外と平気そうかもね。【かれら】って生前の記憶で動いてるから、他人の家に押し寄せる、なんてしないだろうし」

 

「あ、そうか。じゃあ、複合施設とか市役所とか、そういう所に集まったってことなのかな?」

 

「うーん、つっても他の場所の情報がわからないからなぁ。つか、それだったらこのラジオが流れてるとか逆に危なくねぇか?」

 

 音に反応という部分での胡桃ちゃんの懸念だね。それも私は考えなかったわけじゃない、だから今日のワンワンワン放送局は止めておこうかとも考えた。

 

 だけど、逆なんだよ。もしラジオを流す機械がある施設だとすれば、急なこの襲撃によってそれを持ち運ぶ余裕はなかったはず、仮にあったとしても今このタイミングでこの情報を知らせれば

 

「だからこそさ。【かれら】は音に強く反応する、それならこうしてワンワンワン放送局を盛り上げてにぎやかな声を機械から流せば?」

 

「奴らは音の方に集中して、少しでも時間が稼げるってことか!」

 

「これ、今聴いてる人が居て、【かれら】が来てるならその機械をどこでも良いから囮に使って!!」

 

 正直、それを実行する余裕があるかは分からない。けれどもしそれで救えた命があるとすれば私達にとっても救いになる。

 

 外はまだ雨が降ってる、もしかしたら一日中かもしれない。だから私はラジオの先で聴いてるかもしれない人々に告げる。

 

「どうか諦めないで!私達が知ってる【かれら】の特性を話していく、抜け穴は幾らでもあるから!」

 

「防犯ブザーとか、あ、花火の爆竹とかを外に投げるだけでも効果はある筈、それとあれ、百均とかにある折ると光る棒!」

 

「サイリウムライトってやつか、アイツラって光にも反応するからアリだな。後は最悪、やられる前に倒す!」

 

「……それが出来たら苦労しないんじゃないかな、胡桃先輩」

 

「まぁ、それは私らも結構、覚悟を決めたから出来たって話だからなぁ」

 

 けれど、生き延びるためならそれくらいの覚悟は必要なのかもしれないね。そう思いながら、ワンワンワン放送局は今日も希望と音楽と役立つ情報を流した、それが誰かの助けになることを信じて。

 

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システムメッセージ

【犬山 なぎさ】【恵飛須沢 胡桃】【祠堂 圭】の正気度が回復、三人の絆が深まりました。

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【夕食後のミーティング】※めぐねえ視点

 

本日の夕食は悠里さんが担当でさっぱりとした料理だった。正直に言えば、階段での後処理があったので重いものは勘弁してもらいたかったのでありがたいと内心で思ったものだ。

 

 それが終われば、今日は少し早めにミーティングを始める。全員、疲れてるのは明白なので早く終わらせて今日は寝てもらおうという考え。

 

「では、夜のミーティングを始めます。本日の議題は、今後のバリケードなどの防衛設備の強化案です」

 

 今回の大襲撃と言うべき現象を体験して、ハッキリ分かったのは今の状態では次、同じことが起きた場合、切り抜けられるかが分からなくなったということである。

 

 もしあのまま、悠里さんの閃きがなければ誰かが犠牲になっていただろうと確信すら持てる。だからこそ、学園を要塞化しなければという考えが頭を過り、今回のミーティングになる。

 

「とりあえず、バリケードは慈が考えたあの形にしたけど。他にもってこと?」

 

「えぇ、琴音が仕掛けてくれた簡易トラップも有効だとわかったのでそれの数を増やしたり、もしくはトラップそのものを強化するのも良いかもしれないわ」

 

「強化かぁ、図書室に猟師とかが使う罠の作り方的なの無かったっけ?」

 

「うーん、でもありそうな気がするわ。明日、探してみましょうか」

 

 今回のは【かれら】を階段でコケさせることによる移動の阻害。正直、それ以上の発展は難しいと思うのでこれは順当に耐久を強化したのを作るのが早いかもしれない。

 

 流石に、トラバサミとかは作ったり現物があるとは思えないですし、後、出来そうなのは……

 

「一階にも何か設置できないかしら?」

 

「一階、ですか?あそこは朝も夜も【かれら】が居ますし、下手に作業をすればその音で校庭に限らず外の【かれら】を呼び寄せてしまいます、難しいかと」

 

「夜に誰かが見張りしつつ、なら音を立てない作業なら可能だけど……そんなのあるか?」

 

 貴依さんの言葉に私も何か浮かんでいるというわけではないのでうーんと唸ってしまう。音を立てても短時間でできることは無くはないのだけど、それでは正直、今回みたいな襲撃相手では大した時間も稼げずに破壊されるのがオチだろう。

 

 それでも意見を出さないわけにもいかないので、それを言ってみれば

 

「短時間でも時間を稼げるなら良いんじゃない?大体、バリケードで意識を固定するからいけないんだ、窓に何か打ち付けるのはどうだ?」

 

「あ、映画とかでやってる木板で塞ぐってやつだね!」

 

 なるほど、それならありかもしれない、しれないけど、それはそれで問題が浮上する。

 

 木板ってそこまで数があっただろうかという点、避難生活する物資は潤沢にあるのだが【かれら】を迎え撃つとかそういうのは想定していなかったのかあまりにない。

 

 とすると、侵入を防ぐための材料も足りるとは思えない。

 

「その場合は、また遠征して取ってくるしか無いかな」

 

「リバーシティ・トロンにまた行ってみるというのはどうでしょうか?」

 

「それはありかもしれない、懸念があるとすれば【かれら】の数、か。増えてると見るべきだろう」

 

 その後も意見が飛び交い、思ったよりも白熱してしまったのだが、それを止めたのは

 

「フワァ~、あ、わりぃ」

 

「ん~、確かに眠くなってきたねぇ。ってあっ、るーちゃん寝てる」

 

 胡桃さんのあくびで時計を見れば、良い時間になっていた。コレ以上は生徒たちの疲労が溜まってしまうということでとりあえず纏めに入ることに。

 

「では、明日はリバーシティ・トロンへ防衛設備の作成や窓に打ち付けるために使えそうな木板と工具の確保、その夜に作業を行うということで、解散とします」

 

 異論は上がらなかった。私は今回のミーティング内容をノートに纏めつつふぅと息を吐き出して窓から外を見る。

 

 雨は止んで、空の月がよく見えていた。もう少し眺めていたかったがそうはいかない、これから見回りとかがあるのだか。

 

(明日も、忙しくなるわね)

 

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システムメッセージ

明日の小目標にモール遠征が発生しました

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【悪夢 悪化】※めぐねえ視点

 

ミーティングも終わり、見回り担当以外が寝静まった深夜。先に私と胡桃さんが見回りを行い、今はなぎささんと交代して生徒会室に戻ってみれば、琴音が寝ている姿があった。

 

 眠れている、それに安堵の息が漏れてしまうのは無理もないことだと思う、あの防衛戦で彼女の心は私が探るまでもなく壊れてしまったと分かってしまったから。

 

 が、それは間違いだったとすぐに気付かされた。私が部屋に戻って寝ようとした時、ガバっと息を荒くしながら琴音が起きたからだ、私も驚きながら彼女を見たのだけれど。

 

 見てて痛々しいと思えてしまう彼女の姿に、言葉を失う。顔は青くし、汗を大量にかいてもいて、何より時計を見るのだが、いや、そんな馬鹿な……私の記憶が正しければ彼女が寝たのは

 

「ぜぇ……ぜぇ……あぁ、クッソ」

 

「琴音、何時に寝たか覚えてる?」

 

「あ、ごめん。えっと、2時間前、だな」

 

 今度こそ言葉を失った。以前であれば5時間は眠れた筈だったのに、いや、少し前でも四時間だ。それが2時間、間違いなく彼女が抱えているPTSDは悪化してしまった。

 

 襲撃を退けれた代償がこれなんて、酷い話だと思いながら

 

「ほら、タオルとお水、それと難しいかもしれないのは分かるけど、2時間じゃ身体が間違いなく保たないからもう一度寝て」

 

「ありがと、そう、だな。流石にキツイから、そうさせてもらう」

 

 正直に言うと眠れるかどうかは微妙なライン、けれど横にするだけでも身体は休まるとは思う。ただ、このままにしてはいけないのは分かる、分かるのだけれど

 

(どれも直ぐに出来ることじゃないわよって、そうだ)

 

「ふぅ、って、慈、貴女がそんな難しい顔すること無いって、どうせその内また眠れるようになるからさ」

 

「また悠里さん達と寝る?もしかしたら効果があるかもしれないわよ?」

 

 過去にそれを行って彼女はPTSDが和らいだのか睡眠時間が伸びた、今回も同じ方法が使えるかもしれないと琴音に提案をするのだが彼女は手を振りながら

 

「2時間ごとに起こしちゃ、今度はあの子達に悪影響が出る。だったらまぁ細かくこうして寝てた方がいい」

 

「そうは言っても、このままにしてたら今後もっと悪化するわ」

 

「そりゃまぁ、そうだろうけど。すぐにどうこうできるもんじゃないだろ?」

 

 痛い所を突いてくるのは相変わらずで安心するわ全く。額に手を当ててため息を吐き出す私の何が面白かったのかケタケタと笑う琴音に、今度は軽い頭痛を感じながら

 

「とりあえず、何か考えておくから、貴女は最悪、横にでもなってて、私ももう寝るから」

 

「あいあい、おやすみ、慈」

 

 自分がそこまで辛いはずなのに穏やかな声で他人におやすみなんて言えるのだろうか、いえ、琴音はそういう人間だったわね。

 

 どうしたものか、それを考えながら気付けば私は眠りに落ちていた。その後、なぎささんから聞いた話だけど、琴音はあれから寝たには寝たが一時間だったらしい。

 

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システムメッセージ

【来ヶ谷 琴音】のPTSDが悪化しました

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いよいよもって、ネタが切れ始めてると言うね、
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