第二回リバーシティ・トロンに遠征に来たけど、覚悟してた【かれら(小学生)】との遭遇が全く無くて拍子抜けしてるゲームの実況の続き、もう始まってる!!
おもちゃ売り場にてるーちゃんへのお土産を選んでる光景から再開です。それはそれとして試しにオートで琴音先生にも探させたら妙に精巧な熊のぬいぐるみを選んできてプレイヤーは吹きました。
けど笑えないなコレ、恐らくは正気度と精神状態が絡んでると思われて、この2つが言うまでもなく悪い状態なので子供へのプレゼントだってのにこんなの選んでしまった感じですね。
ほら、圭ちゃんも苦笑いしとるやんけお前、つかどうしてこんなのがおもちゃ売り場に……
「来ヶ谷先生、流石にそれは瑠璃ちゃんも喜ばないと思うので戻してきてください」
ご尤もな指摘なのでオートからマニュアルに切り替えて戻しましょう。なんで、そうかな?って顔してんだ、いくら大天使るーちゃんでも引かれるのは間違いないんだよ元不良。
それはそれとして、めっちゃリアルだなこの熊、こんなの絶対に幼女泣くと言うかどうしてこれに力入れたの制作スタッフは……
「これとかどうです?確か、人気あるクマのキャラだったと思いますけど」
「あ、知ってる。るーちゃんもこれは気に入りそうだね」
「まぁ、琴音からのプレゼントだったらどれも……そのリアル熊は例外として、喜ぶでしょ」
散々な評価のリアル熊に涙がで、出ますよ。ではそのキュートなクマを潰れないようにリュックサックに入れて、もう少し見て回りますか、他の子達へのお土産も見たいですし。
とは言ってもあまり長々とは周れません。忘れてはいけませんがリバーシティ・トロンは【かれら】の巣窟、下手に時間を掛けたら囲まれてたとか割とよくある話ですし、そうじゃなくても何処に【かれら(小学生)】が潜んでるかわかったもんではないので。
それにゆきちゃんとかはあまり物品のお土産とかよりもジュースやお菓子と言ったお土産の方が反応が良いんですよね。チョーカーさんとりーさんは本屋で揃いますので今回はそっちに向かおうと思いますが、どうやろか皆さん。
「本か、るーちゃんが読める本とか塗り絵とかもありそうだね」
「そう言えば、パンデミック起きた日って読んでる漫画の新刊出る日だったじゃねぇか、あるかな」
「本屋の隣ってCDショップだったよね?ちょっとそっち寄って良い?」
「私も付いていきます、一人では危険ですし」
おりょ、あぁワンワンワン放送局で流す曲を探しに行くんかな?オーケーオーケー、じゃあ適当な時間で通信入れることを決めて琴音先生とくるみ姉貴と圭ちゃんで本屋に向かいましょう。
で、来てみたのですが流石に居ないってのは無かった訳で数体の気配が店内から感じますね~、全部が通常の【かれら】なら嬉しいのですがどうなることやら、とにかく入らないことには分からないし、行くぞー
「うーん、やっぱり棚とかが多くて見通し悪いなぁ。圭、ことねえ、気をつけろよ」
「何処から周りますか?私は適当に見れればいいのでリクエストとかはないんですけど」
そうやなぁ、見たいのは漫画、料理本、絵本にぬりえ帳なので時計回りになりそうですね。三人じゃ陣形もへったくれもないので互いにカバーできる感じの距離で纏まって動いていきましょう。
それにしてもここの本屋も中々に立派やなぁ、あ、くるみ姉貴が動いて一冊手に取りましたね。表紙は……へぇ、結構その、ラブコメ感満載ですねぇ、つまりそういうことかな?
「あったあった、貴依も読むかな?って、なんだよその目と顔は、あたしがこういうの読んじゃ悪いかよ」
「いいえ、そうじゃなくて、その、ちょっと意外だなって」
「う、いや、うん、言われるとは思った。圭やことねえは漫画読んだりとかしないのか?」
「私もそこそこ読むかな、あ~、なら何か持っていこうかな」
因みに琴音先生は読まなくはないけど、基本的に施設に居た時はちびっこたちに絵本の読み聞かせが殆だったので最近の漫画とかは分からない人間やぞ。
「来ヶ谷先生は小学校とかでも読み聞かせしてそうだよね」
「子供好きだからなぁ、やっぱりこういうのはあまり好まない感じなのか?」
ふむ、不良モノですか。琴音先生的にはこういう筋の通ったのは希少な存在なんだよなぁとかいう感想が先に来るらしいですね。まぁ自分が絵に書いたような不良してたのを思いっ切り棚に上げると言うか、自分も数居る不良の一人だしみたいな認識なんでしょうけど。
こいつ、自分がしてた事とか、喧嘩をしてた根本的な理由とかを理解した上で漫画とかの凄い不良とかじゃないからとか言い出すのでこれには二人もえぇと困惑
「謙遜、とかじゃねぇなこれ。本気でそう思ってる顔だ」
「佐倉先生から聞きましたけど、基本的に誰かのためで動いてるから漫画やアニメの主人公みたいだなぁって思うけど」
ほらほら、二人にもそう言われてるんだから琴音先生は少しは自分を見直すべきそうするべき、まぁ今は置いておいて次に行きましょう。
棚の位置を見るに、料理本コーナーが近いので向かうのですが、途中でくるみ姉貴が止めてきましたね。
「……ことねえ、圭、少し待っててくれ」
「気をつけて」
これは【かれら(小学生)】が居た反応ですね。琴音先生には見せないためにこちらからは見えない位置で倒して、見えない位置に移動させたりするのかな? 感染が怖いですが血液に触れたとかではしないので大丈夫なはずです。
時間にして一分も経ってないですがくるみ姉貴が戻ってきました。表情を見るに正気度の減りは少ないみたいですね。ですが手間を掛けてすまんなと謝っておきましょう。
「良いって、それになんて言うか、あたしは慣れちゃったみたいでそこまで辛いとかはないからさ」
「胡桃先輩……」
恐らくはパンデミック開始時に先輩を頃したことが影響してて、【かれら(小学生)】が相手でも精神的ダメージが低いのかもしれません。こういった細かい部分でそれぞれのキャラクターの陰を見せてくるの本当にこのゲームってなりますねぇ。
ですが今はそんなくるみ姉貴が琴音先生的にも頼りになるのも現実、流石に今ここで正気度と精神デバフ食らうと本気で盛り返すことが出来なくなるので……
「この先も軽く見てきたけど、奴らは居なかったから少しはのんびり本を見れると思う」
「料理本コーナー、悠里先輩とかが好きそう」
好きそうじゃなくて好きなんやぞ。また刺繍の本とかも反応が宜しいので見掛けたら持って帰ってもいいですのでとりあえず適当に数冊持って、リュックサックに入れておきましょうか、あとは家計簿を付けれるノートとかもあれば持って帰ると喜ばれます。
そして最後に絵本とかのコーナー、丁度ここにぬりえ帳もあるので色鉛筆と一緒に見繕ってしまいましょうか。ふふ、これはるーちゃんが大喜び待ったなしやで。
「何だかんだで、るーちゃんにも無理させちゃったりするからな。これくらいのお土産とかは必要かもな」
「うん、あんなに小さいのに昨日も放送室でずっと待ってて、凄いなって思っちゃったよ」
ほんそれ、どれほど精神力がNPCトップだとしても子供ですから怖がって泣き叫んでもおかしくないのにそれすらしないでずっと待ってたとか、るーちゃん強すぎるでしょ?まぁ、だからこそ、こうやってお土産とかを持って帰ってあげて彼女を労って上げるのですがね!
「とりあえず、これで必要な物は見終わったか?」
「大丈夫だと思う、来ヶ谷先生も問題ないですか?」
おう、引き上げようか。では犬山お姉さんに通信を繋げますか、こちら琴音先生、そっちはどうよ、良いのはあったかい?
《大漁大漁、こっちも丁度、引き上げようとしてたからさっきの所で合流しようか》
了解っと、あ、そういえば言ってないですがこの場のメンバーにもキチンと好感度が上昇するアイテムは設定されてます。
くるみ姉貴は漫画(ラブコメ)やミリタリー系アイテム、圭ちゃんは漫画やCD、みーくんはCDや犬がメインの本、犬山お姉さんはCDや少し入手難易度が上がりますが放送に使う機材とかになります。
なお、琴音先生はバイクを洗車する道具やジッポライターが好みらしいです。そういや、初期装備でジッポライターを一つ持ってるの今思い出しました(ガバ記憶力)動画内では駐車場に戻ってきて帰路に着くようですね。
相も変わらず街並み事故車と【かれら】の縄張りと化してて人っ子一人いない状態、他の生存者の気配も音もしないので本当にこの近辺には居ないのかもしれませんねコレは……いや、まぁ居たら居たらで迷惑なので良いんですけど(屑)
あとは学校に帰宅して持って帰ったお土産をるーちゃん達に見せて反応を楽しんだりコミュイベントが発生するかもしれないのでそれを見たりするので、それらを次回に回すために今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。
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リバーシティ・トロンから出て帰り道をワゴンとバイクが走り、そのバイクのタンデムシートに座って流れる景色をあたし【恵飛須沢 胡桃】は眺める。
8日前は日常が溢れてた街並み、けれど今は非日常が溢れてしまっている。けれどもうあたしにとってはこれが日常なんじゃないかなって思い始める心があった。
そこら中に事故車があって、奴らが歩いてて、人が影も形も無い世界……居るのはあたしらだけじゃないかと錯覚してしまいそうなそんな光景。
「……なぁ、ことねえ」
「どうした?」
思わずことねえに声を掛ければ、キチンと返事が返ってきてそれだけで少しだけ日常が帰ってきた気がして心の中に何かが満たされた。
「これから、どうなるんだろうな、あたしら」
「急に難しい話を振って来たな。そうだな、とりあえず、生き延びて状況が動くのを待つしか無いんじゃないか?」
だよなぁとため息と一緒に言葉が漏れる。こうして必要になったら外に出て、奴らを避けながら物資を集めて、そして帰る。
この流れを繰り返しながら、何か状況が動くのを待つ、言うのは簡単なんだが、実際はじゃあ何時状況が動くんだよとか、本当にこのまま過ごせるのかよとか不安が尽きることがない。
「また、雨降ったらとか考えたくもねぇなぁ」
「それは同感だ、だが降らないと降らないで困ることにもなる、ままならんな」
ことねえはちゃんと現実見てるなぁとか思いながらも、その通りなので困りものだ。降らないと生活用水が足りなくなってシャワーが浴びれなくなったり、トイレも流れなくなったりと不便さが一気に増してしまう。
となるとやっぱり定期的には降ってもらいたいが、降れば奴らがまた大群で押し寄せて、ことねえ達の負担が大きくなる。
文明が崩壊するってこういうことなんだなぁと今になって理解した。
「水が自由に使えたって、本当に幸せだったんだなぁ」
「水だけじゃないさ、このバイクのガソリンも、食料も、少し前はやりくりなんて考えなくてもいい位に充実してた、当たり前の日常ってのがどれほど貴重だったか」
ことねえの言葉を聞きながらチラッと見えたコンビニを見る。窓は割れててそこから見えた店内の棚には何もなかったのを見るに他の生存者が根こそぎ持っていったのかもしれない。
そうでもしなければ生きていけないから、食べ物だって水だって、日常用品だって、何もかもが簡単に手に入らなくなったんだ、手に入る時にはとにかく沢山ってなるに決まってる。
けれど、と少し視線を動かせば見慣れてしまった死体と中身が散乱してるカバン、あぁと理解する。
(帰れなかったんだな)
自分のためか、もしくは待ってる誰かのためか、それはあたしには分からないけど、目的があって集めた、けれど今のこの世界じゃ持ち帰るのだって命懸けだ。
あたしらみたいに車やバイクを誰もが持ってるわけじゃない、無ければ足で動くしか無くて、荷物が重ければ動きも鈍くなって、そして奴らは容赦無く襲ってくる。
「あたしらって、今の状況だと恵まれてんだな」
「そうだな、移動手段も、拠点も、物資も、人間にも、全てにおいて恵まれていると言ってもいいな」
誰か一人でも欠けてたら、こうはならなかったかもしれない。もしかしたら……生き残ってたのは生徒だけ、なんて未来もありえたかもしれない。
だけどそうはならなかった。めぐねえが居て、犬山さんが居て、ことねえも居る。大人が三人も居てくれて正直に言えば心の安心に繋がっているんだ。
でも、頼りすぎてたかもしれないってのも感じてる。今こうして何食わぬ顔でバイクを運転してることねえはもう心がボロボロなんてもんじゃない状態になってて、禄に眠れてないって言う話を聞いてそれを痛感した。
「なぁ、ことねえから見たらさ、あたしらって頼りないかな」
「どうしたんだ本当に?それと、頼りないとは思ったことはない、けれど子供達にそこまで気張らせるのを私が嫌ってるだけさ」
「……それで、自分が壊れても、か?」
我ながらちょっと意地悪な質問だったと思いながら反応が返ってくるのを待つ、向こうもどう返そうか悩んでいるんだと思うくらいには沈黙が流れてから
「それで守れるものがあるなら、構わないとは思うかな」
「じゃあ、あたしがそれは嫌だって言ったら?」
「ん、痛い所を突いてくるのな」
本気で困った感じの声に、あたしは少し笑ってしまった。何というか、あのことねえから一本取ってやったぜみたいな感じがしたから。
けど、今の言葉は本気だ。守りたいから自分を蔑ろにするなんて絶対に許さねぇからな。生き延びて状況が動くのを待つなら、その時が来た時にことねえが居ないとか絶対に駄目だ。
まぁ、あたしがそこまで思わなくてもめぐねえやりーさん達も止めるとは思うんだけどさ、こういう場面でキチッと言葉にしておかないとな?
「にしし、困るってんなら、考え直してくれよ、ことねえ」
「全く、性格の悪い生徒だっと、胡桃、掴まれ、ちょっと大きく動く」
性格の悪いと言われるのはかなり心外だぞ、ことねえ。と内心で思いながらことねえの腰に掴まって少しするとグオンって感じにバイクが動き真横を奴らが通り過ぎた。
見た感じ路地から急に出てきたのか、チラッと後ろを見るが当然ながらバイクの速度に追いつくこともなく、あっ
「また犬山さん、轢いちまったな」
「正面の凹みが増えたな、こちら琴音、見てたからなー」
《不可抗力ってことで!》
そりゃ、あの幅で出てこられたらワゴンじゃ避けきれないか。多分、車内の美紀と圭は微妙な顔してそうだなとか思いながら視線を前に戻せば、今は家とも言える学校が見えてきてたが、同時に校門先の校庭も見えて
「うへぇ、今日も登校して来てるなぁ」
「だが数は思ったよりもじゃないな、これなら荷物の搬送も楽そうだ」
上からめぐねえ達も手伝いに降りてくるだろうし、確かに楽といえば楽か、それとそうだな
「るーちゃんの反応が気にならない?」
「きっと、大喜びだろうさ」
そりゃそうだと、ことねえと笑い合いながらバイクとワゴンは学校へ戻った。ただいま、我が家、こんな事を思えるのも今の世界じゃ、贅沢の一つだ。
くるみ姉貴に独白させるの楽しくなってきた。