がっこうぐらし!女教師で全員生還EDを目指すだけ   作:鮪薙

42 / 52
(毎回のように誤字脱字諸々が発生してて本当に仕事終わりからの執筆は過酷だなと思うので)初投稿です


小イベント Part8

【なにがどうしてこうなった?】※ゆきちゃん視点

 

るーちゃん、大事件です。これを大事件と言わなかったら何を大事件になるというのかってくらいの大事件だよ!

 

「……ふふ」

 

「なぁ、りーさん本当に何があったんだ?今日までで見たこと無いくらいに上機嫌なんだが」

 

 聞かれても私にもわからないんだよ~。心当たりがあるとしたら、あれかな?

 

「皆が帰ってくる少し前にことねえと屋上に行って、帰ってきたら上機嫌だったよ?」

 

「つまり、来ヶ谷先生が鍵を握ってると」

 

「鍵というよりも答えでは?」

 

 そうかな、そうかも……でも、何を話したんだろう? 気にはなるんだけど聞いても答えてくれなさそうなんだよね、今のりーさんの雰囲気だと。

 

 ニコニコで上機嫌だけど、きっと二人だけの秘密とかそういうのだよあれは、間違いないって断言すら出来るね!

 

「由紀先輩が凄い自信満々な表情で何度も頷いてる」

 

「お、なんだなにか分かったのか由紀、教えてくれよ」

 

 ふふ、これはいくらたかちゃんにも教えられないんだよ! だって内容は分かってないからね、うん、きっとりーさんはまだ話してくれないってだけだからね!

 

「りーねえ、なにか良いことあった?」

 

「えぇ、とっても良いことがあったわよ、るーちゃん」

 

「良いこと?え、なんだよ、りーさん、教えてくれよ」

 

「駄目、今はまだね」

 

 むぅ、気になるけどやっぱり聞き出せそうにないかも、でも今のりーさんは上機嫌が凄すぎて夕ご飯がるーちゃんリクエストのあの高級冷凍ハンバーグになったし、下手に突かないほうが良いんじゃないかまである。

 

 それに誰にでも話したくないこととかあるじゃん? 私にだってそう言うのは沢山有るし、くるみちゃんだってあるでしょ?

 

「う、ま、まぁ、多少は」

 

「由紀の秘密って、大体が授業の成績じゃん、ほら、夏休み前の通信簿の現代国文の評価言ってみ」

 

「……も、黙秘権を使います!」

 

「2か、いや、3はあったから佐倉先生から補習で済んだと見るべきだな?」

 

 うぐっ!? ど、どうして知ってるのさ、これは誰にも言ってない筈なのにぃってたかちゃんの顔が笑ってる。

 

 はっ! もしかしてカマをかけられたってやつか!

 

「クククッ、分かりやすいんだよ由紀は」

 

「うー、これでも少しは出来るようになってるもん」

 

「それで結局、悠里先輩が上機嫌な理由はいいんですか?」

 

 良いんじゃないかな? だってほら、今日までのりーさんは何時も微笑んではいたけどずっと何かを考えてたりして難しい顔をしてた時もあったからさ。

 

 それがこうして笑みを浮かべながら楽しそうにしてるんだったら、悪いことじゃないし、ね?

 

「それもそうですね」

 

「りーねえ、お菓子食べて良い?」

 

「夜ご飯が食べれなくなるほどは駄目ですよ」

 

「なぁ、あれって上機嫌が過ぎて甘くなりすぎてねぇか?」

 

 たかちゃんの言葉に私たちは頷く、でもそんなりーさんが見てて楽しかったりするのも事実なので、めぐねえが戻ってきたらどうにかしてもらうということで満場一致、この問題は先送りにすることになった。

 

__________________________________________

システムメッセージ

【若狭 悠里】の正気度が大幅に回復しました。

【若狭 瑠璃】の正気度が回復しました。

__________________________________________

 

【ワンワンワン放送局!ゲスト 琴音先生とりーさんとるーちゃんと太郎丸】※犬山お姉さん視点

 

むーん、そこそこ長いDJ経験がある私もこのメンバーは始めてだ。

 

「ねぇねぇ、誰か聞いてる?こちらは巡ヶ丘ワンワンワン放送局、この世の終わりに生きてるみんな、元気かーい!」

 

「元気!!」

 

「ワン!」

 

 幼女と犬、これは思ったよりも難しいワンワンワン放送局になりそうだ。けどまぁ悠里ちゃんと琴音が保護者として側に居るからあまり難しく考えすぎなくていいか。

 

 寧ろ難しいことはるーちゃんも答えられないだろうし、子供にもトークに困らない話題を出せば良いんだよ、まぁその前に

 

「今聞こえたと思うけど、今日のゲストもまた面白い娘だよ~、どうぞ!」

 

「……?」

 

「るーちゃん、自己紹介ですよ」

 

「あっ、えっと、若狭瑠璃です!それと、太郎丸!」

 

「ワン!」

 

 ハッキリ言えば、犬がラジオに出るって前例が少なくてこっちのほうがるーちゃんよりも扱いに困る。

 

 犬って、ラジオ的にどう扱えば良いんだコレ、琴音、何か考えない?

 

「可愛いよな、太郎丸」

 

 駄目だコイツ、こういう時は役に立ちそうにないな。いや、そもそもにして若狭姉妹が絡んでる時の琴音は非常時を除いて甘々だったな。

 

 まぁ事情は聞いてるし、彼女がどういうつもりで二人と接しているかも知ってるからそれを踏まえると当然と言えば当然な態度なんだけどさ~

 

「るーちゃんは二人のこと好き?」

 

「うん!」

 

 ま、こんな無垢な輝いてる笑顔を見せられたら琴音みたいになるのも無理はないか。私も慈も似たようなもんだし、でもそんな笑顔を守れてるっていうのは精神的に余裕が生まれるんだよね。

 

「あらあら、嬉しいわ。ね、琴音さん」

 

「そうだな、あの日から守ってきた甲斐があるってものだ」

 

 その守ってきたの代償が、いや、もう何度も言ってるからこれは良いか。

 

 にしても今の三人を見てると、自然と親子みたいだなとか思っちゃうわけさ、勿論そんな事を気軽に言えることじゃないけど。

 

 特に琴音なんかは贖罪って意味も含めての親代わりなのがよく分かる。それに対して悠里ちゃんは本当に家族になろうしてるっていうのも分かる、だからこそ

 

(歪な何かを感じちゃうんだろうね)

 

 悪いってわけじゃない、少しズレてるだけなんだとは思うけど。方や責任を全てを背負い二人の未来を見届けて守り続けるという覚悟、もう片方はそれを理解してるから支えたくて、彼女に無理をさせたくなくて娘として寄り添おうとしてる。

 

 っといかんいかん、感傷にふけって会話を止めるなんてDJ失格だぞ、と。

 

「それにしても、ここ以外でもるーちゃんくらいの娘が賢明に生きてる場所とかあるのかね」

 

「無いとは言い切れない、子供っていうのはいざって時の行動力と決断力は大人のそれと引けを取らないからな」

 

「もしかしたら、子供達だけで生き抜いてる場所があるかも、と?」

 

 考えたくはないけど、可能性として存在してるのを考えると苦虫を噛み潰す顔になりそうだ。

 

 そんな空気を感じ取ったのか、るーちゃんが

 

「みんな、何だか暗い顔してるね、太郎丸」

 

「クゥーン……」

 

「おっと、不安にさせちゃうとはいよいよ私のDJ業は畳み時かな?」

 

「あんたが突然ワンワンワン放送局をしなくなったらそれこそマズくない?」

 

「では、以前みたいに役立つ知識でも話しましょうか、今度のは子供でも簡単に行えるものを」

 

 お、それ良いね! 丁度るーちゃんが居るからラジオ越しだけど実演してもらうってのもありじゃない?

 

 きっと、そう考えながらワンワンワン放送局をすることで私は最悪を考えたくなかったのかもしれない、いや、違う違う。

 

 コレを聴いてくれてる子供達が居たらその子達に最悪じゃなくて、最善を送れるようにだから今日の音楽も

 

「うわぁ、懐かしいアニメの主題歌じゃん」

 

「懐かしいって言葉が出てくるとあれだね、歳をとったなって思うわ」

 

「聴いたことない音楽だ、りーねえ知ってる?」

 

「た、タイトルだけは?」

 

 この会話で私と琴音、そして流れ弾として慈が思わず沈黙したのは秘密だ、うん、そうだよね、そんな反応になるよね、うん。お、なんだ太郎丸、慰めてくれるのかい?

 

「ワンワン!」

 

「思うんだが、太郎丸ってこっちの感情を読み取って行動してるよなコイツ」

 

 なんて空気のままワンワンワン放送局、今回は太郎丸が居るから本当にワンワンワンだなとか思いながら放送局はいつものように希望と音楽と役立つ知識を流していくのであった。

 

__________________________________________

システムメッセージ

【犬山 なぎさ】【来ヶ谷 琴音】【若狭姉妹】【太郎丸】の正気度が回復し、絆が深まりました。

 

【太郎丸】は【挑発】【逃亡術】を会得しました。

__________________________________________

 

【りーさんとみーくんの夜会話】※みーくん視点

 

目が覚めた、特に何かを感じたとかではなく本当にふと、意識が浮上して体を起こしてみれば

 

「あら、交代にはまだ早いと思うけど」

 

 声を掛けられてそっちを向けば悠里先輩も起きていたのか窓際に置いてあった椅子に座っていた。

 

 穏やかで、何時もと変わらない笑みを向けられていることに私は失礼だと思いながらも若干だが怯えてしまったのは秘密だ、あれは向こうも悪いと思ってるし。

 

「ちょっと、目が覚めてしまって」

 

 そう言いながら隣の圭を起こさないように布団から抜け出して、悠里先輩の真向かいの椅子に座り、外を眺める。

 

 とは言ってもなにか珍しいものがあるとかではない、もう見慣れたとも言える疎らに存在する【かれら】と静か過ぎる街、何処を見ても人間の存在が感じられない世界の光景に

 

「静か、ですね」

 

「静かなのは嫌いかしら?」

 

「嫌いではないです、ただ今はちょっと怖いとも感じますけど」

 

 昔は静かな方が好きだった、けれど世界がこんなになってしまってからは静かなのが逆に怖くなってしまった。

 

 寧ろ少しでも音がある世界の方がいい、勿論それは【かれら】の発する音でもいいというわけではないが。

 

「そう言えば、来ヶ谷先生、薬がきちんと効いてるんですね」

 

 静かからの流れで来ヶ谷先生の事を見れば穏やかな寝息を立てて寝ている姿が、その、瑠璃ちゃんと由紀先輩に乗っかかられているようにみえるけど寝苦しくはないのだろうかと思うけど。

 

 それでも聞いた話じゃ2時間しか眠れなかったという、確かもう2時間は経っているのでこれは薬が効いていると判断していいだろう。

 

「そうみたいね、でも後、2時間もすれば起きてしまうと思う」

 

「4時間……確か、少し前がそのくらいでしたっけ?」

 

「えぇ、それでここで一度私達と同じ場所で寝て、5時間に伸びたのだけれど」

 

 あの『雨の日』で今度は薬に頼らないといけないと4時間も眠れなくなってしまった。このままじゃ身体が持たなくなるのは誰が見ても明白なのだけれど、私達が出来ることはあまりにもない。

 

「ふぅ、困ったものよね」

 

 言葉ではそう言いながら悠里先輩の来ヶ谷先生を見る目は以前よりも穏やかで、歪らしいものを感じさせない。

 

 だからこそ今朝の上機嫌だった理由も私には察しがついてた、その場で口に出さなかったのは言外に私は喋るなと言われてるような気がしたからに過ぎない。

 

「来ヶ谷先生と話は付いた感じですかね?」

 

「……ふふ、えぇ、だからこそ今の状況に私としては心苦しいのだけれどね」

 

 本当にお義母さんとして見てるんだなと悠里先輩の表情を見て思う、けれど同時によくこの人を母親として見れるなという感心すらある。

 

 私がもしこの人を身近な人で例えてくれと言われたらほぼ間違いなくこう即答できるだろう。

 

(近所のいい歳したノリの良いお姉さんとかそういう立場にしか見えないんですよね)

 

 間違っても口には出さないけれど、そう心の中で締めて私はもう少しだけ悠里先輩と雑談をしてから布団に戻った。

__________________________________________

システムメッセージ

【若狭 悠里】と【直樹 美紀】の絆が深まりました。

__________________________________________




太郎丸にもレベルがあるしスキルを会得することがあるらしいぞ!

(私事)
十日目と十一日目がカット編集で圧縮されるかもしれない(震え声)

誤字報告は毎回、感謝してます! いや、本当に仕事終わりの3時間ちょいで書き上げようとして速度重視なのでチェックが物凄く甘いんですよね自分……あと国語力が低いのもありますけど(遠い目)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。