がっこうぐらし!女教師で全員生還EDを目指すだけ   作:鮪薙

46 / 52
(いよいよ最終戦が始まったので)初投稿です


11日目【『あめのひ』】

あとは丸一日準備に回せば最終日は余裕で突破してED迎えられるなとか思ってたゲームの実況の続き、もう始まってる!!

 

 11日目朝の放送室から再開です。え、なんで?なんで?なんで?風船全部飛ばしたじゃーん!! いや、本当になんで雨が降りそうなんですかねぇ?

 

 とりあえずもう一度、空を確認しますが青空が全く見えないくらいのどんよりな空模様に思わずプレイヤーは頭痛を感じ始めますが結論から言えば、原因は不明ですが最終日が一日早まってると見ていいでしょうコレは。

 

 でも今までとそんなに違うことしたつもりないんだが? 鳩を二羽飛ばしたからとかも考えましたがあれ自体にそんな効果はない筈ですし、過去に犬山お姉さんことDJお姉さんをレアイベントで救出した時も12日が最終日になってるのでコレも関係ないと思うんですけど……

 

不幸中の幸いとして夜中に降られなかったのは良かったと言えるのですがこの様子だと猶予はもうそんなに無いと思われます。と言うかコレって7日目と同じ様に登校時間に被って雷雨になるの? 止めてくれよ(震え声)そんな最悪な足し算がまかり通って良いのかよこのゲームは!!

 

 とりあえず状況を整理、原因不明で最終日が一日早まりました、これは雨が早まったというよりもヘリが来るのが早まって結果として『あめのひ』が今日になったと見るべきです。本当なら11日目に一階の要塞化を終わらせるつもりだったのでそこが痛い。

 

 現状でもハードルによる簡易バリケード兼足止め装置とトラップは設置済みですが木板による窓の封鎖は間に合ってません、なので大ラッシュとなる最終日の【かれら】の窓からの侵入を防ぎきることはほぼ不可能だと断言してもいいでしょう。

 

 とすると一階は短時間で突破されると思われます、一応ゆきちゃん手製のトラップが上手く働けばそこそこの時間を稼げるとは思いますが……ただ二階、三階の防衛ラインは強固にしてあるので自分たちは7日目と同じ様にそこで迎撃という形を取ります。

 

「あ、ことねえ起きてたか。外、見たよな?」

 

「これは間違いなく降るよ。しかも遠くの方で光ったから雷雨になるかも」

 

 おっすおっす、くるみ姉貴と犬山お姉さん、言われなくても察してるよハッハッハッハッ(乾いた笑み)では話の続きを、とにかく拠点の防衛関連は割りとまぁなんとかなるとは思います、問題は琴音先生の正気度です。

 

 本来であれば11日目、最終日前日を使ってフルの状態まで持っていくつもりでしたがこの通りそんな猶予はありません。そして今の琴音先生の正気度は凡そ6割半、【決意】のスキルが無ければ通常プレイでも再走待ったなしでしたよ。

 

 ただ正気度は最悪踏み倒せても精神のほうがヤバいかもしれません。7日目のラッシュを捌いただけでもPTSDが悪化したのを見るにここでその時と同じような無茶をやれば今度はどうなるかが分からないんですよね……前回も言ったように約束の件がある以上、琴音先生の精神ぶっ壊れてもゴールすればいいとか言えませんし。

 

「琴音、って起きてるわね。皆起きて! これから大事な話をしますから!!」

 

 おっと、めぐねえも来て皆起こしてますね。まぁ明らかにこれから雨が降りますってんなら対策会議をしなくちゃならないですからね。なので琴音先生も近くのるーちゃんとゆきちゃんを揺さぶり起こします。

 

 よし、起きましたね。今回は許して欲しい、二人ともほら、外を見れば答えがわかるだろ?

 

「うわ……マジかよ」

 

 代表してチョーカーさんが声を漏らしましたが他の皆もその表情はこれから起きることを簡単に予測できてしまって苦い顔です。特にゆきちゃんなんかはてるてる坊主が全く効果がなかったことに凹んでます。

 

 るーちゃんなんかは7日目の『雨の日』を思い出したのかちょっと震えてますね。ここは琴音先生がってあら?りーさんが大丈夫とあやしてますね、にしても降りそうでまだ降らないのは気持ち悪いな、っと生徒会室に移動みたいですね。

 

「そうだね、とりあえず朝ご飯は皆食べよう、お茶漬けでいいよね?」

 

「手早く食べれるのが良いのでそれで良いかと、あと何かありますか?」

 

「あ、じゃあ私も手伝います、るーちゃん、ちょっと行ってくるね」

 

 そうっすね。メタ的に見ればここの拠点は今日のありがた迷惑なヘリ墜落で発電設備などが故障するので翌日には脱出となるのは分かってるんでお水や調味料、保存が効きそうな食糧をバッグにありったけ詰めておきたいですね、とは言ってもキャラ視点だと未来なんて分からないので、ここは最悪を想定してこの行動をして貰うようにしましょう。

 

 前回はなんとかなったけど今回もそうとは限らないじゃん?って感じで

 

「あまり考えたくはないけど、最悪は考えるべき、か。分かりました、とりあえず生徒会室にある物を中心に詰めておいて万が一の場合はそれをすぐに持って脱出できる準備をしておきましょう」

 

「じゃあ、梯子はもう掛けておくか?」

 

「外の【かれら】に引っ張られたりして落ちたらを考えると梯子は窓の側に置いておき、すぐに掛けれるようにしておくのが良いのでは?」

 

 良い感じにあれこれ対策会議が進み始めたので琴音先生も適宜、意見を出しつつ朝食のお茶漬けを待ちましょうか。とは言っても手早く出来て手早く食べれるものなのですぐに来ますけど。

 

 うーむ、事態が事態なので朝食中の空気も重いもんです。にしてもここまで降りそうな雰囲気出しておきながらまだ降らないとか、コレは本当に登校時間とかぶせてくる可能性が高いですね。

 

「前回と同じってことか……」

 

「あ、じゃあさ、押し寄せてきたと同時に放送で下校を促せばいいじゃない?」

 

 そうだね、ゆきちゃん、放送が使えるならプレイヤーだってそれを行って即座にED行きたいわ。ふふ、それが出来たら苦労しないんよ、その証拠にほら、今ちょっと音が聴こえたっしょ?

 

「か、雷、落ちたりして停電とか!?」

 

「避雷針があるので大丈夫だとは思いたいけど、あっても絶対じゃないからね」

 

「停電なんて起きたら、放送もですがライフラインは殆ど沈黙しますし、冷凍庫のおかずも全滅の危機になりますね」

 

 凄い、りーさんの一言で一部のキャラが深刻な表情し始めたよ。いや、まぁあれだけ美味しかった冷凍食品が全滅するって考えたらこんな顔にもなりますけど、って窓に雨粒が付き始めたましたね。

 

 ただ思ったよりも早めに降り始めたのでこれは登校時間よりも少し前に本降りになるかな、まぁそれでも途中で登校して来る分の【かれら】が来ますけど、同時じゃないだけで相当楽にはなるからヨシ!

 

「っ、ごちそうさん」

 

「まだ降り始めですが、雲の様子からするに直ぐに本降りになりますよ」

 

「皆さん、武器は手元に、なぎささんと琴音はトランシーバーの電源を入れておいて下さい、そうだ、メンバーの振り分けはどうします?」

 

 そこは前回と同じようにしておきましょう、これにより慣れてるメンバーと言う補正が働いて能力にバフが掛かるようになりますからね。

 

 あとはるーちゃんと太郎丸の待機場所を前回は放送室にしましたが今回は……あっ、今、良い感じの雷の音と同時に部屋が暗くなりましたね(遠い目)避雷針はどうしたんだよ!避雷針は!!

 

「そ、そんな……」

 

「マジかよ、それじゃ、前回の手は使えねぇぞ!」

 

「外も本降りになってきた、奴らそろそろ押し寄せてきてもおかしくないよ!」

 

 おっと、慌ただしくなってきましたね。とりあえず、るーちゃんには懐中電灯と前回と同じような一式を装備させてから生徒会室に待機してもらうように指示します。

 

 自分たちが防衛戦に出てる間にこの部屋にある缶詰とか軽いものだけでも良いのでリュックサックに詰めてほしいけど良いかな?

 

「う、うん、任せて、ことねせんせー」

 

 実際は怖いはずなのに良い子だ、ここでチラッと窓から校門を見てみますが見なきゃ良かったなクソが、この距離で【かれら(小学生)】を視認するとか目の良さが命取りだなって言われるぞ誰かに。

 

 ともかく、【かれら】が雨宿りに来たので各員、武器を持って二階にて迎撃戦を開始するぞ!

 

「皆さん、無理だけはしないように!特に琴音は!!」

 

 名指しとか酷いなめぐねえ! なんて軽口を返しつつ二階、中央階段に前回と同じメンバー、チョーカーさんとゆきちゃんで【かれら】を待ち構えて、という所で今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

__________________________________________

 

偶々、今日は曇ってるだけだって、あたし【恵飛須沢 胡桃】は思いたかった。

 

 けど何度、窓から外を見たって天気は変わらないし、何より勘が告げる、コレは絶対にやばいやつだって

 

「……これ、降るよな」

 

「降るね、間違いなく」

 

 うわぁと思わず声を漏らしそうになったのを堪えたのは我ながら偉いと思いたい。雨が降る、少し前の平和だった時でもあまり好きではなかったそれが今では嫌いを通り越した何かになってる。

 

 勿論、降ることが悪いとは言わない、降らないと生活用水が足りなくなってシャワーを浴びたりとかが出来なくなるからな、だが降るということは7日目の【かれら】の襲撃がまた起きるってことでもある。

 

「とりあえず、放送室に戻ろう、皆を起こさないと」

 

「だな、めぐねえは……もうそろそろ起きてくるから平気か」

 

 とにかくコレを皆に知らせるのが先かと放送室に行けば既にことねえが起きていて、椅子に座って窓から外を見ていた。その視線はとても鋭くて、何を思ってるかなんて考えるまでもなく分かってしまう。

 

 警戒してるんだ、確実に来る襲撃に、それに気付きながら私は

 

「あ、ことねえ起きてたか。外、見たよな?」

 

「これは間違いなく降るよ。しかも遠くの方で光ったから雷雨になるかも」

 

「だろうな。今日は忙しくなるぞ」

 

 声だけを聞けばいつものことねえ、けれど表情にはもう少し前に見せてくれた余裕のある笑みが無くなってた。それほど警戒してると見るべきか、そこまでもう精神を消耗してしまったと見るべきか。

 

 いや、それを考えるのは後だ、今は他の奴らも起こさないと、って行動するよりも前に後ろからパタパタと足音が聞こえて振り向けば

 

「琴音、って起きてるわね。皆起きて! これから大事な話をしますから!!」

 

「っ!な、何かありましたか、佐倉先生!?」

 

「ん、ん~、どうしたの美紀?」

 

「……外」

 

「外ってうわ……マジかよ」

 

 続々と起き始めて、りーさんが呟いた声に反応したタカエの言葉が起きて外を見た美紀達が思った全てだろう、それはそれとしてるーちゃんとゆきがまだ起きてないんだが……いや、よく眠れるな、結構みんなが騒いでるはずだってのに

 

「ほら、起きろ、瑠璃、由紀」

 

「ん……」

 

「ふみゃ~、どうしたのことねえ」

 

 なんて間の抜けた声を出してる二人だったけど、ことねえが静かに窓を指を指して、二人がそっちを見れば固まる、いや、るーちゃんは直ぐに全てが結びついて震え始めちまった。

 

 いくら、その歳にしてはしっかりしてるとは言え、前回のあれは怖かったに決まってる。それがまた起ころうとしてるって理解しちゃえば彼女の反応に繋がるだろう。

 

「大丈夫、また皆で乗り切れるわ、るーちゃん」

 

「でも、りーねえ……」

 

「てるてる坊主、あんなに作ったのに全く効果がなかった」

 

 お前は凹む所そこかよ、とりあえずこれで全員起きたから場所を生徒会室に移して、りーさんと犬山さんがお茶漬けを作る間に対策会議を始める。

 

 現状としては一階の要塞化は完璧ではないけどある程度は終わってて、二階、三階はバリケードの強化とトラップの設置含めて完了、本当なら一階は今日終わらせるつもりだったが

 

「慈、今からリュックサックに食糧とかを詰めれるだけ詰めることは出来るか?」

 

「それはどういうこと?」

 

「前回は何とかなった、じゃあ今回も防衛しきれるかってことだ」

 

 要は、最悪を想定しろってことだよな。確かにそうかもしれない、そもそも前回だって偶々りーさんが閃いた案で乗り越えられただけで、もしあのまま戦闘してたらどうなってたかなんて分からないからな。

 

「あまり考えたくはないけど、最悪は考えるべき、か。分かりました、とりあえず生徒会室にある物を中心に詰めておいて万が一の場合はそれをすぐに持って脱出できる準備をしておきましょう」

 

「じゃあ、梯子はもう掛けておくか?」

 

「外の【かれら】に引っ張られたりして落ちたらを考えると梯子は窓の側に置いておき、すぐに掛けれるようにしておくのが良いのでは?」

 

 あ、そうか、雨宿りに来るとは言っても全部じゃないんだから外の【かれら】に引っ張られることもあるか。それからもお茶漬けが来るまでは話し合いながらリュックサックに物を詰めていき、出来上がってからは定番の挨拶をしてから食べ始めるのだけれど

 

「こうも、落ち着かない朝飯ってのもあれだな」

 

「仕方ないわ、私だって今日のはちょっと味がわからないもの」

 

 空気も重いし、りーさんの言う通り味もよく分からない、ただ食っておかないと力が出ないのも確かなので舌を火傷しないように食べ進めていく。

 

 朝食の途中でゆきが前回みたいに放送で下校を促せばと言う案も出てきた、今回もそれが出来たら楽になるだろう、がそこでことねえがポツリと

 

「雷が怖いな、さっきから近い感じがする」

 

「か、雷、落ちたりして停電とか!?」

 

 起こり得る中で一番最悪なのがそれだ、けれどこの学校は避雷針も完備してるからそんなに簡単に停電になったりはしないとは思いたいけど、あれだって停電を確実に防ぐってわけじゃねぇからな

 

「避雷針があるので大丈夫だとは思いたいけど、あっても絶対じゃないからね」

 

「停電なんて起きたら、放送もですがライフラインは殆ど沈黙しますし、冷凍庫のおかずも全滅の危機になりますね」

 

 そうじゃん、電気が止まるんだから冷蔵庫だって沈黙するわけだし、あのクッソ美味い冷凍食品の数々がダメになるってことじゃん……あ、ヤバい泣きそうって降り始めてる。

 

 どうやらことねえも気付いたようでお茶漬けを掻き込んでた、あたしも同じ様に掻き込んでから両手を合わせて

 

「ごちそうさま、ってのんびりしてる暇はなさそうだけどな」

 

「っ、ごちそうさん」

 

「まだ降り始めですが、雲の様子からするに直ぐに本降りになりますよ」

 

「皆さん、武器は手元に、なぎささんと琴音はトランシーバーの電源を入れておいて下さい、そうだ、メンバーの振り分けはどうします?」

 

「前回と同じで行こう、覚えてるな?良し、それと瑠璃は太郎丸と一緒に……」

 

 大きな雷の音、それと同時にふっと暗くなる生徒会室、一瞬の沈黙の後、ことねえが舌打ちをし、ゆきが震える声で

 

「そ、そんな……」

 

「マジかよ、それじゃ、前回の手は使えねぇぞ!」

 

「外も本降りになってきた、奴らそろそろ押し寄せてきてもおかしくないよ!」

 

「全員、武器を持ってすぐに行動開始!瑠璃は太郎丸と一緒にここで待機、私らが戦ってる間にリュックサックに缶詰とか軽い物を入れておいて欲しい、出来る?」

 

「う、うん、任せて、ことねせんせー」

 

 るーちゃんの声も震えてたが表情はしっかりしてるのを見てあたしはただ、凄く強いなと感じてるとことねえが今度は窓の外を見てギリッと歯を食いしばったのが見えた。

 

 多分、【かれら】が来ててその中に小さいのが混ざってたんだ、それから

 

「急げ、奴らもう校門を抜けてる!」

 

「皆さん、無理だけはしないように!特に琴音は!!」

 

「言われなくても!」

 

 言っても聞かないもんな、ことねえは! なんて軽い冗談を言い合いつつ二階の階段前でシャベルを構え、息を整える。

 

 停電が起きて、状況はかなり悪い、けれど諦めるつもりは毛頭ない、さぁ来やがれ、絶対に乗り越えてやるからな!




【右枠】
後日、この繰り上がり現象を調べました。
結果だけで言えばレアイベントでDJお姉さんを救出したのが関係してると判明しました、誰だよDJお姉さんは関係ないって言ったやつ!
この繰り上がりの条件に必要なのは
1【レアイベントを起こしてDJお姉さんを救出している】
2【『お手紙』イベントでワンワンワン放送局の周波数を書いた手紙を飛ばしてる】
3【ワンワンワン放送局を連日放送している】
この条件を満たしていると約30%の確率であの墜落してくるヘリのパイロットが一日早くここに来るので結果として『あめのひ』が繰り上がりで発生するというカラクリでした。

前回も助けたのに繰り上がりが起きてないのは助けたタイミングが『お手紙』イベントの後だったからですね。

Q つまり?
A ここに来てまた変な豪運でガバを引き寄せた
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。