がっこうぐらし!女教師で全員生還EDを目指すだけ   作:鮪薙

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(ワクチン四回目を打ってきたので)初投稿です


11日目【『あめのひ』~終盤~】~【ヘリイベント】

これやっぱり中央と言うか、プレイヤーが居る所に【かれら】が集まってきてる疑惑が強まってるゲームの実況の続き、もう始まってる!!

 

 一階で詰まってた分が押し寄せ始めた所から再開です。なんて言ってる場合じゃねぇ!! どんだけ階段入口で団子になってたんだよお前! 中央階段のトラップだけ全滅したんじゃないだろうなコレ。

 

「はぁ、はぁ、け、結構厳しくないか?」

 

 アカン、覚醒イベ起こして能力が上がってるチョーカーさんの息が上がるのは非常にマズイ、ゆきちゃんが静かなのも戦闘に意識を集中してて会話をする余裕が無いからでしょう。

 

 つまり、中央だけかなり状況が悪くなってきてます、しゃーない、ゆきちゃん、ピカピカボールを投げるんだ!! 少しでも【かれら】の行動を阻害しないと予定よりも早くにバリケードが壊される!

 

「え、あ、ら、ラジャー!」

 

 コレで少しは……おぉん? 思ったよりも阻害できてないぞどういう事だ、いや、そうか、数が多すぎて光が見えてないのかコレ!? それでも全く効果が出てないってわけじゃないから叩くしかねぇけど!

 

 とにかく少しでも時間を稼ぐ、今はそれに集中して頃すよりも落とすことを意識するように二人にも伝えます。流石にこんな短時間でヘリイベントは起きないので。

 

 一応、wikiによりますとヘリイベントは最低でも十分は経たないといけないというのは分かってますからね。それだけの時間は二階で稼がないといけません、いけないのですがちょっと黄色信号出てる、出てない?

 

「うりゃー!」

 

「つか、外の雨が収まってきたんだから帰れってんだ!」

 

 え、あ、本当だ小雨になってる。それでも帰らないのは人間がそこに居るし、なんだったら現在進行系で音が鳴り響いてるから引き寄せられてるってのがあるんでしょうね。

 

 にしても今どの程度時間経ったんだ、えっと……良し、10分は過ぎたな! バリケードの耐久も半分近いけど、コレならなんとかなるかもしれない。両翼、どう!?

 

《寧ろ琴音側のほうが大丈夫なの!?》

 

《さっきから聴こえてくる音が凄いよそっち!》

 

 こうして心配されるってことは両翼は本当に楽なんだろうな、もしかして噂にあった最終日のラッシュはプレイヤーに集中するって本当だったのかな。仮にそうだったなら中央にくるみ姉貴とチョーカーさん配置したんだけどなぁ、まぁ本当にそうなのかは検証してないんで分からないんですけど。

 

 一応、展開としてはこのまま行けばほぼ間違いなく中央のバリケードが先に限界を迎えると思いますので4割切った時点で両翼に撤退指示を出してから自分たちも三階、あとはヘリイベントが起きてくれることを祈りつつ全力防衛、イベントが発生したらせっせと地下に避難と考えています。

 

 イベント後に地下まで行っちゃえばあとはED、ここまで来て脱落者なんて出すつもりはないので気張りましょう。そしてまた数が増えてきましたね、ここで防犯ブザーを投げておきます、投げるのは我らがゆきちゃんだがな! この距離でも琴音先生が投げるとそれなりの確率で変な方向に飛んで面倒になるので決して慢心せずに投擲スキルを持っている味方に投げてもらいましょう。

 

「そういや琴音先生ってノーコンなんだっけ」

 

「ゴミ箱に丸めた紙投げても全然入らなかったよね」

 

 余裕ある会話ができて先生は嬉しいなぁ! まぁ実際、防犯ブザーを使ったので中央もまた少しだけとは言え余裕が生まれてます、がこれもまた短時間で元に戻ると考えると最終日の札意が素晴らしいですねこのゲーム。

 

 素晴らしくねぇよ手加減しろよ馬鹿!! しかも小学生プレイで小学校籠城でも変わらないってんだから鬼だなって思いますよ。そう言えばるーちゃんは大丈夫だろうかとかふと思ったり、二階の戦闘音は三階まで聴こえてしまいそうだし、まぁ気にした所で今はどうもできないんですけど。

 

 さて、バリケードは……中央は5割、他はどうなんだろうかとトランシーバーで現状報告を促してみれば

 

《ホール側は余裕とは言い切れないけど、そっちよりは安定してるわ》

 

《図書室側も中央ほど激戦じゃないね、琴音、あんた【かれら】を呼び寄せる体質でも持ってるんじゃない?》

 

【挑発】のスキルを取った覚えは無いんだよなぁ。でもまぁ両翼はもうそこまで気にする必要はないかな、てか今回は本当に中央に集まってきてたのねコレは……今日だけで札害数が跳ね上がってますよ。

 

 懸念があるとすれば二人のスタミナの消耗がそろそろ危ないかもって所、スタミナが足りなくなってくれば攻撃速度が落ちてしまい、結果としてバリケードに張り付く【かれら】の迎撃が間に合わなくなり始め、突破されるってのが良くあるパターンですからね。

 

 とは行っても休憩とかが出来るわけではないので二人にはバテない程度に息を整えながらとは今更ながら伝えておきますが、二人とも既に息が上がってるから手遅れ感満載なんよな。

 

「私はまだ大丈夫だけど、由紀が」

 

「ぜぇ、ぜぇ、ま、まだ大丈夫だし」

 

 無理するのは良くないぞゆきちゃん、今はとりあえず琴音先生とチョーカーさんだけでもギリギリ何とかなるから少しでも良いので息を整えるべき、氏にたくなければそうするべき。

 

 あ、でもラスイチのピカピカボールを念のために投げて貰えると非常に助かりますはい。

 

「それくらいなら!」

 

「二人でも大丈夫とは言うけど、余裕があるわけじゃないってのがな」

 

 なのでピカピカボールによる錯乱は効果が薄くなったとしても大事です。まぁもう使えなくなってしまったんですけど、それに防犯ブザーとピカピカボールのコンボとなれば【かれら】への効果も上がるし。

 

 という事でまた絵面はチクチク防衛戦へと戻りました。戻ってくれたなら安定してるってことなので良いのですけど、最終日の戦いとしてみるとあまりに地味過ぎる……いやまぁ、派手な大立ち回りは故意感染者とかもっと戦闘向けキャラでもないと出来ないのでこれで正常なのですけど。

 

 戦闘向けキャラと言いますと、最近のアプデで追加されたランダムのみで出てくる専用キャラにランダルコーポレーション穏便派のエージェントなるキャラが追加されたのは知ってますかね?確か巡ヶ丘学院高等学校の一年として潜入してる少女、初期スキルが【精密射撃】【投擲Lv3】【暗殺】【CQC】、拳銃とナイフが初期装備にあったり、地下の毎回毎回見てるだけで終わる事で有名なショーケースの鍵を所持してたりとと言う戦闘しなさいよお前って言われてるラインナップで、【かれら】をいくら頃しても正気度が減らないわ、精神面でも琴音先生と比べ物にならないくらいに安定してる、ステータスも筋力が若干低い以外は高水準と雑に強いキャラです。

 

 まぁ弱点もあってコミュ系が絶望的だったり、生活系のスキルはイベント以外では会得できなかったり、戦闘しても経験値が全く入らなかったりとあるんですけどね。あと各種イベントが豊富すぎてRTAには向かないとか聞きます、まぁ私RTAはやらないのでわからないですけど。

 

 などと無駄話をしてる間にゆきちゃんが息を整え終わって復帰して戦闘再開、三人になれば更に安定するので本格的に語ることが最終日なのに無くなり始めてるな!(嬉しい悲鳴)とは言いつつもバリケードは本気でヤバいかもしれへん、4割切りそうだし、そろそろ撤退勧告でも……ん?

 

「なんか聴こえないか?」

 

「これ、もしかしてヘリコプター?」

 

 ふふ、ふふふ、あっはっは! 勝ったわ、風呂入ってくる。間違いなくヘリイベントです、音的に昇降口方面から飛んできてるんですかね、まぁ二階に追突からの墜落をしなくちゃ何処に落ちようが結果は変わらないので良いんですけど。

 

 さてさて、何処に墜ちるかなっとなんか音近くなぁい? ん、どうしたん二人とも後ろの窓なんか見て

 

「ことねえ!!」

 

「琴音先生、あのヘリこっちに突っ込んできてる!!」

 

 は? え、嘘だろお前どうしてピンポイントで中央階段前の廊下の窓に来てんだよお前ふざけんな!!! 二人とも直ぐに離れて、くっそ!

 

「由紀こっちだ!」

 

「うわわわっ!?」

 

 今までヘリが二階のここに突っ込んだことなかったってのにどうしてこういう時に限って撮れ高をよこすような真似をしてくれるんだ、けどまぁヘリは無事に一階に墜ちたので直ぐにでも爆発して火災が起きてくれるでしょうって今大きな音がしましたね、目の前から……目の前?

 

「ば、バリケードが」

 

 バリケード崩壊しちゃった……え、あれ、あの、ほら、今、下にヘリ墜ちましたよ? 大きな音聞こえましたよね、どうして一部の【かれら】はこっちに向かってきてるんですかね? ああくっそ、戦えば良いんだろ畜生!

 

《こちら慈、今凄い音がしたけど大丈夫!?》

 

 大丈夫じゃないし、中央バリケード崩壊したから全員三階に!!! いやでもこのまま逃げたら【かれら】が三階に来て火災が発生してから地下に逃げるの難しくなるのでは? 両翼のバリケードも今の衝撃で耐久値が大きく削れたと考えるとそんなにしない内に壊れるだろうし……考えれば考えるほど状況が妙に悪くない? という所で今回はここまで、ご視聴ありがとうございました。

 

__________________________________________

 

コレで何体目だとかは数えるのが億劫になるくらいにはバリケードに張り付こうとしてる【かれら】を槍で階段に突き落とし、私【柚村 貴依】はチラッと琴音先生を見る。

 

 数が数だし、小さいのもしょっちゅう現れては私と由紀で対処してるけど、それでも偶に先生が倒してしまっているのを見てはいるのだがその表情に変化らしい変化が現れていない。

 

(考えないようになった?)

 

 とか思うが、実際はもう麻痺しきってるんだと思う。私だって小さい【かれら】を倒しても何とも思わなくなってるし、それに比べて

 

「うぅ、小さいのは出てこないでよ~、私もだけど、ことねえが辛くなるんだからさ!」

 

 この親友のいつまでも真っ当な感覚を持ち続けてることに少し羨ましいとすら思ってしまう。多分、コイツはこの状況が続いてもその感覚を麻痺させることは無いだろう。

 

 そのくらいに優しいやつだし、もし仮に【かれら】を元に戻す方法があるとかになったら全力で見つけようとか言うと思うし、絶対に言う。

 

 いや、それにしても倒しても倒しても数が減らない、前回の時もそうだったけど、先が見えないってのは心身ともにキツくなってくる。

 

「はぁ、はぁ、け、結構厳しくないか?」

 

「大丈夫か、貴依、由紀……由紀?」

 

「ふえ、あ、だ、大丈夫!」

 

 あれは大丈夫じゃない、少し前に言葉を漏らしたのは多分無意識だったんだろうな。それくらいに私と由紀は消耗してきてる、琴音先生はまだ余裕そうだが、小さい【かれら】を相手にし始めたらヤバくなるから私と由紀はへばる訳にはいかない。

 

「少し奴らを撹乱するか、由紀、ピカピカボールを投げてくれ!」

 

「え、あ、ら、ラジャー!」

 

 琴音先生の口からピカピカボールって単語が出てくるのがこの状況なのに笑えてくるのはズルいと思うとか軽い現実逃避をしつつ、バテてきててもコントロールが失われない由紀の投擲でボールは階段の踊り場にさっきと同じ様に光りながら落ちるのだが。

 

 思ったよりも【かれら】の動きがそっちに集中しない、見えてないってことじゃないとは思うが、いや、見えてないのか!?

 

「チッ、奴らの波にボールが呑まれて見えてない!一応は反応してるやつが居るのが救いか?」

 

 これで全く無反応ってされてたらヤバかったな。ともかく望んだほどの効果じゃなかったとは言え、【かれら】の動きを少しは阻害できた内に一気にバリケード前の奴らを階段から突き落とす、そこでふと雨の音がかなり弱まったなと気付き背後の窓を見れば小雨とも言える感じになってるのを見て

 

「うりゃー!」

 

「つか、外の雨が収まってきたんだから帰れってんだ!」

 

 いや、ここまで派手に音を立ててるんだから今はもう雨じゃなくて自分たちに引き寄せられてると考えるべきか、時間的には登校してくる【かれら】も混ざってるのだろう、制服姿の奴らもチラチラと見え始めている。

 

 雨宿りに来た【かれら】は落ち着いてるけど今度はこっちか、ここから下校時間まで粘るのはあまりに現実的じゃない、どうにか前回みたいに帰せる方法があれば良いんだが。さっき、琴音先生が佐倉先生と犬山さんに確認してたけど両サイドは余裕らしい、ここだけで本当にキツイんだな。

 

「逆に考えれば中央のここさえ抑えることができればまだ勝機があるってことだ、由紀、この防犯ブザーを頼む」

 

「そういや琴音先生ってノーコンなんだっけ」

 

「ゴミ箱に丸めた紙投げても全然入らなかったよね」

 

 思えば、先生が囮に何かを投げるって場面になっても決まって誰かに任せてるのを思い出してそう呟けば向こうは柔らかい笑みだけを浮かべてバリケードの迎撃に視線を戻してしまった。

 

 見たこと無いくらいに柔らかい笑み、普通だったら余裕あるなとかになりそうだが、琴音先生に限ればそうじゃない、思ったよりも疲れてるのかも。いや、この状況で冗談言えるわけでもないから琴音先生の反応が普通か?

 

 それからは意識を戻して、ひたすらバリケードを守る戦いを続ける、途中で最後の光るボールも使って時間を稼ぎ、それは来た。

 

「なんか聴こえないか?」

 

「これ、もしかしてヘリコプター?」

 

「確かに聴こえるな、だとすれば、救助か?」

 

 そうだ、これはヘリのローターの音、今までこの生活をしてて決して聴こえなかった音にもしかして救助がと期待が膨らみ、音の方向、丁度背後の窓からだと振り向いて……見えてしまった。

 

 パイロットだろう人物がダラリと意識を失ってるように身体から力が抜けてる所を、コントロールを失ったヘリが回転しながらこのコースはマズイ、琴音先生は【かれら】を迎撃に集中してて気付いてない!

 

「ことねえ!!」

 

「琴音先生、あのヘリこっちに突っ込んできてる!!」

 

「はぁ!?ってくそ、二人とも窓から離れろ!!!」

 

「由紀こっちだ!」

 

「うわわわっ!?」

 

 由紀の手を引きホール側に避けたと同時にズドン!と言う重い音が二階に響き、それから地上に墜ちた音が、自分の中で絶望が生まれるが、そこに追い打ちをかけるように階段のバリケードが今の衝撃で倒れる。

 

「ば、バリケードが……」

 

「ヤバいなコレ」

 

《こちら慈、今凄い音がしたけど大丈夫!?》

 

 トランシーバーから佐倉先生の声が聴こえるが琴音先生はそれに答える前にバリケードが壊れたことで流れてきそうになった【かれら】をシャベルで複数体ごと階段から落として

 

「中央のバリケードが今の衝撃で崩壊した! 全員、三階に撤退しろ!貴依、由紀、先に行け!」

 

「わ、分かった!」

 

「了解、急げ由紀!」

 

 琴音先生の指示を受けて私と由紀は三階に駆け上がるのだが、そこで私は気付くべきだった。先生が私達が上がったのを見た時に何かを考え込んでから覚悟を決めたように頷いたことを……




ここに来て尽く屑運を引き続けるプレイヤーが居るらしい。

私事
まえがきにも書きましたがワクチン四回目を打ったのでもしかしたら木曜日分が副反応で動けなくて書けないかもしれません。もし木曜日に更新がなかった場合はそういうことだと思ってもらえると助かります。
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