こちらミホノブルボン、不明なエラーが発生しました。エラー解決のため迅速なオキシトシンの摂取が推奨されます。 作:「ミュート」
相変わらず拙い文章だけどメンゴ!
『スタミナは努力で補える』
父の言葉です。
『三冠ウマ娘になりたい』
あの日レース場で得た夢は、心に灯った火は、まだ燃えています。
父の言葉は今でも信じています。
三冠ウマ娘になることも諦めていませんでした。
ですが、
ですが心の底では解っていたのです。
私に長距離の適性が足りないことを。
私の適性は間違いなく短距離からマイルまで、
頑張れば皐月賞までは走れるかもしれません。
ですが東京優駿、あまつさえ菊花賞は・・・
そんな不安が付き纏いながら私はトレセン学園の門をくぐりました。
それでも、
トレーナーが付いたら。
本格化がきたら。
長距離でも走れるようになるのではと。
そんな期待が、希望が、少なからずありました。
選抜レースでは多くのトレーナーにスカウトされました。
ですがトレーナー方がスカウトしたいのはスプリンター、マイラーとしての私。
三冠ウマ娘になりたいという私の願いを聞いてくれるトレーナーはいませんでした。
本格化が来ても長距離の適性が上がることはありませんでした。
シミュレーション通りの結果ではありましたが、少しがっかりしました。
もちろんスタミナをつける為のトレーニングを父の元、そしてトレセン学園に来た後も続けていました。
それでもトレーナーがいないままでは効率的にトレーニングが出来ないと判断し、結局私をスプリンターとして育てたいというベテラントレーナーの手を取りました。
私をスプリンターとしてスカウトしたトレーナーも、私が中距離でも走れることを示せば三冠を目指してくれるのではと、
半ばありえないと考えながらも夜間トレーニングをトレーナーに黙って続けていました。
ですが、正直な話
このまま努力を続けても
皐月賞の、
東京優駿の、
菊花賞の、
あの舞台に立てる気はしませんでした。
それでも夢を諦められなくて、
ここで努力をやめてしまえば、
文字通りの夢だったとしても、
このたった一つの夢さえ諦めてしまえば、
私自身が終わってしまう様な気がしていたのです。
そう思いながら、焦りながら、半ばやけになりながら、当時の私は夜間トレーニングを行っていたんだと思います。
そんなときにマスターに出会いました。
夜間トレーニングで無理な距離を走り、倒れた私にマスターは駆け寄ってきました。
あの時の焦った顔は不思議と今でも覚えています。
私とマスターとの関係は商店街で一度会った程度のものでしたが、明らかなオーバーワークをしていた私を見かねたのか、少しだけアドバイスをしてくれました。
その後もマスターは、自分の担当ではないにも関わらず、毎日夜間トレーニングに付き合ってくれました。
ですが担当のトレーナーに黙ってトレーニングをしていれば、すぐにバレてしまうのは当然のことです。
夜間トレーニングがバレ、口論になり、結局トレーナーとの担当契約は切れてしまいました。
流石にあの時はここまで努力してもダメなのなら、諦めるしかないか、と考えてしまいました。
ですが貴方は
『私の夢は正しい』と
『応援する』と
そう言ってくれました。
それがどれほど嬉しかったか。
マスターにとってウマ娘を信じることは当たり前のことだったのかもしれません。
それでも、私の夢を笑わずに、無理だと言わずに、肯定してくれたトレーナーは父以外で貴方だけだったのです。
ですから、マスター。
あの時
その果てに私が三冠ウマ娘になれなかったとしても、
例え私の足が折れてしまったとしても、
貴方が私のマスターになったことを
なってくれたことを
後悔することはないでしょう。
なにせ
私を信じてくれるのならば、
三冠ウマ娘になれると言ってくれるのならば、
私が三冠ウマ娘になることは最早「夢」ではないのだから。
『三冠ウマ娘になる』
・・・本件、“夢”ではなく“目標”に設定済み。
・・・マスターと契約したあの日から。
キャラストーリー3話までの話です!