昨日は、ドキドキしてあんまり眠れなかった。
目を閉じると白石君の顔が出て来て、目が冴えた。
何回も何回もそれを繰り返して、いつの間にか朝になっちゃってた。
それくらい、昨日の白石君はかっこよかった。
「おはよー、あこ......って、うわ。」
「おはよぉ......(な、なにしてるんだろう......?)」
「うあー......///」
今日はいつもより早く学校に来て、ずっと机に突っ伏してる。
恥ずかしくて、まともに顔を上げられない。
こんな顔、白石君に見せられない。絶対に変な子って思われる。
でも、ちゃんと話したいとも思ってる。
どうしよう......。
自分で自分が分からない......。
「__なにしてるんだ。宇田川は。」
「!///」
机に顔を伏せてて見えない。けど、声がする。
心臓が破裂しちゃいそうなくらいドキドキさせてくれる声。
それに反応して、あこはバッと顔を上げた。
「あ、えっと、その......おはよぅ///白石君......///」
「あぁ、おはよう。」
「う、うん///(か、かっこいい......///)」
(うわ、目にハートマークが見える。)
やっぱり、白石君が今までよりもかっこよく見える。
ていうか、かっこよすぎて、無理。今までみたいにちゃんと目を合わせられない。
あれ、今までどうやって話してたっけ......?
わかんなくなっちゃった......。
「え、えっと、昨日は......ありがとう///」
「別に気にしなくてもいい。宇田川こそ、あれから何もなかったか?」
「う、うん!///手をちょっとだけ引っかかれたけど、それ以外は大丈夫!///」
「そうか。」
白石君はそう呟くと、いきなりあこの手を取った。
「へっ!?///」
「なるほど......。」
まじまじと引っかかれたところを見てる。
いや、そんなことはいいんだよ!
白石君が、あこの手を握ってるんだけど!?
どうしよう、手汗とか大丈夫かな......!?
(白石君の手、男の子って感じする......///)
「うん。これならすぐに治るだろう。」
「そ、そっか///」
そう言って、優しく手を離された。
まだ、白石君の温度が残ってる。
嬉しいと恥ずかしいが混ざって、よくわかんない。
もう、頭の中グチャグチャだ......。
(あこ、すごいことになってる。)
(白石君、あこちゃんのことどう思ってるんだろう......?)
ドキドキしすぎておかしくなったけど、話せはした。
もうちょっと、ちゃんと話したいけど......。
まぁ、それはこれから頑張っていこう。
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お昼休み。
それは、学生の安息の時間!
たいていの子はご飯を食べたり、友達と話してたりする。
そ・こ・で!
あこの白石君へのアプローチとして、一つの作戦に出る!
それは、手作りのお弁当!
男子は女子の手作り弁当が大好きらしい!(りんりん情報)
と言うわけで、今日はお弁当を作ってきたよ!
......お母さんに手伝ってもらってけどね!
「ね、ねぇ、しらっ、いし君......///」
「ん?どうした?」
「その、いっつも、お昼食べてないけど、お腹すかないの......?///」
(遠回り......!)
なんか、明日香がこっち見てる気がする。あと、なんか合図出してる。
けど、今やられてもわかんないよ。
あこ、すごい緊張してるんだから。
「別に、空腹になることはないな。」
「そ、そっかぁ......」
(めっちゃこっちに視線送ってきてる。)
(これ、どうしたらええんや......?)
ど、どうしよう。白石君ってお腹すかないの!?
これじゃあ、お弁当渡しても迷惑だよ!
「どうしたんだ?急にそんなこと聞いて。」
「えっとね、き、昨日のお礼にお弁当作ってきたんだけど、その、お腹すいてないみたいだから......」
「そうなのか?宇田川の手作り弁当には興味あったけど。」
「えっ......///」
(白石君、ナイス......!)
(よかった。マジであこが泣くとこだった。)
白石君、あこのお弁当に興味あるの!?
じ、実は、結構脈あり!?
これって、白石君もあこのこと......って、それはわかんないや!
それよりも、お弁当出さないと!
「じゃ、じゃあ!///これ、食べて......!///」
「あぁ、ありがとう。」
そう言いながら、白石君の机の上にお弁当を広げた。
渡すまでも緊張したけど、ここからの方が緊張するかも。
だって、あこが作ったの、白石君に食べられるんだもん。
「あっ......」
蓋を開けてみると、お弁当が崩れてた。
なんで!?朝は綺麗に詰めてたのに!
朝、時間ギリギリで走ったからかな......?
うー、もっと早起きしてればぁ.......!
「ご、ごめん!朝、急いでたから......!」
「いただきます。」
「!」
あこが言い訳をしてると、白石君はそう言って手を合わせた。
そして、お弁当を食べ始めた。
中身はグチャってなって、色々混ざっちゃってるのに、食べてくれてる。
きっと、味も変になってるのに......。
「あの、白石君。それ......」
「美味しいよ。」
「!」
白石君はサラっとそう言った。
お世辞とか、そう言うのは全く感じない。
本当に、おいしいと思ってくれてるみたい。
「確かに、形は崩れたのかもしれない。けど、弁当に込められた気持ちがなくなることはない。ちゃんと感じられるよ。」
「っ///」
「美味しいよ。この弁当。ありがとう。」
「はわっ......///」
「あこ!?」
「あこちゃんが倒れたー!」
やっぱり、白石君ってかっこいいよぉ......。
さっきの柔らかい笑顔とか、ヤバいよ。
なんか、全部が包み込まれる感じした。
それに、お弁当おいしいって言ってくれたし......。
かっこいい上に優しいなんて、反則だよ......。
こんなの、もっと好きになっちゃうじゃん.....。