妖と恋する聖堕天使   作:火の車

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二話

 昨日は、ドキドキしてあんまり眠れなかった。

 目を閉じると白石君の顔が出て来て、目が冴えた。

 何回も何回もそれを繰り返して、いつの間にか朝になっちゃってた。

 

 それくらい、昨日の白石君はかっこよかった。

 

「おはよー、あこ......って、うわ。」

「おはよぉ......(な、なにしてるんだろう......?)」

「うあー......///」

 

 今日はいつもより早く学校に来て、ずっと机に突っ伏してる。

 恥ずかしくて、まともに顔を上げられない。

 こんな顔、白石君に見せられない。絶対に変な子って思われる。

 でも、ちゃんと話したいとも思ってる。

 

 どうしよう......。

 自分で自分が分からない......。

 

「__なにしてるんだ。宇田川は。」

「!///」

 

 机に顔を伏せてて見えない。けど、声がする。

 心臓が破裂しちゃいそうなくらいドキドキさせてくれる声。

 

 それに反応して、あこはバッと顔を上げた。

 

「あ、えっと、その......おはよぅ///白石君......///」

「あぁ、おはよう。」

「う、うん///(か、かっこいい......///)」

(うわ、目にハートマークが見える。)

 

 やっぱり、白石君が今までよりもかっこよく見える。

 ていうか、かっこよすぎて、無理。今までみたいにちゃんと目を合わせられない。

 あれ、今までどうやって話してたっけ......?

 わかんなくなっちゃった......。

 

「え、えっと、昨日は......ありがとう///」

「別に気にしなくてもいい。宇田川こそ、あれから何もなかったか?」

「う、うん!///手をちょっとだけ引っかかれたけど、それ以外は大丈夫!///」

「そうか。」

 

 白石君はそう呟くと、いきなりあこの手を取った。

 

「へっ!?///」

「なるほど......。」

 

 まじまじと引っかかれたところを見てる。

 いや、そんなことはいいんだよ!

 

 白石君が、あこの手を握ってるんだけど!?

 どうしよう、手汗とか大丈夫かな......!?

 

(白石君の手、男の子って感じする......///)

「うん。これならすぐに治るだろう。」

「そ、そっか///」

 

 そう言って、優しく手を離された。

 まだ、白石君の温度が残ってる。

 嬉しいと恥ずかしいが混ざって、よくわかんない。

 

 もう、頭の中グチャグチャだ......。

 

(あこ、すごいことになってる。)

(白石君、あこちゃんのことどう思ってるんだろう......?)

 

 ドキドキしすぎておかしくなったけど、話せはした。

 もうちょっと、ちゃんと話したいけど......。

 まぁ、それはこれから頑張っていこう。

____________________

 

 お昼休み。

 それは、学生の安息の時間!

 たいていの子はご飯を食べたり、友達と話してたりする。

 

 そ・こ・で!

 あこの白石君へのアプローチとして、一つの作戦に出る!

 それは、手作りのお弁当!

 男子は女子の手作り弁当が大好きらしい!(りんりん情報)

 と言うわけで、今日はお弁当を作ってきたよ!

 ......お母さんに手伝ってもらってけどね!

 

「ね、ねぇ、しらっ、いし君......///」

「ん?どうした?」

「その、いっつも、お昼食べてないけど、お腹すかないの......?///」

(遠回り......!)

 

 なんか、明日香がこっち見てる気がする。あと、なんか合図出してる。

 

 けど、今やられてもわかんないよ。

 あこ、すごい緊張してるんだから。

 

「別に、空腹になることはないな。」

「そ、そっかぁ......」

(めっちゃこっちに視線送ってきてる。)

(これ、どうしたらええんや......?)

 

 ど、どうしよう。白石君ってお腹すかないの!?

 これじゃあ、お弁当渡しても迷惑だよ!

 

「どうしたんだ?急にそんなこと聞いて。」

「えっとね、き、昨日のお礼にお弁当作ってきたんだけど、その、お腹すいてないみたいだから......」

「そうなのか?宇田川の手作り弁当には興味あったけど。」

「えっ......///」

 

(白石君、ナイス......!)

(よかった。マジであこが泣くとこだった。)

 

 白石君、あこのお弁当に興味あるの!?

 じ、実は、結構脈あり!?

 これって、白石君もあこのこと......って、それはわかんないや!

 

 それよりも、お弁当出さないと!

 

「じゃ、じゃあ!///これ、食べて......!///」

「あぁ、ありがとう。」

 

 そう言いながら、白石君の机の上にお弁当を広げた。

 渡すまでも緊張したけど、ここからの方が緊張するかも。

 だって、あこが作ったの、白石君に食べられるんだもん。

 

「あっ......」

 

 蓋を開けてみると、お弁当が崩れてた。

 なんで!?朝は綺麗に詰めてたのに!

 朝、時間ギリギリで走ったからかな......?

 うー、もっと早起きしてればぁ.......!

 

「ご、ごめん!朝、急いでたから......!」

「いただきます。」

「!」

 

 あこが言い訳をしてると、白石君はそう言って手を合わせた。

 

 そして、お弁当を食べ始めた。

 中身はグチャってなって、色々混ざっちゃってるのに、食べてくれてる。

 きっと、味も変になってるのに......。

 

「あの、白石君。それ......」

「美味しいよ。」

「!」

 

 白石君はサラっとそう言った。

 お世辞とか、そう言うのは全く感じない。

 本当に、おいしいと思ってくれてるみたい。

 

「確かに、形は崩れたのかもしれない。けど、弁当に込められた気持ちがなくなることはない。ちゃんと感じられるよ。」

「っ///」

「美味しいよ。この弁当。ありがとう。」

「はわっ......///」

「あこ!?」

「あこちゃんが倒れたー!」

 

 やっぱり、白石君ってかっこいいよぉ......。

 さっきの柔らかい笑顔とか、ヤバいよ。

 なんか、全部が包み込まれる感じした。

 

 それに、お弁当おいしいって言ってくれたし......。

 かっこいい上に優しいなんて、反則だよ......。

 

 こんなの、もっと好きになっちゃうじゃん.....。

 

 

 

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