はっくんと海に行く3日前。
あこはRoseliaの皆の水着を買いに行ってきた。
はっくん、青が好きらしいからそれで選んだけど、あこの魂ってどんななの?
分からないけど、取り合えず可愛いのは選べたと思う。
「__うーん。」
今は水着を着て、鏡で確認してる。
けど、不安を感じる。
あこはこれまで、はっくんとは結構一緒にいたけど、まだはっくんについては知らないことが多い。
それで、今気になってるのは......。
(はっくんって、おっきい方が好きなのかな......!?)
あこの体型は子どもっぽい。
りんりんとかリサ姉に比べたら、その差は一目瞭然だ。
これから成長はするけど、現時点で言うと......。
(はっくんに失望されたらどうしよう......)
付き合ってるって言っても、そういうことはまだしてない。
妖力流し込まれて遊ばれてるけど。
はっくんはそういう所はしっかりしてくれてるから。
(も、もう少し胸があれば......)
一応、はっくんから幻覚を見せる妖術は習ったけど、本人に通用するわけない。
ていうか、あこのは限界があるし。
不自然すぎると普通の人にもバレちゃうし。
(い、いやいや!はっくんなら大丈夫大丈夫!あこのこと、1000年も待ってたくらいだもん!)
はっくんなら、絶対に似合うって言ってくれる。
ていうか、普段の態度を見てたら、そう思う。
でも、わがままを言うなら、はっくんをドキドキさせてみたい。
いっつもあこばっかりドキドキさせられてるし。
(でも、今は難しいかなぁ......)
いつか、そうできればいいかな。
今はたくさん食べて、大きくならないと!
妖がそれで成長するかは知らないけど。
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日差しが強くて、肌がチリチリする。
体温の調節できるらしいけど、まだ危ないからはっくんが教えてくれないんだよね。
まぁ、下手したら死んじゃうらしいし、仕方ないんだけど。
「暑い~......」
「__ふむ。人の世の夏は暑いのう~。」
「あ、もう来てたの?」
「少し前にのう。」
家の前で待ってると、はっくんは後ろに立っていた。
相変わらず気配は感じなかったけど、もう驚かない。
だって、もう慣れたもん。
「はっくんも熱さ感じてるの?」
「一度、体感してみたくてのう。昔よりもかなりの暑かった。」
「やっぱりそうなんだ。」
はっくんに体温調整してもらおうかな。
でも、暑い日に海に入るのが気持ちいし......。
うーん、自分でできるようになるまでは我慢しよ。
「さて、そろそろ行くとしよう。」
「うん!」
「では、海まで行く。今のあこなら大丈夫かもしれぬが、一応、目を瞑っておいておくれ。」
「分かった!」
「出来る限り急ぐことにしよう。」
はっくんはあこを抱きしめると、フワっとした風を感じた。
こんなすっごく早く動いてるだけっていうけど、感覚的には瞬間移動なんだよね。
ていうか、どこの海に行くのかな?
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「__着いたぞ、あこ。」
一瞬だった。
これから何年たっても、この速さで動ける気がしない。
まぁ、そんなことはいいんだけどね。
「わぁ!」
それよりも、あこは目の前の景色をみて声を上げた。
目の前には、広大で、綺麗な青色の海!
潮の香りもして、いつもいる街とは違う。
「ここは人間が多くいた海の近くじゃ。この辺りならば、落ち着いて遊べるじゃろう。」
「よく見つけたね!」
「走っている際、偶然見つけてのう。」
「そうなんだ!__あ、でも。」
「?」
あこは辺りを見回した。
ここは人は少ないけど、隠れる場所もない。
つまり、水着に着替える場所がない。
流石にはっくんの目の前で裸になるのは......。
「どこで、着替えれば......///」
「ふむ。結界を張ろう。あこの肌は、あこが望んだ時に目にしたいからのう。」
「う、うん///(望んだ時、か......///)」
あこが頷くと、はっくんは軽く指を振った。
すると、近くに妖力の塊が現れた。
これが結界か。
「あこも感じておるじゃろう?その中に入れば、わしの目にもあこの姿は映らぬ。」
「そ、そうなんだ。じゃあ、着替えてくるね!」
「うむ。」
あこははっくんにそう言って、結界の中に入った。
でも、問題が起きた。
(と、透明!?///)
結界は特に周りの景色を区切ってない、透明だった。
いつもなら、中の景色も変えてるのに。
はっくんが見られないレベルの結界だから、そこまで作れなかったのかな?
(だ、大丈夫だよね......?///)
はっくんの方を見ると、ボーっと海を眺めてる。
視線とか、そういうのは全く感じない。
ていうか、周りからあこの存在自体が認識されてないみたい。
(あ、あんまりはっくんを待たせちゃ悪いし、早く着替えないと///)
意を決して、着替えを始めることにした。
服を脱いで、下着姿になって、それも脱ぎ去る。
愛しい存在の前で、一糸まとわぬ姿になってる。
その状況に、胸の奥から、変な感情が湧き上がってくる。
体が熱くなって、ドクンドクンって心臓が動いてる。
(も、もしも......///)
この姿のまま、はっくんの前に現れたらどんな反応をするだろう。
照れる......のはない。
でも、少し、冷静さがなくなると嬉しいな。
いつもと違って、少しだけ必死にあこを求めてくれたら......。
(......そうなったら、多分、あこは嬉しいな///......って!///)
暑さでおかしくなってた。
あこからそう言う事はまだって言ったんだもん。
はっくんはちゃんと守ってくれてるのに、あこが破るのはダメだよ。
「はぁ......早く着替えて、はっくんの所に行こう///」
あこは首をブンブンと振って、すぐに水着に着替えた。
暑さでおかしくなってるんだ。
早く海に入って、頭を冷やそう。