ブレインコントローラーウォーズ   作:ロクサス1313

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Chapter2「闇野は出来損ないのニート」

僕はどうやら夢を見ているようだ。

 

目の前に広がっているのは、白い霧に包まれた怪しい場所。

 

それでも、僕は不安な気持ちを胸に前に進んでいく。

 

前に進まなければならない。

 

そんな、強迫観念に押し潰されそうになったからだ。

 

次第に、霧は晴れていく。

 

その晴れた霧から現れたものを見て、僕は懐かしい気持ちになった。

 

ここは、僕が通っていた幼稚園。

 

アンパンマンの顔を作った砂場、ぞうさんバス、どんぐりを集めた赤土山。

 

どれも、変わっていなかった。

 

だが、不思議なことに、園児も先生たちもいない。

 

夢だから不可思議なことがあっても当然なんだろう。

 

[newpage]

 

教室の中に入ると、なんと園児が一人だけいた。

 

僕は彼を知っている。

 

彼は幼少期の僕自身だ。

 

闇野

「君は何をしてるの?」

 

僕は彼に話しかける。自分同士だから、いつもの人見知りはしない。

 

闇野(4才)

「七夕の短冊のお願いを書いてるんだよ!そうだ!お兄ちゃんも何かお願い書きなよ!」

 

そうか。この夢の世界では、今日は七夕なのか。

 

何か書けって言われても、僕にはどうしても書く気にはなれなかった。

 

七夕の短冊なんて、所詮神頼みだ。

 

どうせ、彦星も乙姫も僕らの願いを叶えてはくれない。

 

もし、叶った人間がいるのなら、それはその人が光に選ばれし者だったからだ。

 

昔、読んだ小説にもこんな言葉があった。

 

「だから結局、出来るやつは何でも出来るし、出来ないやつは何にも出来ないってだけの話だろ。」

 

残念ながら、僕は出来ない側の人間だった。

 

しばらく考えたのち、僕は幼少期の僕にこう言った。

 

闇野

「僕に...。夢はないよ...。それより君は何て書いたの?」

 

闇野(4才)

「僕は将来ウルトラマンコスモスになりたいって書いたよ!」

 

幼少期の僕はそう言って、僕に下手くそな字で書かれた短冊を見せてくれた。

 

あぁ。思い出した。

 

確かに4才の頃、七夕の短冊にそう書いたんだった。

 

あの頃は、ウルトラマンが本当にいると思ってたんだっけ。

 

僕もいつか、コスモスのようなカッコいいヒーローになれると本気で思っていた。

 

他の子たちは、消防士や警察官など現実的な夢を書いていた。

 

それなのに、僕だけがウルトラマンになりたいって書いてたって親に怒られたっけ。

 

ここは、僕が現実を教えてやらなくては。

 

大人として。

 

闇野

「お前はなれねーよ。諦めろ。」

 

闇野(4才)

「えっ....?」

 

闇野

「聞こえねーのか!お前はウルトラマンにはなれねーって言ってんだよ!お前は出来ない側の人間なんだよ!いい加減気づけよ!」

 

闇野(4才)

「そんなことないよ!諦めなければ、夢は絶対叶うんだよ!」

 

あぁ。こりゃダメだ。

 

発達障害者全員がそうだと言わないが、こいつに関しては何を言っても無駄レベルのアンポンタンのようだ。

 

このクソガキには、お仕置きが必要なようだ。

 

闇野

「僕はなあ!夢は諦めなければ叶うって言葉が、世界で一番大嫌いなんだよおお!」

 

僕はそう怒鳴り声をあげながら、彼の短冊をビリビリに破いた。

 

その瞬間、幼少期の僕はまるで猿山の猿のようにキーキー泣き出した。

 

闇野(4才)

「びゃあああああ!!お兄ちゃん酷いよおお!!」

 

闇野

「教えてやるよ!ウルトラマンの中には人間が入ってんだよ!光線もCGなんだよ!バアアカ!」

 

完全にスイッチの入った僕は、さらに現実をこいつに教えてやった。

 

闇野(4才)

「嘘だあ!ウルトラマンいるもん!助けてええ!助けてええ!ウルトラマーン!!」

 

助けてほしいのは僕の方だ。

 

これだから、子供は大嫌いだ。

 

もっと言えば、子供の泣き声は本当嫌いだ。

 

聴覚過敏だからか、耳がキンキンしておかしくなりそうだ。

 

闇野

「ああっ!黙れ!黙れ!オメーが悪いんだよ!」

 

僕はなんとか脅すように、クソガキを黙らそうとする。

 

だが、何の効果もないようだ。

 

[newpage]

 

その時だった。

 

何か激しいレーザー光線のようなものが、僕に直撃した。

 

けたたましい爆発音がするくらいだ。

 

七転八倒するような燃える痛みが、僕の背中を襲う。

 

???

「子供を泣かせる悪い怪獣は私たちが許さないぞ!」

 

僕は声がした後ろを振り返る。

 

そこにいたのは...。

 

赤と銀の光の戦士。

 

ウルトラマン.....!?

 

いや、ウルトラマンだけじゃない。

 

ゾフィー、セブン、ジャック、エース、タロウもいる。

 

ウルトラ6兄弟だ。

 

スーツアクターとかじゃない。

 

40mを超えたその姿は紛れもなく、本物だ。

 

僕が彼らに驚く間もなく、周りの景色はビルが立ち並ぶ街に変わっていた。

 

闇野

「なっ!なんなんだよっ!」

 

それだけじゃない。

 

僕も巨大化していた。

 

ともかく、早く彼らから逃げなきゃ!

 

モタモタしていたら、殺されてしまう。

 

僕は、腕をだらりと垂れ下げて、左右にだらしなくゆらゆらと揺れながら歩く。

 

すると、尾を引きずるとピチッピチッと音がする。

 

何故かは分からないが、そういう歩き方しか出来ないのだ。

 

エース

「逃すか!ストップリング!」

 

しかし、エースが光の輪を発動させ、僕に向けて投げる。

 

僕は無情にもそれに捕まる。

 

闇野

「うわああ!!」

 

ぎゅうぎゅうと締め付けられ、苦しい。

 

ジャック

「ウルトラランス!!」

 

それに、間髪入れずジャックが僕の腑あたりに、投擲槍をぶっ刺してきた。

 

セブン

「アイスラッガー!」

 

さらに、僕がもう逃げられないように、セブンがアイスラッガーで僕の両足を真っ二つに切断したではないか!

 

闇野

「ぐわああああああ!!」

 

僕の足から緑の血がぶしゃああと流れ、痛みのあまり悶絶する。

 

ゾフィー

「三人ともよくやった!さあ!ゆくぞ!」

 

ゾフィーの掛け声に、他の五人の兄弟たちが頷く。

 

そして、ドシンドシンと足音を響かせながら、動けなくなった僕に向かってきた。

 

そして、6兄弟による、パンチ、キック、チョップの嵐が僕を襲う。

 

闇野

「許してください!もう辞めてください!痛い!痛い!」

 

僕は彼らに必死に命乞いをする。

 

痛みと恐怖で、もう気が狂いそうだった。

 

ウルトラマン

「小さな子を泣かせておいて、命乞いといは見苦しいな。これでも食らえ!」

 

だが、ウルトラマンは僕の願いを聞き入れてくれなかった。

 

右手から八つ裂き光輪を作り出し、近距離で僕の左腕を切り刻もうとするではないか!

 

闇野

「ぎゃああああ!!」

 

僕の左腕までもが、八つ裂き光輪で切断されてしまう。

 

左腕からぶしゃああとスプレーのように、血しぶきが舞い上がる。

 

そして、僕の左腕が生々しく、ズシンと地面に落ちる。

 

僕はあまりのダメージにもう虫の息だ。

 

そして、前方に頭からばったりと倒れこむ。

 

その時、ビルに映る自分の姿を目に入った。

 

なんと、僕は人の形をしたグロテスクな魚のバケモノになっていたのだ。

 

闇野

「なるほど...。やっと...。分かった。そういうことか...。」

 

子どもの夢を否定するような僕は怪獣ってわけだ。

 

ウルトラマンたちが僕を殺そうとするのも、当然だ。

 

タロウ

「兄さんたち!ここは、コスモミラクル光線でとどめをさしましょう!」

 

ゾフィー

「あぁ!兄弟たち!タロウのウルトラホーンにエネルギーを集めるんだ!」

 

タロウの提案にゾフィーが同意する。

 

ゾフィー、マン、セブン、ジャック、エースがタロウの角に光のエネルギーをためる。

 

すると、彼ら自身もエネルギーとなり、タロウはスーパーウルトラマンタロウになった。

 

タロウ

「タアアア!」

 

タロウは猛々しい雄叫びをあげ、ファイティングポーズを構える。

 

その姿は恐怖以外の何者でもなかった。

 

ヒーローが悪を倒す。

 

僕たちはその光景を嬉しそうに見ていた。

 

だが、それは恐ろしいものかもしれない。

 

僕は怪獣の立場になって、初めてそれが分かった。

 

闇野

「あっ...。あっ...。」

 

僕は恐怖で体が震えていた。

 

先程まで出来ていた、命乞いすら出来なくなっていた。

 

タロウはそんな僕の様子にも動じない。

 

最強必殺光線、コスモミラクル光線を放つ体勢に入る。

 

タロウ

「コスモミラクル光線!!」

 

虹色の凄まじい光線がタロウから放たれる。

 

さらに、タロウ本人のコスモミラクル光線に加え、5兄弟の幻影がそれぞれの必殺光線を放つ。

 

闇野

「うわあああ!!」

 

光線が僕に直撃する。

 

もうお終いだ。

 

そう思った時、僕はガバッとベッドから飛び起き、目を覚ました。

 

 

ブレインコントローラーウォーズ

chapter2 「闇野は出来損ないのニート」

 

 

闇野

「はぁ。はぁ。はぁ。はぁ。」

 

夢と分かっていても、あれは怖すぎる。

 

僕の全身は汗びっしょりだった。

 

僕は息を整えて、自分を取り戻す。

 

???

「あら〜あら〜!また怖い夢を見たのねー。よちよち!」

 

そんな僕をからかう可愛らしい声。

 

その声の正体は、茶髪で美人な女子高生。

 

彼女の名前は南ルナ。

 

ベッドに腰掛けて、僕の頭を撫でてくる。

 

闇野

「ルナ!君の作者に向かって、その態度はなんだよ!」

 

ルナ

「じゃあ、逆に言わせてもらうけど、作者さん。君にブレインコントローラーをあげたのは僕だよね!口答えするなら返してもらうよ!」

 

闇野

「それは辞めてくれ!モコにもう会えなくなるのは、嫌だ!」

 

ルナ

「あはははは!キッショ!でも、素直でよろしい!」

 

もうお分かりだろうか?

 

こんな僕みたいな人間の家に、こんな可愛い女子高生がいる理由。

 

それは、僕が書いてる小説の主人公のルナが、実態となり具現化したからだ。

 

彼女が僕にしか見えないのが、その大きな証拠だ。

 

何故、物語の登場人物が具現化したのか?

 

それに、彼女が僕にブレインコントローラーを渡した真の理由は何なのか?

 

それは、今の所は分からない。

 

そんな真実よりも、ブレインコントローラーをまた使いたい。

 

その気持ちが優っていた。

 

闇野

「ルナ!そんなことより、ブレインコントローラーはまだ使えないのか?」

 

ルナ

「もう!作者さんはどんだけ欲求不満なの!現実じゃ上手くいかないからって、焦りは禁物だよ!」

 

闇野

「僕はこんなクソみたいな世界に1秒もいたくないんだよ!僕の気持ちを分かってくれよ...。」

 

ルナ

「分かってるよ。でもね、ブレインコントローラーの再利用には、マイナスエネルギーの充電が必要なの。モコちゃんにまた会うためにも、作者さんはマイナスエネルギーを集めなきゃ。できるよね?」

 

ルナは左手から、黒いエネルギーが込められた石を発現させ、僕に見せる。

 

その石は心臓のようにドクドクと脈を打っているのが、異質さを物語っている。

 

これが、ブレインコントローラーの原動力となる、マイナスエネルギーのカケラというわけだ。

 

僕がブレインコントローラーを受け取った時に、言われたこと。

 

それは、人のマイナスエネルギーによって、理想の世界は作られる。

 

僕は、再びモコのいる理想の世界に行くため、そのマイナスエネルギーを集めなければいけないのだ。

 

闇野

「うん...。頑張るよ。ルナ。」

 

ルナ

「そうだよ。それでいいんだよ。それでいい。」

 

ルナはニンマリと笑いながらそう言う。

 

僕はルナの笑顔を気持ち悪いなと思ったが、深く考えず部屋を出た。

 

この世界を生きるのなら、予定をこなさなければならないからだ。

 

ここは某有名ハンバーガーチェーン店。

 

バーガーサーバント。

 

ここで、僕はある人達と待ち合わせをしている。

 

僕は先に注文を済ませ、先に席に着いて待つ。

 

ハンバーガーとチーズバーガーの単品を一つずつに水。

 

ニートでお金のない僕には、これが最強のパーティーだ。

 

女性

「あっ!おったわ!」

 

男性

「おーい!」

 

しばらくすると、待ち人が来たようだ。

 

リコ

「ツブヤイッターではいつも話しとったけど、こうしてうちらが会うのは初めてですねぇ!」

 

関西弁で美人の女性の方は、日村リコ。

 

19歳の大学生だ。

 

ジン

「まっじで、それっすわ。ツブヤイッターで知り合って、こうやって簡単に会う。昔じゃ、考えられないっすよ!」

 

体格が良く軽いノリの男性の方は、建山ジン。

 

17歳の高校生だ。

 

闇野

「不思議な時代になりましたよね。今日は二人ともよろしくお願いします。」

 

僕は彼らに失礼のないように、一礼してそう言った。

 

歳も立場も違う僕たちが、ツブヤイッターを通じて何故こうして会ってるのか?

 

それは、僕たちは趣味で小説を書いているからだった。

 

僕たちは三人だけのレイングループを作って、よくお互いの小説について意見交換をしてきた。

 

そして、いつか合作作品をやりたいという大きな目標を抱いていた。

 

そんな二人が、僕が住んでる、福海にわざわざ来てくれたのだ。

 

ネット上ではかなり親しい仲だが、こうして会うと感慨深いものがある。

 

さっそく、僕は福海に初めてきた二人に、主要な観光スポットを案内する。

 

闇野

「ここが、古倉城。ウルトラマンコスモスの映画のロケ地にもなったんですよ!」

 

古倉城。

 

西九州でも有名な城で、映画の撮影スポットになっている。

 

なんと言っても、特撮ファンには「劇場版ウルトラマンコスモスBLUE PLANET」のワンシーンに使われたのが有名だろう。

 

リコ

「おおっ!なかなかええですねえ!写真撮らな!写真!写真!」

 

僕の永遠のヒーロー。ウルトラマンコスモス。

 

彼が、命を懸けて守り抜いた場所。

 

リコもその場所を目の前にして、スマホで写真をパシャパシャと撮っている。

 

その様子を見て、僕の中で何かがフラッシュバックする。

 

闇野

「いくよ!ハイチーズ!」

 

まだ一月の寒い季節。

 

モコのスマホでカメラのシャッターを押す僕。

 

古倉城の前でピースして、微笑むモコ。

 

キャスケット帽にモッズコートがよく似合っている。

 

モコ

「闇さん。ありがとう!上手く撮れたかなー?」

 

モコがそう言いながら、僕の元に駆け寄る。

 

そして、スマホを受け取って、写真の映り具合を確認する。

 

闇野

「うーん。自信ないなぁ...。」

 

モコ

「私は闇さんに撮ってもらえただけで、嬉しいですよ。」

 

モコは僕の自信のなさを優しく包み込む。

 

そのおかげで、気づいたら僕も何故か笑顔になっていた。

 

 

闇野

「写真と言えば... 。確かこの辺りで、モコに写真を撮ってあげたんだっけ... 。」

 

さっき、フラッシュバックした記憶のせいだろう。

 

僕はこんなことを思わず、呟いていた。

 

ジン

「...... 。」

 

リコ

「......。」

 

何故だろう。僕がモコとの思い出を話すと、二人に意図的に無視をされた。

 

少し傷ついたが、僕はあえて気付いていないふりをした。

 

僕は時折、おかしいことを言って無視をされることがある。

 

それは、誰からもあるので、もう慣れっこだ。

 

僕一人が我慢して、傷付けばいい。

 

僕はこの世界のバグで、いらない存在なのだから。

 

しばらくして、僕たちは次なる目的地。

 

文字港に場所を移すことにした。

 

今の時代にしては珍しい戦前の雰囲気が漂う、レトロな街並みで有名なスポットだ。

 

闇野

「そして、ここが文字港。レトロでいいでしょ!

ここも、モコと一緒に行ったんですよ!」

 

リコ

「そうなんですねー。」

 

ジン

「...... 。」

 

また二人は素っ気ない態度だ。

 

二人は楽しくないのか?

 

僕は二人に、僕がつまらない人間でごめんなさいと心の中で謝ることしか出来なかった。

 

沢山歩いて、疲れた僕たち三人。

 

リコ

「なんか疲れましたねー。ちょっと休みません?」

 

闇野

「そうですね...。近くに確か公園あるんで、そこで休みますか。」

 

ジン

「........。」

 

ジンはここでもぐっと唇を噛み締め、黙っていた。

 

彼は何か言いたいことがあるのに、我慢している。

 

鈍感な僕でもそれだけは分かった。

 

そして、僕たちは近くにあった公園に向かうことに。

 

ベンチに腰をかけ、自販機で買ったコーヒーを三人で啜る。

 

まだ肌寒いこの季節に、この温かさは身に染みる。

 

ジン

「そういや俺、闇野さんに前々から言おうと思ってたことがあるんすよ。」

 

ジンが気まずそうな顔をしながら、遠くを見つめてそう言った。

 

闇野

「僕に言いたいこと?まぁ、その口ぶりからして良い話じゃなさそうですね。」

 

僕はジンの様子から、ただの雑談ではないことを悟る。

 

さっきからの、あからさまに不機嫌な態度の原因。

 

それをやっと、話すつもりのようだ。

 

リコ

「まぁまぁ、闇野さん。とりあえず彼の話を聞いてあげましょう。」

 

闇野

「分かりました。何でしょうか?」

 

僕はリコに嗜められ、覚悟を決める。

 

ジンもそれを見て、気まずそうな顔をしながらも、ゆっくり話し始めた。

 

ジン

「小説の中に、実在の人物をモデルにした登場人物を出すこと。それは、愚かなことじゃないんですかね?」

 

闇野

「えっ... ?」

 

僕は一瞬、何を言っているのかが分からなかった。

 

何故、いきなり小説の話を持ち出す?

 

僕の小説によって、いま彼が不満を抱えている理由が分からない。

 

ジンは僕の動揺を知りながらも、話を強引に続ける。

 

ジン

「闇野さんはモコちゃんのことを、小説に書いてますよね?それは、彼女に執着していたり、未練があるからじゃないですか?」

 

確かに僕は、今書いてる小説の登場人物の一人として、彼女を登場させている。

 

それが、未練や執着からかと言われたら、首を完全に横には振れない僕がいた。

 

闇野

「そっ!そんなことないですよ... 。ぼっ... 。僕は前に進むために、彼女を自分の物語に登場させたんです。」

 

僕はしどろもどろになりながら、取り繕うようなことを言う。

 

こんなバレバレの嘘はつきたくない。

 

でも、条件反射的にそうしてしまった。

 

リコ

「そうは思えないから、ジンくんはそう言ってるんじゃないんですか?今日も事あるごとに、モコちゃん。モコちゃん。って。全然うちらのこと見てへんですやん!」

 

リコにも、その嘘はバレてるのだろう。

 

僕を少し睨みつけながら問い詰める。

 

ジン

「要するに、闇野さん。あなたはそんな書き方してたら後々、自分が辛い思いをしますよ。俺はあなたのことが心配なんですよ。」

 

ジンも勢いに乗ったのか、さらに僕を責める。

 

心配をしてる。

 

果たして、その言葉が心からの言葉なのか、僕には分からなかった。

 

お前の未練や執着によって、俺たちは迷惑している。

 

そう言われた方が、どれほど楽だったろうか。

 

闇野

「..........。」

 

僕は正論を言われ、何にも言えなくなってしまった。

 

あぁ。今朝、ウルトラマンにタコ殴りにされる夢を見たっけ。

 

まさに今の僕は怪獣で、正義の味方のリコとジンにやられてるんだ。

 

自分という人間は、つくづく惨めな生き物だ。

 

ジン

「おいっ!アンタ大人だろ!ずっと黙ってんじゃねーよ!」

 

ずっと黙っている僕に嫌気が差したのだろう。

 

ジンは僕の胸ぐらを掴み、オオカミのように吠える。

 

大人。僕はもう大人なのか...。

 

いい年して、高校生に言い負かされる、大人の自分って何て惨めなんだろうか。

 

耐えきれなくなった僕は、リコの方に助けを求めるように目をやる。

 

リコ

「すいません。私もジンくんと同じこと思ってました。だから、あなたの味方にはなれません。」

 

リコは真顔で僕にこう言い放つ。

 

彼女自身も、そうとう僕に不満を募らせていたのだろう。

 

見放されて当然だ。

 

その言葉で、僕の中の我慢していた何か。

 

それが、ガラガラと崩れる音がした。

 

闇野

「うわああああ!!僕はどうせ根っからのヴィランなんだよ!ヒーローにはなれない側の人間なんだ!」

 

僕はパニックになって、頭が真っ白になる。

 

自分で自分の頭を殴りだした。

 

周りの人達は白い目で見るだけで、誰も僕を助けてくれない。

 

リコもジンも複雑な様子で僕をただ見るだけだ。

 

闇野

「うわああああ!助けてえ!助けてえ!ウルトラマアアン!!」

 

もう訳が分からない。

 

僕は公園を飛び出し、走り出した。

 

行くあてなんかない。

 

逃げたい。逃げたい。何もかもから逃げ出したい。

 

その一心だった。

 

僕の足は気づいたら、人通りの多い商店街に向かっていた。

 

僕は無我夢中で何も見えてなかったのだろう。

 

僕は走るのを辞めて、フラフラと歩く。

 

商店街を行き交う人々の群れが、僕を嘲笑っているようだった。

 

その時だった。

 

ードシン!!

 

通行人の若い男にぶつかってしまった。

 

闇野

「うっ!!」

 

僕は後方に倒れ、尻餅をついてしまう。

 

ジリジリと痛みが、尻に響く。

 

通行人

「痛ってえなあ!ちゃんと前見ろや!」

 

ぶつかった男は先程のジンに負けないくらいの圧で、僕を叱りつける。

 

闇野

「すっ!すいません!すいません!」

 

僕は男に向かって、すかさず謝る。

 

すると男は、じろじろと僕の顔を、まるで珍しいものを見るかのように覗きこんできた。

 

そして、何か男は思い出したのか、こう言った。

 

江島

「あれ?お前ガイジの闇野じゃん!」

 

ぶつかった男はなんと僕の高校時代の同級生、江島大将(えじまひろまさ)だった。

 

僕はこいつに散々いじめられてきた。

 

中でも一番許せないのは、僕に毎日のように「死んでくれ」と言ってきたことだ。

 

こんな時に、最悪の再会というイベント発生。

 

神とは相当性格の悪いクソ野郎らしい。

 

江島の彼女

「ガイジの闇野?この人、ヒロくんの知り合い?」

 

江島の隣にいた彼女らしい人物(黒髪ロングヘアの可愛らしい顔立ちである)が、不思議そうな顔をして彼に尋ねる。

 

あんな酷いいじめをしていた人間に、彼女が出来ている。

 

方や僕は恋人いない歴=年齢。

 

僕はそれを見るだけで、

 

「こいつを今すぐぶっ殺してやりたい。」

 

そう思った。

 

この世界は、どうして殺人が肯定されないのだろうか?

 

こいつを今すぐ殺さなければ、奴はこれからも弱い人間に対して、悪意をばら撒き続ける悪魔として蹂躙するだろう。

 

この世界はこんなやつでも生きていることを、肯定するのか?

 

「生きる価値のないクズ」という言葉が、これほど似合う人物を僕は知らない。

 

そんな僕の気持ちも知らずに、江島は

 

江島

「そうそう!こいつ高校の時タメだったの!めっちゃキモいやつで、俺たちでいじめてやってたってわけ!」

 

とさも武勇伝かのように、得意げに彼女にそう言った。

 

江島の彼女

「えっー!まじウケる!ガイジ臭いと思ったら、アンタのせいだったのね!」

 

彼女も彼女でここぞとばかりに、僕をバカにしてくる。

 

どうやら、クズの彼女はクズのようだ。

 

可愛らしい見た目が台無しになるくらいに、性格があまりにもブサイクすぎて目も当てられない。

 

江島

「そういえば、お前今何やってんの?」

 

この質問は、僕が一番聞かれたくないこと。

 

これをこいつは、分かっていて聞いてきたのだろう。

 

性格の悪さは大人になっても、変わっていないようだ。

 

闇野

「ニートだけど... 。悪いかよ... 。」

 

僕は投げやりにそう言った。

 

さぁ、バカにしたけりゃするがいい。

 

その言葉を聞いた瞬間、江島はクリスマスプレゼントをもらった子供みたいににちゃあと笑みを浮かべたかと思いきや、こんな失礼極まりない言葉を返してきたではないか!

 

江島

「あひゃひゃひゃ!!まじかよ!いい年してニートとか、まじでお前にお似合いじゃん!」

 

怒りで顔をこわばらせてる僕を前に、江島は笑い堪えることができないようで、自らの膝をバンバンと叩いてヒィヒィ言っていた。

 

江島の彼女

「あんたそれはさすがに人として終わってるよ。バイトでもいいから働きな。」

 

江島の彼女もまるでゴキブリを見るような、冷ややか視線でそう言い放つ。

 

その二人の言葉は僕にとっては、言葉にならないくらいの敗北感、そのものだった。

 

働いてないと、人間としてそんなに恥ずかしいのか?

 

無職の人間にも色々な事情がある。

 

彼らにはそれが分からないのだ。

 

闇野

「じゃあ、そういうお前は立派な仕事についてるのかよ!」

 

僕は二人が赦せなくなり、声を震わせながら、思わず言い返す。

 

江島の彼女

「看護師ですが。何か?」

 

江島

「俺は高校の教師!所謂公務員ってやつ!ざまああ!」

 

江島の彼女と江島は自信満々にそう言った。

 

何で僕が無職で、こんなクズが立派な仕事でキラキラ輝いてるんだ。

 

僕は前世でどんな悪いことしたって言うんだよ。

 

あぁ。あれか?

 

神はゴミを作り出して、そのゴミが苦しんでいるのを見て楽しんでるのか?

 

闇野

「...... 。」

 

僕は高校時代に江島にいじめられていた時のように、黙りこむしかなかった。

 

僕はあの頃から、何にも変わっていなかったのだ。

 

江島は僕の悔しそうな表情を見れたのが、さらに嬉しかったのか、

 

江島

「はい!お前の負けええ!久しぶりに笑わしてもらったわ!一生不幸な人生送ってろ!じゃあな!」

 

とびしっと僕に敗北宣言を突きつけてくる。

 

江島の彼女

「バイバーイ!雑魚は雑魚なりに頑張ってねえ!」

 

江島の彼女もまるで死体蹴りをするかのように、僕に一生消えない釘を刺す。

 

去り際に可愛く手を振る仕草も、僕を見下しているようで、何とも憎たらしいこと、この上なかった。

 

二人は僕を取り残し、商店街の雑踏の中に消えて行った。

 

僕は悔しさで、握り込んでいた拳をさらに強くするのであった。

 

雑踏に取り残された僕は無意識に、江島の彼女に言われた「雑魚」という言葉の意味について考えていた。

 

雑魚か...。

 

ドラクエで言えばスライム。

 

ポケモンで言えばキャタピー。

 

カービィで言えばワドルディ。

 

最初にやられるようなやつだ。

 

そう思うと、どうもやりきれなくなる。

 

スライムだって、キャタピーだって、ワドルディだって、必死に生きてんだよ...。

 

それを誰かが侮辱する権利だなんて、お前らに絶対ないだろうが。

 

闇野

「ちくしょう...。ちくしょう...。うっ....。うわああ。」

 

僕は人目も気にせず、漫画みたいな量の涙を流した。

 

だがやはり、人間という冷たい生き物は、こんな僕にも只々、冷ややかな視線を向けるだけだった。

 

そんな僕の前にルナが現れる。

 

彼女は神出鬼没、いつでも現れるから厄介だ。

 

今みたいな、最悪な気分の時とかなおさらだ。

 

制服のスカートをひらっと翻し、可憐な少女のようなあどけない笑みを浮かべて、カッコ悪い僕をまじまじと見つめる。

 

ルナ

「やーい!闇野ちゃんたらー。また泣いてるんでちゅかー。よちよち!よちよち!」

 

ルナは赤ちゃん言葉を使って僕をおちょくる。

 

僕のボサボサの頭をがしがしとわざとらしく、撫でてるのが余計に腹立たせる。

 

やっぱりだ。

 

僕を慰めに来たのではなく、彼女は僕を笑いにきたのだ。

 

僕は物語の中で、彼女を思いやりのある優しい女の子として作りあげた。

 

だが、目の前の彼女はご覧の様だ。

 

創作者の力のなさの現れだろう。

 

ルナ

「憧れのウルトラマンにも裏切られる。友達作りには失敗。高校時代の同級生にまたいじめられる。ねえー。今どんな気持ち?どんな気持ち?」

 

惨めだよ。見て分からないのか?

 

僕は無視して早歩きで歩く。

 

しかし、ルナはスキップをしながら、隣にぴったりくっついてくる。

 

そして畳み掛けるかのように、僕に嫌なことを言う。

 

ルナ

「何で君は、読み手も書き手も、辛い思いをするような小説なんか書いてるの?そんな小説書いても、誰からも愛されないよ!」

 

理由なんかもう分からない。心の底から、褒めてくれる人はもういない。

 

駄作ばかりを積み重ねて、僕は一体何がしたいんだろうか?

 

ルナ

「君は現実を生きていたら、死ぬまで不幸なままだ。それなら、ブレインコントローラーで、好きなだけ思い通りの人生を送ろうよ!」

 

発達障害のない人生を送りたかった。

 

いじめられない人生を送りたかった。

 

自殺を考えない人生を送りたかった。

 

幸せになりたかった。幸せになりたかった。幸せになりたかった。幸せになりたかった。幸せになりたかった。

 

僕は頭の中がぐちゃぐちゃになる。

 

闇野

「うるさい!うるさい!うるさい!何でみんな僕をバカにするんだ!」

 

僕は脳みそから流れる呪いを解きたかった。

 

怒鳴り声をあげて、耳をふさぐ。

 

通行人男児

「何あの人?頭おっかしー!」

 

通行人男性

「警察呼んだ方がいいんじゃない?」

 

通行人女性

「いやいや、見てみないふりが一番だって!」

 

周りの通行人たちが、さらに変質者を見る目で、僕を見る。

 

でも、そんなことはどうでも良かった。

 

ルナ

「自分の思い通りにならないことがあったら、声をあらげる。怪獣と一緒じゃん。」

 

ルナは先程の嬉しそうな表情を一気に変え、冷たい目でそう言った。

 

闇野

「そうだよ。僕はどうせ怪獣だよ。ヒーローにはなれない。だから、モコの隣にいる資格も、最初からなかった。」

 

僕は膝をがっくり崩して、うなだれて涙を流すしかなかった。

 

恥ずかしい。生きていて恥ずかしい。

 

なんて、自分はこれほど最低で自分勝手で、惨めな心の弱い人間だ。

 

こんな駄目な僕をもしモコが見ていたら、なんて言うだろうか?

 

軽蔑するだろうか?それとも、嘲笑するだろうか?はたまた、失望させてしまうだろうか?

 

こんなカッコ悪い奴が友達だなんて、恥ずかしいったら、ありゃしない。

 

ただ、ただ申し訳ない気持ちで一杯だった。

 

そんな懺悔の気持ちの中、僕の中で一つの答えが出た。

 

闇野

「そうだ...。死にゃあいいんだ...。こんな僕みたいクズ...。これ以上こんな罰ゲームごめんだっつーの。」

 

いつも決まって、最後はこの思考になる。

 

飛び降りにしようか。薬物多量摂取にしよう。首吊りにしようか。

 

僕は自殺のことで、頭がいっぱいだった。

 

その時、そんな僕の肩を誰かが叩いた。

 

もう辞めてくれ。ルナ。

 

ぼくのHPはとっくにゼロなんだよ。

 

振り向くと、そこにはルナではない。

 

リコとジンがいた。

 

リコ

「はぁ。はぁ。探しましたよ!闇野さん!」

 

ジン

「まじ!心配したんすよ!見つかって良かったあ!」

 

二人ともここまで走っていたのか、膝に手を突きはぁはぁと息を切らしていた。

 

リコの入念にしていたであろうメイクは、汗で落ちており、ジンに至ってはスニーカーの靴紐が解けているのを気にせずに来てくれたようだ。

 

それに気づいたら、ルナは跡形もなく消えていた。

 

闇野

「どうして?二人がここに?」

 

僕は二人に不思議そうに尋ねる。

 

訳を聞くと、僕がいきなり走り去ったものだから、心配してGPSを頼りに探してくれていたようだ。

 

リコ

「ジンくん。闇野さんに言うことは、もう一つしかないよね!」

 

リコはジンの背中をバシッと叩いて、そう言った。

 

ジン

「さっきは言い過ぎてすいませんでした。俺もまだまだ未熟なところがいっぱいみたいです。」

 

ジンは申し訳なさそうに頭を下げる。

 

闇野

「いや。悪いのは全部僕だから。わざわざ遠くから来てくれたのに、全然君たちと向き合ってなかった。」

 

僕も悪かったと謝る。

 

僕はモコとの思い出に囚われていた。

 

そのせいで、僕は二人に真摯に向き合っていなかったのだから。

 

こうして、僕たちの絆はなんとか途切れはしなかった。

 

僕たちは友達じゃない。

 

でも、仲間だと思ってる。

 

これからも、共に小説を書くものとして、共に肩を並べて戦っていきたい。

 

[newpage]

 

別れ際の駅の改札前。

 

リコにこんなことを僕は言われた。

 

リコ

「あ!最後にこれだけ言わせてください!」

 

リコは周りに聞こえるくらいの、大きな声で僕にそう言った。

 

闇野

「あぁ。はい。何でしょうか!?」

 

僕はそれにビクッとしながらも、彼女に尋ねる。

 

するとリコは、一言、一言に気持ちを込めているかのように、真面目な顔で僕にこう伝えた。

 

リコ

「私達はヒーローにはなれません...。でも、目指すことはできます。」

 

あぁ、どうやら彼女は、僕はヒーローにはなれないと言った言葉を気にかけてくれたのだろう。

 

その言葉に僕は思わず、泣きそうになるくらいの温かい気持ちになった。

 

リコはその言葉と同時に、僕に何かを渡してくれた。

 

僕はそれを恐る恐る受け取る。

 

闇野

「これは僕のコスモプラック...。」

 

それは羽の折れたコスモプラック。

 

間違いなく、僕のものだった。

 

公園から飛び出した時に、落としていたのだろう。

 

それを気づかなかったくらいに、僕は落ち込んでいたようだ。

 

リコ

「またね!闇野さん!」

 

リコが優しく微笑む。

 

ジン

「今度はケンカはごめんっすよ!」

 

横では、ジンが相変わらずの生意気な態度で、僕をからかう。

 

リコ

「こらっ!ジンくん!」

 

リコがジンの脇腹を小突く。

 

闇野

「はい!また会いましょう!」

 

僕たちは去り際に大きく手を振り、別れを告げる。

 

今日はあんなに泣いていた僕の顔は、今となっては、晴れやかなものに変わっていた。

 

こうして、リコとジンはそれぞれの家路と帰っていき、僕らのオフ会は幕を閉じたのであった。

 

闇野

「コスモス。もう一度、あなたのようなヒーローを目指してみるよ。」

 

僕は、二人の遠くなる背中、羽の折れたコスモプラック。

 

その二つを交互に見つめながら、そう言った。

 

そして、僕は胸ポケットからブレインコントローラーを取り出す。

 

ブレインコントローラー

「フルチャージ。」

 

ブレインコントローラーは歪な機械音で、マイナスエネルギーのフルチャージを知らせる。

 

こんな、腐りきった現実。手遅れな自分自身。

 

何よりも、モコがいないこの世界。

 

こんな世界では、僕のなすべきことはなし得れない。

 

僕はこのブレインコントローラーで、正しい世界を創造するのだ。

 

僕はブレインコントローラーを装着する。

 

VRゴーグルのような眼鏡越しに、このような選択画面が表れる。

 

セーブしたところから始めますか?

 

YES or NO

 

僕は迷わずYESを選択した。

 

目の前に映る駅の景色が、ぐにゃりと回転していく。

 

例えると、初代ウルトラマンのOPが始まる前の、あの奇妙なぐるぐるに似ている。

 

僕の意識は次第に溶けるように、真っ暗になった。

 

to be continued....

 

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