ネズミとタヌキ 作:タマチュウ
cv.ビスケットのエラン君…
(暗い……)
(身体の感覚が無い……)
(やっぱり、死んだのかな……)
(あっちに何か……光……?)
(―――あ)
(ユージン?クーデリアの護衛になったんだ……)
(タカキ……ダンテ……元気そうだ……)
(ヤマギ……シノのことだよな……)
(メリビットさん達か……結局…オレ…おやっさんより長生きできなかったな……)
(クッキー……クラッカー……それにアトラ……)
(……何かちっこいオレがいる……?)
(そっか……鉄華団がなくなってもみんな居場所があるんだ……)
(もうオレが戦う必要もない世界……クーデリアすごいな……)
(……あぁ……何か眠いな……)
――団員を守るのがオレの仕事だ……
(……)
――それにミカ……やっとわかったんだ
(……!)
――オレ達にたどり着く場所なんて要らねぇ…
(……オルガが……どこかで戦ってる?)
――ただ進み続けるだけでいい……
(そっか……オルガが進むなら……)
――止まらねぇ限り……道は……続く……
(オレだけ止まってる訳には……いかない……)
――だからよ……止まるんじゃねぇぞ……
(背中のアレの感覚が戻ってきた……)
オルガが生きるならオレも生きなきゃ
往くぞ
バルバトス
カチッ
プシュゥ
「……オルガ?」
「……どこ……ここ?」
「警報?」
ーーーーーーーーーー
「……バルバトスが前の状態に戻ってる」
「武器もメイスだけ」
「コックピットもシステムも」
「……ってことは……やっぱり」
「……君!意識が戻ったのか!」
「誰?」
「三日月君だね?君のことはオルガ君から聞いているよ」
「オルガの知り合い?」
「あぁ、彼には助けられてばかりだ……」
「……起きたばかりで悪いが、あまり時間がない……」
「僕達は今襲撃されてる……オルガ君を助けに行かなきゃならない……銃の扱い方は分かるか?……君にも力を借りたい」
「………」
「……頼む……皆で脱出するためにも……」
「とりあえず誰を殺せばいい?」
「……!」
「……アンタが誰なのか、どういう状況なのかも分かってない」
「けど……皆の中にオルガも入ってるんだろ?」
「なら、できることをやるだけだ」
「……ありがとう」
ーーーーーーーーーー
(部隊の練度は高いけど、大したことないな)
(なんか実戦経験が少ないのかな)
(さっきのマネージャーって言われてた人はMSで出撃していったけど)
(オルガに借りがあるって言ってた)
(オルガはここでもオルガなんだ……昔の俺の時みたいに……)
「……!」
(向こうの通路に5人、あれは……オルガ?)
背後からためらわず引き金を引く
2人仕留めたところで借りたサブマシンガンの弾が尽きる
サブマシンガンを相手に向けて投擲、当たらなくとも一瞬隙ができる
床に転がる死体からハンドガンを抜き取り、近くの1人の足元を蹴りはらう
動揺した一人をダブルタップで黙らせ、足払いで倒れた方にも撃ち込む
悲鳴を上げる最後の1人に対して、弾丸で返答する
10秒にも満たない
先程まで考え事でモヤモヤしていた頭が晴れていく
(あのときみたいだな)
「……!」
「久しぶり、オルガ」
ーーーーーーーーーー
「へえ、じゃあここの人達は取引相手なんだ」
「あぁ」
「俺を受け入れてくれた人達を見殺しにはできねぇ」
「やってくれるか……ミカ」
「当たり前じゃん」
「オルガが望むなら、オレは全力で応えるよ」
「…頼むぜ、ミカ」
ーーーーーーーーーー
「待って、オルガ」
「誰か隠れてる……3人くらい?」
「まさか……オレです!オルガ・イツカです!」
「あぁ…オルガかい……」
「カルドさん!!」
「オルガ君か?……博士が腹部を撃たれた」
「運ぶのを手伝ってくれ!」
「弾は残ってないが……出血が酷くてね……」
「私のことはいい……それより脱出の準備を……はやく……」
「カルドさん……」
「…………!」
大きな衝撃がフロントを襲う
バランスを崩しかねないほどの揺れ
外部からの砲撃と思われる音が断続的に聞える
「オルガ」
「施設の敵は20人以上は倒した」
「それと、起きたときレーダーにMSの反応があった」
「……随分と大盤振る舞いなこった」
「よし、オレが獅電でナディムさんの援護に行ってくる」
「ミカはカルドさんを運んでくれ、その後は脱出艇の護衛を頼む」
「……前に出ないでね、MSの操縦下手なんだし」
「おま…………分かってる、死に急ぎはしないさ」
「拳銃はその後で返す、今度こそだ」
「……!……だね」
ーーーーーーーーーー
「オレが運ぶから、道案内と警戒するのよろしく」
「……頼んだ」
「分かった……脱出艇はこっちだ」
「博士はこっちにおろしてくれ、すぐ医療スタッフがくる」
「分かった」
「えっと、オルガ君の仲間ってことでいいんだよな……?」
「うん、アンタもオルガの取引相手ってこと?」
「いや、多分取引があったのはオルガ君と博士の間だけだ」
「俺らは博士の部下……いやオルガ君に恩があるおっさんって感じだ」
「おばさんもいるけどね!」
「そっか」
「こっちの脱出艇はスラスターがやられてるみたい」
「こっちの脱出艇は何とか無事だ」
「よし、3番艇の準備を急ぐぞ!」
「あ……そうだ」
「どうした?」
「バルバトス……俺のMSの推進剤って補給できる?」
「……それが、君らのMSの推進剤はこっちの推進剤とは違うみたいでな……」
「すまんな、同じ配合の推進剤は……間に合わないな」
「……じゃあ」
「アレ、もらえる?」
ーーーーーーーーーー
「オルガ君!」
「エルノラさん!それにエリーも!ケガはないですか!?」
「私達は大丈夫……オルガ君は?」
「オレは大丈夫ですが……カルドさんが重症です……」
「!……先生……」
「もうすぐ脱出艇が出るはずです、オレはナディムさんの援護に行ってきます」
「……!…私も援護に」
「いえ、エルノラさんはそのMSでミカと一緒に脱出艇の援護をお願いします」
「でも……!」
「アンタは、アンタの家族を守ってやってくれ……!」
「!」
「……すんません、出過ぎた真似しました……でも……お願いします」
「……」
「大丈夫です、オレこう見えても結構頼りになるんで……それに……団長なんでね」
ーーーーーーーーーー
「久しぶりに使うな……阿頼耶識」
(そういえば、オレの獅電は阿頼耶識非搭載のはずなんだが……まぁいいか)
【Alaya-vijnana System】
【Close Hatch】
「オルガ・イツカ、獅電、でるぞ!」
ーーーーーーーーーー
「くそっナイラの仇!」
「数が多いか!」
「ナディムさん!」
「そのMSは……オルガ君か!」
「オレは正面のヤツを相手します、2人は脱出艇の退路を確保してください!」
「無茶だ!いくらなんでも一人じゃ……オルガ君!?」
「うおおおおおお!」
ライフルで牽制しつつまず1機に近づく
「……あ?」
驚くほど簡単に、相手の
「ナノラミネートアーマーじゃないにしても……脆いな……」
「以外と当たらねえもんだな……阿頼耶識さまさまだ」
ライフルをリアスカートにマウントし、パルチザンをアンマウント、右手で振るう
「目が慣れたぜ!」
左腕のガントレットシールドでコックピットに体当たり*1を叩き込む
「恨むなら、オレらを襲撃した、お前ら自身を恨むんだな!」
先ほどから喧しく脈動する心臓を無視して叫ぶ
ーーーーーーーーーー
「そういえば、オルガ大丈夫かな」
「シミュレータばっかで、対MS戦なんてしたことないだろうし」
「……大丈夫なのかそれ……」
「こっちは大丈夫だ、君はMSを出してきてくれ」
「分かった」
「んじゃ、後でアレ、取りに来るね」
「まぁ、古いしもう使わないからいいが……」
「すまんな、色々と力になれなくて」
「いいよ別に」
「そっちも気を付けて」
ーーーーーーーーーー
「これで3機目……!」
「数が多い……それに……」
いくらビームをはじくとはいえ、ナノラミネートアーマーも無敵ではない
ビームの熱量により、機体各部の温度が上昇
ガントレットシールドとその周辺のナノラミネートアーマーも剝げてきている
そして、オルガ自身今回が初めて対MS戦
実戦且つぶっつけ本番、戦いには慣れているとはいえ、慣れないコックピット内、敵機が目まぐるしく動く宇宙での3次元戦闘
疲弊するには十分な理由が揃っていた
そう、一瞬の隙が命取りになる
「……!……しまった!1機抜けた!」
オルガたちが何とか保っていた前線を1機の特殊なカラーリングの機体が突破する
「ナディムさん!一機そっちに向かいました!」
「……ナイラの仇!」
ウェンディの放ったガンビットが真っ直ぐに
その瞬間、
「気を付けろ!ウェンディ!ただの特化型じゃない!」
フットユニットで腕を捕まれ、もがく
とたんにルブリス量産試作モデルが動きを止め、コックピットもブラックアウトする
「!……動かない!なんで!?」
「GUNDフォーマットの制圧完了……これでガンダムも……」
「終わりだな」
「ナイラ……」
「ウェンディィィイイイイ!!!」
ルブリス量産試作モデルが沈黙する
もう1機のルブリス量産試作モデルへと
「ナディムさん!!グッ…!」
オルガが援護に向かおうとするが、残りの
「クソォォォオオオ!」
思ってたより分量が増えたので分けました
オルガ達のサポート役が欲しいのですがどうしましょう?
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面倒な仕事押し付けやがって!(鉄血から)
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俺たち筋肉隊が引き受ける!(オリジナル)