ネズミとタヌキ   作:タマチュウ

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お待たせしました


~本編~
ゆりかごの星/フリージアの種


水星軌道基地 ペビ・コロンボ23

 

 

 

 

 

「エアリアル、入れてくれる?」

 

 

 

(いいよ、ちょっと待ってね)

 

 

 

 

誘導灯を付けて、コックピットを開く

 

 

 

 

「さむーい」

 

 

 

 

(ヒーター入れるね)

 

 

 

 

「よいしょ……っと」

 

 

 

 

カチッ

 

 

 

ガチャン

 

 

 

 

 

 

【GUND Format supported Alaya-vijnana】

 

 

 

 

 

【Connection completed】

 

 

 

 

 

 

「エアリアル、ゲーム出して」

 

 

 

 

 

 

(撃つやつ?)

 

 

 

 

「うん! 今日こそ、お母さんに勝つんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(スコアがどんどん上がっていく、また一段と腕が上がったね)

 

 

 

 

 

「見て見て!すごい?」

 

 

 

 

 

(さすがスレッタ、僕のパイロットさんだ)

 

 

 

 

 

 

「えへへ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(どうしたの?)

 

 

 

 

「エルゴさんがあっち行ってろって」

 

 

 

 

(ここ最近は開発が進んで忙しいからね)

 

 

 

 

(皆、施設増設やMS開発で仕事続きだからイライラしてるのかも)

 

 

 

 

(お母さんには相談しないの?)

 

 

 

 

「心配させちゃう……それにわざといじわるしてくるわけじゃないから……」

 

 

 

 

(そっか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、エアリアル」

 

 

 

 

(なに?)

 

 

 

 

「地球ってどんなところ?」

 

 

 

 

 

(この前の資材搬入で、お母さんがコッソリ追加してくれた地球のアニメ、見る?)

 

 

 

 

 

「……!」

 

 

 

 

 

(わかった)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「逃げたら一つ、進めば二つ」

 

 

 

 

 

「大丈夫……だよね?」

 

 

 

 

 

(大丈夫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エアリアル、緊急発進準備、水星地表、チャオモンフ採掘基地付近で事故発生!」

 

 

 

 

「遅れてごめんなさい!」

 

 

 

 

 

「急いでくれ!」

 

 

 

 

 

(僕らの出番だね)

 

 

 

 

「うん!いこう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(スレッタ、15歳のお誕生日おめでとう)

 

 

 

 

 

「……ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、エアリアル?」

 

 

 

 

(どうしたの?)

 

 

 

 

 

 

「学校ってどんなところ?」

 

 

 

 

 

 

(さあ、僕も行ったことないから)

 

 

 

 

 

 

「このコミックみたいなのかな」

 

 

 

 

(それはちょっと古いかも)

 

 

 

 

(学校、行ってみたい?)

 

 

 

 

「うん!」

 

 

 

 

(そっか)

 

 

 

(……少し難しいかも)

 

 

 

 

「どうして?」

 

 

 

 

(地球圏には、怖いものがいっぱいなんだ)

 

 

 

 

「学校も?」

 

 

 

 

 

(それはわからない)

 

 

 

 

(優しい人もいるだろうけど、怖い人もいる)

 

 

 

 

(けど、大丈夫、僕がずっと君を守るから)

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、優しい人にいっぱい会えるといいね」

 

 

 

 

「私とエアリアルの友達になってくれる人!」

 

 

 

 

(……!)

 

 

 

 

 

(……うん、そうだね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、エアリアル、私が学校に行けることになったらさ」

 

 

 

 

「一緒に行こうね」

 

 

 

 

(うん、約束だ)

 

 

 

 

「約束ね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エアリアル、喜んでちょうだい、扉が開いたの」

 

 

 

扉?なんのこと、お母さん

 

 

 

 

 

 

「エアリアル、あなたたちは学校に行きなさい」

 

 

 

 

あなた、たち?

 

 

 

 

 

「あなたがスレッタの剣になるのよ」

 

 

 

 

そんな、待って!

 

 

 

 

「見ててね、先生、ナディム、私たちの娘が、仇を取ってくれる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聞いて、エアリアル!私、学校に行けるの!」

 

 

 

(うん)

 

 

 

 

「お母さんがね、入学手続きしてくれたの」

 

 

 

「水星をよくするために勉強してきなさいって、私がんばる!」

 

 

 

「みんなの力になれるようになって、もっといっぱい人を呼んでくるの!」

 

 

 

(……うん)

 

 

 

「どうしたの?」

 

 

 

 

(少し、ね……)

 

 

 

「……実は私も不安でね、人間の友達なんていたことないし、勉強だって全然ダメかも」

 

 

 

 

「……怖いな、私、水星しか知らない、お母さんも一緒には来られないっていうし」

 

 

 

 

 

(そうだよ、スレッタ)

 

 

 

 

(たった一人で、今から学校に行くなんてムチャだよ)

 

 

 

 

(勉強なら水星でもできる、君がいなくなったら、水星のみんなだって困るだろ)

 

 

 

 

「……そうだよね、断った方がいいかな?」

 

 

 

 

「行ったら失敗できない、入学金だってタダじゃないし、お母さんの顔を潰すことになる、どうしよう」

 

 

 

 

 

 

(いいんだよ、スレッタ)

 

 

 

 

(断ってしまって、逃げてしまって)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……逃げたら一つ」

 

 

 

 

(!)

 

 

 

 

「進めば二つ、だよね?エアリアル」

 

 

 

(……スレッタ)

 

 

 

 

(君は大きくなったんだね)

 

 

 

 

(ずっと見守ってきたつもりだったけど、僕はスレッタに教えられたよ)

 

 

 

「そうかな?えへへ」

 

 

 

「ねえ、エアリアル」

 

 

 

 

「進めばきっと二つどころかいっぱい手に入るよ」

 

 

 

 

 

「勉強ももちろんするし、友達とか、先輩とか、デートなんかしてさ」

 

 

 

(いいね、スレッタ)

 

 

 

 

「でしょ!行こう、エアリアル」

 

 

 

 

「一緒なら、きっと大丈夫」

 

 

 

 

(もちろん、だって僕らは、家族だから)

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

「ようやくだ……」

 

 

 

 

 

「この世界に来て20年……」

 

 

 

 

 

「やっと表舞台に出れる……」

 

 

 

 

 

「スタートラインに着くまでに結構掛かったね」

 

 

 

 

「あぁ、でもお前らのおかげでここまで来れた……サンキュウな」

 

 

 

 

「いいよ、お礼なんて…それよりこれからの方がずっと忙しくなるんだから」

 

 

 

 

「オルガ、皆エントランスに集まったよ」

 

 

 

 

「おう、ありがとうなミカ……行くか」

 

 

 

 

「………」

 

 

 

 

「三日月?」

 

 

 

 

「……そういえばオレ達3人が揃ったのも久しぶりだね」

 

 

 

 

「……そうだな、もう二度と揃うことはないと思ってた……」

 

 

 

 

「もう、湿っぽいのはいいって!また一緒に歩んで行けるんだから」

 

 

 

 

「……だね」

 

 

 

 

「……あぁ」

 

 

 

―――――――――

 

 

 

「お前らぁ!今日までよく働いてくれた!おかげで今日を持って、俺達はまた会社として、表舞台に立つことが叶う!」

 

 

 

 

 

「そうだそうだ!」「よ!男前!」「ついでにボーナスもくれ!」

 

 

 

 

「ここからだ!ここからまた俺たちは少しずつデカく、そして強くなっていく!もちろん相手取る奴らも脅威だ!あの頃みたく一筋縄じゃいかねぇ!また世界中が敵になるかもしれねぇ!」

 

 

 

 

「そうだ!このまま黙ってらんねぇ!」「不条理をぶっ潰せ!」「絶対に許すな!」

 

 

 

 

 

「でも、あの時死んじまった俺達が!あの世じゃなく今この世界に生きてる!まだやるべきことがある!これは二度とねぇチャンスだ!生きてるからこそ死んじまったことを糧に前に進む!」

 

 

 

 

 

「俺が間違えばお前らが殴って目を覚まさせてくれ!お前らが間違えば俺が殴って目を覚まさせる!俺達みたいな奴らを増やさないために!まだあの世界で生きてる奴らのために!俺はこの2度目の命を未来に投資する!」

 

 

 

 

「俺もだ!」「タカキやフーカのために……!」「兄貴のために!」「アイツらのために!」「クッキー、クラッカーのために…!」

 

 

 

 

「そうだ!」

 

 

 

 

「俺達は!」

 

 

 

 

 

「鉄華団だ!」

 

 

 




4月が待ち遠しい

ACVIまだかな
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