ウマ娘の親愛度が最初からマックスな話 作:トプロ実装はよ
俺は、所謂転生者というものだ。
前世…いや、前の世界では俺はオタクと呼ばれる人種だった。いちばん一般的タイプのソシャゲなんかをやったり、アニメ、マンガを見たり。
中でも俺は、ウマ娘というコンテンツに心を奪われた。
ウマ娘、と呼ばれる現実の競走馬をモチーフにした擬人化キャラコンテンツで、わかりやすいデザイン、キャラクターの魅力、史実に合ったキャラ特有のストーリーなどにより、競馬ファンだけでなく、一般人にも浸透した作品である。
中でも、ゲームに高い人気がある。これにより、競馬を知らないオタクたちにも人気が出た。かくいう俺もその一人である。キャラの好感度を全員最大まで上げたり、全キャラUGを達成したり、全部のストーリー、イベントを見たりと、かなりガチでやり込んでいたのだ。
そして、そんなウマ娘漬けの日常を送っていたある日、疲れからか、電車に乗っていた俺は、あろうことか電車で眠りについてしまう。そして目が覚めると…子供になっていたというわけだ。
しかも、俺の知っている世界とは絵のタッチ?がまるで違うのだ。
まるでアニメ調の3Dゲーム作品を超進化させたような景色だったのだ。もちろん自分も例外なくアニメキャラっぽいし、リアルな夢だなぁ、と思っていた。
これが現実だと信じられなかったが、痛覚はあるし、匂いや味もわかる。それによりここが現実だと認めざるを得なくなったのだ。
それを理解してからは、この世界に対する理解を深めることを始めた。幸い、言語は日本語だったので、親が話している言葉を理解することが出来た。ただ、気になったのは、親がウマ娘という言葉を頻繁に使っていたことだ。
最初は、親がオタクで、ゲームをやっているからだと思っていたが、近くの競バ場、とかの言葉を使っているのに気づいたり、そこでウマ娘がレースしている、ということを話していた事で、一連の出来事に納得が行き、俺はとある夢を志すきっかけとなった。
「あっ、ウマ娘の世界だここ…」
これが俺が転生して初めて発した言葉だった。
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そんなことがあってから20年近くの月日が経ち、今の俺は…。
「今日からこちらで働かせていただく成川 零斗と申します」
「改めて、よろしくお願いします。」
「歓迎ッ!中央トレセンは常に人材難!君のような優秀なトレーナーが来てくれて非常に嬉しい!」
中央トレセンのトレーナーになっていた。この世界がウマ娘の世界だと気づいてから、必死に勉強して、かなりの苦労の末にトレーナーになったと言うわけだ。
ゲームに出てきたウマ娘を見たいのはもちろん、トレーナーという職業に憧れを感じたのも事実だ。前の世界じゃあただの会社員で夢もなかったからな。こういう夢のある仕事ができることはすごい嬉しい。
「今日はまだ初日ですので、学園の中を見て回って来てはいかがですか?」
「はい。そうさせていただきます。」
よし!早く見に行こう!もしかしたらゲームで出てきたウマ娘もいるかもしれないしな。
「あっ、でも気をつけてくださいね。走っている娘もいますから。」
「ご心配ありがとうございます!では行ってきます!」
「うむ!気合が入っているようで何よりだ!これから頑張ってくれたまえ!」
「はい!失礼しました。」
早速見て回ろう。まずは…
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食堂結構でかいんだなぁ…たしかトレーナーも食費出るんだっけ?早く食べてみたいな…。
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やっぱり練習場は広いな…これどんくらいあるんだろ?東京ドームとかより大きいかもな…。
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ふぅ…色々見て歩いて結構疲れたな…時間は…16時か。授業も終わって練習するウマ娘も出てくる時間帯だな。どんな娘がいるか見がてら中庭にでも行くか。
………
へぇー、結構たくさんいるなぁ…椅子は…空いてる。
よいしょっと。
さて、ゲームに出てきた娘はいるかな?
うーん……あれ?サトノダイヤモンドじゃないか!?
やっぱりかわいいな…ちゃんとゲームで出た娘もいるんだな…良かった…リアルで推しを拝める…。
ん?なんか目あってないか?いや、流石に気の所為だろ……なんかこっち来てね?後ろに誰か…いないな。なんか恨まれるようなことしてないよな!?俺今日来たばっかだし…。
「すみません…あの、新しいトレーナーさんですか?」
なーんだそれだけか、良かった良かった。
「あぁ、今日が初出勤のピカピカの新人だよ。」
「私はサトノダイヤモンドです。よろしくお願いします。」
なんで名乗ったんだろ?まあいっか!よろしくな!
「成川 零斗です、よろしくね。」
手差し出したら握手してくれるかな?ファンとしてだと握手券とかないとだし…ダメ元だっ!
「はい、よろしくお願いします♪」
やわい…まさか本当にしてくれるとは…
ただ名残惜しいが、手を離すか…ずっとやるわけにも行かないしな…。
ってか何で声かけてくれたんだろ?気になるし聞いてみるか。
「そういえばなんで俺に声かけてくれたんだ?」
「それはですね…」
おっ?なんだなんだ?
「ズバリ!びびっと来たからです!」
はい?
「貴方を見た瞬間、私のトレーナーは貴方しかいないと!」
どういうことやねーん!確かにゲームのストーリーでもそこそこめちゃくちゃだったけども!流石にここまでではなかったはずだが!?
「あのー…理由とかは…」
「ありません!直感です!」
デスヨネー
こんな状況じゃ冷静になって考えられんぞ…落ち着け俺。
ひっひっふー…ヨシ!
まず状況としては相手側からトレーナーになって欲しいってなってるわけだよな?ただ、俺側は認めてないからそうじゃないと。となると俺が彼女のトレーナーになるかだが…。
答えはNOだ。
俺は新人トレーナーだし、まだ実践経験もない。どこかのチームでサブトレーナーをしてるわけでもないし、経験なんてあるわけない。てか初日からトレーナーは無理があるだろ…彼女が失敗しないためにも、断らねば!
「あの〜サトノダイヤモンドさん?」
「はい?何でしょう?」
「え〜っと…俺に…君のトレーナーは相応しくないんじゃないかと思うんですが…」
「どうしてですか?」
「俺は新人だし、実践経験もない。それに君と話したのは今日が初めてだし、お互いのことも知らない。せめてもう少し時間をかけたほうがいいんじゃないかな…。」
頼む!これで言いくるめるられてくれ!俺は活躍をそばで見たいんじゃなくて、トレーナーとの関係とかを外から見守りたいんだ!ここに来たのもサブトレーナーとして見守りたかったからなんだよ!まぁ担当は欲しいけど(小声)
「大丈夫です!私を担当する中でいろんなことを一緒に経験していきましょう!」
だめだったー!
「さあ、私と早く契約しましょう!」
「さあ、さあ!」
どうする…ウマ娘を逃げて振り切ることはできない…契約するか…?
「もーダメじゃないダイヤちゃん!」
「キ、キタちゃん?どうしてここに?」
た、助かった〜
できれば俺から断りたくなかったし……頼むキタちゃん!ダイヤちゃんをうまくたしなめてくれ!
「その人は私のトレーナーさんだよ」
ん????
もしかして?ここに?仲間は?いない?
「ッスーー…」
逃ぃげるんだよぉーー!
「だから私のトレーナーさんだってば!」
「私のトレーナーさんです!」
「「あれ?」」
───────
ゲフッ…ゲフッ…カハッ!
ちょうつかれた…
少し休憩…ここ風通りいいな…少し…寝て……
気が向いたら続き書きます
追記
トレーナーの名前が変わって混乱させてしまいすみません。初めは鳥本だったのですが成川に変更させていただきました。
何か変更がある場合、今後は追記させていただきます。