ウマ娘の親愛度が最初からマックスな話   作:トプロ実装はよ

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リアルの用事も一段落着いたので、投稿ペースは多分上がると思います。多分(保険)


サトノダイヤモンドは諦めない

運命だ、そう思った。

会って、話して私の運命はこの人だって私の直感が言っていた。そしてその人に少し強引だとは思ったけど、迫って、無事にその人をトレーナーにすることができた。

 

それからの日々はあっと言う間だった。いろんなレースに出たり、ライブをしたり、たくさんの事を二人で経験してきた。その経験を経るたびに、トレーナーさんとの運命を実感していった。

 

3年間を過ごして、ただそれだけに留まらず、さらに関係を深めていった。幸せだった、これが幸せだと思っていた。今までは。

 

 

そんな日々を送っていたある朝に、私はある違和感を覚えた。いつも通りの時間に寝たはずなのに、起きた時間が普段より1時間も遅かったのだ。

いつも早くに起きているのはもちろん、朝から練習をするためだ。すでに3年経っているとは言え、体を鈍らないように定期的なトレーニングは怠っていない。

 

遅刻してしまったことに気づいたので、携帯を取り出し、慣れた手付きで連絡ツールを開き、トレーナーの名前を探す。

 

………

 

ない。どれだけ探してもトレーナーの名前がない。

目を疑った。信じられなかった。夢であればどれほど良かったことだろう。でもこれは夢じゃなかった。

 

状況を飲み込みきれない私は、不具合で消えてしまっただけだと、自分に言い聞かせて、記憶を頼りにトレーナーの連絡先を入力し、電話を掛ける。

 

………、

 

「この電話番号は現在使われておりません」

 

しかし携帯から告げられたのは冷酷な真実だった。

今思えばこの時点で気づくべきだったかもしれない。この世界が昨日までの世界と違うことに。

 

真実を聞いてなお、諦めたくなかった私はトレーナーとの約束した場所へと向かうことにしたのだ。

 

(きっと何かのドッキリだよね。)

 

そう、楽観的に考えながら。

 

 

………

 

 

小走りでトレーニング場所へと向かう。

 

いない。近くに同じくトレーニングをしているウマ娘がいたので聞いてみる。

 

「この辺りで、このくらいの身長の男のトレーナーさんを見ませんでしたか?」

 

「うーん…いなかったと思うよ…。私がここに来たのは30分前だから、その前は分からないけど。」

 

「そう…ですか。ありがとうございました。」

 

本当にいない可能性がどんどんと増していき、積み重ねた真実の数々が私の精神を少しづつ締め付ける。

 

しかし、ピンチはチャンスとは良く言ったもので、私は一つの考えを導き出した。

 

(いま私がいる『ここ』と昨日まで私がいた『ここ』は全く違う場所、いや世界なのでは?)

 

そう思ってからの私の行動は素早かった。

携帯を使用し前の世界の常識や歴史、レースの記録など、あらゆるものを調べ、そして結論を出す。

 

(間違いない。ここは『前』とは違う。でもなんで?どうしてこんなことに?)

 

疑問を解決する時間はない。

 

(『この』世界が、私のいた所と完全には違わない。なら、ここがパラレルワールドのような物だと仮定すると……もしかしたら、トレーナーさんもこの世界にいるかもしれない。)

 

トレーナーさんが居るかもしれない。それは私にとって十分な行動原理であると言えるだろう。

 

(ひとまずトレセン学園へ向かって、トレーナーさんを探そう。何もしないより、行動を起こした方がいい。)

 

 

 

……………

 

 

 

トレセン学園に着いてからは血眼でトレーナーの姿を探した。

 

(…違う……あの人も違う。)

 

そう上手く行く訳もなく、ただただ無意味に時間と体力だけがすり減って行った。

 

(もう…諦めたほうが良いのかな……だめだめ!しっかりしないと!絶対に諦めない!)

 

諦めるという言葉も脳裏に浮かんだ。でも諦めなかった。諦めたくなかった。そうしたらそこで全て終わってしまう気がして。でも、だからこそ出会えたのかもしれない。

 

「あっ…いた。」

 

見つけた途端言葉が自然と口からこぼれ出た。

 

前のトレーナーさんは今のトレーナーさんじゃない。でも、今のトレーナーさんは前のトレーナーさんだ。そう気づいた。

 

あなたは私の事を知っていますか?あなたはどんな人ですか?何が好きで、どんな事をしてきましたか?

考える間にも自然と足は彼へと向かい、彼へと言葉を投げかける。

 

 

「すみません…あの、新しいトレーナーさんですか?」

 

 

…………

 

 

一度話しかければ簡単なものだ。言葉がするすると口を出る。今回も、前と同じように契約を迫ったが、今回はどうやら渋っているみたいだ。この様子なら…無理矢理にでも押し切って…!

 

「もーダメじゃないダイヤちゃん!」

 

(キタちゃん!?なんでここに?)

ただ考えていただけの事でさえ口から出るほどサトノダイヤモンドは焦っていた。

 

「その人は私のトレーナーさんだよ」

 

その親友から発せられた言葉はまるで予想もしていなかった言葉だった。

いくら親友と言ってもここは譲れない所だった。けれど、それが良くなかったのだろう。彼には逃げられてしまった。

 

しかし、精神が落ち着き、冷静になったことで考える余裕が出来た。

 

(まさか…キタちゃんも私と同じ…?)

 

そう気づいてからは行動が早かった。

 

「キタちゃん!あの人を、私達のトレーナーにしましょう!」

 

キタサンブラックはコクリと頷き、元気に返した。

互いに理解したという事だろう。そして二人による共同戦線が始まったのであった。

 




ウマ娘視点書くのはかなり難しかった…
てことで!今後も書くモチベーションの為に感想くださるととても嬉しいです。
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