シンオウに出動!ポケサンカンパニー!!   作:生牡蠣

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出動!ポケサンカンパニー!

僕の名前はコウキ! フタバタウン出身のごく普通の男の子! 

幼馴染のジュンとシンジ湖に赤いギャラドスを探しに行ったときに、怒りに荒れ狂う最強凶悪なポケモン(ムックル)の大群襲われさぁ大変! 

しかし、絶体絶命のピンチに陥った僕たちを天は見捨ててはいなかった!シンジ湖に行くときにすれ違ったかわいい女の子とそのおまけの髭まみれの真っ白じーさんが忘れていったと思われるカバンから僕たちは咄嗟にモンスターボールを取り出し、華麗に最強凶悪なポケモン(ムックル)の大群を追い払ったのであった!

いやー、余裕で勝てたけど一歩間違えば命はなかっただろう。きっとあれが噂の伝説のポケモンに違いない(ムックル)

 

そんな感じで英雄譚的なものを妄想していると、湖にいたカワイ子ちゃん(ヒカリちゃんって名前らしい。かわいい)が戻ってきてポケモン使っちゃったことに驚かれたり、マサゴタウンにある真っ白じーさん(ナナカマドっていう博士らしい。正直どーでもいい)にポケモン勝手に使ったことを研究所まで謝りに行ったり、そのポケモンにめっちゃなつかれたり、なんやかんやあってポケモン図鑑を埋めるっていうじーさんの手伝いをすることに。

正直めんどくせぇーけどヒカリちゃんに「一緒にがんばろうね!」とか笑顔で言われたら首を縦に振るしかないわ! 

それに、せっかく仲良くなれたポケモンと一緒に旅をするっていうのも魅力的だったし、そのついでに手伝うのも、まぁいいかと思った。ちなみにジュンのやつは話の途中で「わかった!!」って言って研究所を飛び出していった。本当にわかっとるんかあいつは…

 

 

 

そんな僕は現在コトブキシティについたところだ。コトブキシティ。フタバタウンとマサゴタウンしか行ったことのない僕にとっては初めての都会の町。木より高いビルやピカピカと光る建物、その全てに僕は目を奪われた。

 

ここからが、僕の冒険の第一歩だ

 

これから訪れるであろう旅路への期待と不安がごちゃ混ぜになった思いを心に、記念すべき第一歩を――――

 

“どすーん!”

 

踏み出した瞬間、目の前に青い空が広がった。なに起こったか、少しの間理解できなかったが、遅れてくる体の痛みから転んでしまったことを理解する。

 

「いたた…」

 

何もないところで転ぶとか恥ずかしいなぁと思いながら上体を起こすと、先ほど足を踏み出した場所に何かが落ちているのが見える。これを踏んで転んでしまったのか、と考えながら落ちている物体を拾う。それは丸みがかった金属のようであった。これはいったい何なのだろうと考えていると

 

「ヤミヤミヤミ!」

 

と、どこか嬉しそうな鳴き声が気付いた。声のほうを向いてみると、おなかを抱えて大爆笑しているポケモンがいた。そいつは体が紫っぽくて大きさはテレビなどで見慣れているピカチュウと同じくらい、そして、体や…目(?)に埋め込まれている宝石のようなものが目を惹く。僕もシンオウに住んで長いがあんなポケモンは見たことがない。そいつがこちらに指をさし、ゲラゲラと鋭い歯をむき出しにしながら笑い、笑いすぎて目(?)から涙を流している。正直むかつく。あの反応から察するに、あいつが僕の足元に丸いものを置いて転ばせたのだろう。

あのポケモンはいったい…?

 

「こら! ヤミラミ!!」

 

その時どこからか、大声が聞こえてきた。声のほうを見ると、白いスーツ姿のチョビ髭をはやしたおじさんが走ってきた。すると、先ほどまで大爆笑していたポケモンが笑うのをやめ、うれしそうにおじさんの元まで走っていった。

 

「ヤミラミ!外でいたずらをしてはいけないといつも言っているだろう!場合によっては大けがにつながることだってあるんだぞ!!」

 

「ヤミィ……」

 

おじさんが先ほどのポケモン(ヤミラミ?)を叱り始めた。対してヤミラミと呼ばれたポケモンが シュン…と見るからに落ち込んだ様子になる。

 

「…反省したようだな、わしも少し怒りすぎた。よし!仲直りに握手しよう!」

 

「ヤ、ヤミィ!」

 

おじさんがヤミラミに向かって手を差し出すと、ヤミラミは顔を パアァ! と明るくさせ、おじさんの手をつかむ――――と見せかけて手にかみついた。

 

「いっだああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

おじさんの叫び声が響く、めちゃくちゃ痛そうだ。

またおじさんが怒り出すと身構えていたら

 

「いだだだ・・・こいつめぇ! 本当にかわいいやつだぁ!」

「ヤミィ♪」

 

先ほどとは違い、めちゃくちゃ甘やかすような声を出しながらヤミラミを撫でている。ヤミヤミも気持ちよさそうな声を出しながらおじさんに甘えるように抱き着いている。

…一体僕は何を見せられているのだろう? 周りをよく見れば、通行人もチラチラとこちらを見ているが、おじさんを見るなり「あぁ…いつものあれか」などとつぶやくと興味をなくしたように立ち去っていく。

えっ、この町ではこれが普通なの?と思っていると

 

「ん?…あぁ!! 君、怪我はないか!」

 

おじさんが思い出したように僕に話しかけてきた。

 

「え、ええ。 大丈夫ですよ」

 

「そうか! それはよかった。しかし、わしが目を離してしまったせいでヤミラミが君にいたずらをしてしまったようだね。本当に申し訳ない」

 

おじさんが頭を下げてきた。いつの間にかおじさんの肩に移動していたヤミラミも両手を合わせて「すまんw」みたいな動きをしている。

 

「あ、頭をあげてください! 僕は本当に大丈夫ですから!」

 

「…そう言ってもらえるのはありがたい。ん?よくよくみたら君はこの街ではあまり見かけない顔だな」

 

「あ、はい、ついさっき来たばかりです」

 

「そうか……そうだ! 先ほどのお詫びかねて、街を案内しよう!」

 

「え! いやぁ、そんなことしてもらわなくても…」

 

「遠慮しなくてもいい! それに、最近シンオウ地方にはよくわからんおかっぱ集団がポケモンを奪ってくるという噂もあるから複数人で歩いたほうが危なくないとおもうぞ」

 

何それ怖い。そんなこんなで結局引くに引けず、おじさんに街の案内をしてもらうことに。知らない人について言っちゃダメとお母さんから言われているが、先ほどの会話やポケモンの甘やかし具合から多分悪い人ではないのだろう。

街を歩いているとき、おじさんは色々なことを話してくれた。

 

「コトブキシティははじめてかい? なら、後でテレビコトブキに行ってみるといい。いい観光になると思うぞ」

 

「このポケモンがめずらしいかい? このポケモンはヤミラミといってあまりシンオウでは見かけないポケモンなんだ。わしもわざわざ浅草までいってつかまえてきたからな」

 

「あっちに行くとポケッチカンパニーがあるぞ! 最近新型を発表したからか繁盛してるな!」

 

「それでこの間もヤミラミがわしに甘えてきてな、それがかわいいのなんの・・・・!」

 

「それでこのまえも一緒に散歩して居たらな・・・」

 

「ポフィンを夢中で頬張ってる顔がな・・・・」

 

……うん、色々ではないわ。8割ヤミラミの話だったわ。

てかアサクサってどこだよ……

おじさんに肩車されてるヤミラミなんて話長すぎて途中で寝ちゃってるし…

 

そんな話に相槌を打っていると

 

「ん? おぉ! 話に夢中で会社を通り過ぎてしまうところだった!!」

 

といって立ち止まった。

 

「え、会社って……」

 

おじさんの目線を追うと、そこには周りのビルより小さめの建物が建っていた。

 

「さて、小腹もすいてきたし、おやつタイムといこう!」

 

といって建物の中に入っていくおじさん

 

「あっ、ちょっと…」

 

とつられて中に入っていくとすぐに

 

「わぁ…!」

 

と感嘆の声がでてしまった。

 

壁の中心には、P.S.Cと大きく書かれている。

 

その周りにはシンオウでおなじみのポケモンや見たことのないポケモンのパネル。

 

床に様々な種類のモンスターボールが描かれている。

 

どれもこれもが見ていてワクワクしてくる。

 

そして真ん中にはおじさんをモデルにしたであろう像が――――あっちょっとテンション下がったわ。なんか顔オクタンみたいになってるし

 

「そういえばまだ名乗ってなかったな」

 

おじさんが振り向きながら言った

 

 

 

「ようこそ! ポケサンカンパニーへ!!! わしは所長のゴルゴだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




・ポケモン☆サンデー
 ポケモンを題材にしたバラエティ番組。TIMやしょこたん、ロバートが出演していた。日曜朝早くから放送していたがこの番組を見るために早起きした子供も多いとのこと。当番組では、ポケサンカンパニーという名前の会社という設定であった

・ゴルゴ所長
 ポケサンカンパニーの所長。なんか腕を広げて「命!」とか言うギャグやってそうな人。この作品では実際の人とは別人。

・ヤミラミ
 ゴルゴ所長の手持ちポケモン。番組の中盤あたりからやけに推され始めて、ついに着ぐるみで出演してしまった地味にすごいポケモン。この作品では着ぐるみではない



彼らがいたからダイパが人気だったというのもあると思います。

できればオクタン出るまでは書き続けたい。

ここまで拝読くださりありがとうございました。
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