シンオウに出動!ポケサンカンパニー!!   作:生牡蠣

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登場!赤い調査員!

コトブキシティを出発してから数週間たった。

あれから旅を続け、ソノオタウンに着いた。花畑が美しい街で心が安らいだ。

しかし、心安らいだのもつかの間、ソノオタウンの近くの発電所で例のおかっぱ集団が立てこもり事件を起こしているという話を聞いた。

この間の件もあって、おかっぱ集団に関わるのは危険だと考えたが、僕より小さい女の子のお父さんも発電所につかまっているらしく、泣きながら『お父さん!お父さん!』と叫んでいる女の子を見ていたら放ってはおけず、発電所のおかっぱ集団に戦いを挑んでしまった。

おかっぱヘアー達は難なく倒せたが、一番奥にいた赤髪の女の人のブニャットには苦戦を強いられた。

でっぷりとした見た目とは裏腹に素早く動き、攻撃も脂肪で受け止められる。

モウカザルのかくとう技で何とかごり押せたが、タイプ相性が良くなかったら負けていただろう。結果的には勝つことができたが、僕もモウカザルもボロボロである。

…まぁ、女の子の笑顔を取り戻せたから、それでいいんだけどね(イケボ)

 

発電所の一件の後は、ハクタイシティに行くためにハクタイの森を進んだ。

ハクタイの森。

シンオウ地方の一部界隈で有名なホラースポットであり、進むのは少し不安だったが、森の入り口で道に迷っていたお姉さん――――モミさんとなんやかんやで一緒に森を進んだため恐怖などはあまりなかった。

ハクタイの森の奥にある洋館の前を通った時は寒気がしたが、その他の問題なく森を抜けることができた。

というかモウカザルが傷つくたび、モミさんに回復してもらってたからいつもの旅より快適だったまである。

このままずっと一緒に旅をして欲しかったが、残念ながら森を抜けてすぐに分かれてしまった。またいつかどこかで会えるだろうか…?

 

さて、こうしてハクタイシティついたわけだが僕が今何をしているかというと

 

「はぁ…はぁ…つ、ついにやった…!…しらたまのLだ!!」

 

地中深くに潜り、採掘作業をしていた。

…いや、別に炭鉱夫になったわけでも、債務者になってざわ…ざわ…しているわけでもない。

ハクタイシティに着いたあと、ポケモンセンターの隣の民家から突然大声が聞こえてきたのだ。

驚いて様子をうかがうと、おじさんが酒瓶を片手に暴れており、若い男2人に取り押さえられていた。

見るからにやばい状況に放心していたら、僕に気づいた男の1人が「き、君!!悪いんだが、抑えるの手伝ってくれ!!2人だけだと、もうもたない…!」と言われ、勢いに押されておじさんを押さえるのを手伝ってしまった。

 

「旦那、落ち着いてください!3人に勝てるわけないでしょ!?」

「ばかやろうお前!俺は勝つぞお前!」

 

と、なんだかおかしな感じになったが、なんとかおじさんを落ち着かせることに成功した。

おじさんの話を聞くと、おじさんは探検家で地下に潜って発掘作業に魂を燃やしていたらしい。

しかし、最近地下の様子がガラッと変わってしまい思うように探索ができなくなってしまったというのだ。

それに追い打ちをかけるかのように、地下でのトラップ設置が禁止になったり、ひみつきちの仕様?が変わったりでストレスがたまり、本日爆発してしまったらしい。

…いや、地下だろうがどこだろうがトラップは設置しちゃダメだろ…あと仕様ってなんだ…

疑問に思ったが、おじさんを刺激しないよう適当に相槌を打っていたらいつの間にかおじさんが眠ってしまった。

 

その後、僕を頼った男の人からお礼として、『たんけんキット』を貰ったのだ。

このたんけんキットを使うと、シンオウの地下炭鉱に潜ることができるのだ。

地下ではたまと呼ばれる石を掘ったり、ひみつきちを作ることができるらしい。

最初はそんなに楽しくなさそうだなと思ったが、このたま発掘というのは意外と何時間でもできるのだ。

たまの他にもバトルで役立つアイテムなども出てきて飽きがくることなく、気が付いたら日が傾いていたなんてこともあった。なるほど、あのおじさんも魂を燃やすわけだ。

 

「よし、これですべての玉が99個になったぞ!」

 

そんなこんなで、僕は地下での探索を続けていた。

…いや、冒険しろよって思うかもしれないが、この玉もワザマシンと交換してくれるやまおとこがどこかにいるらしいから無駄ではない。

これも必要なことなんだ。と自分を正当化するのも何度も繰り返した。

 

「さて…次は~っと…んっ?」

 

次の場所に移動しようとすると、今まで地下では見たことがない大きめの穴が開いているのを発見した。

穴は人一人がやっと入れるくらいのサイズで、穴の奥は暗くてよく見えない。モウカザルの炎で照らそうと試みたが、なぜか明るくなることはなかった。

これはいったいなんだろうか?

 

「よい、しょっと…あれ?意外と深い…?」

 

試しに手を入れてみると意外と深く、そのまま進めそうだ。

炎で照らせない暗闇を進むのは危険だと思ったが、人間は好奇心の生き物。好奇心があったからこそ、ここまで進化できたのだ。とどこかの映画で見たようなセリフで自分を正当化しながら進んでみる。

穴の中は意外と長い道が続いているらしく、5分ほど進み続けた。進み続けていると突然目の前が光で埋め尽くされた。眩しさに思わず目を細める。

あれ、ここ地下だよな?なんでこんなに眩しいんだ?

眩しさに目が慣れてきて、徐々に目を開けると

 

「わぁ・・・・!!」

 

そこには、きれいな水辺が広がっていた。なぜ地下なのに、地上のように明るいのかというネット上に死亡説が流れそうな疑問が残るが、それにしても、美しい場所だと思った。

底の方が透けて見える池

地上では見たことがない植物

大きめの池で溺れている人

カラナクシやコダックといった水辺にすむポケモンたちが戯れている光景

それらすべてに心を奪われ…んっ?

 

「溺れてる人っ!?」

 

スルーしそうになった重大なこと再確認する。

やはり奥の方の大きめの池で人が溺れているのが見える。

足だけをバタバタさせている光景を見るに、頭から池に入ったのだろうか?

…いや、冷静に分析してる場合じゃない!?

 

「助けないとっ!!」

 

僕は池まで走った。

池に近づくと、男の人が上半身を水に浸し、水から上がろうと水中で手を動かし、それでもうまく上がれずに足もじたばたさせている、いわゆるスケ〇ヨ状態でもがいていた。

 

「がぼ・・・・がぼぉ・・・!がっ・・ぼbbbぉ!!・・」

 

「い、今助けます!!がんばって!!」

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…あー死ぬかと思った…いやー助けてくれてありがとね」

 

「は、はい、無事でよかったです…」

 

なんとか男の人を引き上げることに成功し、お互い池のそばで息を整えていると、男の人が話しかけてきた。

男の人はシルバーを基調としたスーツのような格好をしていて、スーツの袖やボタン、ネクタイが赤という変わった格好をしていた。池から引き上げた時に分かったが、身体は細身だが筋肉がしっかり付いていたので何かのスポーツでもやっているのだろうか?

 

「はぁ、それにしても石に躓いてそのまま頭から池に落ちるなんてついてないよなぁ。なんで俺は調査に出るたびにこんなひどい目にあうんだろ…」

 

男の人はなんだか落ち込んだ雰囲気になる。

 

「大体、所長もひどいよなぁ。シンオウの伝説のポケモンについて調べろってなんの手掛かりもなく放り出すんだから…おまけに他の任務を2つも追加するなんて隊員のことなんだと思ってるんだよぉ…」

 

男の人がぼやき続ける

…あれ?今所長って…あっ、よく見ると男の人のスーツの胸元にP.S.Cという文字の刺繍が縫い付けてある。

もしかしてこの人って…

「あぁ、自己紹介まだだったね」と座り込んでいた男の人が立ち上がりながら言った

 

 

 

「俺の名前はヤマモト。ポケサンカンパニーっていうところで働いてるんだ」

 




・ヤマモト隊員
ポケサンカンパニー調査部の隊員の1人。この人も言わずともがなそっくりさん。
昔はポケモンにあまり興味はなかったようだがポケサン時代が影響したのか今では界隈では有名なガチ勢。自分のジムバッジを作ったり、SNS上に多くの弟子がいたりと当時の視聴者から「まじで何があった」って言われそうな人。

・たんけんキット
たいせつなもの。シンオウ地方の地下に行くのに必須のアイテム。リメイクでは大人の事情でトラップが廃止されたり、ひみつきちの仕様が変わったり、ディグダが出てきたりと変更点が多い。ミカルゲゲットには必須アイテムだが、条件は鬼畜使用。

あけましておめでとうございます。
今年も気が向いたら書き続けるので気が向いたらでいいので、読んでいただけたら幸いです。

ようやく山本隊員出せた…調査部全員出せるまでに何話かかるのやら…

ここまでご拝読ありがとうございました
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