シンオウに出動!ポケサンカンパニー!!   作:生牡蠣

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前回の投稿後、赤バーになったり一瞬ランキングに乗ったりで驚いています
これも皆さまが御贔屓にしてくれているおかげです。本当にありがとうざいます。


急展開!もりのようかんへ!

“ビュー!ビュー!”

僕の耳に、風を切る音が聞こえてくる。

それもそのはず、僕は今空の上を飛んでいるのだから。

小さい頃に家族旅行で飛行機になったことがあるが、その時は大きな音とガタガタと連れる機体に驚き、少し泣いた記憶がある。

しかし、あの時とは違い僕ももう10歳。立派に一人旅が許される年齢だ。いくら慣れない空の上だって、そう簡単に泣いたりするものか。

………ただ、あの時と違うのはもう一つあって――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ばばばばばばばばばばババ隊員んんんんん!?もっとスピード落としてえぇぇぇぇぇ!」

 

「えー何コウキ君?聞こえ何だけどぉーーー!!」

 

飛行機の中ではなく、ポケモンの背中に跨っているということだ。

僕は今、緑色の身体とひし形の羽を持つドラゴンポケモン――フライゴンの背かなにしがみついている。

フライゴン。ババ隊員の手持ちポケモンで、その羽ばたきで砂嵐を起こしてしまうという結構すごいポケモンらしい。そんなポケモンに乗っているものだから、すごい音でババ隊員との会話もままならない。

 

「あははっ!いいもんだろー!ポケモンに乗って空を飛ぶっていうのはーーー!」

 

「おーーーーろーーーーーじーーーーーーでーーーーーー!!!」

 

飛行機とは比べ物にならない程に強いGが、僕の全身を襲う。

えっ、何?ポケモントレーナーって命綱なしでポケモンに乗って飛ぶの?それに慣れるもんなの?………怖ッ

僕はフライゴンの背に乗ったことを後悔しながら、こうなった経緯を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もりの!?ようかん!?!?!?」

 

 

 

ナタネさんの驚愕したような声がポフィンハウスに響いた。

僕とババ隊員はもちろんの事、ポフィンハウスを利用していた他の人々も「なんだなんだ?」とこちらを見ているのがわかる。

 

「な、ナタネさん…?どうかしたんですか?」

 

「ふぇ!?な、なんでもない!紅茶が想像以上に熱くて驚いただけ!!」

 

おそるおそると言った様子で何があったのか聞くババ隊員。

それに対してナタネさんは、不自然に声を大きくして答えた。

 

「えっ!?大丈夫ですか!?火傷とかしてません!?」と身を案じるババ隊員。周りの人達も「なぁんだ。びっくりした…」と安堵の声を漏らし、こちらへの興味を失う。

それにしても……この紅茶そんなに熱いか?淹れてからしばらく経つはずだけど…

現に、僕の紅茶は少し冷めておりぬるいと感じてしまう。もしかして…ナタネさんってニャース舌?

 

「そ、それで、何の話だっけぇ?あぁ!“もりのヨウカン”ね!あれ美味しいよねーこぶ茶と飲むと最高でー」

 

「ナタネさん、そんな使い古されたボケはいいですから…ヨウカンじゃなくて洋館です」

 

ナタネさんのボケ(?)にツッコミを入れるババ隊員。ナタネさんってボケる時あるんだ……意外だなぁ…

“もりのようかん”かぁ…あれ?どこかで聞いたことがあるような……?

 

「よよよよよよ洋館って何のことかなぁ~♪ナタネ、わかんな~い♪それよりアタシの渾身のギャグを聞いてよ!羊羹はよう噛んで食べ―――」

 

「もうボケなくていいですって…ハクタイの森の管理の延長線であの洋館の管理もナタネさんがやっているってこの前教えてくれたじゃないですか」

 

なおもボケようとするナタネさんにババ隊員が呆れたように言う。

ハクタイの森……あぁ!思い出した!

モミさんとハクタイの森を抜けた時に道中で見かけたお屋敷か!

あの後、あのお屋敷が廃墟だと聞いて妙に納得した記憶もある。まぁ、森の中で不便っていうのもあるし、外見がどことなく怖いからあそこに住みたいって人もいないんだろうなぁ…でも、そこの調査ってなんだろう?

 

「あの……調査って、そこに何かあるんですか?」

 

「うん、どこから説明すればいいかなぁ…」

 

僕の質問に、ババ隊員が敬意を語り始めた。

 

「実はこの間、所長からシンオウの伝説のポケモンについての調査の命令がでたんだよね~」

 

「当てがまったくないのに、ひどいよね~」と続けるババ隊員。

そういえばヤマモト隊員もそんなこと言ってたな……伝説のポケモンって、滅多に見つからない珍しいポケモンだって聞いたことあるけど、何の情報もなく調査させるって……もしかして、ポケサンカンパニーってブラック?

 

「それでポフィンハウスでサボっ……情報収集してたんだけど、それっぽい手がかりを見つけたんだよね!」

 

……今サボってたって言いかけた!?いいのかそれで!?

僕が指摘する前に、ババ隊員が1枚の新聞スナップを見せてきた。

これはシンオウの新聞じゃないな……セキエイ新聞?セキエイって確か……カントー地方かジョウト地方にある地域だっけ?

新聞の内容は……

 

「『無人発電所に激震!!伝説のポケモン発見!?』……ですか?」

 

「うん!この新聞記事によると、無人の発電所に伝説の鳥ポケモン、サンダーが住み着いてたんだって!ずっと前からそこを住処にしていた形跡があるんだけど、職員はおろか周りに人もいない環境だから今まで気づかなかったらしいんだよ!」

 

ババ隊員が興奮したように話す。

………サンダーはすごいと思うけど、今まで気づかなかったってそれでいいのか発電所!?いくら無人でOKだからって定期点検とかやらないの!?色々ツッコミどころあるよ!?

 

「そ、そそそそそそそそそそそれで、その記事と…もももっもも、もりのようかん!…何の関係あるのかなななな?」ガタガタ…

 

興奮するババ隊員に対して、ナタネさんが問いかける。

ってかナタネさんめっちゃ震えてるような気がするんだけど…

紅茶を片手にすましている風に装ってるけど、カップめっちゃ揺れてるし…少し残像見えるし……

 

「はい!この記事を読んで、伝説のポケモンって人が寄り付かない場所なら案外見つかるんじゃないかって思って、今シンオウ地方のそれっぽい場所をめぐっているところなんだ。だからナタネさんに調査の許可貰うついでに案内とかして貰えないかなって」

 

ババ隊員が自信満々に言った。

その割に言ってることは結構ふわふわしてるような気がするけど…

しかし、先程の無人発電所の一件もあるし、まったくないとも言い切れない……というか伝説のポケモンの生息地なんて見当もつかないし、意外といい線いってる……かも?

 

「い…いやぁ~そ、それならもっといい場所があるでしょ~!例えばほら……キッサキ神殿とかさぁ!?」

 

「そっちも調査予定なんですけど、スズナさんに連絡した少し時間が必要みたいでして…直近で調査可能なのがもりのようかんなんです」

 

「ならグラシデアの花畑!どこにあるか知らないけど!!」

 

「グラシデアの花畑ですか……行ってみたいですけど、場所がわからないから後回しかなぁ…」

 

「じゃあじゃあ…えっと……四天王の部屋から行けると噂されてる“なぞのばs「あれはただの噂ですから。いいですね?」はい

 

ナタネさんが必死な様子でババ隊員に他の場所を先に調査するよう説得している。

何故そんなことするのだろうか…?あそこに行きたくない理由でもあるのかな?

 

「それじゃあえっと…その……あ、あーそうだ!あたしの代わりにコウキ君に行ってもらいなよ!!」

 

「えっ!?僕ですか!?」

 

突然僕の名前が出され、驚きのあまり声が出てしまった。

 

「じ、実はあたし、これから所用でサバイバルエリアにしばらく行かないといけないんだよね!?コウキ君の実力はこの前のジム戦で確認済みだから安心して任せられるし良いと思うんだけど、どうかな!?な!?

 

ナタネさんが机から身を乗り出して、僕とババ隊員に提案する。

き、気のせいかナタネさんの圧がすごいな…

 

「う~ん……そういうことなら僕は構わないけど…コウキ君はどう?一緒に来れそう?」

 

「は、はい…僕は大丈夫です……」

 

僕はナタネさんの圧に押し切られて、思わず頷いてしまった。

 

「いやー!よかったよかった!これで一件落着だね!!じゃああたしもう行かないと!…あっ、ようかんには鍵掛かってないから自由に散策していいからー!」

 

僕が頷くと同時に、ナタネさんはこうそくいどうをしたポニータのごとく走り去ってしまった。

残された僕とババ隊員はしばらくあっけにとられた後

 

「………じゃあ、行こうか?」

 

「あっ、はい」

 

とりあえず、ハクタイの森へ向かうのであった。

こうして、僕は急遽もりのようかんの調査を手伝うことになったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケモンだいすきプロジェクト

『もりのようかん』を調査せよ!

 




・フライゴン
ババ隊員の手持ちポケモンの1匹。ニックネームは「ババイゴン」
ババ隊員のお気に入りの1匹で、DPT環境では最後まで使い続けていた
”りゅうせいぐん”からの”とんぼがえり”といった当時ではなかなかトリッキーな戦術を使うのも印象的であった
ガブリアス?知らないポケモンですね…

・もりのヨウカン
ポケモン名物ご当地名産品アイテムの一つ
状態異常を何でも回復できる、いわばなんでもなおし
それぞれの地方に似たようなアイテムがあり、それを楽しみにしているコアなファンも居るとか居ないとか…
ちなみに私はいかりまんじゅうが一番好き

・無人発電所のサンダー
いくら職員が居ないとはいえ定期点検とかで見つかりそうなものだが…
HGSSでは発電所に職員がいる為か入り口の横に待機しているというプレイヤーを困惑させる配置となっている
お前フワンテかよ…

・なぞのばしょ
→200 ↓256 ←63
多分これで通じる

・怖がるナタネ
かわいい

・ポケモンだいすきプロジェクト
ポケモン☆サンデーのコーナーの一つ
ロバートが身体を張ったり、TIMが小旅行したり等ポケモンを題材にしたバラエティに特化したコーナー
個人的には大きな男が出る回は神回だと思ってる

せっかくお気に入り増えてきたし、感想欄にポケサンの思い出なんかを語って欲しい。一緒にノスタルジーに浸りたい今日この頃(ネタ切れ近いからネタ集めの意味もあるのは内緒)
最近知ったんだけど、しょこたん部長ポケモンバラエティから卒業したんですね…本当にお疲れ様でした

ここまでご拝読ありがとうございました
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