シンオウに出動!ポケサンカンパニー!!   作:生牡蠣

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登場!紅一点の部長!

「さて、改めて先ほどはすまんかった」

 

僕は今おじさん…ゴルゴさんに頭を下げられている。

あれから建物の中に入りお互い簡単に自己紹介をした後、ゴルゴさんは近くで仕事をしていた女の人と何やら話した後、そのまま僕を連れて応接室のような場所に通され、お互いに向かい合うように座ったところであった。

 

「いやいや、さっきも言いましたけど大丈夫ですから・・・」

 

「大丈夫だったとしても、一歩間違えば大けがにつながっていたかもしれない。それはヤミラミのせいではなく、トレーナーであるわしの責任だ。だから、これはわしなりのけじめなんだ」

 

引き続き頭を下げ続けるゴルゴ。隣に座っていたヤミラミも「ヤミィ…」と見るからに「シュン」としている。本気で反省しているのがなんとなく雰囲気で分かった。

しかし、このままでは居心地が悪いし、変にごまかしてもますます気まずくなると考え、いっそ思ったことをそのまま言ってみることにした

 

「あの…それなら、これからもヤミラミと一緒にいてあげてください」

 

「…それは当然これからも一緒だが、いったいなぜだい?」

 

ゴルゴが顔をあげ、首をかしげる

 

「そのヤミラミ、アサクサ?ってところで捕まえたんですよね? 僕も今まで聞いたことないので、多分シンオウ地方以外の場所だと思います。なので多分ですけど、そのヤミラミも慣れていない場所で不安なんだと思います。だから、かまってもらいたくて、いたずらしてるんじゃないかなって・・・・」

 

僕はコトブキシティについてすぐのことを思い出していた。

これからの未来へのワクワク、未知のものに触れる期待感、旅の第一歩を踏み出したことへの感動、様々な感情が渦巻く中それらと同じように不安があった。

人は…いや、生物は未知のものや新しいものに対して不安になってしまう性なのだ。

僕は少しの間しか見ていないが、ヤミラミはゴルゴのことが大好きであることがよく分かった。大好きだからこそ住み慣れた場所から離れたのだ。

しかし、ヤミラミも住み慣れたことろから離れてしまって不安になってしまうことがあるのだろう。そのため、寂しさを紛らわすために、大好きな人にかまってもらうためにいたずらをしているんだと思った。

そんな感じのことを話していると、ゴルゴからの反応がない。さすがに失礼だったかな?とゴルゴの顔を見てみると――――涙を流していた。

 

…えっ!?今の会話に泣く要素あった!?!?

 

「ど、どうしたんですか!?」

 

「いや…すまない…ヤミラミがそんな風に思っていたと考えると……うおぉぉぉぉ!!寂しい思いをさせてごめんよヤミラミイィぃぃぃ!!」

 

 

そう叫ぶと隣に座っていたヤミラミを抱きしめた。

強めに抱きしめたのだろう、ヤミラミが「ぐえぇ!」って顔してる。

「いや、これは僕が勝手に推測したことで…」と言いかけるとヤミラミがこちらを見ながら指を立てて「グッ!」っとしているのが見えた。あぁ、よかった。あながち間違いではなかったようだ。

それにしても、この人の感情の動き激しいなぁと思っていると、コンコンッとドアが叩かれる音がして

 

「失礼します。お茶とお菓子持ってきましたよ」

 

と先ほどゴルゴと話していた、ピンクの服を着ている女の人がお盆をもって入ってきた。

一方のゴルゴはヤミラミにかまいっきりで女の人の入室に気づいていない様子である。

 

「はぁ~ホントに所長はポケモンのことになると周りが見えなくなるんですから。君もごめんねつき合わせちゃって」

 

「あ、いえ、ポケモン愛に溢れていて、素敵な人だと思いますよ」

 

「ふふっそう言ってもらえると私もうれしいな。私はしょこたん。ポケサンカンパニーの情報部部長だよ。よろしくね」

 

「あ、僕はコウキって言います」

 

女の人と挨拶を済ませる。しかし、しょこたんか…独特な名前だけど本名だろうか?

そんな失礼なことを考えていると、しょこたんの肩から黒い突起物が出ているのが見えた。そこに視線を向けるとすぐに

 

「ピチュ!!」

 

としょこたんの肩から黄色いポケモンが飛び出してきた。あのポケモンはたしか……ピカチュウの進化前…ピチューであっただろうか。だけど僕の知っている姿と少し違うような…?

 

「この子はピチュー!私の手持ちポケモンだよ」

 

しょこたんが肩に乗せたポケモンについて紹介する。

 

「あ、この子やっぱりピチューなんですね。でもなんだか僕が知っているのと違う気が…」

 

「あぁ、この子他のピチューと違って左耳がギザギザしてるんだよ」

 

そうしょこたんがいうとピチューもギザみみをこちらに向けてアピールしている。

 

「普通のピチューでも悶絶するほどカワユスなのに、ギザギザ属性がついてるなんて

 

 

 

 

 

 

ギザカワユスだよね!!!」

 

 

 

 

 

本当にそうだ。まさにギザカワ…なんて????

すごいいい笑顔で言ってくるものだから流してしまったが、ギザカワユスって何!? 悶絶!? ギザギザ属性!? 

僕が初めて聞く言葉に戸惑っている間もしょこたんは「あぁ…ホンット萌ゆ…」と小声で言ってトリップ状態みたいになってるし、もしかしてこの人ゴルゴさんと同じくらい変な人なのでは、と思っていると

 

「ん? なんだしょこたん部長!! 入ってきてるなら声をかけてくれよ!」

 

ゴルゴさんがようやくしょこたんに気が付いたようだ。ヤミラミはゴルゴさんに強く抱きしめられすぎたのかグッタリしている。この人ヤミラミのこと好きすぎだろ。

 

「ちゃんとノックしました。ヤミラミに夢中で気づかなかったの所長でしょ」

 

あっ、こっちもトリップ状態から帰ってきた。

 

「はい、さっき言われてたお茶とお菓子持ってきましたよ」

 

「おぉ!ありがとうしょこたん部長! ではさっそくみんなでいただこうじゃないか!」

 

「もぉ、おやつタイムにテンション上がりすぎですよ。はい、コウキ君の分」

 

「あ、ありがとうございます。いただきます」

 

しょこたんから紅茶とさらに乗ったアイスを受け取る。アイスがお茶請けとは独特だなと思いながらスプーンで一口食べてみる。

……!!口の中に広がる濃厚な甘み、だが味がしつこいわけではなく口の中でスーッと溶けていくようなすっきりとした後味。すっかりアイスで冷え切った口内にすかさず紅茶を流し込むと口内に紅茶の風味と温かみが広がり、またアイスが欲しくなる。

まさに最高のバランス!!

 

「おいしいですね! お茶もアイスも」

 

「ふふ、ありがとう。このアイスはイッシュ地方で大人気のアイスでね、イッシュ地方で活動しているインターナショナル部ってところが送ってくれたんだ」

 

「まったくインターナショナル部は気が利くのにうちの調査部はたるんどる! だいたい今日だってとっくに始業時間が過ぎているのにまだ出勤していないじゃないか!」

 

「…所長、昨日調査部に『シンオウ地方に伝わる伝説のポケモンについて調査せよ。長期出張の扱いにするから何日かかっても構わない』って指令出したのをお忘れですか?あと、アキヤマ隊員はまだポケモン漬け生活から戻ってきてません」

 

「あれ、そうだったっけ?…というかアキヤマのやつはまだポケモン漬け生活をしているのか!」

 

「あっ、今露骨に話しそらした。まぁルカリオ部長からの定時報告を聞く限り、まだ時間かかりそうではありますね…」

 

…なんだろう、2人の会話の内容は全くわからないけど上司と部下の会話っていうより、長年一緒にいる友人と話しているような印象を受ける。 

あっスプーンがうまく持てないピチューにヤミラミが「あーん」ってしてあげてる。これがやさしい世界か。

 

ゴルゴさんとヤミラミを見て、ポケモンと人間の関係は良好だというのはわかっていたが、人間同士、ポケモン同士の関係も良い。なんだか全体的に明るい会社。こうゆうのは、アットホームな職場っていえばいいのかな? 

…なんか地雷臭がするからやめておこう。そういえば、ここは何の会社なんだろう?みんながアイスを食べを終わったのを見計らって質問をしてみた

 

「あの、ここって何をする会社なんですか」

 

「えっ、所長それも説明してなかったんですか!?」

 

「あー、ヤミラミが可愛すぎるのとアイスのことで頭がいっぱいになっててな…」

 

本当に大丈夫かこの会社。

僕としょこたん、ヤミラミたちがジト目をする中、ゴルゴは 「ん、んっ!」とわざとらしく咳ばらいをして大声で言った

 

「では腹も膨れたところで、ポケサンカンパニーについて説明しよう!!」

「ポケサンカンパニーとは――――

 

 

“ボカーーーーーーーーーーーン!!!!!!”

 

所長が話始めると同時に、なにかが爆発するような音が鳴り響いた

 




・しょこたん
 ポケサンカンパニーの情報部部長。ポケモンに関する知識やバトルの腕はカンパニー内で一二を争う実力者。「ポケモン☆サンデー」「ポケモンスマッシュ!」が放送終了した後も、後番組である「ポケモンゲット☆TV」「ポケモンの家あつまる?」にもレギュラーとして出演。現在放送中の「ポケモンとどこいく!?」にも声優として出演している。ポケモンの世界観に合わせてカタカナ表記にしたがったが、ショタコンと読み間違えるため断念。
 作中登場した「ギザカワユス」はすっごく可愛いという意味らしい。ほかにも「まいしてる」や「カナシス」などの言葉があり、それらは「しょこたん語」と呼ばれているらしい。類似する言語として「コリン星語」「ルー語」などがある。

・ギザみみピチュー
 中の人つながりでしょこたんの手持ちポケモンとして登場した左耳がくせっ毛になっているピチュ(♀)。実はセレビィの時渡りによって別の時代からやってきており、時渡りの影響でピカチュウへの進化が遺伝子的に不可能という裏設定があるがこの作品では触れない。てかポケサンでシリアスとか想像できない。

・インターナショナル部
 名前だけの登場。一応イッシュ地方にミサキ、ハナ、マリアを含めた7人が在籍している設定だが、インターナショナル部はダイパではなくBWの領分のためこの作品での出演予定はない。あと多分イッシュにはチェ会長と武井教官のそっくりさんもいる。

・浅草
 なぞのばしょ。なみのりで行くこともできないし多分ダークライやシェイミもいない。でも雷おこしはうまい。



お気に入り登録や感想をいただきとてもうれしく思っています。

今後更新は遅くなると思いますが書き続けたいと思いますのでお付き合いよろしくお願いいたします

ここまで拝読くださりありがとうございました
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