シンオウに出動!ポケサンカンパニー!!   作:生牡蠣

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強敵!ギンガ団!

ポケサンカンパニーでゴルゴ所長たちに会ってから数日が経った。

あれからいろいろなことがあった。

 

まず、ヒコザルの負担を減らすため新たなポケモンを捕まえようとしたのだが、どうやら僕にはポケモンを捕獲する才能が皆無らしく投げたボールが変な方向に飛んで行ったり、ボールが当たってもなぜかはじき返されたりなどしてまったくポケモンを捕まえることができなかった。

初心者向けと言われているビッパにさえボールをはじき返された時はもうトレーナーやめようかなと思ってしまった。

 

そんなことをしながら進んでいたら、クロガネシティに着いてしまった。

結局ヒコザル1匹で挑戦しなければならない状況になってしまいどうしようか悩んでいると、ふと「ヒコザルを今以上、それこそ進化させてから挑んど方がいいよ」というしょこたんの言葉を思い出したのでジムに挑戦する前にヒコザルをめちゃくちゃ育てることにした。

クロガネシティの周りは岩タイプのイシツブテが多く生息し、炎タイプのヒコザルを育てるには厳しい環境かと思ったが、しょこたんからもらった冒険ノートを見てみたら

 

「ヒコザルを育てるなら207番道路でワンリキーを狩ること!」

 

と書いてあったため207番道路でワンリキーとひたすら戦った。それにしても狩るって書き方どうなんよ…

そんなことを続けていたらかくとう技のグロウパンチを覚えイシツブテにも対抗できるようになり、ついにヒコザルが進化しモウカザルになった!

岩タイプと相性の良いかくとうタイプの技も覚え、これでジム戦も心配ないなと思いながら冒険ノートの続きを読んでみると

 

「ポケモンが進化したら、以前と違う体の造り等で戸惑ってしまうポケモンも少なくないから新しい動きにトレーナーとポケモン、お互いが慣れるために軽めのバトルをすること。そして、ポケモンが新しくできるようになったこと・できなくなったことを把握すること!」

 

「クロガネ炭鉱でイシツブテやイワークを狩ってジム戦の予行練習をするのがおすすめ!!」

 

と書いてあったためクロガネ炭鉱でイシツブテやイワークと戦い、モウカザルと一緒に動きの確認を行った。いや、だから狩るって書き方…

 

そんなこんなでモウカザルと動きの練習をした後、クロガネジムに挑戦した。

ジムリーダーのヒョウタさんは岩タイプの使い手で、使用ポケモンは3匹と少し不利だと感じたが、かくとう技を会得したモウカザルと、クロガネ炭鉱での予行練習のおかげでイシツブテとイワークは難なく突破できた。

最後のズガイドスには苦戦を強いられたがかくとう技でゴリ押して何とか勝利した。

ジムバッチを貰うとき、ヒョウタさんから「まさか初心者トレーナーのポケモン1匹にやられるとは思わなかったよ」と称賛を受け、やっぱり僕はトレーナーの才能があるのでは!?と少し調子に乗ってしまい「それほどでも…ないですよ(イケボ)」とかっこつけて言ったら「ははは…」と苦笑いで少し引かれたのは僕の黒歴史である。

 

さて、そんなこんなで現在僕は何をしているのかというと

 

「モウカザル!ひのこ!」

 

「あぁ!ケムッソおおぉぉ!!」

 

よくわからないおかっぱ集団と戦っていた。

突然どうしたと思うかもしれないがこうなった経緯を説明しよう。

 

次の町、ソノウタウンに向かうためコトブキシティに戻る

なんかよくわからないおかっぱ達にヒカリちゃんとナナカマドが絡まれているのを発見

僕に気づいたナナカマドに助けを求められておかっぱとバトルスタート

 

…まぁ大分雑だけどこんな感じで巻き込まれた感じだ。しかし、ヒカリちゃんとダブルバトルでタッグを組めたから役得ということにしよう。

 

「うぅ……こんな子供に負けるなんて…自分、情けないっす…」

 

「吾輩……一生の不覚…であります」

 

おかっぱ集団がうなだれながら小声で何か言っている。キャラ濃いなこいつら。

 

「コウキ君!しばらく見ない間に強くなったね!私びっくりしちゃった!!」

 

ヒカリちゃんが笑顔で僕に言ってくる。かわいい。

それにしても、やっぱり僕達って思った以上にポケモンバトル強い?

 

 

「うぅ…かくなる上は玉砕覚悟で自分自らが…」

 

「おい、任務終わったからさっさと帰るぞ…って、何やってんだお前ら」

 

その時、おかっぱ二人の後ろから、彼らと同じ格好で背丈が二回りほど大きい男が歩いてきた。

 

「「あ、兄貴!!」」

 

と2人が大男の方へ駆けていく。どうやらあの2人の兄貴分らしい。

 

「兄貴!!あいつが有名なナナカマド博士っすよ!貴重な研究資料たんまり持ってるはずっすから奪っちゃいましょうよ!」

 

「吾輩たちはやられてしまったでありますが、兄貴なら余裕で勝てるであります!!」

 

「何ィ…」

 

瞬間、大男の顔が強張る。何か来る!

僕たちはこの男との戦いに備え身構える

そして大男は拳を振り上げ――――――――おかっぱ2人に拳骨を落とした

 

「……えぇ!?」

 

予想外の出来事に、ヒカリちゃんが驚愕の声をあげる。

ナナカマド博士も声は出さなかったが目を見開いて驚いているのがわかる。

 

「~~~っつぅ~~~いきなりなにするんすか兄貴!?」

 

「何してんだはこっちのセリフだ。あんまりカタギに迷惑かけんなっていつも言ってんだろ」

 

「し、しかしあのナナカマド博士でありますよ!?襲い掛かって役に立つ研究資料をたんまり持ち帰れば吾輩たちの評価も上がって臨時ボーナスとか昇進も期待できるであります!!」

 

「そういうのは自分の仕事をしっかりやれるようになってから考えろ。今日だっててめぇらの仕事の尻ぬぐいしたの俺じゃねぇか」

 

「「うっ…」」

 

「おまけに研究資料にしたって、理由をつけて正攻法で頼んでみるとか方法はいくらでもあっただろ。いきなり襲って奪うってのは考えがなさすぎだ」

 

そう2人に言った後、大男は僕たちの前まで来ると、おもむろに頭を下げた。

 

「うちの若いもんがご迷惑をおかけしてすいませんでした。よく言って聞かせますのでこの場は収めていただけないでしょうか」

 

「……う、うむ実害は出ていないようだし、まぁいいだろう…」

 

ナナカマド博士が少し戸惑いながら言った。

 

「ありがとうございます。坊ちゃん、嬢ちゃんも悪かったな」

 

大男は僕とヒカリちゃんにも一言声をかけるとおかっぱ2人に「いくぞ」と声をかけてそのままどこかに行こうとする。

 

「いや、待てよ!こっちはいきなり襲われたんだぞ!?それで何もなかったことにするのはおかしいだろ!」

 

僕は叫んだ。

いつもの僕らしくないと思うだろう。

今思えばジムリーダーやおかっぱ等に連勝し続けていたからか、調子に乗っていたのだと思う。

こいつらは悪いやつらだから警察に突き出さなくてはといった謎の正義感が僕を支配していた。

 

「・・・それもそうだな・・じゃあお詫びの品でも・・・・」

 

「そういうことじゃない!お前も倒してそこの2人と一緒に警察に突き出してやる!」

 

「……坊ちゃん見たところ初心者トレーナーだろ?やめときな。無駄にポケモン傷つけたくないだろ」

 

「うるさいやい!僕だってジムバッチを手に入れられる実力があるんだぞ!お前だって倒してやる!!」

 

「…実力わからせてやるのも年上の役目かねぇ……」

 

大男はそうつぶやくと、モンスターボールから1匹のポケモンを出してくる。

一目見ただけで分かる屈強な体。睨まれただけひるんでしまうような眼力。そして特徴的な丸太のように太い4本の腕。

 

「カイリキー……!?」

 

ヒカリちゃんがつぶやく。

 

「今回はこっちに非がある。でもな、坊ちゃんのその考え方は危険だ。こっから先俺たちに無駄にかかわって危ない目に合うかもしれない。だから、その過剰な自信――――折らせてもらう」

 

瞬間。男のまとう空気が変わる。

まるで歴戦の戦士のような、ハブネークを前にしたザングースのような、そんな殺気にも似た雰囲気をまとっている。

 

「…ッ!モウカザル!!」

 

思わず怖気づきそうになるのをごまかすように、モウカザルをボールから出す。

カイリキーは確か、ワンリキーの進化系。接近戦を得意とする。今はお互いの距離が十分に離れているから相手はこっちに近づきたいはず。ならば…

 

「(離れた距離を保ちつつ、ヒット&アウェイで戦う!)モウカザル!!ひの―――

 

ひのこ。と言いきる前にモウカザルの腹に、カイリキーの拳が突き刺さる。

 

「ッ!モウカザル!?」

 

カイリキーの拳が離れるとモウカザルがそのまま倒れこむ

なんで?距離は十分稼げていたはずなのに一瞬で…!?

 

「“バレットパンチ” 必ず先制を取れる技だ。ほのお・かくとうのモウカザルとは相性最悪だが、レベルの差があるからか、大分ダメージが入ったようだな」

 

大男がなにか言っているが、よく聞こえない。

 

「さて、これでカイリキーの間合いに入ったな。こっからどうするかな…」

 

「リーキリキリキ」

 

カイリキーが悪そうな笑い声をあげる。

まずい、追撃が来る……!

 

「リキリキリキ、リー―キキキww!…リリキッw!」

 

カイリキーが悪そうな笑いを続け…いや、これは普通に笑ってないか?

 

「どうした?カイリキー?」

 

「リキキキw…カ―――イリッキキキーww!イイイイリキィィィっひひいひwwwww!!」

 

ついに大爆笑し始めたカイリキー。一体何が起こったのだろうかと考えていると

 

「ヤミヤミヤミ」

 

と、どこからか聞いたことがある声が聞こえる。

 

「おい、カイリキー……あん?なんだこいつは?」

 

大男がカイリキーの胴体を見てつぶやく。そこに視線を合わせてみると

 

「ヤミヤミヤミぃ!!」

 

ヤミラミがカイリキーの体をくすぐっていた。なるほど。くすぐられてカイリキーは笑っていたのか。いや、それよりもこのヤミラミって―――

 

「こら!ヤミラミ!!」

 

どこかで、聞いたことがあるセリフが聞こえた。

 




・ヒコザルのレベリング
リメイクではグロウパンチ貰ったからある程度楽になったが、昔はモウカザルになるまでかくとう技がなかったためワンリキーをひたすら倒すしかなかった思い出。
シンオウ地方はほのおタイプにあまり優しくない印象

・狩る
一狩りいこうぜ!!というモンスターなハンター的な意味ではない。イワークやイシツブテの体から装備品を作るなどだれも望んでない

パルデア地方行ってたので更新が遅れました

今回、ポケサンメンバーの出番が皆無だったり、唐突なオリキャラが出たりで好き嫌いが分かれそうな話で少し不安ですが、楽しんでいただけたなら幸いです



ここまでご拝読ありがとうございました
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