入学して半日で女の子を3人泣かせたのはよくある話だろうか?   作:ヤマガラなり

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1話 初対面だけど初対面じゃない?何を言ってるんだ?

 

 

私立麻美ヶ丘高校。俺が入学した高校だ。家から徒歩50分、バスで20分もかからない程度にあり立地はめっちゃくちゃいい。しかも歴史が浅く校則も結構ゆるゆるで校舎も新しい。そんな高校だ。

「ま、もっと近くの高校行きたかったんだけどな」

まあその近くの高校は落ちたんですけどね。入試。性格上めんどくさいの嫌いなので近ければいいやと選んだ公立の高校落ちて2番目に近かった私立の高校に受かった。要は滑り止めに引っかかって入学したのだ。

それに言うことは無いが数少ない友人達はほぼ1番近い高校に入学してしまった。

唯一同じ高校に入学したやつも違う学科のため入学式は違う時間帯なので高校初の通学を1人で向かっているのだ。

(次は私立麻美ヶ丘高校前、お降りの方は バスの停車ボタン……)

やっと着いた。人ぎゅうぎゅうでめっちゃ窮屈してたんだよなぁ…

そんな人混みだらけのバスをさっさと降りた。

「やっぱし、無駄にでけぇなぁ……」

新設されたばかりだが色々な学科があるため学校の敷地はとても広く農業科や食品科、工業科もある為恐らくこの学校だけで自給自足できるんじゃないかと思う。

「……うへぇ…すげぇペッピンさんがいるな。しかも2人も」

正門の左右端に人混みが出来ていたのでそこに目をやってみると左の方には黒髪で顔面偏差値高くてスタイルお化けでもうボンキュッボンじゃなくてドカーンキュキュドカーンの明らかに男子高校生には目には毒レベルの美少女がおり右には茶髪で活発そうな左と比べると明らかに戦力不足だが顔面偏差値は同等だか常にニコニコしていて愛嬌◎のロリよりの美少女だ。

だがこの短く過ごしてきた人生の中で俺は…山神悠斗は知っている。ああいうのに関わると絶対ろくなことにならないと!……でもめっちゃ美人やな!お近付きになりたい!!(テノヒラクルー)

とりあえずそんな雑念は捨ててさっさと教室に行こうと正門をくぐろうとした。

その時だった。

「あ、そこの正門くぐろうとしてる人、ちょっといい?」

「ごめんなさい、ちょっと今いいかしら?」

右手、左手を誰かに掴まれた。

ゑ?どなた?なに?初っ端から因縁?金はないアルヨ、ウソつかないネ。

右手には愛嬌◎の美少女。左手にはスタイルお化けの美少女だ。

 

遊戯王の魔法カードかな?

 

??????????????????????

 

「あ、え、あの、ごめんなさい、壺とかは買わないです、はち」

 

何いってんのぉ!俺は!!ぜってえこの間話したおじさんのマルチにあって有り金スった話のせいだろうがァ!!!てかはちってなんだよ!

「え、壺は売ってないから安心してね。その聞きたい事があるんだ」

「………はい、なんでしょうか」

あーーすげぇ今死にてぇ…なんかめっちゃくちゃ病んだ……

「覚えてる?」

覚えてる?なにを?

「覚えてるって何を覚えてるのかわからないんだけど…初対面だと思うんだけど…」

「………そっか。…ごめんね!変な話聞い…て」

え、なになに?泣きそうになってるじゃん…え、俺知り合いだった?ド忘れしてる?こんな可愛い子を??

「ごめんね!」

そう言って走り去ってしまった。俺何かやっちゃいました?

「私も確認なんだけど覚えてないのね?」

左手をずっと握ってきたスタイルお化けが同じ質問をしてきた。

「えっと、……ごめんなさい、初対面だと思うんだけど…」

一瞬悲痛そうな顔をした。

「そ…うなのね。ごめんなさい」

また泣きそうな顔で手を名残惜しそうに離してどこかへ行ってしまった。また俺何かやっちゃいました?

「女の敵だな」

「馬に蹴られて死ね」

そんな声が複数聞こえてきた。おい、馬に蹴られて死ぬのは恋路を邪魔した奴だぞ……

そんな突き刺さる視線を受けながら俺は教室に向かった。

 

どお゙じで…

 

そんな足取りで教室に向かった。1-A1ここが俺の教室だ。教室のドアを開けるとちょっと騒がしかった教室内が凍えた。うん、なんかもうここまで噂流れてるんだ……おれ高校ちゃんと通えるかな?

とりあえずこれ以上注目されたくないのでちょうど空いていた窓際の端っこの席に肩身を狭くして座った。

「はぁ…」

大きなため息を1つ吐き出した。なんだったんだ?あと2人は。2人して覚えてるって聞かれたけど一体なんなんだ?俺は何を忘れてるんだ?てか人違いの可能性が一番高いか…ま、人の噂は75日って言うし暫くは放置やな。ところで……先からうろちょろしてる愛嬌◎はなんや?てか同じクラスだったんか?まあ気づかないフリしておかないともっと面倒な気がする

「あ、あの、ついさっきはごめん。突然変な事聞いちゃって…あと逃げ出して……」

ここでちゃんとまともに返せれば多少は火消しになるはずだ!

「突然だったから驚いたけどそんな謝ってもらう程じゃないから気にしないで」

よし無難だろ!

「そっか、ありがとう!あ、私の名前は朝倉狛犬。よろしくね」

「俺は山神悠斗。1年よろしく!」

よしこれならOKのはずだ!……?なんだ悪寒?殺気!?どこから!?

「うん、知ってるよ」

小さく呟いたのは聞こえたがそれよりも何故か悪寒が止まらなず気にならなかった。

 

あーーー面倒だった。入学式が終わりクラス内でのオリエンテーションが始まった。しかし入学式が長い事。あまりにも長くて爆睡してしまった。

学部が多いため午前と午後で入学式が別れており午前の部は普通科と特進科合同で午後は農業科とか特殊な学科に分けられている。俺の数少ないマイフレンドは何故か中学の時に農業に目覚めたので農業科に進学した。

今は施設の説明をしている。このご時世で珍しくマンモス校なだけあり食堂が3箇所あり体育館が3つあり家畜などの飼育小屋や畑など本当になんでもござれだ。部活動にも力を入れており無数の部活が存在しているみたいで通常の高校だと部活動説明会みたいなのがあるみたいだが多すぎるため入学して1週間後から暫くは部活動の勧誘チラシ掲示場に掲示や直接配っていい期間になる。他にも生徒会室や職員室前などに全部活一覧が掲載される。ちなみに毎年雑誌サイズになるらしい()

さて、学校と言えば一番最初の大きなイベントと言えば席替えだ。とりあえず最初に座った窓際端っこの席が1番の狙い目だ。祈りを込めて引いたら本当に出た。え、ラッキーと思い席に戻ると隣にはあの愛嬌◎…じゃなくて朝倉さんが居た。

「あ、席隣なんだね。よろしくね!」

「こっちこそよろしく」

なんかすげぇ縁があるな…ワンチャン…?いやその前に今朝のこと聞きたいけどめっちゃ聞にくい…でも聞いておきたいな

「それじゃあ今日やるべき事は終わったので気をつけて下校しろよー」

うーんちょっと担任緩いかもな。ま、いいっか

ほかは特にやることはなかったみたいだ。まあ午後からもう1回入学式やるからなるべく早くって言われているのだろう。

「朝倉さん、ちょっといいかな?」

聞けなかったら仕方ないけど。

「あーー多分朝の事聞きたいんだろうけどごめんね。今はちょっと聞かないで貰えると助かるんだけどなぁ……」

うーん、まいいっか。聞けたら良かったぐらいだしな。

「わかった。なら聞かない。けど教えてくれたら助かるよ」

「ありがとね。じゃまた明日」

さて帰るか……なんか忘れてんのかな…。

校舎を出ると午後から入学式のグループが少しずつ校舎に俺たちと入れ替わる様に入ってきていた。

「はぁ…初日から酷い目にあったな…」

見知らぬ美少女から2人から覚えてると聞かれて覚えてないと正直に答えたら泣かれるし…

「へい、そこのストップ!」

今度は両肩を掴まれた。??なんだ背中にやらか……は!?まさか!!

男の夢!?

「は、はい、あのその、当たってるというかその、潰れてるというか……」

今朝からどもり過ぎだろ俺…いや、正直言わず感触味わいたいんだけど何故かまた殺気を感じる……

「あ、ごめん、ごめん」

離れてくれたようで俺は後ろを見た。

おぉ!パツキンガール!しかもデカい!こやつもスタイルよし!…?朝もこんなのあったような…

「多分2人から同じ質問されてると思うんだけど覚えてる?」

またかよぉ!!!なに?俺記憶喪失になってる?ごめんなさい!!覚えてないんです!本当です!

「多分黒髪でスタイルがめっちゃいい人と朝倉さんのことだと思うんだけど…ごめん覚えてないんだ」

「そっか、ならいいや。……これなら勝機は…」

何!?勝機とか言ってるんだけど…俺と戦うつもり!?

「あーじゃあ俺はここで、」

「あ、待って待って。そのさ…いや、ごめん。なんでもないや。ごめんね呼び止めて」

すげぇ気になるんだけどぉ!俺何したのぉ!!!

でもがっつきすぎると嫌われるとかよく聞くからクールに去るぜ!

「あー…その、なんだ……なんか俺に出来ることなら頼ってくれよ。光莉……??何言ってんだ俺」

なんかすげぇ自然に出たんだけど。誰?光莉ってこのパツキンガールの名前聞いてないんだけど…なんで名前だって確信できたんだ?なんか泣きそうなんだけど!この流れみたよ!

「…て…あの時…と一緒の……」

ほら、めっちゃ声カスカスでもう瞼の壁が水を超えてるよ!色んな人が見てるからァ!!

「初対面ですげぇ馴れ馴れしいこと言ってごめんなさい!!だから泣くのは勘弁してくれぇ!」

「……ご、ごめん、ちょっと嬉しくて……そっか、記憶無くしててもそこは変わらないんだね…」

後ろの方すげぇ不穏なこと言ってるんだけど……何本当に俺記憶喪失になってる?スタイルお化けと愛嬌◎とパツキンガールと俺は知り合ってるのか?

「記憶を無くしてる?なんの事?」

「あ、えっとその、あのーナンデモナイヨ」

「いや、だって」

「オトメノヒミツダヨ」

コレイジョウフカクキカナイホウガヨサソウダ

「………さいですか…」

 

そんな感じで俺の高校生活は始まった。

とりあえず一つ言いたいことがある。

 

記憶よカムバック!!!!!!!!!!!

 

 

そして親睦会みたいな形で集まっていたクラスメイトに指を刺されて屑とか似非主人公やら言われて泣いて帰りました。まる

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