霊媒師が金のたm……ゲフンゲフン、平和のために戦うのは間違ってるだろうか 作:幽霊です。
極東にとある一族がいた。
その一族は悪さをする悪霊を払い、時に身を呈して人々から守っていた。
人々から支持され、上流階級の人に信頼を勝ち取り確固たる地位を確立した。
しかし……
「馬鹿な奴らだ。まさか我ら一族に呪われていることにも気付かないなんてな」
仕組まれていた。彼らは平和のために動いていたわけじゃない。
全ては金のため。
人々を苦しめつつ、あたかも救世主のように立ち振る舞う。未知の病気で寝込む貴族を治したように見せかけるが、実際には一族が掛けた呪い。
どうしようもないクズ。それが霊媒師一族の本性だった。
彼らの天下は長くは続かない。
一族にある天才が生まれ落ちたのだ。
能力の基本は祓う。視る。呪うの3種類。しかしこの3種類を習得出来たのは過去一人として存在しない。せいぜい2種類がやっとだった。
一族は歓喜した。この子どもが居ればさらなる地位を得られる。やがてかの迷宮都市の覇権を狙える。都合の良い妄想を膨らませていた。
一族にとって誤算だったのは、
「ギャアァァァァァァ!!何故、何故だぁぁぁぁ!?」
「……解釈違い」
自分たちに牙を剥いたこと。
自業自得。因果応報。
一族はたった一人の子どもに全滅し、その地位を失うことになった。
天才の名前は――――
「聞いてるのか宗徒!」
「もちろんもちろん!!聞いていますとも!」
俺の名前はアラヤ・
「ん〜、ここは君を庇ってやりたいけど、僕もリヴェリアと同じ気持ちかな」
「せやで。本来なら他派閥と連携を取って行われるんや。それを宗徒一人、それも独断でやるんは流石に見過ごせんなぁ」
「安全に充分配慮してやりました。逃走手段ももちろんありました!」
「屁理屈をこねるな!」
「ぐふっ!?」
母親代わりのリヴェリアに殴られた。ランクアップしたとはいえ、この人にとって俺の耐久は紙も同然だ。かなり痛い。
「だいたい、あそこには第二級冒険者もいたんだぞ!Lv.1のお前が行けば自殺行為も同然だ!」
ごもっとも。
「オラリオの指揮を任されている僕からしたら、作戦に組み込みたいけど……睨まないでくれリヴェリア、する気はない。とりあえず罰を与えようか」
「ば、罰…?」
「外出禁止」
「うっ!?」
「作業禁止」
「むぐっ!?」
「最後に――――金品没収、だね」
「ま、待って!それは余りにも横暴だ!!」
「そもそも闇派閥が略奪した物だ。こちらで回収して置かなければならないんだよ」
正論だった。
説教を耐えられたのは金品があったから。金品が無ければ説教を耐えられそうにない!!
「まあ、彼のお陰で敵戦力を削られたのも事実。報酬は僕の方から渡そう」
「やったーーーーー!!フィン大好きーーーーー!!」
「ははは。どうせなら同族から言われたいよ」
「まったくこの子は……」
フィンは軽く笑い、リヴェリアは呆れた視線を送る。
喜ぶ俺を置いて、ロキが尋ねた。水を差さないで欲しい。
「でもどうやって特定したんや?ステータスは把握しとるが、方法が分からんのや」
「あ、それは僕も気になるかな」
この質問の答えは決まってる。
「
これに尽きる。
幽霊は霊感があれば、視える人には視える。恩恵を授かった冒険者ほど感覚が強まり、より視えるようになる。
オリ主はこれを逆手に取り、見事闇派閥を呪い倒した。