霊媒師が金のたm……ゲフンゲフン、平和のために戦うのは間違ってるだろうか   作:幽霊です。

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感想と評価をありがとうございます!今回はかなり迷走しています。ご容赦を。


第4話

 

 『でね、でね』

 

 「うん」

 

 『もー、ちゃんと聞いてるの?』

 

 「聞いてる、聞いてる」

 

 『あの人ったら、初対面の姉さんに殴られたのよ?気色悪い顔を妹に見せるなって!まあ、男神様と何やら悪巧みしてたらしいけど』

 

 「自業自得とも取れるね」

 

 『でもね、でもね!彼は優しいの!病気で寝てた私に、色んな冒険を聞かせてくれてね、勇気をくれたのよ!』

 

 「好きなんだね、その人のこと」

 

 『もちろんよ!』

 

 俺は今、隣にいる女性の惚気話を聞かせられている。周囲から見たらそんな女性いない。俺の独り言。ヤベー奴じゃん。

 

 それは何故?

 

 答えは単純。

 

 彼女がお化けだから。

 

 『悩み事?ならお姉さんに任せなさい!』

 

 「なら少し黙ってくれない?()()()()()

 

 俺はとある教会に住み着く地縛霊に呪われた。こんなこと一度もなかったし、そもそも自我がこんなにはっきりしている霊を視たことがない。

 

 俺は考えることを辞めて、現実を受け入れた。

 

 【霊魂憑依】

 

 ・魂の変更

 

 ・霊から呪われることで可能とする。

 

 

 

 「正義とはなんだ?」

 

 「金」

 

 『あの人と私達の息子』

 

 「正直だな」   

 

 怪しげな男神の問い掛けに答えた。近くにいた【疾風】にドン引きされた。

 

 「じゃあ失礼します」

 

 男神に関わるとロクなことがないし、この神には関わっちゃいけない雰囲気が漂っている。

  

 早々に立ち去るのが吉だ。

  

 あとメーテリア。そんなに満足気にしてるが、お前の声は聞こえてないぞ。

 

  

 

 「今から闇派閥に関する会議を始める……と言いたいが、フィン」

 

 「なんだい、ロイマン?」

 

 「なんだい?じゃあないわ!何故お前のファミリアの子どもがそこにいる!」

 

 「どーぞ、よろしく」

 

 自派閥である【ロキ・ファミリア】の団長、副団長を始め、【フレイヤ・ファミリア】の団長であり都市最強の【猛者】オッタル。そして最速の【美神の戦車】アレン・フローメル。

 

 良い印象を持たれてないらしく、子どもの俺に舌打ちと罵詈雑言を容赦なく浴びせてくる。 

 

 「私の立場から言わせてもらうと、子どもを巻き込むのは賛同しかねる」

 

 「私もよ!でも【勇者】のことだから、何か考えがあると私は見たわ!」

 

  【ガネーシャ・ファミリア】団長の【象神の杖】シャクティ・ヴァルマ。そして、【アストレア・ファミリア】団長の【紅の正花】アリーぜ・ローヴェル。両派閥ともに、オラリオの治安を守る有名な派閥である。

 

 前者については、闇派閥の一派を壊滅させた際に、トラウマになるレベルで怒られた。交流のある妹さんに慰められたのはいい思い出だ。

 

 後者は知らない。同じく治安維持派閥であることしか知らない。

 

 「君達も知ってるね?彼が一人で闇派閥を壊滅させたこと」

 

 「もちろん知ってるとも。私の派閥で保護して叱ったからな」

 

 「ひいっ」

 

 反射的にリヴェリアの後ろに隠れる。メーテリアが頭を撫でつつ、『そんな危ないことしたの?めっ!』て叱ってくる。まあ、撫でられる感覚がないんだけどね。

 

 「闇派閥の居場所を特定する術が彼にはある。今回呼んだのは、敵幹部の居場所を教えてもらうためさ」

 

 「本当か!?」

 

 「もちろん」

 

 大半が目を見開く。俺が闇派閥を壊滅させたことについて半信半疑だった人は、特に驚いているようだった。

 

 『あ、この紙に書いてある枝知ってる』

 

 (枝?)

 

 『ええ。私と姉さんの薬として使われていた物だもの。そう言えば、姉さんは今オラリオに居たわね』

 

 (その姉さんの名前は何だっけ?)

 

 『アルフィアよ』

 

 意識を会議に戻せば、大人達が何やら口論している。怒鳴ってばかりの大人になりたくないね。

 

 「ねえ、リヴェリア」

 

 「ん?どうかしたか?」

 

 「()()()()()()()()()()()()()()

 

 「「「「!!」」」」

 

 「その名前をどこで…!」

 

 聞こえていたのか、古参勢が口論を辞めてこちらを向く。有名人?

 

 「見たって人がいる」

 

 「……それは本当かい?」

 

 「うん。間違えようもない確かな情報だよ」

 

 「ば、馬鹿な!!奴は、ゼウス・ヘラの派閥は!黒龍に敗れて死んだはずだ!!」

 

 「ぜ、ゼウス?へ、ヘラ?」

 

 『そう言えば、私と姉さんは【ヘラ・ファミリア】所属だったような……。まあ、私は病気で寝てたから半分以上穀潰しだったけどね!』

 

 こ、コイツ…!しかも微妙に反応しづらいし…!

 

 「しかし合点がいく。我々を倒したあの魔法は、かの【静寂】のものだと考えればな」

 

 『そう言えば』

 

 (まだあるのか?)

 

 『黒い鎧を着た、大柄の男の人もいたわね。それに正義とは?って聞いた神も』

 

 (それだけじゃあ分から……ん?ちょっと待て。あの神が一緒にいたなら、間違いなく邪神じゃねーか!!)

 

 「フィン、まだあるんだけど……」

 

 「?」

 

 「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 「「「「!!」」」」

 

 「あの男神様が!?そう言えば、リオンも同じ質問されたわね……」

 

 「名前は分かるかい?」

 

 チラリとメーテリアを視る。ぷかぷか呑気に浮いてやがる。

 

 『ん?ああ、ザルドって姉さんは言ってたわ』

 

 「()()()だって」

 

 「! ありえない話じゃない。城壁を破壊したのはLv.6以上の戦士。充分当てはまる」

 

 【猛者】が拳に力を入れる。因縁がある?

 

 「おい」

 

 「どうかしたかい?」

 

 「このガキ、闇派閥と通じてるんじゃねえか?」

 

 「取り消せ【美神の戦車】!」

 

 「リヴェリアの言う通りじゃ。流石にそれは見過ごせんわい」

 

 リヴェリアとガレスから怒気が発せられる。額に冷や汗が流れる。

 

 「俺たちでさえも掴めなかった情報を、何故冒険者になって日も浅いガキが知ってる?どう考えても怪しいじゃねえか」

 

 【美神の戦車】が言っていることは的を得ている。幽霊から教わったなんて、事情を知らない他派閥の人は考えもつかない。疑って当然だ。

 

 そう。事情を知らないのなら。

 

 「この子は、【金の亡者】は闇派閥ではない」

 

 口を開いたのはシャクティ・ヴァルマ。

 

 「ああ?何か根拠でもあるのか?」

 

 「()()()()()()()()()()()()()()()。これでいいか?」

 

 あのガネーシャが判断した。一般人を陥れる神ではないことを、皆は知っていた。

 

 「疑う気持ちは分からないでもないが、彼は僕たちの仲間だ。次はないよ」

 

 「ちっ」

 

 舌打ちする。謝罪して……いや何でもないです。

 

 『何この子、感じ悪い!』

 

 多分年上だよ、この人。

 

 「まあ、よしとしよう。今日招いたのは特定するためだ。いいね?」

 

 やっと本来の目的を果たせる。これで終わったら、疑われただけになるとこだった。

 

 「これは敵幹部が使用していた武器だ。拾って随分年季があるけど……使えるかい?」

 

 渡されたのは折られた長剣。見た感じ怨恨が迸ってるので、

 

 「充分。問題ないよ」

 

 「よし、じゃあ始めてくれ」

 

 「この地図使うよ」

 

 俺は懐に仕舞っていた御札を、腕と長剣と地図に貼り付ける。これで繋がった。

 

 全員が興味深く眺める。

 

 地図を指でなぞる。北、南、西、東となぞって、

 

 「見つけた」

 

 「ここは……()()()()()()()だね」  

 

 アラヤ・宗徒を知らない冒険者は、

 

 何の変哲もない子どもから、只者ではない冒険者へと評価が覆った。

 

 

 





 オリ主の能力を知っている人。ロキ、フィン、リヴェリア、ガレス。シャクティ、アーディ、メーテリア。

 メーテリアは地縛霊として教会にいたが、憑依先(オリ主)を見つけて呪ったので行動範囲が広がった。テンション爆上げ。1児の母なのに少女化。

 結末はダンメモと同じ。ただし、本来なら不在のオリ主がいる。
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