アブソリュート・ソロ やりすぎて組めなかった男   作:人見知り

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なんとか2話目


学園生活と新刃戦

 

いろいろ言われたけど「出てけ」って言われてないし、気にしなくていいのかな?

 

それなら、かなり良いよね。

月10万あるし、2人部屋を1人で使えるし。

朝食もバイキングだ!

 

胃にもたれなさそうな物にしとこう。

授業のレベルが分からないから、吐いても困るし。

 

「昨夜もトールは私を優しく抱いてくれました。」

「なっ!」

「まっ!」

 

「待ってくれ、その言い方には問題がある!」

 

「いや。その日会った人間を抱きしめてる段階で問題では?」

 

「あっ、迅くん。」

「やあ、おはよう。みやびちゃん、巴ちゃん。それにユリエちゃんにトール君だっけ?」

「おはよう。」「ああ……おはよう。」「ヤー。おはようございます。」

 

「面白そうな話が聞こえたんだけど、トール君ってプレイボーイ?」

「違う!」

 

✳︎ ✳︎ ✳︎

《座学》

 

「ブレイズは基本的にシンプルな構造の武器、剣とか槍とかになるんだけど、例外ってあるんだねー」

 

現状は唯のガイダンスだなぁ。初日だから当然か。

 

✳︎ ✳︎ ✳︎

 

《実技》

 

経験者多すぎない?

 

なんでみんな、迷わず訓練できるの?

あっそうだ。

「巴ちゃん!みやびちゃん!まーぜーて」

 

「どうしたんだ、迅? 男子と組めば良いだろう?」

「いや、ド素人が混ざれるレベルじゃないって。

みやびちゃんも素人みたいだし、訓練相手にどうかな?と思って。

素人の組み手で、先生役と相手役を兼任するのは難しいんじゃない?

そうでない時は、側で学ばせてもらってもいいかな?」

 

「難しくはないが……そうだな、確かに相手役だと教えづらい時もあるからな。私は構わないが、みやびはどうだ?」

「私は大丈夫だから」

「ありがとう♪ 助かるよ♪」

 

これで、素人向けの指導を学べる♪

 

(天国*1と地獄*2の日々が始まる事を、まだ知る由もなかった。)

 


 


 


 


 

《新刃戦》

 

「その名も新刃戦。気になるその内容だけど〜自分達以外は全員敵♪」

俺の場合、『自分以外』なんだよなぁ〜。

「ふべっ」

 

「ご、ごめんなさい、迅君。大丈夫?」

「迅、ボーッとしていると怪我するぞ。」

 

「ごめんごめん。新刃戦の事を考えちゃって」

「迅君は一人だもんね。」

「確かに大変だろうが、手を抜くつもりは無いぞ。」

 

「当然。 よし!続きをやろう!」

「悪いが、これからはデュオでの特訓にしたいのだが……」

「ごめんね、迅君。」

 

「あっ。はーい」

✳︎ ✳︎ ✳︎

 

《新刃戦当日》

 

よし、屋上に一番乗りできたな。

ここなら、入口が限られてるから、不意打ちも挟み撃ちもできまい。

 

よーし、いつでも来い!

✳︎ ✳︎

 

《30分経過》

 

来ないなぁ。

 

✳︎ ✳︎

 

《1時間経過》

 

あれー?来ないなぁ。

 

✳︎ ✳︎

 

《夕暮れ》

 

誰も来ない。

 

マズイマズイマズイ。

これ生き残っても落第になるやつ。

 

急いで誰か探さないと。

 

✳︎ ✳︎

 

あそこにいるのは、月見先生か?

そういえば、『自分達以外全員敵』だって言ってたな。

卒業生なら強いはず!挽回のチャンスだ!

 

「あっ九重君。」

「月見先生。」

「一体どうしたの?」

「俺たちも今来たばかりで…」

 

【インフェルノウイング!♪〜】

【バーニングラッシュ!】

 

「よっし!3人撃破!」

 

あれ?

「危ねぇなぁ!」

うぉっ! 蛇腹剣?

 

「流石は卒業生。こんなんじゃ倒せませんか」

 

「迅、危ないじゃないか!」

「あれ、トール達も? 1人も倒せてないなんて……。本当に落第するかも」

 

「1人も倒せてない? やっぱり、トラ達を襲ったのは先生なんですね。なんでこんな真似を!」

 

「有望そうな新人を始末するだけの簡単なお仕事さ。」

 

「え? 終盤の隠しキャラとかじゃなくて?」

「のんきだな!」

 

うおっ!【カキン】【カキン】

 

「よく弾いたなぁ。割と本気だったんだがな」

「そりゃ、師匠の武器と似てるし。それにしても、頬が痛いような? ? 切れてるー!」

 

「レクチャーその1 実はブレイズって人を殺せちゃうんだよね。でもこれって機密事項だから皆には内緒だよ♪」

 

「いや。建物を崩壊させるとか、破片を飛ばせば殺せるでしょ?

むしろ、普段の人は平気だけど物は壊れる方が謎では?」

 

「レクチャーその2」

無視か。

「ブレイズを破壊されるとどうなるかって言うと!」

「アッー!!」

ひっ!

 

「丸一日起きれねーぐらいのダメージを精神に食らう。」

 

それ教える必要あったか?

 

✳︎ ✳︎

「惜しい惜しい。もっと必死にやらねーと死んじまうぞ!」

「これで終わりだ!」

「無駄だ。弱えー奴は死んどけ!」

「当たったらヤバかったな」

✳︎ ✳︎

 

即興トリオには無理があったな。

 

「よし。1人で時間稼ぎしてくるから、後はよろしく!」

 

「おい!」

 


 

《後日》

 

「もう授業に出て大丈夫なのか、迅?」

 

「一応ね。そろそろ授業に出ない事の方が怖くなってきたし。」

 

「ノートなら私たちの見せてあげられるよ。」

 

「休んでいた時に、見せてもらったのは嬉しいよ。

ただ、ずっと甘えるのも、申し訳なくてね。」

 

✳︎ ✳︎

 

はい、前回ボロクソにやられた迅です。

今は巴ちゃん、みやびちゃんと教室に向かっています。

 

いやー。俺一人では、荷が重すぎたね。

一矢報いるつもりどころか、『倒してしまっても〜』ってやつのつもりだったけど、

言わなくて良かった〜。

 

1人で挑んだら、防戦一方でジリ貧だったし。

ならばいっそ、と攻めたら読まれてたのかバッサリやられたね。

必殺技で威力を相殺させたから、脇腹だけで済んだけど。

 

トール君達に聞いたら、先生は髪の毛が少し焦げてたらしい。

 

あんな使い方とは言え、『必殺技』なんだけどなぁ〜。何なのほんと。

 

まぁ、もう会わないだろうから一旦忘れよう。

ここがヤバい所とはいえ、俺たちに説明も無く続投する訳ないだろうし。

 

「おっはよーん!みんな新人戦の疲れは取れたかなー?」

 

うっそ〜ん。

*1
美少女と密着

*2
サンドバッグとしてボロボロ

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