アブソリュート・ソロ やりすぎて組めなかった男 作:人見知り
いろいろ言われたけど「出てけ」って言われてないし、気にしなくていいのかな?
それなら、かなり良いよね。
月10万あるし、2人部屋を1人で使えるし。
朝食もバイキングだ!
胃にもたれなさそうな物にしとこう。
授業のレベルが分からないから、吐いても困るし。
「昨夜もトールは私を優しく抱いてくれました。」
「なっ!」
「まっ!」
「待ってくれ、その言い方には問題がある!」
「いや。その日会った人間を抱きしめてる段階で問題では?」
「あっ、迅くん。」
「やあ、おはよう。みやびちゃん、巴ちゃん。それにユリエちゃんにトール君だっけ?」
「おはよう。」「ああ……おはよう。」「ヤー。おはようございます。」
「面白そうな話が聞こえたんだけど、トール君ってプレイボーイ?」
「違う!」
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《座学》
「ブレイズは基本的にシンプルな構造の武器、剣とか槍とかになるんだけど、例外ってあるんだねー」
現状は唯のガイダンスだなぁ。初日だから当然か。
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《実技》
経験者多すぎない?
なんでみんな、迷わず訓練できるの?
あっそうだ。
「巴ちゃん!みやびちゃん!まーぜーて」
「どうしたんだ、迅? 男子と組めば良いだろう?」
「いや、ド素人が混ざれるレベルじゃないって。
みやびちゃんも素人みたいだし、訓練相手にどうかな?と思って。
素人の組み手で、先生役と相手役を兼任するのは難しいんじゃない?
そうでない時は、側で学ばせてもらってもいいかな?」
「難しくはないが……そうだな、確かに相手役だと教えづらい時もあるからな。私は構わないが、みやびはどうだ?」
「私は大丈夫だから」
「ありがとう♪ 助かるよ♪」
これで、素人向けの指導を学べる♪
(天国*1と地獄*2の日々が始まる事を、まだ知る由もなかった。)
《新刃戦》
| 「その名も新刃戦。気になるその内容だけど〜自分達以外は全員敵♪」 |
俺の場合、『自分以外』なんだよなぁ〜。
「ふべっ」
「ご、ごめんなさい、迅君。大丈夫?」
「迅、ボーッとしていると怪我するぞ。」
「ごめんごめん。新刃戦の事を考えちゃって」
「迅君は一人だもんね。」
「確かに大変だろうが、手を抜くつもりは無いぞ。」
「当然。 よし!続きをやろう!」
「悪いが、これからはデュオでの特訓にしたいのだが……」
「ごめんね、迅君。」
「あっ。はーい」
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《新刃戦当日》
よし、屋上に一番乗りできたな。
ここなら、入口が限られてるから、不意打ちも挟み撃ちもできまい。
よーし、いつでも来い!
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《30分経過》
来ないなぁ。
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《1時間経過》
あれー?来ないなぁ。
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《夕暮れ》
誰も来ない。
マズイマズイマズイ。
これ生き残っても落第になるやつ。
急いで誰か探さないと。
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あそこにいるのは、月見先生か?
そういえば、『自分達以外全員敵』だって言ってたな。
卒業生なら強いはず!挽回のチャンスだ!
「あっ九重君。」
「月見先生。」
「一体どうしたの?」
「俺たちも今来たばかりで…」
【インフェルノウイング!♪〜】
【バーニングラッシュ!】
「よっし!3人撃破!」
あれ?
「危ねぇなぁ!」
うぉっ! 蛇腹剣?
「流石は卒業生。こんなんじゃ倒せませんか」
「迅、危ないじゃないか!」
「あれ、トール達も? 1人も倒せてないなんて……。本当に落第するかも」
「1人も倒せてない? やっぱり、トラ達を襲ったのは先生なんですね。なんでこんな真似を!」
「有望そうな新人を始末するだけの簡単なお仕事さ。」
「え? 終盤の隠しキャラとかじゃなくて?」
「のんきだな!」
うおっ!【カキン】【カキン】
「よく弾いたなぁ。割と本気だったんだがな」
「そりゃ、師匠の武器と似てるし。それにしても、頬が痛いような? ? 切れてるー!」
「レクチャーその1 実はブレイズって人を殺せちゃうんだよね。でもこれって機密事項だから皆には内緒だよ♪」
「いや。建物を崩壊させるとか、破片を飛ばせば殺せるでしょ?
むしろ、普段の人は平気だけど物は壊れる方が謎では?」
「レクチャーその2」
無視か。
「ブレイズを破壊されるとどうなるかって言うと!」
「アッー!!」
ひっ!
「丸一日起きれねーぐらいのダメージを精神に食らう。」
それ教える必要あったか?
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「惜しい惜しい。もっと必死にやらねーと死んじまうぞ!」
「これで終わりだ!」
「無駄だ。弱えー奴は死んどけ!」
「当たったらヤバかったな」
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即興トリオには無理があったな。
「よし。1人で時間稼ぎしてくるから、後はよろしく!」
「おい!」
《後日》
「もう授業に出て大丈夫なのか、迅?」
「一応ね。そろそろ授業に出ない事の方が怖くなってきたし。」
「ノートなら私たちの見せてあげられるよ。」
「休んでいた時に、見せてもらったのは嬉しいよ。
ただ、ずっと甘えるのも、申し訳なくてね。」
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はい、前回ボロクソにやられた迅です。
今は巴ちゃん、みやびちゃんと教室に向かっています。
いやー。俺一人では、荷が重すぎたね。
一矢報いるつもりどころか、『倒してしまっても〜』ってやつのつもりだったけど、
言わなくて良かった〜。
1人で挑んだら、防戦一方でジリ貧だったし。
ならばいっそ、と攻めたら読まれてたのかバッサリやられたね。
必殺技で威力を相殺させたから、脇腹だけで済んだけど。
トール君達に聞いたら、先生は髪の毛が少し焦げてたらしい。
あんな使い方とは言え、『必殺技』なんだけどなぁ〜。何なのほんと。
まぁ、もう会わないだろうから一旦忘れよう。
ここがヤバい所とはいえ、俺たちに説明も無く続投する訳ないだろうし。
「おっはよーん!みんな新人戦の疲れは取れたかなー?」
うっそ〜ん。