仕事の悪魔は強くない   作:アイコウ

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ほんとに遅くなりました!

ちょっとキャラのセリフや展開を迷い、そのまま、なあなあで過ごしてました!
こんな感じで遅くなるので、催促の感想はありがたいです


こどく

 

「前みたいな活躍に期待してるから。」

 

 

その言葉は俺に向けてるはずなのに、何故だろう。

 

マキマさんは、その目は、俺のことを映していないように見えた。

 

そう思うも束の間で、いつの間にかマキマさんからバットを僕に差し出していた

 

「〈………?〉」

 (バット?)

 

「はい、君の武器」

 

「〈あのう…言ってる意味がわからないのですが…?〉」

 

 

「そのままの意味だよ、このバットは前の君の武器なんだ。とても頑丈で破損しないから私が保管してたの。持ち主が目の前にいるんだから返さないとでしょ?はい。」

 

「〈えー…ありがとうございます…?〉」

 

「どういたしまして」

 

お礼を言いながら受け取った前?のバットは金属質の光沢があり、重くは感じない重量。

部屋の中だから振るわけにはいかないが、自分でも使えそうな物で安心する。

 

「じゃ、ついて来て」

 

そう言ってついて行けば、そのまま外に進んで行く。

 

〈それじゃあ体を君に戻すよ。使ってしまってすまない〉

 

(別に良いよ。じゃあ乗っ取った理由は?)

 

〈君も見てたから分かると思うが、マキマさんは悪魔の力で情報を引き出せる。流石に前世が人間と言っても信用なんてされないからね。その情報だけ話さないようにしたんだ〉

 

(確かに…途中なんでか焦ってたから喋りそうだったし助かった)

 

 

そんな事を話しながら着いた場所は駐車場だった。誰か一人は他の人がいると思ったのに俺たちの足音以外聞こえない。

 

 

「あの…」

「どうしたの?」

「そういえば外の公安のデビルハンターはどうするんですか?」

「あぁ、確かにそうだね。こちらマキマです……はい……もう撤退しても問題無いです。ご協力ありがとうございました」

 

 

疑問を問いかければマキマさんはポッケからトランシーバーらしきものを取り出し会話をしている。

会話が切れれば色んな方向から足音が聞こえてきた、しかし周りを見渡しても俺たち以外の人影は目に入らず、しばらくしたらまた周りが無音になった

 

 

「……あの人達、ずっとついて来てたんですか?」

「そうだよ?もしあそこで断ってたらドアや窓から突入してくれる手筈だったんだ。」

(怖っ!)

「それじゃあ君の住所を手配したらしいから、これから向かうよ」

「えっ!?いつ…?だってまだ話したばかりですよ?」

「君が発見されてからすぐ上に報告をしてね。『きっと仕事の悪魔はリスクを考えればほぼ必ず提案を受け入れるだろう。手配する住所を送る』って連絡が来たからかな」

 

会話をしながら車に揺られて到着したのはマンションだった

窓の数を数えれば15階以上はある…

手配されたものだからもっと安そうな所でいいのに…

 

中に入ればすぐ右横が正面に階段、左隣にエレベーターがある。階段だけだと辛いからありがたい

 

 

「このマンションの3階で、番号は304、鍵はこれ。あと、君が仕事に参加するのは長く見積もって2ヶ月後だからそれまでの生活費。」

「あ、ありがとうございます」

 

鍵と少し重い封筒を受け取る

「まだ仕事が残ってて取り掛からなきゃいけないから。寝具と家電は前の住人が残してるからそれを利用してね。しばらく連絡はしないから、今のうちに契約の方法とか社会に適応出来るよう勉強しておいてね」

そう告げてマキマさんは車で行ってしまった…

 

 

みんなこんなふうに一人暮らしをするんだろうか…?実家暮らしだったから分からないな…

まぁ、家電があったり布団かベットがあるのは贅沢だろうなぁ

フィルは昔?は公安の居場所があったんだろ?その時はどうだったんだ?

 

《今の君と同じように家電や家具が配置された場所に住んでいたよ》

 

同じか〜

 

あ、車で来たから買いものの場所把握しなきゃじゃん…

でもここに来たばかりだから部屋の様子を確認しないとだな!

うん!場所把握はまた明日だな!

 

 

その後エレベーターで3階に上がり、304と書いてあるドアの鍵を開け中に入る

 

 

中を見れば多分よくある2LDK、玄関のすぐ左隣にトイレ、トイレの奥に浴室、浴室の通路が洗面所になっていて洗面所を挟んでキッチンとなるキッチンの先がダイニングで、ダイニングとリビング、洋室が一つの部屋のようになっている。

 

玄関の右隣が部屋になっていてベットが置かれているから前の住人は寝室に使っていたのだろう。

家電は洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫、があり

これで衣食住には困らないだろうと思えた。

 

あー…安心したらどっと疲れたな…もう寝るか…

ベッドに倒れ込めば数秒と待たずしてまぶたを閉じる………

 

 

 

 

「なぁなぁ昨日のドラマ見た?」

「見てねぇよ、それよりもスマホゲー周回してわ」

「連絡してくれたら手伝ったのに」

「適正キャラじゃなきゃお荷物だっつーの」

 

 

いつものように友達と会話して、

 

 

「山月記は特に初めの文が有名です。隴西の李徴は博学…」

 

 

いつものように授業して、

 

 

「えー今年初の演奏タイミングは体育祭となります。そのため体育祭にぴったりな最近の曲をアンケー…」

 

 

いつものように部活をして、

 

いつものように帰り道を歩く。

 

 

家の前に着けばいつものようにドアを開ける。

 

いつものようにドアを開けたら

 

 

 

 

 

見知らぬ部屋だった、

 

いつもはもっと狭いのに、

 

 

いつもはもっと物が多いのに、

 

 

いつもは、いつもは、いつもは…

いつもは、いつもは、いつもは、

いつもは、いつもは、いつもは、いつもは、

 

 

いつもは、家族が家にいるのに

どうして見知らぬ部屋に自分は居るんだろう

 

 

見知らぬ家の中でいるはずの無い家族を探してるうちに鏡が目に入る。

 

ふと鏡を見れば、鏡の中は自分と家族が一緒だった

ありふれた、いつも通りの光景。

 

あぁ、どうして、どうして自分はそこに居ないのだろう

 

呆然と、光景を映す鏡を見続ける

まばたき一つせず見続ける

見続けていれば

 

 

目が覚める、見知らぬ天井が見える

 

それでやっとあれが夢だと認識出来た

 

今は何時だ?

 

あぁ、時計は無いのか…

 

放心したのち、しばらくしてまた眠りについた

 

 

(神様、どうか、どうか、今度は、夢を見ませんように)




ロボット大好きさん
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