ジョジョの奇妙な冒険 輝く刃は砕けない   作:deltaanya

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どうもこんばんは。初めての方ははじめまして、deltaanyaと申します。今回からジョジョの二次創作をゆっくり書いていこうと思います。そこまで話数は多くならないと思いますので是非最後までお付き合いいただければ幸いです。


第1話 運命

時は流れて1999年、冬

 

ここは杜王町。黄金の精神によって街に巣食う殺人鬼が人知れず撃滅されたあの夏からしばらく経ち、この男東方仗助(ひがしかたじょうすけ)は目前に迫る冬休みに心躍らせながら友人の虹村億泰(にじむらおくやす)広瀬康一(ひろせこういち)と帰途についていた。

 

 

億泰「〜でよォ!そこのイカスミパスタってのがスンゲェ美味くてよ!俺ぁ感動しちまったぜ!」

 

康一「億泰君気づかないうちに美食家になっちゃってそうだね」

 

仗助「でもまあ、もしそうだとしたらトニオさんとこの飯と比べられる他の店も可哀想な話だがな。億泰にとってあそこ以上の店は…ん?」

 

 

そこで仗助は畑の中に奇妙なものを発見した。石だ。巨大な石が畑の中に落ちている。

 

 

仗助「お、おい見ろよ億泰!康一!」

 

億泰「な、なんじゃあありゃァ!石かァ!?でっけぇなァ」

 

康一「お、大きさもだけどそれ以上に…おかしいよ!不自然だよ!」

 

 

康一は大声をあげて言う。

 

 

康一「あの石の周り!一切合切跡が残ってないじゃあないか!まるであの石が空から降ってきたかのように!」

 

仗助「ほ、ホントだぜ…グレート、ミキタカを思い出すな」

 

億泰「確かにミキタカと会った時もこんな感じだったよな。«みすてりーさーくる»っつうんだっけよ?」

 

 

彼らが自称宇宙人である支倉未起隆(はぜくらみきたか)と出会った時もこんな状況だった。彼はミステリーサークルの中央に倒れていたのだ。そこで億泰は目を輝かせながら考えた。

 

 

億泰「じゃあよォ!あれも宇宙人かなんかなんじゃあねェのか?もしかしたらミキタカが言ってたまぜらん星雲?とかなんとかから来たよォ!」

 

仗助「おいおい億泰、おめェまだその話信じてんのかよ」

 

康一「そうだよ億泰君。あのミキタカ君が宇宙人なんて、絶対スタンド使いだよ」

 

億泰「でもよォ、本人がそう言ってんならそうなんじゃねぇのか?」

 

仗助「いやちょっとは疑えよ…」

 

 

結局得体の知れないものであることには変わりないため、康一がエコーズで接近して間近で観察することになった。仗助と億泰もスタンドを出して構えている。

 

 

康一「じゃあやろうか。『エコーズACT2』!」

 

億泰「もしもん時は俺の『ザ・ハンド』で引っ張ってやるからよ、安心しろ!」

 

仗助「(何だかわかんねぇけど、ちょっぴり嫌な予感がするぜ…)あ、そういえば鞄に双眼鏡入ってたの思い出したぜ。俺はこっちで見てみるか」

 

 

仗助がピントを合わせたタイミングとエコーズが十分接近したタイミングはほぼ同時だった。そして2人は目に入ってきた光景に驚愕した。その石には顔のようなものがあったのだ。

 

 

仗助「み、見ろよ康一!ありゃあ顔だ!アンジェロ岩とは違う、本当に石の仮面みたいに精巧な顔が見えているッ!」

 

康一「それによく見てよ仗助くん!手足だ!手足らしきものがちょびっとだが見えている!それに…頭のあれは…角!?」

 

億泰「つ、角だとォー!?おい康一!まさか石かと思ってた宇宙人は実は鬼だったなんて言わねぇよなぁ!?」

 

 

その異様さに3人はちょっとしたパニックに陥る。スタンドという現実からかけ離れた存在と日頃触れあっている彼らからしても異常過ぎた。不安になった彼らが頼れるのは杜王町の仲間達、そして…

 

 

康一「こういう時は!」

 

億泰「あの人を頼るしかねェ!」

 

仗助「電話掛けるぜ!」

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

???「…何だか嫌な予感がするのぉ」

 

???「おいおいジジイ、まさかまだ隠し子がいるってんじゃあねェだろうな?」

 

???「違うわい!不思議と…傷が疼くのじゃ…この腕の傷がな…」

 

???「やれやれ…今更厨二病なんて笑えねぇぜ…」

 

???「だから違うと言っとるじゃろが!」

 

 

杜王グランドホテルの1室で1人の眼鏡をかけた老人と1人の白い帽子とコートを身に付けた成人男性が言いあっていると、電話がかかって来た。白いコートの男性がそれをとる。

 

 

???「もしもし」

 

 

仗助「あっ!承太郎さんっスか?」

 

 

承太郎「仗助か、どうかしたのか」

 

 

仗助「気になるもんを見つけたんでちょいと見て欲しいんス───」

 

 

 

男性の名は空条承太郎(くうじょうじょうたろう)、仗助よりも12歳も歳上であるが、ある男のやらかしにより、仗助は承太郎の叔父にあたる。殺人鬼吉良吉影(きらよしかげ)を共に追い詰めた、黄金の精神を持つ、仗助達の頼もしい保護者的立ち位置にある。

 

 

承太郎「────なるほど、わかった。すぐに向かう。お前達は周囲を警戒しつつ現状維持だ。スタンド攻撃かもしれんし、その石が実はスタンド使いだった、なんてこともあり得るからな」

 

仗助「了解っス、じゃあ待ってます!」

 

 

電話を終えたと同時に眼鏡の老人が承太郎に話しかけた。

 

 

???「わしも行くぞ、承太郎」

 

承太郎「別にジジイはお呼びじゃあねェぜ。息子に会いたい気持ちは分からんでもないが」

 

???「わしは仗助に会いに行くのでは無い」

 

???「1人の戦士、ジョセフ・ジョースターとして同行するんじゃ」

 

 

老人の名はジョセフ・ジョースター。彼もまた黄金の精神を持つ戦士の1人であり、承太郎の祖父でもあり…仗助の父親でもある。そうこの男、浮気したのだ。

御年80になる老人の無茶を止めようとした承太郎であったが彼に向けられてジョセフの目を見て考えを改めることとなった。その目は承太郎がよく知っている輝きを持っていたのだ。約11年前の冒険で見た黄金の輝き、戦士の輝きを。

 

 

承太郎「ハァ…好きにしな」

 

ジョセフ「ありがとう、我が孫よ!」

 

承太郎「やれやれ…今回の件…ちと厄介かもしれんぜ」

 

 

───────────────────

 

 

2人が乗るタクシーが出発したと同時に一台の黒い外車が入口前に停まり、後部座席から黒服の男がエントランスに駆け込んで来た。ひっそりとホテルフロントの女性に尋ねる。

 

 

黒服「SPW財団の者ですが、ジョセフ・ジョースター様はいらっしゃいませんか?」

 

ホテルフロント「ジョースター様なら先程男性の方とタクシーで出て行かれましたが…」

 

黒服「なんと…失礼!」

 

 

黒服は踵を返して外の車に乗り込み、運転手に叫んだ。

 

 

黒服「さっきのタクシーだ!追え!」

 

運転手「了解!」

 

黒服「何としてでもお伝えせねば…!(せめて携帯電話くらい常備して欲しいものです…Mrジョースター)」

 

 

─────────────────

 

 

ところ変わって、仗助達は承太郎の言いつけを守っていた。しかしそこに強敵が現れる。

 

 

???「おっ!康一君じゃあないか!何やってるんだーい!」

 

億泰「ゲッ…」

 

康一「この声は…」

 

仗助「ぐ、グレート。あいつはやっぱし間が悪いぜ」

 

億康仗「「「岸辺露伴(きしべろはん)」先生」!」

 

 

彼の名前は岸辺露伴、著名な漫画家であり、黄金の精神を持つ仲間であり、変人である。彼のネタへの探究心は留まることを知らない。リアリティーの為に刺した蜘蛛を舐めるような人間があの石を見たらどうなるか想像に難く無い。

 

 

億泰「よ、よぉ露伴センセ」

 

露伴「ン?ああ、あほの億泰にクソったれ仗助も居たのか…」

 

億泰「んだとォテメェコラァ!」

 

康一「落ち着いて億泰君!」

 

 

相変わらず露伴は仗助億泰を嫌っているようである。億泰を諌める康一に仗助が囁く。

 

 

仗助「おい、康一」

 

康一「分かってるよ仗助君、露伴先生を離せばいいんだよね、任せて」

 

康一「そういえば露伴先生!『ピンクダークの少年』の最新刊読みましたよ!(間田君に読ませられて)」

 

露伴「本当かい!?嬉しいなァ!特に今回は─────」

 

 

康一は露伴に喋りかけながら自然に露伴が来た方向へ誘導していく。露伴にとっても2人のことが嫌いなので喜んで距離をとってくれた。

 

 

仗助「ナイスだぜ康一!」

 

億泰「あいつも苦労人だよなァ、変な奴にばっかり好かれてよォ」

 

億泰「それにしたってさっすが承太郎さんだよなァ。俺ァ話聞いただけで[スタンド攻撃かもー]なんて考えもしなかったぜ」

 

仗助「本当は俺達もこの街を守る者としてそうあるべきなのかもしれねぇなァ…」

 

 

そんなことを話しているとこちらに1台のタクシーが向かって来ているのが見えた…のだが問題発生である。タクシーは露伴と康一が進んでいた方向からやって来ていたのだ。もちろん露伴がそれを見逃す筈もなく

 

 

露伴「ン?あのタクシー…」

 

康一「ゲゲェ!」

 

露伴「乗っているのは承太郎さんにジョースターさんじゃあないか!……康一君?君、何か隠し事してるんじゃあ無いのか?」

 

康一「ギクゥ…そ、そんなこと」

 

露伴「ヘブンズ…」

 

康一「わーっ!やめて下さい!分かりました!隠し事してました!すみませんでしたァァ!」

 

 

結局康一は露伴に石のことを話し、億泰、承太郎と合流した。仗助はタクシーを降りた所からゆっくり来るジョセフに付いている。2人は石を観察し、驚嘆している。

 

 

承太郎「な、なんなんだこの石は…初めて見るタイプだ…」

 

露伴「ひ、非常に興味深いが、この僕であっても調べることを躊躇わせる何か…とてつもない何かを感じるよ」

 

承太郎「確かに明らかに“空から降って”来ているようにしか見えんな…」

 

露伴「それよりもあの形ですよ。あれは…顔や手脚に…角!?口のような所からは牙が出ているようにも見えるぞッ!」

 

億泰「そういやァよォ康一、最初に見つけた時、ちょっぴり焦げ臭くなかったか?」

 

康一「言われてみれば、確かにそうだったかも!」

 

億泰「やっぱり宇宙から来たんじゃあねぇか?大気圏で熱くなってよォ」

 

承太郎「もし億泰の言う通りならこいつは隕石と言うことになる訳だが…納得はし難い話だぜ」

 

露伴「確かに億泰(このアホ)の言う通りだとすれば面白い話だが、ジョースターさんは何か知らないだろうか」

 

 

ようやく仗助とジョセフが皆の元に到着する。そうして仗助が指を刺して言った。

 

 

仗助「あの石っスよ」

 

 

瞬間のことだった。突如ジョセフが膝を突き、呼吸が荒くなった。酷く動揺しているようで、左腕を押さえている。

 

 

承太郎「ジジイ!」

 

康一「大丈夫ですかジョースターさん!?」

 

ジョセフ「ば、バカな…ありえん…そ、そんな…バカなァ!」

 

 

途切れ途切れにそんなことを言ったかと思うと草を掻き分け石の元まで近いた。他の者たちは皆警戒しながら追いかける。仗助が追いついて肩を掴む

 

 

仗助「危ないっスよ!ハッ!ふ、服の上からでもわかるほど汗をかいている!冷たい汗を!」

 

 

そして石を間近で見たジョセフは尻餅をつき、後退りした。その顔はその場の誰もが見たことのないような絶望と恐怖で覆われていた。

 

 

ジョセフ「バカな…バカなバカなバカなバカなバカなバカな!」

 

ジョセフ「Oh noooooooo!こいつは!この顔は!このクソったれの面は!」

 

 

そしてジョセフは叫んだ。その名を。その生物の名を。その名は!

 

 

ジョセフ「カーズ!!!」




ということで第1話となります。来年3月までは忙しい身ですので、更新はあまり多くないかもしれません。できるだけジョジョ味を出したいなと思っているので、ご指摘や感想ありましたら気軽にコメントよろしくお願いします!
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