ジョジョの奇妙な冒険 輝く刃は砕けない 作:deltaanya
ジョセフ「カーズ!!」
承太郎「知っているのかジジイ!この石を!」
ジョセフ「な、何故じゃ…何故…今更になって…」
承太郎「知っているのかと聞いているのだッ!」
ジョセフ「!!」
ジョセフは承太郎の声で冷静を取り戻し、一度深呼吸をした後語り始めた。
ジョセフ「…奴の名はカーズ!その昔!わしがまだ18の時にやっつけた男じゃ!そして…」
ジョセフは自分左手を見つめた。
ジョセフ「…この傷の仇でもある」
億泰「…するっつうとよ!ジョースターさんが義手なのはそいつにやられたってことか!?」
康一「ジョースターさんが18って…第二次世界大戦直前くらいじゃあないですか!」
承太郎「ジジイの腕を落とすとはな…かなりやばそうな奴じゃねぇか」
仗助「もしかしてジジイが前話していた昔話って…作り話じゃなかったのか!?」
ジョセフ「当たり前じゃ!わしをなんだと思っとるんじゃ!」
康一「(僕も作り話だと思ってたことは黙っとこ…)」
ジョセフ「はぁ…本当は巻き込みたくなかったんじゃが…この状況になっては語るしかあるまい…わしの60年前の因縁!『柱の男』についてッッッッ!」
露伴「柱の…男!面白そうじゃあないか!」
そこから語られた内容はそこにいる全員を驚嘆させた。いかんせん信じ難い内容であった。彼らが習って来た歴史の裏で、恐ろしい化け物に対抗して波紋の戦士、ドイツ軍…様々な勢力が戦っていたのだ。そしてたった化け物4人に対してそこまでしなくては勝てない相手だったと言う事実に恐怖した。
仗助「ぐ、グレート…柱の男…か。下手なスタンド使いよりもよっぽどヤバい相手だぜ…」
承太郎「俺も驚きだぜ…DIO、いや『吸血鬼』すらただの食糧とはな」
康一「で、でも!ジョースターさんは全員倒したんですよね!?」
ジョセフ「うむ…確かに倒したのは確かに4体じゃが、実は消滅したのは2体だけなのじゃ…」
一同の顔が青ざめ、冷たい汗が流れる。仗助は無意識に下唇を噛む。
ジョセフ「1人は『サンタナ』ッ!奴は今SPW財団が管理しておる。奴が消滅していないのは当時のわしの波紋がヘナチョコじゃったからじゃ。奴ら『影の一族』は吸血鬼よりも圧倒的に強い!太陽の光…紫外線を浴びても消滅せず石化するのじゃ」
ジョセフ「じゃがサンタナはそこまで問題ではない。やつは
億泰「あ?流法だとォー?さっきの話で出て来てたか?」
仗助「いいや初耳だぜ」
露伴「まだ僕らはジョースターさんの冒険の大まかな筋しか聞いていないからな。それだけでも身の毛もよだつような恐怖の疼きを味わったがね」
ジョセフ「流法というのは強力な影の一族がもつ特技のようなモノ…スタンド能力を体技でやるようなものじゃ」
ジョセフ「わしが知る流法は3つ。『
ジョセフがビシィっと畑の石を指差した。
ジョセフ「あのクソッタレ、カーズの流法はあらゆるものを切断する『輝彩滑刀』ッ!そして奴こそが!太陽を克服し最強になった生物!
究極生命体…それは文字通り生命の究極の姿、到達点!
骨格!一度細胞レベルまで分解した後、様々な生物の形へ変形・構成可能! 握力!900kg/cm2!
ジャンプ力!18m! 視力!天体望遠鏡並! 聴力!蝙蝠からクジラの鳴き声まで全てを聞き分けられる!
触角!熱や空気の動きを探知できる! 知能!IQ400!
筋肉、どんな傷も短時間で修復できる。つまり、短時間で変身可能!
好物!吸血鬼と化した人間(飲まず食わずでも1年は生活可能)! 睡眠!必要なし!
S○X!必要なし!下等な生物ほど、子供の数は多い。死の危険が大きいからだ。したがって、完全なる生物に子孫や仲間はいらない。頂点は常にひとりッッ!
これらの圧倒的なスペックに加え輝彩滑刀、さらには18歳のジョセフの数100倍もの波紋を操る!これがあらゆる恐怖を克服したカーズなのだッ!
康一「なっ、何なんだこのスペックはッ!おっ、恐ろしすぎるッ…強すぎるッー!」
露伴「こ、こんな奴がいてたまるか!自分で漫画を描くとき、僕は主人公の気持ちになって倒す計画を練る。なんとかして負かせるくらいの相手が漫画としても面白く、何よりリアリティがあるからだ。だがこいつはッ…この化け物は!倒すビジョンが見えない!あまりにも現実の生物からかけ離れている!リアルなのにリアリティが無い!どうすればこんな奴を倒せるというんだ!?」
ジョセフ「当時わしは仲間と協力してなんとかこいつを宇宙まで吹っ飛ばした。それで解決した…した筈じゃったのに…ッ!」
承太郎「もしかしたらこれも運命なのかもしれんな…この時期に…ジョースターの血統が3人揃ったこの時期に、60年前の因縁とはな…」
場の空気が重くなる。彼らが倒した殺人鬼とは生物としての次元が違う。相手がスタンド使いでないことを差し引いても少年たちには勝てるビジョンが見えなかった。しかし…
仗助「それが運命ならそれに従いますよ俺ァ…だけど!俺は約束したんだ!俺がお袋とこの街を守るって!」
億泰「そうだ…その意気だぜ仗助ェ!俺たちが力を合わせりゃ!勝てねぇモンはねェ!」
康一「どれだけ強大な力でも、正義の心に比べれば…ちっぽけな力なんですよ!隼人君が言ってたように!」
承太郎「フッ…やれやれ、とんだガキどもだぜ。あの話を聞いてもまだ立ち向かう気でいやがる。だが、俺だってここで負けてやるわけにはいかんな」
露伴「僕だって、これ以上漫画を邪魔されてたまるか!そしていい機会だ。そんな化け物を倒せたら新たな形のリアリティが見つかるかもしれない!」
ジョセフは目を丸くして驚き、そして喜んだ。正直言って、もしカーズが再び動き始めれば奴に勝てる見込みなんて彼にも無かったのだ。だがこの者達はあえて戦うことを選んだのだ。それが嬉しかった。かつての自分の親友や共に旅した仲間を彷彿とさせる黄金の精神…それを再び見たのだ。
ジョセフ「オーマイゴッド…この反応は予想外じゃったよ。じゃがここで我々が引くわけにはいかん!事実を知り、力のある者が人々を守らねばならん!それが我々の責任であり使命なのじゃ!」
ジョセフは叫んだ。とても80とは思えないような若々しく、元気な声だった。
ジョセフ「皆のもの!力を貸してくれ!皆の力を!この世界を守るために!」
一同「オーッ!!」
こうして運命が決定づけられた。杜王町と柱の男の…戦いの運命が。
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時間を少し遡って、カーズが仗助に発見されるよりも少し前のこと。
メキシコのとある村、30人ほどが暮らすほんの小さな村で惨劇が起こっていた。
村民A「はあっ…はあっ…はあっ…た、助けて…」
村民B「大丈夫だ!ここに隠れてりゃあ見つかんねえ!それに見つかったとしても入ってこれるのはあの細っそい隙間だけだ!あの5cm×20cmの隙間だけだ!」
2人の村民がヒソヒソと話しながら密閉されたシェルターのような空間で身を寄せ合っていた。彼らの村は壊滅状態だった。村民は彼らを残してほぼ全滅したのだ。
村民B「それにCが死ぬ前に通報を入れてくれていた!あいつは自分を犠牲にして俺たちを救ってくれたんだ…」
村民A「C…うぅ…なんだってんだよォあのバケモンはよォ!銃弾も刃物も効かねェし、身体能力だって人間とは思えねェ…」
村民B「あいつに触られた仲間はみんな取り込まれちまった…クソッ!俺たちゃプレデターのエキストラじゃねェんだぞ!」
理解できない状況に愚痴をこぼしながら死んだ仲間の事を思っていたその時だった。ふと、視線を感じ覗き窓の方を見上げると、隙間から覗いてきた瞳と目があった。
2人「うっ、うわぁああああああ!」
???「見つけたぞ…最後の…デザート…」
村民B「いる!奴が外にいる!俺たちを探していたんだこのクソッタレが!」
村民A「で、でも入って来れるわけねェ!ここは非常用シェルター!外からは鍵を開けれねぇし空気を入れる穴と扉の覗き窓以外は鋼鉄に覆われている!こんな鉄屑が役に立つ時が来るなんてなァ!」
???「………」
しばらくの沈黙の後、足音が離れていったのがわかった。2人は安堵し冷や汗を拭う。
村民A「あのハナッタレが脅かせやがって!」
村民B「ほんとだぜ…あのヘナチン野郎め!ここに入って来れるわけねェだろ!とっとと諦めろ!」
恐怖と不安を上塗りするように相手に聞こえないタイミングで罵詈雑言を放つ。しかし彼らはまたすぐに黙ることになる。離れたはずの音が近づいて来ているように聞こえた。
村民A「お、おい…なんか音が向かって来てないか?」
村民B「ま、まさか…」
Bが恐る恐る隙間から外を覗くと、先程去ったはずの男が猛スピードで走って来ていた!Bは尻餅をついて後退りする。
村民B「うわあああああ!奴だ!奴が走って来ているんだ!」
村民A「しかしどうするつもりなのだ!この扉は村の男が総出で体当たりしてもびくともしないんだぞ!?」
男は走りながら以前目覚めた…いや、“目覚めさせられた”時のことを思い出していた。約60年前のことだ。
???「あの時はまだ人間の言語を理解したてだったから、喋るのに苦労した。よく覚えている。しかしどうやら私を覚えている者はいないらしい。あんな目にあったのに…こんなスキマを作るとはな!」
すると男はドアに向かって跳んだ。水泳選手がプールに飛び込むように跳んだ!その瞬間!村民は恐怖で竦みあがった!男の体がメキメキと音をたてて、細く捻れ、折り畳まれ始めたのだ!
村民2人「なっ、何ィィーーー!?」
村民A「あ、ありえない…ありえていいはずがないッ!?」
村民B「あ、あんな隙間からァ!5cm×20cmの覗き穴から!体を折り畳んで入ってきたァーッ!!!」
中に侵入した男の体は、骨格からバラバラになったはずなのに普通の人間のような体に戻っていた。
???「…思い知ったか…」
???「この原始人共がァ!!!」
村民A「たっ、助け…!」
村民B「ヒイッ…!」
村に2人の叫び声がこだました。しかしその叫びを聞く者はいなかった。村には静寂が訪れた…。
少ししてから男はドアを開けて外に出る。彼が訪れた時は真夜中だったはずだが、少し空が明るくなり始めていた。男は少しの焦りの後、何かを思い出したようで、冷静になった。
???「そういえば奴等がここに来る者がいると言っていたな…ほんのちょっぴり焦ったが…ン、この音…フフフ…」
男は異常な跳躍力で民家の屋根に軽々と乗り、身を隠す。
すぐに2人組の警官がパトカーに乗ってやって来た。そして拳銃を構えて2人が降りた瞬間、男は屋根からパトカーの上に着地し、警官1人を惨殺した!
警官「うっうわあああ!?な、なんだ貴様は!?」
???「体を貸してもらおうか…なに、返すさ。体はな」
警官「このっ!」
構えていたピストルを男に向け、引き金を引く。9mmの銃弾が男にぶち当たる…がしかし!
警官「なっ…じゅ、銃弾が!?命中した瞬間に体に取り込まれていったーッ!?体に命中して埋まったのでは無い!確実に!まるで柔らかいゴムのような肌に受け止められてッ!取り込まれてしまったッ!?」
???「お返ししよう」
警官「な、なんだその手のカタチは!?ま、まさかピストルの真似をしているのかッ!?バカにしやがっ…」
???「バン」
警官「ッッッ!?あぎゃあああああ!?」
男の人差し指から警官の右脚に向かって銃弾が放たれた。
警官「ま…まさか…さっき取り込んだ…銃弾を発射…したのか!?ば、バケモノがァ…」
???「急いでいるのだ。とっとと諦めろ!この原始人がァ!!」
警官「ひっ…あっぎゃばあああああ!」
男は先程と同じように体を折り畳み、警官の口に入った!体内に侵入したのだッ!しばらく体の筋肉が異様な動きをした後、警官の体は元通りになった。
警官?「フフフ…今回は成功したぞ…これで社会に紛れ込み、向かうのだ…カーズ様の下へ…」
警官?「あそこの職員達曰く、ワムウ様も、エシディシ様も亡くなってしまわれたらしい…しかし私を呼んでいる…告げている!カーズ様は生きていらっしゃる!」
警官?「待っていてくださいカーズ様…私めがお迎えに参ります…そして必ずやジョジョを始末してみせます…この『サンタナ』が…!」
ということで第2話でした。ついに4部面子が柱の男について知りましたね!サンタナ生存が独自解釈となります。サンタナは砕かれて死んだ説などあったりしますが、サンタナはあのままなんだかんだで保存されていて欲しかったりします。初めてサンタナ…というか初めて柱の男を読んだ時の怖さが再現できてるでしょうか?個人的に全ジョジョの中で1番怖かったのがサンタナでした(と言っても6.7.8部はまだ読んでいないのですが)。前回は多くの方々に読んでいただいて、さらにコメントも(初めて)貰えたのがとても嬉しかったですね!ではまた次回をお楽しみに!制限は無いのでコメントなどして頂けると幸いです!