誰もが居ないいや、居ながら居ない。
その場には消して誰も居ない、そして、その場には誰かがいた。
「……ガウェイン」
「ガレスを殺した……なぜだ!あの娘はお前を好いていた!!」
「ガウェイン…邪魔をするな、小僧!!」
「貴方は悪だ!人を無意味に殺し、民をも!許さない!!……ランスロット!!!」
それは何時の記憶だったか、俺が俺が全てを敵にした、俺が壊してしまった記憶か。
(過去は…変えてはならない。変えちゃいけない)
ルーラー、アーチャー、セイバー、バーサーカー。
「…陛下、懐かしい。と、思いませんか」
「えぇ、貴方が裏切ったあの日に似ている。しかし、ランスロット卿降伏なさい」
「……判らんか、ルーラーが召喚された理由が。俺も予想外ではあった。ジャンヌ・ダルク、貴様が呼び出されるのは聖杯大戦だろうに」
「ランスロット!貴方に問います!私は聖杯戦争に限界したサーヴァント全てに2画ずつ令呪を所持しています。しかし、貴方にはない!」
ジャンヌ・ダルクの言葉は変わらん。俺に旗を向けて裁定者と言う役割に従って❲隷属して❳いる。
「…そうか、フランスの聖女と呼ばれたお前も、所詮はサーヴァント。無価値な聖杯戦争に駆り出され、役割を演じる為だけの駒なのか」
「……なぁ、ランスロットさん?で良いんだよな」
「どうしたんだい?士郎君」
「……なんで俺の名前を?」
「気にするな、私の姪にも等しい桜ちゃんの想びぶべらっ?!」
「ランスロット叔父さん……ちょっと静かにしてもらえませんか?ね?」
何かが俺の胴体を吹き飛ばした。いや、痛すぎる!桜ちゃんがなんでここまで暴力的に?!
「取り敢えず言わせてくれ、別に敵対する気は無いぞ?士郎君、俺は君を何度も助けたろ?」
「なんだって?」
流石に士郎君も驚いているね、いや陛下は気づいてたようだ。俺がジル・ド・レェになったからか。
「この顔、ディルムッド・オディナと言うんだ。10年前、俺が殺したサーヴァントでね」
「やはり、貴方がこの聖杯戦争を歪ませている!」
「ルーラー!それは待ってください!聖杯は既に汚染されている!」
その言葉を綴ったのは陛下だった。しらける場、憎む目、そして
「なぁ、遠坂も、桜も、ランスロットさんも……クロエだったよな?取り敢えず、一回話し合わないか?聖杯戦争はそれからでも良いだろ?」
まさか士郎君が止めるとは思わなかった。
「良いだろう、アーチャー陣営、ルーラー、バーサーカー陣営はどうする?」
「私は…セイバーの話を聞きます。聖杯の汚染、その話が本当であれば私の目的は別になる」
「…良いわよ、元々衛宮君を確かめに来たんだからね。話ぐらいは聞いてあげるわ」
「……私が殺したいのはシロウじゃ無いわ。でも、そうね。シロウが私の相手をしてくれるなら」
「わかった、俺がクロエの相手をするよ」
「先輩?!」
「ちょっと?!士郎本気なの?!」
「えっ……え??」
「えの……えっと………よろしくお願いします」
うん、女性陣よ。君達が思っていることは起きないぞ?何と言っても
「美味しいか?」
「……美味しい、でも…何か違う」
クロエを乗せて可愛がる士郎君、さて桜ちゃん。何故君は血涙を流してそれを見ているんだ?
「……セイバー、聖杯の汚染とは一体?」
「ルーラー、それならばランスロットの方が詳しいのですが……」
「聖杯の泥、あの中には第三次聖杯戦争で贄にされた存在が今も取り憑いてるのさ。だから、ギルガメッシュも受肉して今も生きてるし、その10年前のケリをつけるために俺が召喚されたってわけさ」
と言う、設定にする。
「…ランスロット、10年前のケリとは?」
ルーラーの言葉、それは俺がハッピー・エンドの為に創り出した犠牲者達を意味する。
「……冬木市の災害、あれを起こしたのは……俺達、第四次聖杯戦争のラスト。あの場で、聖杯を掴もうと戦った3騎のサーヴァントが原因さ。聖杯は全ての願いを叶える願望器じゃない、願いを誰も望まない、願った本人へ悪意を持って叶える存在。アンリマユというこの世すべての悪をその見に宿された存在の怨念、俺はそれを知っていながら、最後の聖杯戦争に望んだ」
セイバー、アーチャー、バーサーカーの死闘。
神すら召喚したイレギュラー。
バーサーカーという枠、いなクラスという枠組みから外れたサーヴァント。
そして、エクストラクラスオールラウンダーという女神により与えられた祝福。
「兎に角だ、衛宮士郎が産まれた原因も……全て聖杯戦争が原因なのさ」
「…つまり、貴方はこの聖杯戦争を破壊する為に?」
「あたりだ、それが10年前のケリだ。ギルガメッシュすら殺し、邪魔をするなら全サーヴァントの敵になろう」
「……貴様、それを成してどうする気だ」
「……少なくともハッピー・エンドにはなるさ。前回の遠坂時臣は殺すべきだった。知ってるか、桜がどうなったか奴は知る気も、調べもしなかった」
「……遠坂先輩には悪いですが、遠坂時臣は生きていてもそれが間桐のやり方ならばと私を捨てたでしょうね、まぁ、どうでも良いです。だって、大切なお父さんとおじさん、それにお姉ちゃんに会えたから」
「えぇ、私にとっても桜は大切な妹ですよ」
「ありがとう、ライダー」
……まずった。遠坂凛の顔には絶望しかない。そうだろうな、実の妹に面と向かって家族じゃないと言われた挙げ句、姉はライダーだと。
「面白いじゃない!良いわよ!絶対何時か!泣かしてやるんだから!」
優雅たれ。と言いたいが、コレはこれだしな。
「…それに、忘れてないわよ。殺されてやるっていう約束」
「……良いだろう、殺せ。それを持ち出されたら、俺は抵抗せず一度殺されてやろう」
「なっ…」
「良いわよ、アーチャーなんでもいいわ!英霊を殺せる武器かして!」
「待てよ遠坂!」
「遠坂先輩、私の家族を」
「黙れ、俺は3度も裏切りをする気はない」
アーチャーエミヤは遠坂凛によりにもよってにアロンダイトを投影してみせた。俺の武器で俺を殺すか、悪趣味なやつだ。
「……死になさい」
首を斬り落とされ、俺は消滅する。が、無意味だ。
「…死んでやったぞ?」
「化物、いえ……既に悪魔ね。貴方は」
「……悪魔の様な人、私の…私の思いすら利用して……円卓を滅ぼすだなんて!」
「黙れ、貴様が……貴様が要らぬ想いを抱かなければ、俺が、俺がパーシヴァルに狙われることも、ガレスを殺すことも無かったのだ」
「黙りなさい悪魔!」
「……死ね、ギネヴィア。貴様の愛した悪魔の手でな」
首を切り落としてもなお、彼奴の肉体は俺を向き続けた。奴の目は、俺を憎しみ続けた。
「……かつて、ギネヴィアも同じ言葉を吐いた。だが、そのギネヴィアは俺に首を斬り落とされ、絶命した。判るか、俺は貴様等を……くそ、喋りすぎた」
「ランスロット、貴方は」
「……ジャンヌ・ダルク。お前は何のために剣を取った?俺は、忠義から……そして、息子の為だった。聞かせてくれ、聖女。お前は、何のためにだ?俺は簡単だ、忠義の為に。例えその忠誠が歪められ、仕えた王に知られなくとも、忠誠を誓った限り最後まで戦う……戦うはずだった」
「……サー・ランスロット」
無意味に口が動く。そう、何も考えず最初はただ忠誠を尽くしただけだった^_________^。
「もう…終わりだ」
アロンダイトに魔力を通す、エンチャントしたのは即死魔法のデス。
「…貴様等、俺は今魔法をアロンダイトにかけた。即死魔法だ、掠ってみろ。死ぬぞ」
「あり得ないわ!即死させる魔法だなんて」
「コイツはデス。名の通り死を司る魔法、魂を即座に破壊する。魂が壊れれば、肉体は動かん」
「……ランスロット、聞かせてください。貴方の目的は?」
「……桜ちゃん、士郎くん、俺が原因で苦しむ子どもたちの未来。そのために……俺は破壊する」
「させない!それが目的なら!私達は!アインツベルンは!」
「なっ!士郎くんって、何勝手に」
「ウェイバー、やはり友は」
「あぁ、やる気だ。ライダー」
「……それならば!何故、私達と手を」
「無理ですよ、遠坂先輩がアーチャー陣営として目的が。私達間桐は聖杯の破壊に賛成であるため、セイバーさんと先輩と同盟は組めます。ライダーの受肉方法は判ってますから!だから、これからもよろしくね!ライダー!」
「なっ!桜!!貴女の姉は」
「……黙りなさい、私がどんな苦痛を味わったかも知らず、助けてくれた恩師すら侮辱し……そして、ライダーまで………ライダーは短い期間だけど、居てくれた!お父さんと、私と、ライダー!後はおじさんと先輩が居ればいい!もう!もう!私の邪魔をしないで!」
「マスター!」
アーチャーは遠坂凛の前で熾天覆う七つの円環を使う。桜ちゃんは魔術の才能がある、姉すら越える恐るべき才能が。
アーチャーside
(ここまで来ると、最早くそ!)
アーチャーは衛宮士郎(正義の味方)の可能性(成れの果て)の集合体である。
その中の一つに、今行っている聖杯戦争に近しい物は存在した。しかし、その中でランスロットは魔法は使わず、ルーラーも召喚されては居なかった。
「しかし、私とてサーヴァント!倒れろ、ライダーのマスター!」
摩耗した記憶の中でも、その笑顔を忘れたことはない。遠坂凛、間桐桜、イリヤスフィール、藤村大河、この世界の衛宮士郎には嫉妬すら感じるが、憎しみは湧いてこない。既に割り切っているからだ。もう過去は変わりはしないと。
「本当に先輩はお馬鹿さんですね」
妖美な笑顔を浮かべながら桜はアーチャーの懐に入り込んでいた。
「何を」
「大丈夫ですよ、先輩は決して先輩にさせませんから。先輩は私の先輩なんです、イリヤ先輩にも…渡さない」
そして、桜のガンドがアーチャーを吹き飛ばした。
「なっ!ちょっと桜!許さないんだからね!シロウは私のシロウよ!」
「イリヤ?!桜も何いってんだよ!」
イリヤスフィールと桜からの言葉でかつての自分があんな顔をしている。
(先輩は決して先輩にさせません)
気付くはずがないと思っていた。
(……)
「くくっ…よもや雑種がここに集まって居るとはな」
その声に先程まで勝者であったサーヴァント。
ランスロットから光が消えたのを私は見た。
「…ほぉ、我がセイバー。そして、我が配下もいるとはな。しかし、おかしい。貴様は確実に10年前に死んだ、セイバーの手に掛かり。そして、聞くぞ。貴様、何時呼ばれた」
そう、私の中でもだ。この、ランスロットだけがこの聖杯戦争において、召喚者が不明であった。
「申し訳ありません、英雄王。しかし、愉快な生活は送れたでしょう」
「ふむ……たしかにな。しかし……勇者よ。貴様の姿、実に良いぞ。全てを滅ぼさんとする眼差し、悪魔に相応しい」
「……予想外ですよ。まさか、貴方様がここで出てくるとは。もっと、後でそう!ラスボスとして構えていると思いましたが」
「何、貴様という真の英雄が居るのだ」
「……死合いと、ならば」
アロンダイトを構え、空に浮かぶ英雄王へと俺は刃を向ける。
「さて…英雄王。悪魔に殺される覚悟はできましたか?」
「戯け、良いだろう。貴様はセイバーと共に我が財に相応しい!」
俺は降り注ぐ王の財宝の中を突き進んだ。
ランスロットのサーヴァント解説コーナー!!!
今回紹介するのはコイツ!
真名 クー・フーリン
クラス ランサー
性別 男性
身長 185cm
体重 70kg
出典 ケルト神話、アルスター神話
地域 アイルランド
属性 秩序・中庸・天
イメージカラー 青
特技 魚釣り、素潜り、山登り
好きなもの 気の強い女、無茶な約束、無理難題
苦手なもの 回りくどい方針、裏切り
嫌いなもの 裏切り、面倒なこと
天敵 ギルガメッシュ、アーチャー
本来なら、アーチャーと交戦する姿を衛宮士郎に目撃されたことから、口封じに彼を殺害しようと襲いかかるが、その末に士郎が召喚したセイバーと交戦となり、宝具を回避されたのち撤退する。
初戦以降は中々姿を見せない、神出鬼没な存在。
因みに俺のディルムッド・オディナ擬態戦は負けたぜ、宝具も使われたし、まぁ衛宮士郎を救う為に動いただけだし、負けて良かったかな?
ステータス
マスター言峰綺礼
筋力B 耐久C 俊敏A 魔力C 幸運E 宝具B
保有スキル
対魔力(C)
魔術への耐性。二節以下の詠唱による魔術は無効化できるが、大魔術・儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
俺の召喚術は勿論だが、ラ系以上の魔法ならダメージ入るぜ。
神性(B)
神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされ、Bランクは半神半人を意味する。
何か神性持ち居すぎじゃね?
戦闘続行(A)
所謂「往生際の悪さ」。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。
ルーン(B)
北欧の魔術刻印・ルーンを所持し、キャスタークラスにも適合できるほどの知識と腕前を持つ。ランサーが扱うのは神代の威力を有する原初のルーン。
矢避けの加護(B)
飛び道具に対する対応力。使い手を視界に捉えた状態であればいかなる遠距離攻撃も避ける事ができる。ただし超遠距離からの直接攻撃、および広範囲の全体攻撃は対象外。『complete material』では、「超遠距離からの直接攻撃」のことを「ただ単にリーチが長い武器の直接攻撃」、「広範囲の全体攻撃」のことを「武器の攻撃範囲が着弾時に爆発する広範囲タイプの攻撃」と記述されている。「攻撃対象を目で確認した状態であるならば、いかなる遠距離攻撃をも避けることが可能だとされる。また対象が黙視出来ない状況であっても大抵の飛び道具に対応できる」とのこと。勘違いされやすいが、これは飛び道具に対する対応力の話であって、自動で飛び道具を弾くものではない。実際アサシンの投擲は槍で弾いて対処している。『映画HF』では槍を使わずに何らかの障壁で投擲を弾いている。
まぁ、HFにも行かないぞ!作者の考えたハッピー・エンドに向かうから。
仕切り直し(C)
戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。
四枝の浅瀬(A)
アトゴウラ。己の死期を悟った際、体を柱に縛り付け、決して斃れることなく最期を迎えたという逸話をルーン魔術によって再現した陣。この陣はケルトの戦士にとって、不敗と不退を誓約する証であり、生ある敗走は決して許されない。
宝具
刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク
ランク:B→B+
種別:対人宝具
レンジ:2~4
最大捕捉:1人
ランサーが編み出した対人用の刺突技。
槍の持つ因果逆転の呪いによる必殺必中の一撃であり「心臓に槍が命中した」という結果をつくってから「槍を放つ」という原因を作る。
回避には因果操作を回避出来る幸運の高さ、ランサー自身が放つ神速の槍さばきを躱す技量の二つが必要であり防ぐには槍の魔力を上回る防壁を用意するしかない。
俺、避けれない。でも、食らってもフェニックスの尾がある限り蘇生するから関係ない。
突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク
ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:5~40
最大捕捉:50人
魔槍ゲイ・ボルクの本来の使い方。
魔槍の呪いを最大限開放して渾身の力で投擲する。
『刺し穿つ死棘の槍』とは違い心臓に命中させるのではなく、一撃の破壊力を重視している。伝説においては、魔槍が30に分かれて降り注ぐとされているが、英霊化後はさらにその数を増しており、相手に向かって無数に分裂していき一発で一部隊を吹き飛ばす。
因果逆転程の強制力はないが、一度ロックオンすれば「幾たび躱されようと相手を貫く」という性質を持つため、標的が存在する限りそこがたとえ地球の裏側だろうと飛んでいくだろうと推測されている。
これね、駄目なの。存在する限りだから、俺が蘇生するまでに永遠と降り注ぐしリスキルされるから……実は俺の最も嫌な相手はランサーなんだよね。
手なわけで、俺が一番に味方にしたい。又は消したいサーヴァント1位!
ランサークー・フーリンでしたー!!