憑依転生ランスロット(偽)   作:影後

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「糞…さすがの英雄王!やってくれる!」

ランスロットは王の財宝だけでなく、振るわれる宝具を破壊し、奪い、戦闘を続けていた。
しかし

「ちぃ!逃げるが勝ち!英雄王!決着はまたの機会に!」
 
「貴様ァァ!!!」

ランスロットは英雄王と共に何処かへ転移した。
それを追いかける術を持つものはおらず、その夜は終了したのだ。


ランスロット逃走

「やってくれる!」

 

それは誰の叫び声だったか、冬木市のコンビナートに肉体を濡らした一人の男が這い上がる。

男は誰にもバレないように

 

「誰だ!」

 

「悪いな、死んでくれ」

 

アロンダイトを背中から突き刺し、警備員と思われる男を殺した俺はその服を奪う。

 

「隠さないとな」

 

血溜まりをウォータで洗い流し、遺体をファイアで燃やす。そしてもう一度ウォータで流した。

 

「家族写真か、悪い事をしたな」

 

笑顔の家族写真、悪い事をしたと思うが他人等どうでもいい。俺は桜ちゃん、雁夜、そして友人達が平和に過ごせれば良いのだ。

その為に俺は

 

〈今を生きる命に犠牲を強いる事になっても構わない〉

 

「さてと……」

 

霊体化が出来ない以上、どうするかだ。

 

「仕方ない、戸籍か」

 

真夜中の冬木市役所にインビアを使う。どうせなら最初から使えばよかったが、殺してから気付くとは馬鹿みたいだ。あの警備員には悪い事をした。

 

「…どうせならと」

 

戸籍の偽造知識もある。女神サマのお陰だな。

名前はどうするか、フランス人だしシャルルで良いな。

 

「シャルル・アランソン。よし、これで行こう」

 

適当な国籍を偽造する、年齢は16歳。

見た目は簡単だ、若き日の自分。こういうのは良い、陛下すら俺の若い頃の顔など知らないのだ。

 

「……家はと」

 

一応、親父殿つまりマーリン由来の魔術も多少は使える。簡単に言えば周りの認識の改竄だ。

俺は冬木のセーフハウスの一つに転がり込んだ。

 

「念の為を考えて誰にも教えてなかったのが良かったな」

 

魔術工房としての効果は零、霊脈の上にもない。

本当にただの一軒家だ。

 

「くそ…定期的にやってたとはいえ、食事はなし。缶詰だけか……あるだけマシか」

 

この肉体は食事と睡眠は必要ないはずなんだが、心は疲れる。ベッドにダイブしたい。熱々のシャワーを浴びたい。

 

「あぁ……」

 

既に夜中の3時すぎ、俺は疲れていた。

 

「やぁ、久しぶりだね。僕の愛息子」

 

「親父様、何年ぶりだ?10年前も覗いてたくせに」

 

「やっぱり気づいてたね。流石、異界の魔法使いだ」

 

それは義理の父親である花の魔術師マーリンである。俺が暴れ回ってるので、暇つぶしがてら出てきたのだろうか。

 

「一応、君の義理の親だしね。そうだ、ヴィヴィアンも呼ぼうか?」

 

「親父様と仲良くしてるんだろ?息子が出しゃばる必要ないね」

 

「でもねぇ……もう、居るし」

 

「は?」

 

今、親父様は何といった?もう、居るだと?

 

「…久しぶりですね、ランスロット」

 

慈愛に満ちた優しい声、それでも俺は緊張が隠せない。親より先に逝った事は怒られて当然なのだが、それ以上に母様の涙は見たくない。

 

「お……お久しぶりです。母様」

 

「よく、戻りました。英霊という新たな魂となっても、私とマーリン様を親と言ってくれた事は、忘れてはいません」

 

「……はい」

 

「ランスロット、その姿、懐かしい。貴方がまだ子供だった頃、私によく手料理を食べさせてくれましたね」

 

「はい、親父様。母様。申し訳ありません、今まともな食材が無く、明日ならば」

 

「いいえ、構いません。私がかわりに作ってあります。ランスロット、マーリン様、食べましょう」

 

「ほら、ランスロット。君もだ」

 

「女神と、我が母に感謝を」

 

何年振りかの家族の団欒、親父様がいた事は無かったがこれで揃ったわけだ。

 

「ランスロット、僕等もここに住む。君は聖杯戦争と偽装に集中してくれ」

 

「それは本当ですか?親父様」

 

「僕の幻術は必要だろ?アルトリアにはバレないようにするさ」

 

「そうして下さい、陛下は親父様を苦手としていますので」

 

結局、親父様の力で万事うまく行った。流石、冠位持ちだ。

 

「あ~~、俺も冠位持ちたいなぁ……」

 

「君ならグランドセイバー行けると思うけど?」

 

「でも、アラヤとかと契約ですか?やなんですよね、一応、生前にアラヤの使徒から攻撃もされましたし」

 

「まぁ良いさ。しかし、ランスロット。君の目的は聖杯の解体かい?」

 

「いえ、どうせ解体は無理な話。今を生きる彼等に任せて……そう、小聖杯の具現化と大聖杯の破壊ですね。一度中身を減らせれば大聖杯は何時か再び聖杯戦争を起こしますから……アインツベルンのホムンクルスから小聖杯を略奪。その後、空の小聖杯へ、大聖杯にある溢れんばかりの魔力を移す。失敗したら前回の二の舞、成功したら……未来に」

 

「ランスロット、それは死ぬよ。君がね」

 

はっきりと言ってのける親父様。この人はよく罵られているが、俺は知っている。かなり慈悲深い方なのだと。

 

「……死んだらその時はその時、さて……どうした物か。ルーラーも来た。でも、今更正しい聖杯戦争なんて望んでない」

 

とすれば、やることは決まっている。キャスターとの邂逅だ。

 

翌朝、母様と親父様に出かける旨を伝え懐に第四次の時にギルガメッシュから奪った宝具のナイフBランク相等を隠し持って行く。

 

「…(いるな)」

 

アサシンの気配とキャスターの魔術らしきものがある。俺はそのまま柳洞寺に参拝する。

 

「我が寺に如何様かな?」

 

「坊主様でしたか……コルキスの王女に。円卓の騎士ランスロットが謁見に参ったと」

 

魔術による変化を外し、騎士鎧とアロンダイトを腰に指す。今でもナイフだけは隠してある、あれは必要な物だ。

 

「……私が探していたサーヴァントが本人から来るとはね」

 

キャスターの魔術工房に通され、目当ての存在は優雅に立っている。俺は、かつて騎士王にしたように跪く。

 

「…」

 

「あら?喋らないのかしら?」

 

「失礼ながら、まだ発言の許可を頂いておりません故に」

 

「ふっ…良いわ、発言を許す」

 

「…メディア王女、我が名はランスロット。此度、貴女様にご協力して頂きたく、参った次第であります」

 

「詳しく聞かせなさい」

 

俺はキャスターに協力を求める。

 

「つまり、受肉すらさせてもらえると?」

 

「今直ぐにでも、幸い魔力ならここの大聖杯から奪えば良いので」

 

「…聞かせなさい」

 

「今まで4度の聖杯戦争が行われた。しかし、誰一人として願いを叶えた者は居なかった。キャスターよ、貴様なら判るな?サーヴァントという神秘の塊、いや魔力の塊だ。それが300年もの間、聖杯に焚べられて来た。はっきり言おう、俺は前回第四次聖杯戦争の記憶がある。あのとき、聖杯から泥が溢れた。俺はそれを取り込み、数多の怨念をこの身に植え付けられた。まぁ、一度死んだからリセットされたが」

 

「……信じろと?」

 

「なら、セイバー陣営と話すんだな。キャスター、貴様の行っている魂食い。さらに、貴様の仮初めのマスターとの関係が今壊れるかもしれんぞ?」

 

俺はアロンダイトをに指を向ける。いつでも抜けるぞと、キャスターを脅す。

 

「…良いわ、セイバーと話してみましょう。ただし…」

 

「オーライ、流石だ。因みにセイバーはアーサー王。ランサーはクー・フーリン、アーチャーは正義の味方、バーサーカーはお前の夫が」

 

「イアソンの名前を出すな!」

 

「そうかよ、兎に角ヘラクレスだ。アルゴノーツの仲間だ、頑張って殺しな」

 

 

その日、何故か俺は生前の夢を見た。

 

「ランスロット卿、目録は此方に」

 

「ガレス、ガラハッド、何時も済まないな」

 

俺が30代あたりだっただろう、ガラハッドとはあくまでも同僚の関係だ。

 

「……やはりな」

 

「ランスロット卿、何が」

 

「ガラハッド、見て欲しい。ガレスもだ、年々収められる税である小麦、食料品類の数が減っている。別に飢饉でもないのにだ、このまま下方が続けば我々ブリテンに未来はない」

 

「しかし、王ならば」

 

「王なら俺の話も聞き入れるだろうが……」

 

「兄さんですか」

 

「ガウェインとアグラヴェイン辺りは俺を嫌っている。パーシヴァルが執り成してくれるが……やはり、もう無駄か」

 

「ランスロット卿?」

 

「ガレス、ガラハッド。共に来る気は無いか、王の目を覚まさせる。あの悪女は俺に愛情を向けている、それを利用する。今、円卓にいる反乱分子を全て引き連れ俺はブリテンを去る、どうだ?」

 

「ランスロット卿!」

 

その後、ガラハッドは聖杯探索を命じられ、俺の前から姿を消した。最後の邂逅だった、孫の顔も見せず、バカ息子は消えてしまった。いや、俺のせいだな。

 

「ガレス!ここで立ちはだかるか!!」

 

「何故!何故なんですか!ランスロット卿!!!」

 

「円卓には風通しが必要なのだ!お前たちの様に純粋な騎士などいない!俺は、そいつらを殺すためにだ!!どけ!ガレス!!!」

 

「ランスロット!貴様ァァァ!!!」

 

「ここで、ガウェイン!お前が来るのか!!!」

 

俺はガウェインと斬りあい、立ちはだかるガレスを殺した。ガウェインに手傷を負わされ、フランスへと渡る。

 

「……嫌な夢だな」

 

嫌な夢だ、陛下は今どのような願いを持っているのだろう。

 

「ガラハッド、私は……何処で間違えた」

 

 

 




はい、ランスロットのサーヴァント紹介コーナーだ。今回は……来たぞ皆の大英雄!
ヘラクレス(バーサーカー)だ!
……12個の命、俺が全部食らってやるよ!

プロフィール
真名 ヘラクレス
クラス バーサーカー
性別 男性
身長 253cm
体重 311kg
出典 ギリシャ神話
地域 ギリシャ
属性 混沌・狂・天
イメージカラー 鉛
特技 −(狂化している為なし)
好きなもの −(狂化している為なし)
苦手なもの −(狂化している為なし)
天敵 ギルガメッシュ

言わずと知れたギリシャ神話の大英雄、『ヘラクレス』。
ギリシャ神話二大英雄のひとり。主神ゼウスと人間の娘との間に生まれた半神半人の英雄。
十二の功業と呼ばれる試練や、アルゴノーツとしての航海、巨人族とオリンポスの神々との戦いなど数多の冒険を繰り広げ、その全てを乗り越えた。


うん、普通の俺なんかじゃ本当は勝てない奴さ。
俺が魔法を使えるからこそ勝てるサーヴァントという訳だね、奴は12個だけど俺はMPもとい、魔力とフェニックスの尾がある限り永遠とリザレクできるから。

ステータス
マスター クロエ・フォン・アインツベルン

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 A+ A A A B A

保有スキル

狂化(B) バーサーカーのクラス特性。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。普段はイリヤスフィールによって『狂化』のランクを抑えられている。

俺もバーサーカーだとEXであるぞ!
だけど狂う方向が憎しみに対してか、陛下ラブです!愛してます!の方向かで俺の扱いやすさが変わるとカリヤは言ってた。

神性(A)
神霊適正を持つかどうか。ギリシャにおける最高位の神霊の息子であり、半神半人から死後に神に迎えられたために、最高レベルの神霊適正を保有している。

俺は……持ってるでいいのか?一応、召喚できるしなぁ。

心眼(偽)(B)
数々の冒険で磨かれた直感・第六感による危機回避能力。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。『狂化』で理性を奪われても、本能に近いこのスキルは有効。

俺はあったっけ?
前の時からステータス変わりすぎててわかんねぇ。イツカ今のステータス見せるわ。

勇猛(A+)
威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、敵に与える格闘ダメージを向上させる。ただし『狂化』によって効果が発揮されていない。

……これ、タイコロ時空だとあるのかな?

戦闘続行(A)
瀕死の重傷を負っても戦闘を可能にする、戦場で生き足掻く強さを表した能力。ランサーのものが『往生際の悪さ』なのに対し、こちらは『生還能力』

俺の場合は前者だな、往生際は悪いぜ?なぁ。

宝具
十二の試練 ゴッドハンド

ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:-
最大捕捉:1人

バーサーカーが生前に成した十二の偉業の具現化した、祝福であり呪い。
それらは並の英雄では一つこなせるかどうかの難行であり、その功績からヘラクレスは死後、星座として神々の座に加えられた。
ランクB以下の攻撃をシャットアウトし、現界中致命傷を負っても11回まで代替生命で蘇生する事が可能という、全ての宝具の中でも桁外れに強力な代物。
さらに一度受けた殺害方法にある程度の耐性を身につけて二度と殺せなくし、イリヤの膨大な魔力により時間をかければストックの回復も可能。

まじで?これをあのアーチャーは6回削ったの?
うわぁ、俺より弱いのに良くやるわ。
俺なら召喚獣で12回殺すね、安全圏からパーッと

射殺す百頭 ナインライプズ

ランク:C~A+
種別:不明
レンジ:臨機応変
最大補足:―

万能宝具と呼ばれるヘラクレスが所持する中でも最高の宝具。手にした武具、あるいは徒手空拳により様々な武を行使する。1個の兵装というよりひとつの流派であり、いわば『無差別格闘流派・射殺す百頭』という技能そのものが宝具化したもの。武具の力を最大限に引き出し、対人から対軍、城攻めに至るまで状況に合わせて様々な形を見せる。ヘラクレスが長い戦いの末に編み出した戦闘方法。またの名を『流派・ヘラクレス』。

何、その流派東方不敗みたいな奴。
俺もランスロット流剣術とか暗殺術とか、魔術とか流派ほしい。

回転して突撃する蒼い槍兵(ブーメランサー)
ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:1~∞
最大効果:∞

ランサーを武器として投げつけたことで、その攻撃が昇華されたイレギュラーな宝具(?)。
投げ飛ばされたランサーが高速回転しながら飛行する青い光弾と化し、射線上に居る敵に必ず命中してダメージを与える効果を持つが、名前とは裏腹に持ち主の手元に戻って来ることはない。


………まじか〜
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