「ほぉ…やはり貴様は面白い魂をしている。我が臣下に欲しい」
(胃が痛い)
「雑種が我の質問に答えられぬか?」
英雄王の機嫌は良い、おそらく肴程度の質問だろう。でなければ、俺はとうに死んでいる。
「…英雄王、お許しを。私めにも聖杯に願う事がございます」
「ほぉ、ならば聖杯が有れば良いと言うのか?ホレ、貴様の望む聖杯だ」
それに集まっていた一同が息を呑んだ。対しての俺は忘れていた。英雄王の蔵、総ての財を集め増え続ける存在。王の財宝の事を。そうだ、聖杯はもとよりこの御方の所持品。あくまでも冬木のはアインツベルン、間桐、登坂の合作した紛い物。
真の聖杯はこの御方だけの持つ。
「どうした?これで貴様の願いも叶うのだぞ?ランスロット」
「……陛下、それではいけません。私は……私は、まだ誰かの配下につくことは出来ません。友と決めた者とその娘を生かすために。そして、未来に繋ぐ為に」
「ほぉ…未来、未来と言ったか?面白い、面白いぞ!ランスロット、貴様は何を知っている。何を見てきた」
喉にあるはずのない刃が向けられる。だが、駄目だ。話せない、話せばその√から外れ俺の知らない未来になる。
「陛下、愉快を。貴方様の配下となれば私は愉快を提供できませぬ」
だるい、もうここでやるか?バハムート、シヴァ、リヴァイアサン、ラムウ、今ならどれだけ呼べる?
「ほぉ、愉快、愉快か!良いだろう、ランスロットよ。貴様を配下に加えるのはよそう。その代わり、愉快を、我に愉快を見せてみよククッ…クハハハハ」
取り敢えず頭の痛い物は終わった。
「……もう良いや。俺」
疲れた、実家に帰ろうかな。カリヤとサクラと連れていけば御袋も元気なるかな?でも、親父様が居たら面倒だな…。ん、そういえば親父様と俺の関係って陛下知ってた?
「悪い、聖杯討論の前にうちの陛下に聞いていいか?」
「何でしょう、ランスロット卿」「いやさ、陛下は親父様の事わかる?」
「はい?貴方は自分の家族のことは話さなかったではありませんか。ヴィヴィアン様しかわかりませんよ」
「え?んじゃ、親父様は話してないのか?」
「だから、その親父様とは誰ですか?!」
「マーリン」
「は?」
「いや、マーリンだけど。まぁ、親父様とはあんまり関わってないし、知らないなら」
「あの腐れ詐欺師が家族だったのですか?!」
「いや、御袋が親父様の愛人でさ。魔術とかも昔から教わって……」
「つまり……ギネヴィアも利用した挙げ句、私をマーリンが利用しているのも知ってたと?!」
「いや、親父様の考えは知りません。私はお伝えしただけですので」
無駄話に終わったが、親父様とは俺も正直関わりがない。御袋からもしかするとその人の子供ができるかもと言われた程度だ。
「まぁ、どうでもいいとして……始めましょうか。題して、聖杯討論。王としての素質、そして聖杯に相応しい者を選ぶ会、イスカンダル。音頭を」
「これより、我らの聖杯問答を始める。酒杯を交わし、各々が格を見せつけ合えば、剣に屈するまでも無く相応しき者を知るであろう。己こそが聖杯に相応しい、と名乗るのであれば。相応の格を我らに、なにより自分自身に刻むがいい」
イスカンダルの声はいい。俺の声よりも渋味があり、聞いていて心地の良い物だ。陛下の様なのは…駄目だ。庇護欲しか湧いてこない。
「まずは自己紹介と。既にご存知かと思いますが、私はランスロット。バーサーカーのクラスにて現界しました。生前は円卓の騎士の一人に列なっておりました。聖杯にかける願い」
「待て、友よ。それは後で良かろう」
「だな、無粋だった」
「…ランスロット卿が終えたのなら私です。
アルトリア・ペンドラゴン。アーサー王と騎士王とかつて呼ばれていました。セイバーで現界しています」
「ふむ、もう一度か?我は征服王イスカンダル。ライダーのクラスにて現界した」
「ふむ、ランスロット。我を」
「ハッ…この御方はかのウルクの王にして最後の英雄王。ギルガメッシュ様にございます」
「ふん」
良かった、消されるかと思った。ウェイバーとイスカンダルが苦笑いをしているし、陛下は何故か嫌そうな顔してるし……もうヤダ。
「では…乾杯」
イスカンダルの音頭で注がれた酒を飲み干す。
喉が渇いている、本当に気持ちが良い物だと思ったんだけどさぁ……
「くっ…ライダー貴様!我にこのような安酒を」
そう言って金ピカは蔵からウルク産と思える酒を振る舞ってくれた。うん、さっき飲んだ酒よりも何倍も美味い。でも、喉の渇きは収まらない。
俺、そうとう金ピカが怖いんだな。
「くくっ…さぁ、囀れ。我を楽しませんがためにな」
もうヤダ。
聖杯討論が進んでいく、王3人の物だ。
歴史改変=我が王。受肉世界征服=我が友。
特にない、聖杯自体が我の物=英雄王。
「…英雄王、知らぬのですか?」
「ほぉ、ランスロット。貴様は我の知らぬ何かを知っているのか」
「この冬木の聖杯はあくまでも、アインツベルン、間桐、遠坂による合作であります。英雄王の持つ真の聖杯とは違う紛い物。それどころか…前回の聖杯戦争にて汚染されておりますので」
「ランスロット!それは本当ですか!!」
「……本当ですよ、陛下」
「なん…」
「ほぉ、では模造品とな?貴様、我を謀ればどうなるか」
「貴方様の恐ろしさを一番理解しているのは私めでございます。アーサー王も、イスカンダルも理解していない。貴方様を知り、対峙した私だから言うのです。そんな私が嘘をつけるとお思いですか」
「そういえば、ランスロット。お主の願いは聞いていなかったな」
イスカンダルが気を利かせて話題を変えてくれた。まじで早めにこの英雄王は脱落させないと。
だが………
「願いか、願いなどただ1つ。私に対する生きる者たちの認識改変だ」
「は?」
「わかるか?!別に裏切った訳でもないにの裏切者扱いされる俺の気持ちが!たしかにガヴェインも殺したし、ギネヴィア処刑も邪魔した!でもな、それはそこの騎士王様に出来ない事をしていたにすぎない!真に反乱を行う者たちを裏から粛清し、人知れず殺す。ギネヴィアもだ、あの女狐も裏切っていた。それも!それも理解できずに……それに、マーリンから助言も受けていたはずだ。私と協力しろと!それも蹴って勝手に娘に殺された。わかるか?主に裏切者と認識された挙げ句、世界に裏切者として知られる気持ちが!せめて歴史書やらだけでも改変ならずとも、裏切っていないという我が証拠が出て来れば良いのだ!生前陛下に出した手紙や、俺の手記!ガラハッドに顛末を知らせたりもした!あるはずなんだ!俺の忠義を示す証拠がな!それを!聖杯に願う!陛下の様にブリテンの復興とか馬鹿馬鹿しい事は言わないから、せめて生きる人達の認識を改めてほしいんだよ!!!」
「………お主、中々難儀だな」
「ブリテンの………私の願いが……馬鹿馬鹿しい?違う……私は」
うん、そりゃあ配下の騎士にそう言われたら貴女なら、そうなってしまうだろう。まぁ、俺の知った事ではないが……
「…アサシンか、確か言峰綺礼のサーヴァントでしたか。待てよ、アイリスフィール、君の旦那は遠坂時臣を殺しに行ったか?」
「え?」
「……やってくれる。あの男を殺すのはカリヤの前でだ。惨たらしく殺してくれる」
俺はカリヤとの契約を果たすためにその場から消えた。言えるのはイスカンダルがアサシンを仕留め、遠坂時臣は脱落したということ。そして、アーチャーが言峰綺礼の下に。
「……衛宮切嗣、その男、殺すのは此方に任せてくれないか?」
「お前は…バーサーカー」
「令呪はくれてやる。だが、これを殺すのは我々バーサーカー陣営の悲願なんだよ」
「僕は勝てない戦いはしない」
「いい選択だ」
気絶している遠坂時臣の左腕を切り落とし、切嗣に投げる。俺は回復魔法をかけて止血し、まだ生きている遠坂時臣を間桐家につれていった。
バーサーカーの能力追加よ
テロップ あれ?女神様、アイツいないよ
女神 良いのよ、それよりも私のバーサーカーい
え、ランスロットの能力よ。いえ、真の宝
具かしら?
召喚魔法
チョコボ&モーグリ
皆の知ってる無属性のアイドル達よ!まだ彼自身が呼ぶ気がないみたい。別作品に送った彼はシフトとかしてるし、近いうちに召喚魔法使うわよ。
テロップ
可愛い、チョコボにモーグリ乗ってる
カーバンクル
皆のアイドルよ!召喚したら皆にリフレクかけてくれる可愛い子!決して6のキモいやつじゃないわ!カーバンクルは可愛いの!
あと、この子ランスロットが死に品したら強制召喚されて助けるようにしてあるの!無敵付与!完璧ね!私のランスロット!!
テロップ
やめて!僕を噛まないで!
サボテンダーズ召喚
悪夢よ、サボテンダー。ジャボテンダー。
サポテンダー。サボテンダー?。
サボッテンダー。
其れ等が一斉に針千本系統の技を無差別に使うの!
テロップ
女神様!サボテンダーズが逃げた!!
え?
サボテンダーズ
(準備万端で針を構えている)
デブチョコボ
うん、おデブちゃんね。その巨体で敵を踏み潰すわ。人間より大きくて、車も……あれ?暗い?
テロップ
女神様ァァァァ!!!!
ランスロット
ふいぃ……ただいまっと。しっかしどうすっかな。サーヴァント紹介はって……あれぇ?
壁にハリだらけだし、黄色い羽毛散らばってるし……テロップの野郎いながらねぇ。
くそっ…俺一人で片付けるのかよ。
作
この作品ではランスロットの義理母はニミエではなく、聖剣を作りし湖の乙女ヴィヴィアンです。
マーリンとも一応、家族です。