オーマジオウとの戦いが行われた同時期。
過去の時間へと向かっていたソウゴ達とは別にトライヘキサは、ソウゴ達の気配が無くなった事を、本能で察した。
同時にトライヘキサが、本能で、既に次の行動を移した。
それは、邪龍による軍による世界各地への一斉攻撃。
各国での攻撃を行い、僅かでも、その勢力を減らす。
それは、来るオーマジオウとなったソウゴとの戦いを少しでも有利に進める為に。
「こいつら、完全に俺達の事は雑魚としか見ていないのか」
そう言いながら、迫り来る邪龍に対して、兵藤一誠は、巨大な魔力波を放ちながら、見渡す。
それらの多くは、確かにどこか面影のある邪龍だったが、同時に見た事のない異形の存在が見られた。
それは、伝承でしか見た事のないような怪物から、機械で作り上げられた生命体。
それらの種類は豊富で、強さも分かりにくい。
「まさか、タイムジャッカーは、とんでもない事をする」
「何か知っているのか、坂田?」
そんな戦闘の最中、どこか覚えがあったのか、坂田は構える。
「奴らの多くは、別の世界の仮面ライダー達が戦った敵達だ。
その存在の多くは倒され、葬られたが、まさか、タイムジャッカーの力で蘇るとは」
「それって、かなり厄介じゃないかっ」
未だに戦いの終わりが見えない状況で、データがまるでない怪人達に兵藤達は睨み付ける。
それと共に彼らの目の前に現れたのは、巨大な存在が立っていた。
「おい、先記ソウゴは、どこにいる」
「お前は」
そこに立っていたのは、1人の男だった。
その鋭い眼光と共に、男の姿は変わった。
長い尾を生やした二足歩行に、二本の角が生えた頭部に加え、全身を鎧のような外骨格上の皮膚に覆われており両肩にも縦に半分になったドラゴンのような外骨格が付いている。
その身体の色は漆黒に染まっており、その特徴から、すぐに察した兵藤は目を見開く。
「お前は、アジ・ダハーカなのかっ」
「あぁ、そうだ。
奴との決着をつける為に、ここまで来た。
奴の居場所、お前達ならば知っているだろ」
「悪いが、今は奴は用事で、ここにはいない。
だが」
その言葉と共にゲイツが前に出る。
「俺が相手になる」
そう、ゲイツの言葉に対して、アジ・ダハーカは
「良いだろう。
その後に、奴の居場所を吐かせて貰う」
『DualUP!オートクレール』
その音声と共に、ゲイツの手には氷を思わせる剣を手に持ち、真っ直ぐとアジ・ダハーカに向かって、振り下ろす。
それに対して、アジ・ダハーカはその腕から闇の剣を作り出す。
氷の剣と闇の剣。
2つが激突する。
同時にアジ・ダハーカは、ゲイツの周りに魔方陣を作り出し、その攻撃を放とうとした。
「はぁ!」
それに対して、セレナが作り出した無数の氷の彫像。
それが、魔方陣に向かって、突撃し、その攻撃を防ぐ。
「先記ソウゴと似た力を持つか。
だが!!」
「っ!」
アジ・ダハーカの両肩にある瞳の輝きが、ゲイツを襲う。
「ぐっ」
「その程度では」
「まだ足りない!!」
そう言いながら、アジ・ダハーカは次々とゲイツとセレナに向けて、攻撃を行い続ける。
多種多様な魔法による攻撃。
それに対して、ゲイツは、避けながら、迎撃していく。
「このままでは」
言葉と同時に、アジ・ダハーカの両肩から2つの首が現れる。
そして、ゲイツに向かって、食らいつく。
だが
「ゲイツ、そこで諦めないっ!!」
「っ」
その言葉と共に、ゲイツに攻撃を仕掛けようとしていたアジ・ダハーカは遠くへ吹き飛ばされた。
「その声は、ツクヨミか」
見れば、ツクヨミが、ゆっくりと降り立っていた。
その姿はまるで魔女を思わせる装甲を身に纏っていた。
「まったく、時が止まるという感覚は未だに慣れないな」
そして、そんなツクヨミの横には、キャロルが並び立っていた。
そのキャロルもまた、オレンジ色の結晶体を周りに浮かべていた。
「ソウゴは」
「分からない。
だが、あいつが帰ってくるまで、やるつもりだ」
「そうね。
ソウゴならばね」
その言葉と共に、ゲイツ達は、目の前にいるアジ・ダハーカへと目を向ける。