兵藤一誠の目の前にいるのは、これまで戦ってきたあるいは対峙したどの存在よりも強い。
そう思わせる程に、目の前にいるトライヘキサの強さは圧倒的だった。
坂田達におかげで、トライヘキサがいるだろう場所に向かう事ができた。
そこで待ち受けていたのは、タイムジャッカーと呼ばれる今回の騒動の中心とも言える二人がそこに立っていた。
「奴は、来ていないか。
まぁ良い、お前達でも、準備運動にはなるだろう」
そう、タイムジャッカーの一人であるティードは言う。
「お前は、一体、何を企んでいるんだ」
「世界を支配する。
それだけだ」
「それだけって」
そう、あまりにも子供染みた言葉に、兵藤は思わず目を見開く。
「支配して、何をしたいんだ」
「くくっ、さぁな。
だが、今よりも退屈にはならないだろう。
まぁ、その為に邪魔なオーマジオウを消す為にここまでしたんだがな」
「オーマジオウを消す?
君達の行動はソウゴ君をオーマジオウを消そうとしているように見えるが」
「えぇ、そうですね。
ですが、そのオーマジオウの力をも取込、支配する。
そうする事が、私達の目的ですから」
「目的って、どうやって」
「既にお前達も見えているだろ」
その言葉と共にディードは、トライヘキサのコアに近づく。
それと共にトライヘキサを掴むと共に、その形はこれまで幾度も見てきたライドウォッチへと変わった。
「まさか、アナザーライダー?」
「違う。
俺は、今度は仮面ライダーへとなる。
その為の力」
同時に腰に巻いたのは、ジクウドライバーだった。
それは、ディードの隣にいたフィーニスもまた同じだった。
『トライヘキサ』『ウロボロス』
そのジクウドライバーを腰に巻くと共に、手に持ったトライヘキサライドウォッチとウロボロスライドウォッチを起動させる。
そして、ジクウドライバーに装填し
「「変身」」
『ライダータイム!仮面ライダートライヘキサ!』
『ライダータイム!仮面ライダーウロボロス』
鳴り響いた音声と共に、そこに現れたのはあらゆる怪人の要素を詰め合わせた存在。
その姿は、これまで仮面ライダーを歪な形に変えたアナザーライダーとは正反対の怪人がまるで正しい形に変えたような姿。
その2体こそ、仮面ライダートライヘキサと仮面ライダーウロボロス。
「あれが、仮面ライダー」
「さぁ、試運転だ」
その言葉と共に、既にトライヘキサ達は動き出していた。
それは、彼らからしたら、まるで一瞬だった。
瞬きも油断もなく構えていたはずだが、それでも追いつく事ができなかった。
「ぐっ」
なんとか、その身を防御する事で、倒される事はなかった。
それでも、未だに追う事はできなかった。
「これは一体っ」
『奴ら、時を止めている訳ではない。
時が止まっていると思える程の速さで動いているっ』
「そんな事、可能なのかよ」
そう言いながら、襲い掛かる攻撃に対して、なんとか防御する兵藤達。
何時、どこから来るか分からない攻撃。
確かに決戦を覚悟して臨んだ戦い。
だが、ここまでの存在だとは思わなかった。
「アナザーライダーが、仮面ライダー達の歪んだ力ならば、俺はこれまで、仮面ライダー達と戦った怪人達を歪めた力」
「その力は、貴方達では決して敵わない。
それを纏める為に、ウロボロスを、そしてこのトライヘキサを手に入れる為に行動していた」
「ぐっ」
その言葉の意味が、どういう意味か、兵藤には分からなかった。
だが、次の瞬間。
『フィニッシュタイム!トライヘキサ!タイムブレーク!』
『フィニッシュタイム!ウロボロス!タイムブレーク!』
「っ」
目の前には、数え切れない程の怪人達が真っ直ぐと、兵藤に襲い掛かろうとした。
それに巻き込まれれば、死ぬ。
そう予感しても可笑しくなかった。
だが
「悪いけど、それはもう見た未来だから」
聞こえた声。
同時に兵藤は気づく。
先程まで手も足も出なかったはずの状況。
それになる前。
トライヘキサとウロボロスの2体が変身した直前まで、まるで時が戻ったように。
「この力っまさか」
その言葉と共に、見つめた先には、確かに立っていた。
兵藤達にとっては、待ち望んでいた人物が。
「ソウゴっ」
「お待たせ、少し時間がかかったけど、過去から帰ってきた」
「まさか、来るとはな。
だが、この力を手に入れた以上、既に無駄だ」
「さぁ、どうだろうね、やってみないと、分からないでしょ」
そう言いながら、ソウゴが取り出したドライバーを腰に回す。
『ジクウドライバー』
それは、トライヘキサ達が使っていたベルトと同じジクウドライバーだった。
それと共に、ソウゴはその手にはライドウォッチがあった。
『ジオウ』
そのままソウゴはそのままジクウドライバーにジオウライドウォッチを装填する。
同時にソウゴの背後には巨大な半透明な時計が現れ、ゆっくりとソウゴは構える。
そして
「変身!」
同時にソウゴを中心に、世界は回転する。
それと共にソウゴは、その身体は銀色に包まれる。
同時に、その仮面には『ライダー』という文字が刻み込まれる。
そして
「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来を知ろしめす時の王者!その名も仮面ライダージオウ!…まさに再誕の瞬間である!」
その言葉と共に、ソウゴの横にウォズが突然現れ、祝いの言葉が出る。
「あっ、叔父さん?
いや、ウォズ?
どっちもだから、ウォズ叔父さん?」
「どちらでも構わないよ」
そう、軽いやり取りが行われる。