戦いが始まった。
同時に、その戦いの舞台は大きく変わった。
それは、オーマジオウの力を自在に使えるようになったソウゴの意識なのか、誰もいない無人の世界へと変わる。
その世界へと降り立つと同時に、まず行動したのはウロボロスだった。
「はああぁぁ!!」
身体から溢れ出る闇は、そこから無数のカルマノイズを瞬く間に作り出す。
同時にカルマノイズ達の形は、仮面ライダーの世界にいた数多くの怪人達へと姿を変わり、そのまま真っ直ぐとソウゴ達に襲い掛かる。
それに対して、前に出たのは、マリアだった。
その身に宿している光の巨人、ウルトラマン。
本来ならば、ビルを越えるだろう巨体を持つ巨人の力を人間のサイズに凝縮している。
それによって、その身に宿っている光の力は、大きく、その手をゆっくりと構える。
手には、瞬く間に巨大な光が集まり、巨大な光輪へと変わる。
それと共に、マリアはそのまま真っ直ぐと薙ぎ払う動作で、動かす。
それによって、放たれた光輪は、襲い掛かろうとしたカルマノイズ達を瞬く間に切り飛ばしていく。
「まさかっ」
「行くデース!!」
「っ」
同時に聞こえた声。
それは、巨大な羽を羽ばたかせる調と、その後ろに乗る切歌の姿だった。
それに反応したウロボロスは、そのまま二人に向けて、攻撃を放っていく。
放たれた攻撃に対して、調は、正面から受け止める。
それは、身軽な調では、大きなダメージを与えるはずだった攻撃。
だが、彼女にはまるでダメージはなかった。
「自分よりも相手を」
それは、調に宿っている力。
モスラの力だった。
守護神として、そしてモスラの中でも最も最強の姿である鎧モスラの強固な鎧が、ウロボロスの攻撃を簡単に防いだ。
それに驚きを隠せない間にも、接近した切歌は、その手に持った剣を振り下ろす。
「ぐっ」
「信じることをしたくて」
その言葉と共に剣は振り上げる。
その一撃を受け止めるウロボロスだったが、その身体は簡単に剥がれる。
「まさかっ」
切歌の手に持つ剣。
それは、エクスカリバー。
それも、ソウゴ達の世界にあるエクスカリバーではない。
数多の世界に繋がっているオーマジオウによって、あらゆる平行世界にあるエクスカリバー。
それらの光を、1つに束ねた剣。
そして、エクスカリバーを最も使いこなす王、アーサー王の力を宿した状態の切歌の剣術は、まさに無双だった。
ウロボロスにとっては、最大の弱点とされる光。
その攻撃から逃れようと、後ろに下がる。
だが
「キ・ズ・ナ!旋律にして」
その背後には、光を籠めたマリアの一撃が、真っ直ぐとウロボロスに振り上げられる。
「があぁぁ!!」
空高くまで吹き飛ばされる最中、ウロボロスは、その怒りを込めた目で、3人を睨む。
それと共に、ウロボロスが取り出したのは、1つのアナザーライドウォッチだった。
それは、まさに切札というべき物だった。
『1号』
鳴り響く音声と共に、ジクウドライバーに、アナザー1号ライドウォッチを装填する。
それによって、その姿は瞬く間に変わる。
おぞましい闇を思わせる黒一色に染まった存在。
それこそが、アナザー1号の力を取り込んだウロボロスの新たな姿だった。
「頑張れッ!」
それを見ると共に3人は構える。
調は、二人を支えるように、後ろに手を当てる。
「って叫び」
同時に切歌はその手に持つ聖剣をマリアに託すように構える。
「伝える側の」
そして、マリアは託された剣を装着する。
それによって、周りにある光が集っていく。
「覚悟を背負って」
それは、モスラの光を。
聖剣の光を。
ウルトラマンの光を。
「決・し・て!孤独じゃない」
3つの光を、集わせる。
「ああぁぁぁ!!!」『フィニッシュタイム!アナザー!タイムバースト!』
その音声と共に、真っ直ぐと闇を集った蹴りを、真っ直ぐとマリア達に向けて放つ。
「「「覚醒せよ眠るチカラよ」」」
だが、それに対抗するように、3人は真っ直ぐと、光線を放たれる。
光と闇。
2つが互いにぶつかり合う。
それは、時空を歪む程に。
互いに互角に見える激突。
しかし。
「ぐっぐううっ!!」
やがて、ウロボロスは徐々に押し返される。
その力は、確かにウロボロスの方が強かった。
しかし、それは集めた力は確かな結束した力となっていなかった。
まるでバラバラで、別々に。
それに対して、マリア達の力。
それらの力の目的は1つ。
誰かを守りたいという心。
そして、かつて共に戦った彼女達だからこそ、力を託せる。
その思いが、世界を越えた光は、確かな結束にしていた。
「はあああぁぁぁ!!!」
そして、その光は、そのままウロボロスを、闇を呑み込む。
「私がっ光にぃ!!」
その叫びを最後に、ウロボロスは、光の中へと消えた。